電竜の素材を用いたボウガン。
空の悪漢が放つ雷光のごとく
雷撃弾が奔り、獲物を穿つ。
(電竜弩/サージ電竜砲【翠電】)
電竜弩の最終形態。その力を
眼前にした獲物は戦慄し、己の
無力を悔いながら叫び消える。
(サージ電竜砲)
MHXで初登場した、ライゼクス素材を使ったライトボウガン。
本項では二つ名持ちモンスターである青電主ライゼクスの武器も扱う。
目次
概要
- ライゼクスの甲殻を思わせる鋭角的なデザインの銃。
碧色の甲殻の合わせ目が常に黄色く明滅しており、かなり目立つ。
ロングバレルでは銃身の下にライゼクスの鋏尾のようなパーツが付き、
サイレンサーでは冠甲のようなパーツが銃身上部に付く。
ちなみに、ロングバレルを付けた際の全長が非常に長く、ただ立っているだけで地面に刺さる。
電竜弩に限った話ではないが、もうちょっと短い方が使いやすそうだが…。
- 銘はメインモンスターとしてOPでも対比されているリオレウスの銃、火竜弩のオマージュだろう。
リニューアル先の火竜砲、もとい鳳仙火竜砲にも対応していて、
最終強化で弩が変化し名称の前側に新たな銘が追加、サージ電竜砲となる。
新旧レウスライトの両方に、しかも強化段階の形態にも対応する銘変化を遂げるとは、
なんとも電の反逆者らしい執着っぷりである。
性能
MHX
- 生産時点の攻撃力は150。
スロットは無いがリロード「やや速い」、反動「やや小」、さらにブレ無しと超優等生。
武器内蔵弾はLV1斬裂弾にLV1貫通電撃弾と、素早く鋭い攻撃を繰り出す電竜のイメージにピッタリである。
もちろんLV1電撃弾が速射対応している。装填数は3発と少な目だが、これは他と大差ないので気にならない。
問題は他の物理弾の装填数で、LV2通常弾6発とLV1貫通弾4発くらいしか撃てる弾が無い。
四天王として並び立つ狐水銃シズクトキユルと比べるとえらくショボいと感じるのは致し方ないだろう…。
そのため、序盤はLV1/LV2貫通弾を扱えるフルフルのライトボウガンである
フルットシリンジの方が使いやすいと感じる人も多いようだ。
- しかし、強化を重ねてやることで本来の実力を発揮する。
上位電竜素材を使ったLV3まで強化すれば、貫通弾の装填数が大幅に改善されるので一気に強力になる。
最終強化は「サージ電竜砲」。
攻撃力は210と並程度だが、やはりリロードと反動の優秀さが際立つ。
貫通弾の装填数は5/6/5発まで増加したため、狩技「全弾装填」との相性は極めて良い。
武器内蔵弾にもLV2電撃弾とLV2斬裂弾が追加され、こちらも回し撃ちに適している。
速射できるLV1電撃弾の装填数も5発あれば不足は無い。
そのため、電撃弾と貫通弾が有効なイビルジョーやクシャルダオラに対しては強力な武器となる。
もちろんタマミツネに対しても抜群相性…なのだが、
★6昇格の緊急クエストがタマミツネとガムートなので、上位素材で強化して挑むのは難しいのが残念。- また、黒炎王リオレウスとの相性が良い銃でもある。
弾肉質の弱点は背中であるが、硬い甲殻に覆われておりダメージが出せない。
さらに、翼の翼膜は強靭で目眩ましによる墜落を防ぐほどであるが、
この2箇所には雷属性が有効であり、電撃弾や貫通電撃弾で破壊してしまえば、
後は閃光玉で墜落させられるし、持ち前の貫通弾性能の高さで露出した背中弱点を貫くことができる。
- また、黒炎王リオレウスとの相性が良い銃でもある。
- 電撃速射銃としてのライバルは、先述のフルットシリンジの最終形であるフルーミィシリンジ。
攻撃力は全く同じで、装填できる弾とリロード・反動に違いがあるのみ。
シリンジはLV3貫通弾が入らないが、LV1・LV2貫通電撃弾の両方を持つ。- 雷属性の扱いの面で見ると、LV1電撃弾の速射とLV1貫通電撃弾はどちらも持つが、
シリンジはLV2貫通電撃弾、電竜弩はLV2電撃弾を持つ。
図体のデカい相手にはシリンジ、小さい相手には電竜弩の方が有効と言える。
物理弾の扱いで見ると、LV3貫通弾が入る点では電竜弩が優れるが、
通常弾の装填数ではシリンジの方が圧倒的に多い。
このため、雷属性弾とは逆に、デカい相手には電竜弩の方が有効となっている。
つまり、雷属性の通りと体格の大きさの2つを比較して使い分ける必要がある。 - スキル負担の面では単純に反動がデフォで「中」であり反動軽減が必要なシリンジの方に難があるが、
今作の攻撃力水準で言えばロングバレルを付けて反動軽減を付けるより、
サイレンサーを付けて攻撃UP【小】を付けた方がだいたいの場合において楽。
実際フルーミィシリンジはロングバレルによる攻撃力増加はちょうど10であり、攻撃【小】と同じ。
そして攻撃【小】だけなら、お守りにもスキルポイントが多めに付く事もあるため付けやすく、
これはそこまで大きな差ではないだろう。 - サポート能力に関して、シリンジは麻痺弾だけでなく睡眠弾も入るが、
LV1状態異常弾を無反動で撃つためには反動軽減スキルを付けて二段階軽減しないといけないのに対し、
電竜弩は麻痺弾しか撃てないものの、サイレンサーを付ければスキル無しでLV1を無反動にできる。 - 徹甲榴弾に関しては、電竜弩はLV1・2が3発ずつ、シリンジはLV1・2が2発ずつとなっており
(双方LV3は装填不可)、こちらの場合も電竜弩はサイレンサー装備でLV2徹甲榴弾を無反動で扱えるが、
シリンジは二段階軽減しないとLV2徹甲榴弾で反動が発生してしまう。 - シリンジは武器内蔵弾に鬼人弾と硬化弾が存在し、回復弾の装填数も電竜弩はLV1が2発のみなのに対して、
LV1は電竜弩と同じ2発に加えてLV2は3発装填できる。
味方の強化・サポートに関してはシリンジに、それぞれ軍配が上がる。
狩猟対象や戦略によって使い分けるといいだろう。- ここまで性能のみについてつらつらと書いてきたがこの武器、
なんと作成時点でいきなり鋏尾を2つ要求してくるため、ガンナーは頭の痛い条件からスタートする。
しかも本作では基本報酬に尻尾が含まれやすくなったのに、
宿命の四天王以外ではまともに報酬に出現せず、切らないなら捕獲するしかない。
作成時点のプレビューでは散々な性能であるため、
作成を後回しにしてしまいそのまま潜在的なスペックを知るのが遅れたという人もいるのではないだろうか。
- 雷属性の扱いの面で見ると、LV1電撃弾の速射とLV1貫通電撃弾はどちらも持つが、
MHXX
- サージ電竜砲からライゼクス素材やアトラル・カ素材をつぎ込む事でサージ電竜砲【瞬電】となる。
- 順当に成長した攻撃力330
- 一つ増えたスロット1
- 全体的な装填数の増加、特に貫通弾の装填数は7/7/6まで成長
- その他速射対応弾や装填可能弾は変わらず
貫通弾や斬裂弾など電撃弾以外の弾も撃てるのが全弾装填と噛み合っており、
回し打ちでの火力は電撃弾ボウガンでも随一である。
- ライバルは攻撃力の増加で新たに候補に出た撃雷弩【麒麟王】と前作から続くサディフルシリンジだろう。
これらと比べるとサポート性能や基本スペックでは劣る反面、
貫通弾や斬裂弾などのサブウェポンが多いのが瞬電のウリとなる。
基本スペックの麒麟王、サポートのサディフルシリンジ、総火力の瞬電と上手く住み分けが為されている。
MHR:S
矮小なるもの共よ、この雷に
震えよ、怯えよ。我こそは空に
挑みし反逆者。炎の天敵なり。
(サージ電竜砲【瞬電】)
- サンブレイクにてライゼクスと共に復活。
今作では生産時点でサージ電竜砲の名が付いており、続く熟語は【翠電】。
デザインは旧作のままに、グラフィックはさらに洗練され、リアルな意匠と点滅し輝く機構は目を引くものがある。
これを装備し、全身をゼクスシリーズで固めれば、もはやその姿は実写SF映画か特撮に出てくるアンドロイド兵士さながら。
- 素材元の登場がマスターランク4以降なので、出番はやや遅め。
最終強化・サージ電竜砲【瞬電】の性能は、- 標準よりやや低い攻撃力320
- あって困らない会心率20%
- スロットはLv1が一つ
- 百竜装飾品スロットは属痛竜珠や各種特効の入るLv3
- 扱いやすいブレなし
- Lv2通常弾と貫通電撃弾が速射対応
というのも、Ver.10時点では貫通電撃弾で唯一の速射・歩き撃ち対応であり、装填数も速射では最大の3発と優秀。
通常リロードを採用すれば反動小リロード最速を実現できる。
なお、属性強化リロードを使うよりもこの形の方がDPSは高くなる。
扱いは難しいものの、ナルガクルガや本作ラスボスに的面の効果を発揮するだろう。
また、普通の電撃弾も4発装填できるため、弾持ちもそこそこ良い。- ただし、サージ電竜砲【翠電】改までは貫通電撃弾の装填数が2止まりで、
サージ電竜砲【翠電】時点では歩き撃ちもできない。
幸いラスボス戦の寸前にサージ電竜砲【翠電】改への強化はできるので、
装填数は多少不満が出そうだがラスボスに持ち込む分には申し分ないだろう。 - 雷弱点の大物と中型モンスターの同時狩猟くらいなら、この一丁で楽にこなすことが出来る。
一見二ッチな需要に見えるが、無料アップデート第一弾から始まった
傀異討究クエストのマラソンではこの利点を生かしやすい。
属性弾、LV2通常弾を調合分まで持っていけば、1度もキャンプに戻らずに片付けてしまうこともできる。
- 一方で、通常弾に関してはまあ使えないこともないといった程度。
会心率が高いのはいいが装填数が5発止まりで、これより高火力のボウガンはいくらでもある。
電撃弾を撃ち切ってしまった後でお茶を濁す程度なら務まるか。
基本的には素材が尽きたらさっさとキャンプに戻った方が効率的。
攻略途上の性能でいえば通常弾撃ちもそれなりに優秀なので、
ラスボス戦を見据えて乗り換えるのも別段悪い話ではないが。- 無料アップデート第一弾の傀異錬成により
雷属性を積めるだけ積んだうえで通常弾・連射矢威力UPを上乗せもしやすくなった。
これにより、電撃弾と通常弾の二足の草鞋運用も出来なくはない。
基本的には電撃弾に特化させていきたいところだが、
属性耐性が切り替わるギミックがある相手に対しては
使い分けられる備えが功を奏するかもしれない。
- 無料アップデート第一弾の傀異錬成により
- MHXの頃からのライバルであったサディフルシリンジは今作でも性能がよく似たライトボウガンになっている。
ただし、あちらは電撃弾速射がメイン火力となっているため
貫通電撃弾速射のサージ電竜砲とは棲み分けができている。
それ以外にも補助弾の装填数など、似ているようで使い勝手には案外差がある。
自分のスタイルに合わせたほうを選んでみるか、
モンスターの大きさや部位ごとの肉質差によって使い分けてみても良い狩猟ができるはずである。
- そうした状況が続いていたが、Ver.15では空に破滅の龍神が到来。
その素材から作られる凶針【水禍】が、貫通電撃弾の速射・移動射撃・移動リロードに全て対応しているのである。
さらに、サイレンサーなしでも反動軽減Lv1で反動小となり、装填速度Lv3を付ければ属性強化リロードでも
リロードが最速になるという、脅威の性能を実現している。
他にも、移動射撃/リロードと速射に対応した電撃弾が3発装填しており、こちらに勝ち目はない…
というわけではない。- あちらは貫通電撃弾の装填数が2発であり、スロットが一つもない。
アマツマガツチの素材で装填珠II【4】が作れるようになったとはいえ、武器に付けることが
できないためその点で瞬電が優勢となる。
また、攻撃力は水禍が350でこちらを30上回っているが、会心率がこちらとは逆に-20%となっている。
属性弾運用では基本的に関係ない会心率であるが、会心撃【属性】を使うなら話は別。
装備や立ち回りを駆使して、嵐にも反逆してみるのもいいだろう。 - あちらは貫通電撃弾の装填数が2発であり、スロットが一つもない。
- 今作でも説明文は火竜武器を踏まえたものになっており、当武器は鳳仙火竜砲【朱炎】に対応している。
あちらが「我こそは空を統べし王、獄炎の覇者なり」となっているのに対し、
こちらも「我こそは空に挑みし反逆者。炎の天敵なり」といつも通り張り合っている。
青電竜砲
MHXX
- MHXXで新しく登場した青電主ライゼクスの素材を使用したライトボウガン。
通常種武器で黄緑に光っていた部分が、青電主の如く青く輝くようになった。
青電竜砲から喊青電竜砲を経て喊青電竜砲【峙瑠】と銘を変えた気になる性能は- 通常種より20低い攻撃力310
- 貫通弾の装填数は通常種と変わらない7/7/6
- リロード:やや速い 反動:やや小 ブレ:なし
- 相変わらずLV3通常弾は装填不可
- 当然スロットはなし
が、青電主はただの劣化で終わらせるつもりはなかった。- 通常種にはなかった会心率20%
- 内蔵弾に鬼人硬化弾が追加
- 速射対応弾も打って変わり、LV1貫通電撃弾、
そして、通常種では成し得なかったLV1麻痺弾の速射が可能に - 当然、二つ名武器特有の狩技ゲージブーストあり
狩技ゲージブーストも全弾装填を素早く起動できる点で優秀な能力であり、
前述の麻痺弾速射も相まって拘束と火力の両立が容易である。
また、鬼人硬化弾の追加によって通常種武器以上にパーティでの活躍が見込める。
さらに、今作は超会心が付けやすくなったことによって、
デフォルトの会心率20%は通常種武器に対して大きなアドバンテージとなりうる。
総じて、通常種武器とは一味違った意味で使いやすく、魅力的な銃である。
- ただし、二つ名武器ゆえ製作難度も高く、何より青電主は二つ名最強候補の一角であり、
生半可な腕では倒すことすら叶わない。
その上、究極強化までに青電主の放電棘が5個、電竜の天鱗が2個必要となるが、
天鱗は言わずもがな、放電棘も入手難度が高い。
その入手方法は落とし物、剥ぎ取り、G★5または超特殊許可の報酬のみ。
例の粉よりはマシとは言えど、まとめて入手するのはやはり至難の業である。
- 速射が貫通電撃弾になっているので属性特化としての運用をしたくなるが、攻撃が下がり会心が上がるのは
基本的に属性弾運用ではデメリットにしかならないので残念ながらあまり適性があるとは言い難い。- しかし、そもそもLV1貫通電撃弾の速射に対応しているライトボウガンはこれ一丁しかない。
LV2とは違い速射反動が小のため、撃ち込む隙の小さいモンスターに用いるとよいだろう。
肉質と併せて考えると、クシャルダオラあたりが想定される相手になる。
- しかし、そもそもLV1貫通電撃弾の速射に対応しているライトボウガンはこれ一丁しかない。
余談
- 最終強化に突如として冠される、聞き慣れない『サージ』の銘だが、
これは落雷などの急激な電圧の変化により、突発的に発生する大電流の呼称である『サージ電流』の事を指す。
つまり、『電流』と『電竜』を掛けた駄洒落ダブルミーニングである。
武器名のオマージュ元となった鳳仙火竜砲もダジャレなのだが、
そこまでキッチリ被せてくる辺りは流石電の反逆者と言えるか。- 究極強化で追加される『瞬電』も鳳仙火竜砲の『永焔』としっかり対比になっている。
- 二つ名武器の銘に関しては、黒炎王のライトボウガン・黒炎竜砲のオマージュとなっている。
究極強化時の銘である慟黒炎竜砲【駕羅】と喊青電竜砲【峙瑠】を比較すると、
あちらが「慟哭」と「黒炎」を掛け、さらに他の一部武器に使われる「ガラ」の語を「駕羅」と当て字しているのに対し、
こちらは「喊声*1」と「青電」を掛け、さらに他のほぼ全ての武器に冠される「ジル」の語を「峙瑠」と当て字している。
- なお、名前やスタンスの
パクリインスパイアの元とされる火竜砲と性能面を簡単に比較した場合……
火竜砲は通常弾の装填数で電竜弩に勝利しており、貫通弾LV1とLV2、散弾はLV1。
武器内蔵弾はLV2火炎弾、LV1貫通火炎弾。
サポートは毒弾。そして装填できる弾がやや少なめな代わりに強力な拡散弾に対応。
電竜砲は通常弾の装填数は火竜砲に負けているが貫通弾の方は全レベル装填でき、散弾はLV2。
武器内蔵弾はLV2電撃弾、LV1貫通電撃弾に加えて、おまけの斬裂弾のLV1と2が入る。
サポートは麻痺弾。ただし装填できる弾が多い代償なのか強力な拡散弾には未対応。
反逆者を自称するだけあって、リオレウス相手に対抗するだけの性能差はある。
ただ、そもそも属性が全く違う関係上で性能面で競合する事はないが。
実際に反逆者の銃のライバル…もとい立場を脅かす銃はまさかのフルフルの注射器である
- ライゼクスの異名の一つとして「空の悪漢」というものがあるが、
元々この表現はゲーム内においては電竜弩のフレーバーテキストの中にだけ確認されるものだった。
しかもサージ電竜弩に強化するとテキストの内容が変わり、読める機会が減ってしまう。
まぁその気になれば加工屋で何度でも読み返せるけど。
ライゼクスにはピッタリの異名だが、意外にマイナーな表現なのかもしれない。
関連項目
モンスター/ライゼクス
モンスター/青電主ライゼクス
武器/ゼクス武器
武器/火竜弩 - 生産時の銘のオマージュ元
武器/火竜砲 - 最終強化後の銘のオマージュ元。形も鑑みて「鳳仙火竜砲」と思われる。