【草】

Last-modified: 2024-02-24 (土) 11:55:29

不思議のダンジョンシリーズ

【不思議のダンジョン】シリーズに登場する【アイテム】の一種。
「草」(例:【しんぴの草】【命の草】
「種」(例:【しあわせのたね】【ちからのたね】
「葉」(例:【世界樹の葉】【あやしい葉っぱ】
「木の実」(例:【命の木の実】
と、名前や種類に差異こそあるが、特に大きな違いは無く、同じ要領で取り扱うことができる。
 
主に「飲む」と何かしらの効果を発揮する。
また【投げる】ことで、命中した相手(味方も含む)に無理矢理飲ませることができる。
しかし、飲ませると言っても相手の口(向いている方向)を考慮する必要はない。
その殆どが飲んだプレイヤー・モンスター本人のみに効果を及ぼす。
なお、種類に関わらず、基本的には飲むと満腹度がトルネコ1・2・3では5%、少年ヤンガスやMOBILEでは2%回復する。
 
【胃拡張のたね】【すばやさのたね】等の、プラス効果のあるものは自分で飲み、逆に【まどわし草】【でたらめ草】等のマイナス効果のあるものは相手に向かって投げて飲ませるのが基本的な使い方。
但し【世界樹の葉】の様に、飲んだり投げたりもせず、持っているだけで効果を発揮するものもある。
 
マイナス効果を持つものは、使い切りかつ基本的に単体にしか使えないことから、複数回使用できる【杖】や、効果範囲の広い【巻物】と比べて危機脱出用のアイテムとしての価値はやや劣る。
投げて使うため、【投げ名人の指輪】【ハンターのお守り】等の【装飾品】が無い場合外れるリスクがあるのも難点である。
アイテム欄や【保存の壺】の空きを圧迫したり、または逆に持て余したりするようであれば、安全な場所で飲むことで【パン】の代わりに腹の足しにしてしまうのも1つの手である。
ただし、杖や巻物の効かない「魔法耐性」持ちのモンスターに対しては、草による状態異常付与が重要となってくる。
 
相手に向かって「投げて使う」という性質上、投擲に関する指輪・お守りとの相性が良い。
前述の投げ名人の指輪(ハンターのお守り)があれば投擲ミスを無くせるほか、【遠投の指輪】【遠投のお守り】)があれば直線状に並んだ敵をまとめて草で攻撃できる。
状況によっては、【へた投げの指輪】【へた投げのお守り】)で逆に確実に投擲ミスさせて罠の起動を狙ったり、【まがりの指輪】で直線上に居ない相手にも草を投げ当てたりするのも有効である。
狙ってできるものではないが、投げ名人(ハンター)とへた投げ系以外の投擲系アクセを合成または重ねて装備して組み合わせれば、投げた際の効果を更に確実なものにできる。
 
その他、それぞれ貴重品ではあるが【草うけの杖】【草なげの杖】【草の神の壺】といった草に関するアイテムも存在する。
草うけの杖・草なげの杖は一つの草の効果を複数回使えるため仲間のドーピングに役立ち、草の神の壺は状態異常系の草の効果を部屋全体にばらまくことができ【モンスターハウス】の打開にも大いに役立つ。
 
【祝福】されている場合は効果が2倍になる他、トルネコ3の場合は満腹度の回復量も2倍に増加して一石二鳥である。
【しんぴの草】のよくきき状態を利用すれば、更に効果を引き出すことができる。
ただし、マイナス効果も祝福されていると強くなるので、たとえば【かなしばりのたね】なら敵から攻撃されても金縛りがとけない強烈な金縛り状態に一時的になる、【ラリホー草】は効果時間が倍加するなどで、未識別の草を飲んで【識別】のリスクは祝福システムがない作品より高くなっている。
但し、逆に呪われている場合、もしくは【トルネコ】【ポポロ】【ヤンガス】自身が封印状態(【くちなしの巻物】を読む、【ちんもく草】を飲む等)では飲めなくなる。
 
基本的には全て識別状態で拾うことができるが、【もっと不思議のダンジョン】【盗賊王の迷宮】等の終盤のダンジョンではこれらのアイテムも全て未識別状態になっている。
その場合は「ぐんじょう色の草」「ピンク色の草」「あかね色の草」等といった、仮の名前(未識別名)が付けられている。
一度飲めば識別されるが、マイナス効果のものが多めなので注意が必要。
 
「飲む」という独自のコマンド名であるものの、プレイヤーが操作キャラに使う分には「食べる」と同じと考えてもほとんど問題ないだろう。
パンを食べるモーションと同一(【やくそう】の項目を参照)であり、更に姉妹品の『風来のシレンGB2』では、呪われた草やおにぎり(トルネコで言うパンに値するアイテム)を使おうとすると

○○○○(アイテム名)は
のろいのせいで食べられない!

という「食べる」とほぼ変わらないメッセージが流れる。なお、この部分には修正が入り、トルネコ3では

トルネコは○○○○を飲もうとした!
○○○○は呪われている!

という具合で、「草を食べる」という表現は廃止された。
 
薬草や【弟切草】の可能性も考慮すると、【HP】が全快の時に飲むと安全かつ有用。
しかし、盾を装備できず【仲間モンスター】に強く依存するトルネコ3のポポロは、【ルーラ草】【バーサーカーのたね】等を引き当てる可能性がある場合は安易に飲むことはできない。
前者は仲間とはぐれる恐れがあり、後者は仲間を自ら撲殺したり貧弱なステータスで敵に突っ込んで自滅したりするリスクがある。
「草の識別」の難しさは、【異世界の迷宮】をポポロで攻略する際の難易度を上げる一因となっている。