No8116 ゲーベン/元ネタ解説

Last-modified: 2019-10-21 (月) 17:27:28
所属Kaiserliche Marine→Osmanlı Donanması(1914)→Türk Deniz Kuvvetleri(1949)
艦種・艦型モルトケ級大型巡洋艦(巡洋戦艦)
正式名称SMS Goeben→Yavuz Sultan Selim(1914)→Yavuz Selim(1930)→Yavuz(1936)
名前の由来August Karl von Goeben プロイセン陸軍大佐 普仏戦争で部隊を指揮、セント・クエンティンの戦いでの勝利によりフランス北部を戦闘を終わらせた。普仏戦争での英雄としてGroßkreuz des Eisernen Kreuzesというプロイセンの戦闘による最高勲章を授与された。
→العربية: سليم الأول
(1465-1520) オスマン帝国第9代皇帝 東方への領土拡張を推し進め、アジア、エジプトを征服していく。即位後も遠征を続け、即位期間は8年だが即位前は230余万平方キロだった領土を650余万平方キロにまで拡大した。容赦なく暗殺処刑をしたため「Yavuz ヤウズ(冷酷者)」と呼ばれたが文人でもあり「卓越者」として厳格故に優れた者という意味もある
起工日1909.8.28
進水日1911.3.28
就役日(竣工日)1912.7.2
オスマン帝国海軍就役日1914.8.16
除籍日(除籍理由)1954.11.14(1971売却後解体)
全長(身長)186.6m
基準排水量(体重)22616.0英t(22979t)
出力Thornycroft式石炭専焼缶24基Parsons式蒸気タービン4基4軸 85661PS(84489.2shp)
最高速度28.4kt(35.37km/h)
航続距離14.0kt(25.93km/h)/4120海里(7630.24km)
乗員1031~1053名
装備(建造時)28cm50口径SK L/50連装砲5基10門
15cm45口径SK L/45単装砲14門
8.8cm45口径SK L/45単装砲12門
50cm魚雷発射管4門
艦載機x4
装備(1930)28cm50口径SK L/50連装砲5基10門
15cm45口径SK L/45単装砲10門
8.8cm45口径SK L/45単装高角砲8門
ヴィッカース40mmポムポム砲x12
エリコン20mm機関砲x24
装甲舷側:50~270mm 甲板:50mm 砲塔:130~230mm バーベット:230mm 艦橋:60~350mm
建造所Blohm + Voss, Hamburg(ブローム・ウント・フォス社 ドイツ連邦共和国ハンブルク市)
  • ドイツ帝国海軍が建造したモルトケ級巡洋戦艦の2番艦
  • 1912年に就役。試験が終わった後地中海に派遣された。
  • 第一次世界大戦勃発時、本艦は英国艦隊の追撃を振り切り開戦時まだ中立国だったトルコに逃げ込み、そのままトルコに売却という形でトルコ海軍に移籍。名前を「ヤウズ・スルタン・セリム Yavuz Sultan Selim」に変えて第一次世界大戦を戦った。
  • 終戦直前には正式にトルコに引き渡され、トルコ革命に煽りを受けて名前を「ヤウズ・セリム Yavuz Selim」、後に「ヤウズ Yavuz」と変えながらも引き続きトルコ海軍の主力艦&象徴として活躍した。
  • 第二次世界大戦後も引き続きトルコ海軍に在籍したが、航空機の発達による戦艦の不要化と維持費がバカにならなかったため1954年に退役。記念艦にする話もあったが費用を捻出できなかったため断念。1971年に解体業者に売られた後1973年から3年掛けて解体された。
  • 就役から解体まで60年と大往生であった。