No480 U459/元ネタ解説

Last-modified: 2021-09-03 (金) 11:21:42
所属Kriegsmarine
艦種・艦型XIV型潜水艦
正式名称U 459
Unterseeboot Vierhundert neun und fünfzig(フィーアフンダート ノイン ウント フュンフツィヒ 400+9+5x10)
起工日1940.11.22
進水日1941.9.13
就役日(竣工日)1941.11.15
除籍日(除籍後)1943.7.24(沈没)
全長(身長)67.1m
基準排水量(体重)1661英t(1688t)
出力浮上時:Germania製6気筒ディーゼルエンジン2基2軸 3200PS(3156.2shp)
潜水時:SSW Gu343/388-8 複動式電気モーター2基2軸 750PS(739.7shp)
最高速度水上:14.9kt(27.6km/h) 水中:6.2kt(11.5km/h)
航続距離水上:10.0kt(19km/h)/12350海里(22870km)
水中:4.0kt(7.41km/h)/55海里(102km)
乗員下士官6名 乗組員47名
装備(建造時)3.7cmSK C/30機関砲x2
2cmC/30機関砲x1
装甲なし
建造所Deutsche Werke, Kiel
(ドイチェヴェルケ社 ドイツ連邦共和国シュレスヴィヒ=ホルシュタイン州キール市)
  • U459は第2次大戦中にドイツ海軍が建造したUボートXIV型の一隻。
    • 他のUボートとは異なり、XIV型はUボートへの燃料や食料を供給するために既存設計をもとに建造された補給用潜水艦である。
      彼女らの補給によってUボートたちは補修や魚雷を補充しに行く以外では港に寄らずに済むようになり、長期間にわたる哨戒活動が可能となる。
      大量の補給品を積み込むため大柄になった艦体やその役割から、「乳牛(Milchkuh(ミルヒクー))」の愛称で親しまれた。
    • 本級はその性格上攻撃を行うことを重視しなかったため、雷装は発射管すら装備しておらず、浮上時の自衛火器として若干の対空機銃のみが装備されていた。
  • U459は1940年11月にキールにて起工、翌年9月に進水し、同年11月に就役した。
    就役後は第4潜水隊群に配属され数か月ほど基礎訓練を受け、42年4月に仏ロリアンを拠点とする第10潜水隊群に移籍した。
    5月には建造所のあったキールからヘルゴラントを経由してドイツ軍占領下の仏サン・ナゼールへ向かう。
    同地を拠点として6月にも補給艦として出撃。
  • 8月から11月にかけてはウルフパック「アイスベア*1」の一員として南太平洋に進出、ナミビア方面に展開した。
    帰還して補給等を済ませ、第12潜水隊群に移籍したU459は、12月から再び南大西洋に。カメルーン方面にも出撃し、78日に及ぶ長期活動に身を投じた。
  • 43年になってから初の出撃(4~5月)では英ホイットレイ爆撃機やリベレーター爆撃機に遭遇、後者には爆雷攻撃を受けるも無傷で済み、逆に搭載していた対空砲で撃墜ないし損傷させた。
  • 7月にも出撃したが、これが最後の出撃となった。
    スペイン近海にて英ウェリントン爆撃機2機の攻撃を受け、1機を撃墜させるも船体に甚大な被害が出たため艦を放棄せざるを得なくなった。
    1943年7月24日、沈没。6度目の出撃のことであった。

*1 ドイツ語で「ホッキョクグマ」の意