No446 ライオン/元ネタ解説

Last-modified: 2023-01-08 (日) 00:21:30
所属Royal Navy
艦種・艦型ライオン級巡洋戦艦
正式名称HMS Lion
名前の由来Lion ネコ科ヒョウ属に分類される食肉類 現在の主な生息地はアフリカ大陸のサブサハラ
起工日1909.11.25
進水日1910.8.6
就役日(竣工日)1912.6.4
除籍日(除籍理由)1922.5.30 (1924売却・解体)
全長(身長)213m
基準排水量(体重)26270英t(26691.5t)
出力Yarrow式重油専焼缶42基パーソンズ式蒸気タービン2基4軸 70971PS(70000shp)
最高速度27.0kt(50.00km/h)
航続距離10.0kt(18.52km/h)/5610海里(10389km)
乗員997-1267名
装備13.5inch45口径Mk.V連装砲4基8門
4inch50口径Mk.VII単装砲16基16門
21inch魚雷発射管2門
装甲舷側:4~9inch 甲板:2.5inch 砲塔:9inch バーベット:8~9inch 艦橋:10inch 隔壁:4inch
建造所Her Majesty's Naval Base, Devonport,Devon
(王立デボンポート海軍基地 イングランド国南西イングランド地域デヴォン州プリマス市デヴォンポート区)
  • 「すてきな猫たち」ともあだ名されたライオン級巡洋戦艦(戦艦…?)のネームシップである。
    前級(インディファディカブル級)から主砲口径を1.5inch拡大、全主砲塔を中心線上に配置、巡洋艦をも凌駕する速力*1など、その性能は強大なものであった。
    2隻の同型艦のほか、改良型のタイガーを合わせて4隻が建造された。また、日本海軍向けに建造した金剛も、構造はアイアンデューク級戦艦をもとにしているが、設計思想はライオン級の流れを汲んでいる。
  • しかし同型艦のクイーン・メリーが実戦において一撃で爆沈したことからもわかるように、その火力に見合う防御力は持ち合わせていなかった。
    そのため、クイーン・メリーの最期は「速度こそ最大の防御」と捉えられていた英国型巡洋戦艦の建艦思想のみならず、各国の戦艦・巡洋戦艦のあり方に重大な影響をもたらした。
    • 対するドイツ巡洋戦艦は、イギリスの巡洋戦艦と戦うことを念頭に設計されたため防御を重んじており、クイーン・メリーを撃沈したデアフリンガーは21発もの直撃弾にもかかわらず沈没を免れている。
  • ライオンは、第一次大戦ではヘルゴラント海戦やドッガー・バンク作戦、そしてユトランド沖海戦などに参加した。
    被弾落伍や砲塔に直撃弾を受けるなど幾度も沈没の危機に瀕するものの乗り越え、北海で係留中に終戦を迎える。
  • 1922年の退役後も記念艦として保存を訴える声もあったが、ワシントン海軍軍縮条約の規定により売却・解体された。

*1 同時期に建造された防護巡洋艦よりも1ノット以上速い