所属 | Kriegsmarine |
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艦種・艦型 | IIIA型潜水艦 |
正式名称 | -(計画段階で中止されたため、艦型名称で実装) |
起工日 | -(計画中止) |
進水日 | -(同上) |
就役日(竣工日) | -(同上) |
全長(身長) | 77.5m |
基準排水量(体重) | 不明(約1000t?) |
出力 | 浮上時:不明 2800PS(2761shp) 潜水時:不明 1000PS(986shp) |
最高速度 | 水上:17.0kt(27.6km/h) 水中:8.0kt(14.81km/h) |
航続距離 | 不明 |
乗員 | 65名(含・魚雷艇人員) |
装備 | 10.5cm45口径SK C/32単装砲1門 53.3cm魚雷発射管6門(艦首:4門 艦尾:2門) |
装甲 | なし |
- 数あるドイツ潜水艦「Uボート」の中でも計画のみにとどまった未成艦級の一つがこのIIIA型である。
後述するとある理由で建造認可されることなく終わった計画であったため、実装に当たってはU○○の形をとらないこととなった。
- 一次大戦のころからドイツで活躍してきた潜水艦であるが、その技術は一次大戦敗戦後も外国向け潜水艦設計などで維持・向上されていた。
こうした蓄積をもって誕生したベストセラー潜水艦が「VII型」シリーズなどであるが、ほかにも様々な潜水艦の可能性が模索された。
その内のひとつとして生まれたのが「III型」であった。
同様の経緯で開発され最初に投入されたIA型にも似ており、より内部空間が拡張されていたが契約受注には至らなかった。
1934年には改設計案として「IIIA型」が登場*1(ゲームに実装されたのはコレ)。
III型から更に内部空間が拡張され、さらに目を引くのが司令塔直後から続く円筒状の水密格納庫。
ここに10t級の小型艇を2隻格納するという案であった。- Leichte Schnellboote(軽高速艇)の名称から「LSボート」と呼称されるこの小型艇は、高速魚雷艇のほかにも機雷敷設艇、高速駆潜艇などの別任務にも発展可能なもので、IIIA型に搭載が目されていたのは機雷敷設特化版であったという。
- しかし実際のところ計画段階から、潜水艦の安定性を損なう格納庫をわざわざ取り付けてまでできることの少なさ、建造コストの増大、肝心のLSボートの展開(回収も?)の困難さなど、新機能実装で得られるメリットを覆わんばかりのデメリットが論われたのが祟ってか、この型は建造に着手されることはなかったのであった。