【ブランカへの洞窟】

Last-modified: 2024-03-14 (木) 07:56:24

DQ4

【エンドール】の東に位置する【洞窟】。洞窟ではあるがモンスターは出現しない。
ただし、あくまでも【ダンジョン】扱いのため【毒】状態で歩くとダメージを受けるので注意。
また、特に意味はないが【リレミト】も使用可能で、入った側の出入り口の方に移動する。
 
第二章ではエンドールの領内の橋が壊れているため、訪れることができるようになるのは第三章からである。

第三章

一人の老人が【ブランカ】への開通工事を行っていたが、資金不足で工事が休止してしまっている。
なお、この老人がこの洞窟を掘り始めた動機が「東にある港町(おそらくは【コナンベリー】のこと)に行って船を手に入れ世界中の宝を集める」と言うモノだが、そもそもエンドール自体が他の大陸との定期船が行き来する港湾都市国家であり、わざわざ洞窟を掘って陸路で行くというのはちょっと意味不明である。
後にトルネコがわざわざコナンベリーで船を作らせていたことから、コナンベリーでなければ自分の船が買えないという事情もあるかもしれないが、それは私財が底をつくほどの大金を投じて洞窟を掘る理由にはならないだろう。
海路というのは陸路よりも危険が多い(ましてやDQ世界の海は陸上よりも危険なモンスターが跋扈する世界)ので、トンネルを掘って安全に行き来できるようにするというのは現実にもままある話ではあるが、一個人が行き来するだけの為にトンネルを掘る理由としては薄い。
もしかしたら元々大した資金もなく1人で掘り始めて長い年月で途中であきらめただけという可能性もある。
 
【トルネコ】が資金援助することで工事が再開され、ようやくトンネルは開通する。
リメイク版では開通前から対岸の出口が視認できるが、双方から掘り進めていたと考えれば一応はおかしくはない(そもそもトンネル工事は昔からそのように工事するのが普通である)。
ただ、この老人が反対側からも掘らせたのか、他の誰かが掘らせていたのかは不明。先述の動機から考えると反対側に人を派遣するような手段があったとは考えにくいので、反対側で同じことを考えた誰かが掘った、あるいは元々あった自然洞窟にたまたま連結したということかもしれないが、いずれにしろやはりリメイク版は不自然である。
 
また、トンネル開通の功労者であるトルネコは開通式などには呼ばれず、開通の知らせを聞いて来たときにはすでに何人もの人間が通過した後であった。それでいいのか?
このトンネルの開通と前後して【ライアン】がエンドール領内からいなくなるので、ここを通って【コナンベリー】方面に向かったと思われる。
 
ここを通り抜けると第三章が終了する。

開通フラグに関して

実は単に資金を拠出しただけではトンネルはいつまで経っても開通しない。
開通させるには資金提供後に特定のフラグを建てる必要がある。
これに関してはFC版、PS版、DS版ともに共通しているのだが、詳細は微妙に異なるため個別に解説する。
 

FC版

  • 工事再開後、老人に話しかけることで「開通フラグ」と「エンドールの【カジノ】再開フラグ」が立つ。
  • この後エンドールに戻り一旦カジノに足を運び、その後再び【トルネコの店】に戻るとついに【ネネ】からトンネル開通の一報が届いたことを告げられる。

トンネル内部で工事をしている工夫については特にフラグとは関係がなく、話しかける必要も意味もない。
ただ工夫の一人は「エンドールのカジノが再開した」と言うのだが、上記のようにカジノの再開フラグを持っているのは老人の方だけなので、この工夫に話しかけただけでエンドールに戻ってもカジノは営業を停止したままである。
ここだけ切り取ると完全にデタラメのデマカセを言っていることになってしまうが、そもそも工事再開後、工夫にだけ話しかけて老人を無視するというケース自体が相当にレアだろう。
なお、老人と話して開通と再開のフラグを立てた時点でカジノは営業を開始している。
そのためエンドール帰還後、帰宅前にカジノに立ち寄れば、ネネからの休養提案を飛ばして、即トンネル開通の報せが届く。
 

PS版

基本的には上記のFC版と共通している。
ただしPS版は

  • 工夫からカジノ再開話を聞けば「カジノの再開」だけはフラグが立つ。

という地味な修正が入っている。
恐らく上述の虚偽発言を訂正するためのものなのだろうが、立つのはあくまでも「カジノ再開」のフラグだけで肝心の「トンネル開通」のフラグは立たない。
結局老人に話しかけなければいつまで経ってもトンネルが開通しないのはFC版と同じである。
ではまったく意味のないことなのか?と言われるとそれも少々違う。
ネネが仕入れと販売を停止してしまうのは「トンネルの開通フラグ」が立った後であり、それ以外のフラグに関しては関知していない。
FC版では「トンネルの開通」と「カジノの再開」フラグが同時に立つため、トルネコがカジノを利用できるのは既にネネが仕入れと販売を停止した後になる。
当然カジノに投入できる金額もその時点で所有している【ゴールド】にほぼ限られる。
一方でPS版では「カジノ再開」のフラグだけを立てたまま、「トンネル開通」のフラグを先送りできる。
よってネネの仕入れと販売を停止させることなく自分の店で稼ぎ続け、その利ザヤをそのままカジノに投入できるのである。
ネネによる【錬金術】はすさまじいのでカジノの【コイン】があっという間に稼げてウハウハ。
…といいたいところだが、3章におけるカジノコインは一枚200Gと5章時の10倍のボッタクリなので、ネネの力をもってしてもコインを稼ぐのは相当に大変。
大人しく5章に入ってから【ミステリドール】を退治しまくるなり、【グランドスラム】を作ってダブルアップで稼ぐなりするかは人によるところだろう。
なお、カジノに立ち寄ったことが一度でもあれば「トンネル開通」のフラグが立った時点で休養提案を飛ばして開通の報が届くのはFC版と同じである。

DS版以降

  • 老人にお金を支払った後外に出て、もう一度洞窟に入ると「トンネルの開通」と「カジノの再開」フラグが同時に立つ。

とPS版から更に変更された。
FC版やPS版と違い老人に話しかける必要はない。
そのためカジノとトルネコの店を同時に使うことはできなくなった。
こちらも、カジノに立ち寄ったことが一度でもあれば「トンネル開通」のフラグが立った時点で休養提案を飛ばして開通の報が届く。
 
ちなみに老人に対して資金を提供できるのはエンドールで自分の店を持った後である。
自分の店を持つ前に、努力と根性で6万G貯めて老人の元に足を運んでも「まずは自分の店を持て」と言われて門前払いとなるだけなので注意しよう。
これはFC版を始め、他のリメイク版でも共通である。

第五章

【勇者】が三章とは逆にブランカからエンドールへ向かうために通ることになる。
ここを抜けてエンドールに到達すれば、最初の【導かれし者たち】であるモンバーバラの姉妹に会える。
サントハイム御一行もここを通った可能性が高く、トルネコの世界平和への貢献度は大きい。
ブランカ城では、エンドールとブランカを繋いだことによりトルネコは魔物達から恨まれ命を狙われているという噂話を聞ける。
 
なんの変哲もない通過エリアでしかないのだが、実は開通後の1000人目の通過者になると【エンドール王】からご褒美が貰えるというちょっとしたサプライズイベントがある。
ちなみに「1000人目の通過者」とあるが、実際に1000回も通過する必要はなく、もらえるかどうかは完全にランダム。運が良ければ最初の一回目でもらえることもある。
道端で突然レベルアップのファンファーレが鳴り響くことに面食らった人もいただろう。
MEがMEなだけに、前作の経験から、レベルアップのバグと思ったかもしれないが…。
 
といってももらえるのはカジノのコイン2000G分。つまりたったの100枚。
【ファミコン奥義大全書】では巻末の袋とじでこのご褒美について紹介され「なんと超ゴーカな賞品をもらうことができるらしいっ!!」と大層なことが書かれていたがフタを開けてみればコレである。
ここを通る時期は基本的に序盤も序盤なので時期的に考えれば高額な景品には違いないが「超ゴーカ」はいくらなんでも大袈裟すぎ。
偶然出くわしても嬉しくもなんともないし、頑張って拝むほどの価値もないイベントではある。
特にFC版では【838861枚】があるせいで、カジノのコインなどタダ同然。
ただし、北米のNES版では貰えるコインが2000枚に引き上げられている。リメイク版でも同様の枚数を貰うことができる。

リメイク版

【歩数エンカウント】採用により、ブランカ城からブランカ側入口までと、エンドール側の出口からエンドール城までは、ともに斜め移動を使って最短距離で歩けばエンカウントは発生しない。
【きこりの家】やブランカでの【エンカウントリセット】を活用すれば、山奥の村を出てからエンドールまでノーエンカウントも可能であり、これを知っているプレイヤーは安心して勇者Lv1でエンドールに向かうことができる。
(FC版でも多少のリスクがあるとは言え、早めに向かった方がいいだろうが)
 
また、1000人目のイベントに関して、【マーニャ】【ミネア】が仲間になった直後、フィールドで話すとマーニャが「ブランカへの洞窟でご褒美が貰える」事を教えてくれ、ミネアに「つまらない事で旅の目的を決めないでちょうだい」と突っ込まれるやり取りがあるため、見逃す可能性は低くなった。
当選時には、賞品が賞品だけになのか、カジノのファンファーレ(中)が鳴るようになった。

関連するバグ

完全に趣味の領域だが、これを利用すれば1,000,000枚以上のコインを所持することができる。
カジノのコインは基本的に999,999枚がリミットで、それ以上は買うことができず、ゲームで勝ってもそれ以上にはならない。だが、この記念品の100枚は既存枚数に強制的に足されるだけで、そのリミットに引っかからない。
つまり、999,999枚持った状態で、このイベントを起こせば100枚が足され1,000,099枚となる。そして、これが本当の意味で所持できる最大枚数ということになる。この枚数は景品カウンターで確認できる。
ただし、1,000,000枚以上持った状態で何かゲームをしようとするだけで、その時点でリミッタが発動し強制的に999,999枚に補正されてしまう。つまり100万枚王でいるためには、以後カジノで遊ぶことはできない。
なお、ただ838,861枚の技を使うだけではコインの枚数を999,999枚にすることはできない(2回購入しようとしても上限の問題で販売拒否されるため)。
この上限突破バグを確かめるには、逆に高額商品を大量に交換して手持ちのコインを161,138枚まで減らしてもう一度838,861枚買う工夫が必要。
もちろん自力で稼ぎ切る手もあるが。
第三章の時点では167,773枚を168Gで買えるので、これを利用する手もある。第五章で838,861枚を買う前に6,635枚ほど消費すればよく、星降る腕輪や祈りの指輪などの必要品を適当に揃えてから適当にカジノで遊んで調整すれば、割と簡単に999,999枚にできるだろう。

トレジャーズ

DQ4での【トンネル工事中に出た土】がお宝として登場。