【キャスラン】

Last-modified: 2023-10-24 (火) 10:52:24

概要

登場当初の【オーディス王子】に付き従っていたウェディの女性占い師。
封印の巫女を呼び覚ますために王子に様々な占いで助言を与えていた。
占いの際は変なダンスを踊る。その珍妙さは信用している王子も顔をしかめるほどである。
 
しかし、その正体は王子を騙して【暴君バサグランデ】を復活させようとした、占い師でもなんでもない悪党。
占いの内容は、ただ知っていることをありのままに言っていただけなのだ。
王子はまんまと彼女に騙されてしまい、バサグランデを復活させてしまう。
DQ10では元祖となる純粋な「悪女系」キャラであるが、【ルナナ】【ベルマ】と違いウェディ女なので悪人ぽくない。
 
ストーリーでは犬になぜか敵対視されており、犬の尻尾を踏んづけて追っかけられたり、その犬に噛まれて【永遠の地下迷宮】入口の永遠の水に自分まで落ちてしまったりと悪党としてはどっか抜けている。オーディスを「バカ王子」、ヒューザを「ありがちイケメン」と軽蔑する一方、人ですらないバサグランデには黄色い声援を送っていることから、男のセンスもズレている可能性もあるが、そんなバサグランデにも復活早々壁に叩き付けられていた。
バサグランデが倒されると物凄いスピードで逃げていった。その際、ヴェリナード衛士団30人から逃げ切ったらしい。
 
オーディスは「必ず捕まえる」と言ったが、その後彼女がどうなったかは後述のVer.3になるまで明かされていない。
彼女が何者で、バサグランデの情報をどこで知り、何故復活を目論んだのかも、Ver.6.1までは一切謎だった。
Ver.6.1での一連の登場を見る限り、ある種の【盗賊】だったことが分かる。

【いにしえの竜の伝承】(Ver.3.0)

【竜将アンテロ】の手先として再登場。「大いなる脅威が封じられし、真紅のツボ」の伝説を捏造して【王立調査団】を騙し、王子と【ヒューザ】【ジュレイダ連塔遺跡】に誘いだした。が、王子に成り済ましていたヒューザに「誰だお前」と言われ、ずっこけた拍子に未知なる工房天井付近のオブジェから落下するという相変わらずな姿を披露した。
わざわざ石版を贋作して遺跡に潜り込ませているので、もしかしたら手先は器用なのかもしれない。
アンテロが影武者のヒューザを攫った際事実上切り捨てられ、再度逃走。今回も彼女の正体は判明しなかった。
 
Ver.1から登場しているにもかかわらず目的や背後関係が一切不明なキャラクターの1人である(他は【旅芸人ピュージュ】【けがれの大蛇】など大物ばかりで、これらはVer.5で詳細が語られた)。
Ver.4ではかつて世界を震撼させた大ボス勢の全盛期が描かれたため、バサグランデ関係で再登場するかと思われたが、結局過去のウェナ諸島が描かれる事は無く、彼女の正体も依然として不明なままである。

Ver.6.1

【リナーシェ】に関わるストーリーの最中に再び登場。
Ver.1のシナリオに登場し、今回再登場したキャラの中では、登場ムービーが無いためか珍しくボイスはつかなかった。
【テゾーロ】?との会話を盗み聞きし、ジュレイダ連塔遺跡で先回りして【潮騒の宝石箱】?を奪って逃走しようとする。
…が、主人公の懐にいた【名犬メイちゃん】?が飛び出して、潮騒の宝石箱を奪い返される。
ここで登場は終わり、三度姿をくらますものと思われたが……(以下のクエストに続く)

【宝の価値】(Ver.6.1サブクエスト)

ジュレイダ連塔遺跡を再び訪れた主人公とテゾーロが見たものは、【アブカート】と【イーリィン】の2人の亡霊に追い掛け回される彼女の姿だった。
主人公が亡霊を退けるが、亡霊たちはキャスランだけは逃がすまいと動けなくする呪いをかけていた。
その後、アブカートに改めて話を聞いたところ彼女の盗んだ「あるもの」が原因で彼女を追いかけていた事を明かし、それを彼らの主君の棺に返すようにいわれる。ちなみに、イーリィンと話すこともできるがこちらはアブカート以上に彼女を憎む気持ちが強く、まともに取り合ってくれない。
その「あるもの」を主人公が返す事で呪いは解けるが、メイちゃんに見張られて思うように身動きできず、テゾーロの説得もあって遂に観念。呪いを解いてくれた主人公に対しかなり不器用に感謝の意を示し、テゾーロによってヴェリナードに突き出され、あえなく御用となった。
長らく指名手配となっていながらなかなか捕まえることができなかったからか、テゾーロ曰く「いたく喜ばれた」らしい。
 
このクエスト内では、彼女の生い立ちについても少し触れられる。
どういう出自かは不明だが、幼い頃から虐待を受けていたようで、カネを調達してこなければ家にもろくに入れてもらえなかったという。
そのため、彼女の思考は何をするにもカネが基準になり、まともな教育も親の愛も一切知らずに育ってしまった。口を開けば悪態をつく性格も、自己防衛のために無意識にとっているものとテゾーロは推察している。
その時からずっとジュレイダ連塔遺跡をアジトにし、遺跡内にあるものを持ち出してカネに変え、細々と生活していた。
中でも、図書室にあった書物はただカネにするだけでは飽き足らず、国家への反抗心から書物も読み解いて利用することもしていた。
彼女がバサグランデの情報を知っていたのも、ここにあった書物から得たことによるものであろう。
 
上記の潮騒の宝石箱を奪い返された後も、何とかカネになるものを得ようと棺をあさって「あるもの」を盗む。
彼女の度重なる盗掘行動を予てから遺跡にいた亡霊たちは苦々しく思っていたものの、主君【ヴィゴレー】はこれまで彼女が遺跡から何を盗んでも許していたため何も行動を起こさずにいた。
が、今回ばかりは盗んだものが悪すぎて従者の怒りを買ってしまった。
それもそのはず、彼女の盗んだ「あるもの」とは、ヴィゴレーがかつて愛しながらも結婚式の前夜に自らの手で殺したコルレーンの女王との婚約指輪であり、
今回もヴィゴレーは許そうとしたもののその意気消沈ぶりは強く、従者たちが主君の意に背いてまで行動を起こしたのも無理はないだろう。
 
所業が所業なだけに普通に行けば極刑は免れないというが、クエスト終了後テゾーロから意外な提案を持ちかけられる。
それは、彼女への減刑の提案。
彼女の生い立ちや、愛の感情を解さない彼女の言動を見たテゾーロは、人生において最も大切なものが何かをきちんと教えてやれば、彼女には更生の道があるのではないかと考えていた。
賛成すると、オーディス王子からテゾーロからの減刑の申し入れを受けた事、数年の社会奉仕活動の後問題なければ釈放するとの見通しで、それを聞かされた彼女は号泣していた事が明かされる。
賛成しなかった場合でも、テゾーロの功績に鑑みて減刑はなされ、長期の懲役刑となるものの極刑は免れたようである。