稲葉江

210番
	稲葉江(いなばごう)		打刀	江
	ステータス(MAX*1）
	生存	46(51)	打撃	42(60)
	統率	41(53)	機動	35(44)
	衝力	27(47)	偵察	32(36)
	隠蔽	31	必殺	35
	範囲	単	兵装備	スロット2
	装備可能刀装
	投石/軽歩/重歩/盾/軽騎
ランクアップチャート
稲葉江 → 稲葉江 特(Lv25)
刀帳説明
我は稲葉江。 かつての主のひとりである結城秀康は天下を二度逃した漢だが……、我の歴史もまた天に届かず。 元の主たちは、我が出て行った後にそれを手にした。出世の刀と言えば聞こえは良い、がな……
公式Twitterの紹介
越中国の刀工、郷義弘作の打刀。 名は、織田信長に馬廻として仕えた稲葉重通が所持したことにちなむ。 後に徳川家康、結城秀康へと渡るが、主が天下に届く瞬間に居合わせることはなかった。 そして己が手を伸ばす。 （公式ツイッター本丸通信:1,2）

※ステータスは刀帳に表示されている初期値のもの　カッコ内の数値は錬結・内番で強化できる限界値（乱舞5まで・乱舞6以上のプラス分は含まない）

ゲームにおいて

現在の入手方法

• 入手不可
  • 今後も定期的に登場予定。（2022/04/26『イベント「秘宝の里 ～花集めの段～」開催！』より）
    
    

過去の入手方法

他の刀剣男士との会話

• 富田江と一緒に出陣すると、回想其の147が発生する。
• 回想其の108発生後、篭手切江と一緒に出陣すると、回想其の115が発生する。
• 回想其の115発生後、稲葉江と富田江を両方所持している状態で、篭手切江、豊前江、桑名江、松井江、五月雨江、村雲江を一緒に出陣すると、回想其の145が発生する。
  • 稲葉江の出陣はないので注意。
• 内番「畑当番」を富田江との組み合わせで行うと、通常と異なる内番台詞を聞くことができる。
• 内番「手合せ」を御手杵（同 極）との組み合わせで行うと、通常と異なる内番台詞(A)を聞くことができる。
• 内番「手合せ」を富田江との組み合わせで行うと、通常と異なる内番台詞(B)を聞くことができる。
  
  

その他

• 2022年04月26日から開催された第112回目のイベント｢秘宝の里～花集めの段～｣でイベント報酬として実装された。
• 稲葉江実装記念PV（公式youtubeチャンネルより）
• 2023年8月22日「軽装」第二十七弾・5振り同時実装（公式Twitter）
• 実装時は特へランクアップするレベルが20であった。（24/04/09メンテナンスより25へ変更）
  
  

小ネタ

モチーフとなった刀剣について

• 刀 金象嵌銘天正十三十二月日江本阿彌磨上之花押 所持稲葉勘右衛門尉（名物稲葉江）
  • 刃長70.9cm、元幅2.9cm。
    元は長大な太刀であったが、大磨上によって短くなっている。
    茎に刻まれている「稲葉勘右衛門尉」は、持ち主であった稲葉重通の通称。
  • 南北朝時代の刀工・郷義弘によって打たれた刀で、国宝に指定されている。
    現存する郷義弘作の刀の中で出来と健全さから、同じく国宝に指定されている富田江と双璧を成し、「天下一の江」と称される。
  • 号の由来は戦国から安土桃山時代の武将・稲葉重通が所有していたことから。
    同じく「稲葉」の号を持つ刀に稲葉志津がある。
    こちらは重通の息子・道通が所有していたことから、その名がついた。
  • 2015年に所在不明と発表されたが、翌年に所在が判明。
  • 2019年に山口県岩国市の企業が個人から購入し、同市内にある柏原美術館(改名前は岩国美術館)に寄贈した。
    
    

前の主について

• 稲葉重通(？～1598)
  • 西美濃三人衆の一人である稲葉良通の長庶子として生まれる。
  • 稲葉良通は通称「稲葉一鉄」とも言い、頑固だったことで有名である。
    「頑固一徹」という言葉の語源という説がある。稲葉江の台詞はそこから。
  • 織田信長に馬廻として仕える。
    信長の死後、父や弟と同じく羽柴秀吉の家臣となり、馬廻を務めた。
    小牧・長久手の戦いや九州平定、小田原征伐などに従軍。
    秀吉の晩年には富田一白、板部岡江雪斎などとともに御伽衆を務めた。
  • 1588(天正16)年に父の良通が死去。
    家督は異母弟の貞通が継ぎ、重通自身は美濃国清水に領地を与えられて大名となった。
  • 江戸幕府3代将軍・徳川家光の乳母を務めた春日局は、姪であり養女にあたる。

• 結城秀康(1574～1607）
  • 徳川家康の次男として生まれ、後に豊臣秀吉や結城晴朝の養子となる。江戸幕府2代目将軍・秀忠は異母弟にあたる。
  • 1579(天正7）年に、長兄の信康が武田勝頼と内通した疑いをかけられ、織田信長の命で切腹、彼の生母で家康の正室である築山殿が殺害される。
    本来であれば次男である秀康が徳川家の後継者となるはずであったが、1584(天正12）年の小牧・長久手の戦い後に羽柴秀吉と家康の和睦条件により、秀吉の元へ養子として差し出され、家康の後を秀忠が継ぐことになった。
  • 秀吉の養子として大坂に向かい、家康から餞別として童子切安綱と采配を与えられた。後に豊臣姓を下賜され、小田原征伐などに出向いた。
  • 1589(天正17）年、秀吉に嫡子・鶴松が誕生。秀吉が生後4ヶ月の息子を後継者に指名したことで、秀康は北関東の大名・結城氏へ養子として出される。
    結城晴朝の姪と結婚し、結城氏の家督と領地を継ぐ。
  • 1599(慶長4）年、五大老の前田利家が没した後、福島正則ら七将が石田三成を襲撃する。
    三成は事前の通報によって難を逃れ、秀康と堀尾吉晴の護衛で自身の居城である佐和山城へ送り届けられた。
    このとき三成は、礼として秀吉から拝領した正宗の刀を秀康に贈った。秀康はこの刀を「石田正宗(石田切込正宗）」と名付け、愛用した。石田正宗は津山松平家で稲葉江、童子切安綱とともに家宝として伝来し、現在は東京国立博物館に所蔵されている。
  • 1600(慶長5）年、会津征伐に参戦。家康の命で宇都宮に留まり、上杉景勝を抑える役割を担う。関ヶ原後に下総から越前へ加増される。
  • 1607(慶長12)年、父の家康よりも先に34歳で病死。

来歴

• 稲葉重通が所有。
  1585(天正13)年に本阿弥光徳の鑑定・磨上が行われる。
• 後に徳川家康から所望を受け、500貫で買い上げられた。
• 上杉征伐の折に家康から次男の結城秀康に与えられる。
• 1600(慶長5)年に家康が上杉征伐に赴く道中の畿内で石田三成が挙兵した報せを受け家康は途中で引き返すことになった。
  対上杉の手勢として秀康を残すことになり、激励の意味を込めて秘蔵の具足や軍配とともに稲葉江を息子に与えた。
  一方で秀康に与えられたのは吉房の刀という異説もある。
  その後は秀康の子孫である越前松平家に伝わる。
• 1684(貞享元年)に書かれた『剣刀秘宝』に、押し型が収録されている。
  著者の大村加卜は秀康の孫・光長に仕えた外科医であったが、刀工としても活動していた。
• 1933(昭和8)年、旧国宝に指定。
• 1945(昭和20)に徳川家を出て中島飛行機の2代目社長・中島喜代一の手に渡る。
• 1951(昭和26)年、国宝指定。
• 2015(平成27)年に文化庁による調査で元所有者が亡くなった後は、所在不明になっていることが発表される。
• 2016(平成28)年5月、所在が判明。
• 文化庁の発表によると2015年に購入した所有者が所在不明文化財の報道を見て連絡したことで所在が判明した。
• 2019(平成31)年、カシワバラ・コーポレーション(山口県岩国市の企業)が個人から購入し、同社取締役会長によって柏原美術館に寄贈された。
  
  

キャラクターデザイン

• 万屋の台詞は、結城秀康が伏見に滞在していた時、出雲阿国を呼んで歌舞伎踊りを披露させた際、彼女に珊瑚の数珠を贈ったという逸話が由来と思われる。
  阿国の踊りに秀康は涙を流し「天下に幾千万人も女はいるが、一人の女と天下に呼ばれるのはこの女だけだ」と阿国を褒め称えた。
• その一方で、徳川家康や豊臣秀吉の後を継げない自身を「自分は天下一の男になれない」と嘆いたといわれる。
• 「かつての主(秀康)が二度天下を逃した」という言及や稲葉江が天下にこだわりを見せるのは、こうした秀康の無念が反映されていると思われる。
• 実装記念イラスト（公式Twitter本丸通信より）
• 非公式イラスト(萩谷薫氏Twitterより)
  • 改訂版(萩谷薫氏Twitterより)
• 新たな装い（第二十七弾）（公式Twitterより）
  
  

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