【あくまのツボ】

Last-modified: 2024-04-07 (日) 17:08:19

概要

DQ5~7に登場するモンスター。悪魔の壷。
表記は作品によって「ツボ」か「つぼ」で揺れており安定しない。モンスターズ系が後者でそれ以外が前者という形が多い。
上位種の【ツボック】、リメイク版DQ7ではさらに亜種として【しにがみのタル】がいる。
 
初めて宝箱以外に仕掛けられた【トラップモンスター】で、【壷】を調べるか割ると出現する。
人食い箱や【ミミック】と同じトラップモンスターの類だが、彼らとはまた異質の「出現場所」という意味での厄介さを持つのも特徴。
壺に化けているこのモンスターは人間の生活空間に配置されていることがあり、「町の中だから安全」と油断しきったプレイヤーに突如襲いかかってくる。
 
壷に潜んでいる悪魔らしいが、壷を割れる作品ではなぜか割った後に容赦なく戦闘になる。じゃあ今しがた粉々に砕け散ったものは一体何なのだろうか…。
基本的に壺を調べる事で襲いかかってくるのだが、稀に通常沸きする。
 
DQ8以降はトラップモンスターが【ひとくいばこ】系統以外一掃されたことで本棚の【あくまの書】【エビルバイブル】共々登場しなくなった。
 
モンスターズでもDQM1・2に登場して以降長らく欠席していたが、テリワン3Dで再登場し、無事ひとくいばこ系やあくまの書、【いどまじん】とも共演を果たした。これでトラップモンスターが勢揃いしたわけだ。
ただしあくまの書系だけはトラップとしては登場しないので、DQ7の予備知識かプレイ経験がないと気付けないかも。
 
DQ10ではモンスターとしては登場しないが、外見がそっくりな錬金用の道具【あくまの錬金ツボ】が登場している。
DQMSLでは登場した錬金釜の「マガマー」が味方として登場している。

DQ5

初登場。
トラップモンスターとして各地に潜んでおり、いずれも青年時代前半に行ける場所に計4匹登場する。
通常攻撃の他に【痛恨の一撃】(攻撃力×5タイプ)、【ラリホーマ】【ザキ】【マホキテ】を使用する。
 
痛恨の一撃の威力はSFC版は攻撃力7のためダメージは35で固定だったが、リメイク版では攻撃力が3倍の22になったため、110ものダメージを食らう。
リメイク版の【イブール】の痛恨の一撃(105ダメージ)より威力が大きい。
HPが200と【ひとくいばこ】の2倍以上もあり、守備力も92と高い。
さらに、【回避率】も1/4と非常に高いのが厄介。【わらいぶくろ】並の回避率を誇り、攻撃を避けた上で痛恨の一撃やザキを連発してくる始末なので手に負えない。
 
耐性が非常に優れており、攻撃系の呪文とブレスには全てに強耐性を持ち、補助系に関しても【ルカニ系】以外はほとんどが無効(ルカニ系のみ弱耐性)。
ザキ系が強耐性止まり、【メガンテ】とたいあたりは無耐性という弱点もあるが、普通に戦っても中々気付かないだろう。
とりあえずこんなヤツなので【マホトーン】はもちろん、【マホトラ】【1ターン休み】も全く効かないため、ザキの使用を抑えこむ手段が速攻撃破以外にない。
いっそ仲間になってほしいくらいのスペックだが、残念ながら仲間にはなってくれない。
唯一の救いはマホキテ。こちらが呪文を唱えなければこれはほぼ無駄行動になる。
MPは7しかないので、マホキテで補給させなければすぐにMPが切れる。
 
攻撃呪文はほとんど効かない上にマホキテを使うので、物理攻撃で倒すのが基本。
なお、マホキテがかかるとAIは呪文をかけなくなるので、AI任せにしていてもちゃんと打撃主体で攻撃してくれる。
打撃が通りにくいようならまずはルカナンで守備力を下げよう。リメイク版なら【アプール】など序盤からルカニの使い手がいるので、貫通力の高いルカニなら一発で確実に守備力を0にできる。
回避率が高いので、守備力を下げた後はパーティ全員でフルアタックしよう。
PS2版では倒すと豪快に砕け散るので、少しは溜飲が下がるかもしれない。
 
ひとくいばこと違い、主に馬車の入れない場所に配置されている。
初登場は【山奥の村】。よろず屋に置かれている壺の一つがコイツ。
次に登場するのは【テルパドール】。ここではお城の台所に配置されている。
ダンジョンではない場所で待ち構えるこれらの配置に引っ掛かり驚かされた人は多いことだろう。
また、前者はタイミングによっては【ビアンカ】の加入直後に調べる可能性があり、後者は大抵は結婚直後の時期に調べることが多いので、低レベルな人間キャラが強制的に馬車外にいる状況で戦うことになるのも厄介。ただし、SFC版であれば青年時代前半の【フローラ】はザキが一切効かないので防御面では少し利がある。
倒した後に宿屋や教会で回復や蘇生を済ませよう。
 
3度目の登場は【チゾットへの山道】。謎の婆さんが住んでいる洞穴の、テーブルや椅子も置かれた部屋にある壺がそれ。
こちらは一応人が住んでいる場所とは言えダンジョンの一部、加えて壺の周りには人骨のような骨がいくつも転がっているため、警戒する人もいたかもしれない。
最後に登場するのは【デモンズタワー】で、宝箱の傍に置かれた壺の一つに化けている。敵の本拠地真っ只中に置かれているため、完全に罠として配置されたものだろう。
ちなみにこのモンスターの登場により今作からは壺に対しても【インパス】が使用できるようになっており、もちろんあくまのツボが化けた壺は赤く光る。
山奥の村やテルパドールでこのトラップモンスターの存在を知り、配置に若干の怪しさが漂うチゾットへの山道やデモンズタワーの壺を警戒して鑑定してみた人はいるのだろうか。
 
落とすアイテムは【ちいさなメダル】
落とす確率は1/8とそこそこあるため、町中に配置されていることを逆手に取って、近場でセーブして落とすまで繰り返し倒されることもままある。
戦える回数が限られているため、リメイク版で【モンスターボックス】などの「落としたアイテム」を埋めたい場合は必ず1回はドロップさせておくこと。
1/8は高いようで意外と低く、何十回戦ってもドロップしない可能性もあるので、多少根気がいるかもしれない。
そもそも上記の通り人食い箱よりもはるかに倒すのに苦労する。
 
村の中に置いておくには危険すぎる存在だと思われるが、【ドラゴンクエスト4コママンガ劇場】では台所で生ゴミ処分に使われていたネタと、あっけなくやられてコイツが集めていたちいさなメダルを主人公とフローラに取られて泣くというネタがある。
 
SFC版の説明書では呪文の種類の説明の部分で、デイン系呪文を食らっている。
見慣れない本作初登場の魔物がDQシリーズではかなり特別扱いされているデイン系を受けている点から、印象に残っている人もいるだろう。

DQ6

能力はDQ5と同じ傾向のままだが、出てくる場所がさらに悪質化した。初出は【ムドーの城】でうっかり調べるとかなりの強敵。
攻撃力・守備力は真ムドーを上回り、HPも250(リメイク版では200)とかなりの高さ。
守備力135がとにかく硬いので、まずは【ルカニ】を使って守備力を下げないとダメージがほとんど通らない。
また、ムドーの城は一度中に入ってしまうと全滅するかムドーを倒すまで引き返せないため、ザキや痛恨で仲間が死亡してしまったからといって教会まで戻ることすらできない。よって初回でムドー城の中のツボを調べるのは自殺行為となる。
DQ3の【ピラミッド】におけるひとくいばこにも似ているが、犠牲者が出ても帰ることすら許してくれない所はさらに凶悪になった。
 
なお痛恨は守備力依存タイプになったが、攻撃力も118と高いのでやはり強烈。
攻撃呪文はやっぱり効きにくく、補助系もルカニ・ザキ・メガンテ・毒・軍隊系以外は無効。
前作に引き続き、攻撃回避率は1/4と異常に高い。トラップモンスターでは歴代1位。
まさに有効な攻撃手段がない(弱点がない)極悪モンスター。
覚えていれば【アストロン】で様子を見よう。MPは7しかないのであっと言う間にMPが尽きる。
密かにザキ完全耐性ではないが、後述の普通に出てくる場合以外はイベント戦闘仕様で即死は無効。
ただし、SFC版の【どくがのナイフ】はザキ耐性を参照するため、麻痺完全耐性でありながらこれで麻痺させることが可能。
 
また、本作でも村の中に置かれているものがあるが、単に人間の生活圏に置かれているだけの前作とはわけが違う。
当該場所の【ザクソン】は、ストーリーで訪れる必要のあるタイミングが「【絶望の町】にて防具職人の【エンデ】に頼まれ事をした際」なので、このタイミングだとこちらの状態が【HP1、MP0】と最悪なことになってしまっている。この状態で壺を調べるのは、ムドーの城と同様に自殺行為。
【インパス】すら使えない状態を狙って襲ってくる、正真正銘のデストラップである。
 
ちなみに、上の世界の大陸南東部(【ゼニスの城】周辺)や下の世界の【ライフコッド】周辺で普通に出てくる。
リメイク版では通常沸きする【いどまねき】と同じく、必ずはアイテムを落とさない敵となっているので注意。

DQ7

使用呪文・特技が大幅変更。
【ヒャド】【ギラ】【ラリホー】の呪文を唱え、DQ6までと違って【痛恨の一撃】は使わず、不気味な笑いを浮かべて飛びかかる【強化攻撃】を使う。
以前より弱体化したが、トラップとしては現代【フォーリッシュ】の町や【謎のからくり跡地】で登場と出現時期が早い。
実はこれより先に【移民の町】を発展させることで【オルフィー】編の前に会うこともできるが、当然その時点だと全力でかからないとヤバイ。
攻撃呪文は【ヒャド系】【バギ系】以外は効きやすいが、初めて出てくる時には攻撃呪文は全然ないだろう。DQ6までと違って【ザキ系】は無効。ルカニと打撃がやっぱり有効。
素早さが高いので早めの回復を意識しよう。
無理に戦う必要は無いが、そこまで強くない上に戦える時期にしては破格となる180Gもの大金を落としてくれるため、金欠気味のDQ7序盤ではトラップというよりはむしろありがたいモンスターだったりする。
 
後に【神木の根っこ】に出現するが、出現率が非常に低い上に単体でしか出てこないので稼ぎには不向き。
逆に言えば、図鑑埋めのネックとなりうるモンスターであり、仮に全モンスター999匹討伐を目指そうとすると間違いなく最大の壁となる。

リメイク版

割った後ではなく、割ろうとした時に身代わりの術のように煙でドロンと消えて悪魔の壺が姿を現す演出がついた。
自作石版で設定すれば任意で遭遇できるため、レア度は下がった(これは他のモンスターにも言えるが)。
なお、その場合は最大4匹で登場する。

DQM1・DQM2

物質系モンスターとして登場。DQM1では野生で出現せず他国マスターも使ってこないので配合限定のモンスター。
物質系×【スライムつむり】【ギズモ】×悪魔系で誕生する。
フィールド上で堂々と宝箱に化けている【ミミック】と異なり、コイツはツボに化けさせてもらえなかった。
おまけにコイツを使う特殊配合が全くないため空気である。もしかしたら登場することすら知らなかった人もいるかもしれない。
ちなみにDQM1では配合でしか仲間にする方法が無く、尚且つ旅の扉の主ではない????系以外のモンスターはクリア後に塾長が種族名を教えてくれるが、コイツだけは省かれてしまっている。こういう面でも不遇ではあるが元々がトラップモンスターなので、もしかすると、開発段階では野生で登場する予定があったのかもしれない。とはいえ、宝箱に擬態しているミミックはともかく、フィールドにツボがあるのは不自然と言える。
ミミック部屋に加えて、壺の部屋でも作れば登場する機会があっただろうけど。
習得特技はザキ・ラリホー・みなごろし。2ではラリホーがリレミトになっている。

テリワン3D

GB版テリワンに登場したのが幸いしたのか再登場。物質系のEランクで、サイズはS。スキルは「ため息」。
特性は【スタンダードボディ】【いきなりスカラ】【ザキブレイク】【ヒャド系のコツ】【ギロギロ】
基本的に旅の扉の宝物庫でツボに化けていることがあるが、ごく稀に通常フィールドにいることも。
コイツを使う配合はないので、同じトラップモンスターのひとくい箱やミミック、あくまの書、いどまじん辺りと並べてネタチームでも作ろう。高い守備力にいきなりスカラもあるので序盤は打たれ強い。

イルルカ

【新生配合】でザキ攻撃、【メガボディ】化でAI1~3回行動、【ギガボディ】化でスタンダードキラーを習得。
ライブラリによると、最近の子供はツボを蹴って確認するため油断ならないと思っているらしい。
が、それ以前から投げて割っていたのはどう思っているんだろう?

ライバルズ

第9弾カードパック「再会と誓いのロトゼタシア」にて実装された新職業、盗賊のベーシックカード。

1/2/1
召喚時:指定の敵マスにツボを1つ出す

原作と比べるとずいぶんひ弱だが、真価はツボにある。
ツボは死亡したときに1ドローさせてくれる0コスト/0/2の置物で、ユニットが2回隣接すると勝手に割れる。攻撃することで能動的に破壊することもできる。
つまり実質1/2/1 +1ドローになるだけで無く、配置ケアを妨害したり、【ウドラー】などの一部効果の妨害にまでなる。
1ダメージが頻繁に飛んで来る環境で無ければ、安定した活躍が期待できる。
また、ツボは【闇への供物】の対象にされたり、【変身】?させられるおそれもあるため、ピサロやトルネコと戦う時にはある程度使いどころを考えたり、ツボをすぐに割るプレイングも必要になるだろう。

ライバルズエース

一人用モード「ソロバトルアドベンチャー」にて通常モンスターとして、聖なる祠などに出現。
最初からあくまのツボやツボが大量に敵味方陣営に設置されているという変則的なバトルとなる。
範囲除去でツボを割りまくり、リソースで優位を得ていこう。

ウォーク

2022年3月10日からの2.5周年記念イベントで登場。
1日5個登場するニコニコツボのうち1つがあくまのツボになっており、割ろうとすると戦闘になる。
然程強くなく、倒すと25000もの経験値が得られる。
この時はこころは存在していなかった。
 
その後、それから約1年後の2023年1月末開始のストーリー13章で、9話以降にザコとして登場するように。
ここではベギラゴンやラリホーなどを使用する。守備力が高いので呪文攻撃のほうが有効。
それに伴ってこころも実装。こころは黄色でコストは137。
とてもよく見かける枠なので、それ自体は平凡な性能のこころでしかないのだが、
実は【ゴッドハンド】のこころ道のレベル50の武道の黄色枠の条件を全て満たしてしまえるのである。
従来は全て満たすのは貴重かつ有用な欲望の魔人しかおらず、欲望の魔人をゴッドハンドで活かすための措置とみられる。
このため、こいつのこころは最低でも1つ、ゴッドハンドを同時運用したいだけの数のグレードSを確保しておきたい。