概要
【天涙の大水源】で出会う【ウェディ】の英雄。担当声優は大西沙織(DQタクトコラボイベントのエレジア役)。
600年前に育みの歌を作るなどしてヴェリナードの礎を築いた人物。死後は「始源の歌姫」の異名で称えられたという。
しかし、その300年後ほど(現代から見て300年前)に【暴君バサグランデ】襲撃による混乱が起こったため、彼女の伝説は人々から忘れ去られていた。
戦いはあまり得意ではないが、異名の通り不思議な力を秘めた歌を操り、女王として培われた話術や交渉力も武器とする。
死後はその歌のチカラによって英雄と認められ、【神都フォーリオン】へと導かれた。
活躍
【天星の英雄たち】(Ver.6.0)
【主人公】と組んで【カンティス】の【紺碧の試練】に挑む。
リナーシェに有利なルールを作ったカンティスの企みを見抜き、主人公と引き分けになるように勝負を調整した上で彼を問い詰める。
そして、【ホーリーキング】に対峙する主人公を歌で支援し、最終的に二人で合格を勝ち取った。
戦力を持たない身で事を進めるに当たっては主人公をも巧みに利用しており、女王としての強かさがうかがえるが、利用されていたにも関わらず自分を助けた主人公の純粋さに対しては流石に負い目も感じていた模様。
また、主人公からの「神になるか?」との問いにははっきりと前向きであることを表明している。
しかし、神化の儀において仕組まれた【悪神の火種】により【悪神】と化し、地上へと消えてしまう。
【暴かれし相貌】(Ver.6.1)
【ジュレットの町】付近に降りた彼女は、ジュレットを嵐で包む。
【船乗りデーラ】?と風の結晶の力を借りて嵐をものともせずに船を出港させて調査に出ると、彼女のものと思しき歌声により船が泡に包まれ、彼女の【悪神の心域】である【歌姫の絶望】へと導かれる。
600年前の彼女はもともと【コルレーン王国】の女王であった。
王国の悪夢における王城の彼女の私室にある手記からすると16歳の時点で既に王位についており、2022年版【アストルティア拾遺譚】によれば12歳で女王に即位したという。
育みの歌により枯れた田畑に瞬く間に恵みをもたらすなど歌の力で民を導き、妹の【アリア】をはじめ人々からは慕われた女王であった。
そんな折、長年敵対関係にあった【ジュレド王国】の王【ヴィゴレー】から、婚姻の申し込みと統一王国の建国の話を持ちかけられる。
誰がどう見ても政略結婚であり、アリアはもとより互いの王国民からも反対の声がある程だったが、両国の争いが無くなるならばとヴィゴレーの申し出を受け入れる決断をする。
この件については、表向きは妹を守るために健気に振る舞っていたものの、その裏では父の仇とも言えるジュレドと上手く渡り合わなければならないことに苦悩していたことが王国の悪夢における王城で読めるリナーシェの手記からうかがえる。
しかし、その婚姻を前日に控えた夜、そのヴィゴレーの手で腹に剣を突き立てられる。
ヴィゴレーは自らが彼女の父であった前王を殺した張本人である事を告げ、殺したうえでその責任を弟の【カルーモ】に押しつけ、大切な存在である妹のアリアを娶る事を宣言。彼女を用済みとして始末にかかったのだ。
かくして彼女は、本気で愛したはずの男に裏切られ、無念の死を遂げることになったのである…。
前述の即位の年齢から享年は22歳。
悪神と化した際に魂の一部は正気を保っていたものの、その悲痛な最期に耐え切れずさらに複数の断片に砕け散っており、この魂の断片を集めつつ過去を辿るところから話が始まる。
そして主人公たちが魂の断片を全て集めたところで【悪神リナーシェ】の本体が登場、正気の部分に死の瞬間を再度見せて弱らせると同時に取り込むことで完全に悪神と化し、ヴィゴレーの国であるヴェリナードを滅ぼそうとする。
一度は「私一人の問題だから」と正気のリナーシェにより追い返されるが、彼女を説得するための【潮騒の宝石箱】?を携えた【セーリア】と【オーディス王子】と共に悪神リナーシェを抑え込み、潮騒の宝石箱に隠されたメッセージを明かす。
そこには、後のヴェリナードの民のためにアリアにより残されたメッセージが刻まれていた。
彼女はヴィゴレーの明かしたカルーモによりリナーシェが殺されたとする発表に疑問を持ち、独自に調査していた。
そこで、同じく疑問を持つ者の協力を得ながら、ヴィゴレーの手により殺されたという事実にたどりつき、カルーモの名誉は回復。ヴィゴレーは【ジュレイダ連塔遺跡】へと幽閉される。
再び反目しようとする両国の人々を抑え、両者の名を取ってつけられたヴェリナードの国名を維持し、カルーモとアリアによって国の礎が築かれていった事が語られた。
なお、【ゲゼルマイン】の家で読める『【星導秘録】』によれば、自身の死の経緯からリナーシェを完全に信用しきっていなかった天使達は、死後に起きた出来事を【アルビデ】に伝えるよう命じていた。
だがこの時点でヘルヴェルの手により【ジア・クト念晶体】の傀儡と化していた彼は、憎悪を煽り悪神化を促すためこの事を一切伝えず、結果として悪神化によって自らの死による悔恨及び憎悪がより一層際立つ形となった。
リナーシェの現代の情報調査不足を指摘する声もあるが、彼女は故人であるため天星郷から出る事が出来ず、また行動も制限されており、現代の情報を知る手段は天使から話を聞くしかないため、独自に現代の情報を仕入れる手段は皆無であった。
女狐とまで呼ばれた彼女だが、生前と死後で二度も悪い男に騙された事になる。
真実を知ったリナーシェは、自分は他者と協力せずに自分一人で全て解決することしか考えておらず傲慢だったとして、主人公に謝罪。【神剣レクタリス】を受け、悪神の火種を残して呪炎から解放される。
危険と知りつつ真実を伝えに来てくれたアリアの子孫であるセーリアとオーディス王子に感謝し、時が来たらいつか手助けすると主人公に伝え、天星郷へと戻っていった。
本バージョンで明らかになった経緯から、民の暮らしを守りウェナ諸島の未来に戦争による禍根を残してはいけないと考える気高さを持ち、ヴィゴレーから申し込まれた政略結婚を対等な条件とするために怨嗟渦巻く敵国に単身で乗り込み交渉をまとめるほど政略に長け、育みの歌も実証実験の分析の上確固としたエビデンスの元に製作するなど、英雄たる所以とされた歌の不思議なチカラを差し引いても相当に優れた人物であることがわかる。
反面、元々生まれ持った優秀さに加え、幼くして父母を失い年の離れた妹を親代わりになって自身で育てた経緯と女王という立場の責任感の強さもあり、他人を信用はできても信頼して頼ることができない性格になってしまっていた。
最後はこれまで一貫して主人公のことを「盟友さま」としか呼んでこなかったのが戻る直前に初めて名前で呼んでおり、主人公に強い信頼を寄せていることがうかがえる。
【魔眼の月が昇るとき】(Ver.6.3)
ジア・クトの本隊が現れたときに他の英雄達とともに復活。激闘の末これを壊滅させた。
このときは神気を乗せた音波を敵に浴びせて混乱を起こさせ、複数の戦闘艦を墜落させている。
【天に煌めく星のごとく】(Ver.6.5前期)
ストーリークエスト【歌姫の贈り物】の依頼人となる。オーディス王子とセーリアをレーンの村の集会場に招き、悪神として暴れたときのことを詫びた。
【天に煌めく星のごとく】(Ver.6.5後期)
【魔眼の月】攻略戦では【ラダ・ガート】および【フォステイル】と組んで左翼(サフィア宙橋ルート)を担当。【ジア・メルド・ゲノス】戦に後方支援で参加した後、全員で神剣レクタリスに神気を注ぎ込み、魔眼の月を破壊した。
終戦後の宴にてこれまでの想いを打ち明け、生き残った者達を祝福すべく歌を歌うものの、歌い終わった直後に消えてしまう。
ミトラー曰く自身の消滅を予知していたものの、湿っぽさを避けるべく口止めしていたとのこと。
その後主人公への想いをしたためた手紙が【カンティス】より主人公に渡される。
能力
Ver.6.0
ホーリーキング戦ではフィールド外から【安らぎの歌】、【会心の歌】、そしてホーリーキングのHPが50%を切って真の力を解放したあたりで【束縛の歌】で援護してくれる。
これらの技は強力なものの、同じようにフィールド外から援護してくれた【メレアーデ】【キュルル】【賢者マリーン】と異なり規定のタイミングでのみの行動となる。
蘇生手段も持たないので、残念ながらほとんどあてにできない。
【異界アスタルジア】
武器は短剣の【歌姫の短剣】?(グラフィックは【エレガントポイズン】の流用)。
スキルラインは【コルレーン短剣術】【歌姫】【情愛】の3つ。
【氷属性】に10%、【マヒ】と【魅了】に20%の耐性を持つ。
また【ホイミ】【ベホイミ】【ザオラル】を初期習得している。
短剣技といくつかの支援技を覚える一方でメインヒーラーを任せられるほど回復呪文にも優れる、僧侶と短剣踊り子の中間のようなスタイル。
情愛で【ベホマラー】や【ザオリク】を、歌姫で様々な支援スキルを覚えられる。
同じヒーラー系の【イルーシャ】と比較するとホイミ系の回復量で少し劣り、範囲蘇生技が無い。
代わりに【スタン】&【被ダメージ増加】の【束縛の歌】、範囲に【キラキラポーン】をかける【慈愛の歌】、MP回復の【安らぎの歌】といった固有の支援技を覚えるのが最大の強み。
妨害も強力だが、本コンテンツ内のNPCは状態異常耐性が甘い上に燃費が悪いキャラも少なくないため、NPC枠でそうした欠点を補えるのはありがたい。
プレイヤー自身が状態異常やMPへの対策を考える必要がなくなるため、職選択の自由度が上がる。
燃費の悪い【ヴァレリア】や【ラダ・ガート】を連れて裂け目ボスと戦っても、MP切れで悩まされることは少なくなるだろう。
【バイキルト】【マジックバリア】等の汎用的な支援呪文も無いが、その分補助技は質の良い固有技数種に絞られており、プレイヤーが補助職で行く場合などは分担がはっきりして好都合ともいえる。
パッシブや能力値の面では【ハクオウ】に次ぐすばやさを持ち、彼同様に「行動時25%ピオラ」も習得できるため、ヒーラー系としてはかなり速いのも特徴。
更に上限解放2回で追加される歌姫IIの130Pで「コマンド間隔-1秒」を習得可能なためターンの回転も速く、行動時バフ効果を得やすい。
また、歌姫IIの120Pでは「呪文と特技範囲+1m」、コルレーン短剣術IIの130Pでは「チャージ時間-10秒」を習得でき、これらを加えることで補助技の使い勝手がさらに良くなる。
一方、攻撃面ではコルレーン短剣術で【ヴァイパーファング】や【タナトスハント】を覚える。
イルーシャと同じように育成が進むと素のちからは900を超え、タナトスハントのダメージ上限もプレイヤーと違い9999なので、しっかりSPを振れば物理火力もなかなかのもの。
育ち切った上で毒とバイキルトが入ればCT無しのタナトスハントで4000近いダメージを短い行動間隔で連発してくれる。
ただし、自力で攻撃力を上げる手段を持たず、状態異常成功率アップがないのでヴァイパーファングの成功率も低いという難点はある。
基本は回復の合間で補助技を掛けつつ、余裕があれば短剣で削りに参加するというのが基本の役回りになるため、育成途中のスキルビルドは情愛と歌姫が中心になるだろう。
ただし、上限解放が進んでくると上記の通りコルレーン短剣術や歌姫に有用なパッシブが揃い、バッファーとしては両スキルラインを全振りすることでフルスペックを発揮できるようになる。
アタッカーとして戦わせるのはどちらかというと趣味寄りの運用といえる彼女であるが、補助特化のビルドをすると同時に攻撃面の能力も完成するため無理なくサブアタッカーもこなせるだろう。
当然そうすると情愛には全振りできず80Pで止めることとなるが、ヒーラーとしての影響は幾分かHPが落ちて蘇生手段がザオリクからザオラルにランクダウンする程度ではあるため、そこを妥協できるなら十分ありだろう。
逆に回復性能を妥協したくない場合は短剣術のCT短縮を切るなどして補助性能を妥協することとなる。
なお、攻撃手段が近接オンリーなだけでなく行動パターンも前衛寄りらしく、作戦が【いのちだいじに】であっても手が空けば果敢に攻撃する。
これは敵に接近しやすく、【異界獣ヘイズシナー】が相手だと他の前衛キャラと一緒に【ジャッジメントダーク】に巻き込まれやすいという難点にもなりうる。
基本的に作戦は、回復の需要に応じていのちだいじにか【バッチリがんばれ】から選ぶのがよいだろうが、サポート特化にするなら不用意に敵に近づかないよう【おれにまかせろ】での運用も視野に入る。
ただしこの場合、せっかくのすばやさとちからを無駄にしてしまうのが痛し痒しである。
武器は回復性能重視なら呪文発動速度などの呪文関係の効果、長期戦でアタッカーも兼ねるなら自身で毒を与えにくい点を補う攻撃時猛毒付きのものがオススメ。
前者の観点では攻撃呪文職向けのデザインだが回復呪文にも流用できる効果を持つ【輝天のナイフ】や【ジェミニダガー】、後者の観点では攻撃時猛毒&猛毒時追加ダメージの【ヴェーレダガー】か攻撃時猛毒&行動時CT短縮の【エレガントポイズン】あたりが候補。
ヒーラーとしては開幕早詠みに加えてHP・回復魔力の補正がある【エンシェントククリ】が一番相性がよさそうにも思えるが、残念ながら装備レベルが100未満のため、この武器を渡すことができない。
メインストーリーではNPCとして戦闘に参加する場面がなく、武器を持って戦うことが出来ない場外支援型だったが、アスタルジアの会話イベントによると、他の英雄達から戦う術を習っていたらしく、彼女に合う武器として短剣を勧めたのはラダ・ガートとのこと。
アスタルジアに顕現した彼女は短剣で戦うための稽古を終えた状態だと思われる。
親密度が30上昇するプレゼントは【いにしえの歌集】と【ぷくぷくシール】。
バッジ
フリーバッジ
| 効果 | 壱 |
| ひっさつ【歌姫の祈り】 | 〇 |
必殺の歌姫の祈りは範囲蘇生・回復と【きせきの雨】。
イベント・その他
【美の競演! 第10回アストルティア・クイーン総選挙!】
運営推薦枠での出場。
投票後に貰えるチョコは丁重なラッピングがされたハート形のシンプルなチョコ。
しかし本人曰く厨房に立った経験が無いとのことなので、少し固くて食べられなくはない程度の出来であった。
シナリオで(策略とはいえ)主人公を利用したりなどの黒い一面があまり受け入れられなかったのか、あまり順位には興味がないと言ったことが不興を買ったのか、最終的な結果は7位の【ユーライザ】に約14万票、1位の【ウェブニー】に至っては約89万票もの差をつけられて最下位に終わってしまった……。
もっとも、【第8回アストルティア・ナイト総選挙!】の【ナラジア】程ひどくはないが。
【美の競演! 第11回アストルティア・クイーン総選挙!】
なんと前回順位が上だったメインヒロインを大幅に逆転して本選に出場してきた。推薦枠の【ジア・ルミナ】を除けば(Ver.6.3時点で)現行シリーズメインキャラから唯一の出場である。
予選の時期的にキャラの掘り下げがユーライザよりしっかりされ、決して黒い面だけじゃない事を見せたのが効いたか。
登場時に舞台袖で妹が応援している。
投票後に貰えるチョコは音符型のチョコ。
前回は食べられなくはない程度だったが、上達は早いタイプなのか今回はきちんとおいしいらしい。
しかし躍進もここまでで、流石に本選に出場してくる常連たちにはかなわず最終結果は6位に。