【木こり】

Last-modified: 2024-02-08 (木) 19:38:24

概要

森で木を伐採して生計を立てる人々のことで、西洋の神話や寓話、童話などによく登場。とりあえず林業従事者の原型みたいなもんである。
中世ヨーロッパでは権力者に逆らったり罪を犯した人間、それを匿う人間などは町に住む事を許されなかったため、森などに住む事が多く(ロビンフッドが好例)、その境界に住む木こりは王、民衆どちらの味方にもなりうる重要な存在であった。
リメイク版DQ3に登場する【精霊の泉】【オルレラ】は、かの有名な木こりの寓話「金の斧」をモチーフにしている。
 
ドラクエシリーズにおいては伝統的に【ホビット】【ドワーフ】のグラフィックが当てられているほか、集団生活を好まないらしく山奥の森に小屋を建てて一人で住んでいることが多い。また名前が設定されていることがあまり無く、単に「木こり」と呼ばれることが多い。
DQ5では作中で明言されないものの、【迷いの森】内部の小屋に住む「ドワーフのグラフィックの人間」がおり、おそらくは木こりで生計を立てているものと思われる。

DQ4

第五章が始まるよりかなり前に、【ブランカ】の近くの山奥に住む木こりの若者【天空人】の女性と恋に落ちて結婚までしたが、その若者は雷に撃たれて死んでしまったという話が聞ける。
しかしそのとき二人の間にはすでに赤子が生まれていたらしく、様々な状況証拠を照らし合わせると、その赤子がのちの【天空の勇者】、本編の【主人公】その人であると推測できる。
 
また、ブランカ近くの森の中の【きこりの家】には年老いた木こりが1匹の犬と暮らしている。
グラフィックはなぜか【ロザリーヒル】などに住むホビットと同じだが、公式ガイドブックのイラストでは人間の老人である。
この老人が何者かについて、ブランカの城下町で夜の散歩をしている老人から「昔、北の森の中に住んでいた木こりの親子のうち、息子は雷に打たれて死んだが親父の方は今でも一人で木こりをしている」という情報が聞ける。
他にそれらしい人物もいないため、彼こそが雷に撃たれて死んだ木こりの若者の父親、つまり主人公の祖父であると推測されているのだが、【天空城】にいる主人公の母親らしき人物と同様、公式からの回答はない。
また、【山奥の村】に程近い場所に住んでいるが、村自体が外との交流を避けていたため、この木こりと面識があったのかも不明である。
 
勇者が初めて訪れた際には「いんきくさいガキはだいきらいなんだ」として門前払いにしようとするが……去り際、旅をするにはあまりに貧相な装備の彼に、物置きの壺の中身(【かわのよろい】など)を持っていくように勧めてくれる。
先に調べて入手しているとこのセリフは言わなくなるなど地味にしっかりとフラグ管理がされている。
一方で実際に勇者が装備している品は一切考慮されておらず、初めて来たときであれば必ずこのセリフを言うため、皮の鎧より優秀な防具を身に着けていても壺の中身を持っていくように言われる。
極端な話、物語終盤までここに訪れず、【天空の装備】一式で来ても、やはり貧相ないでたちを案じられて革の鎧をすすめられる。
彼の眼には伝説の武具よりも革の鎧の方が絢爛豪華に映るのかもしれない。
ちなみに彼の説明はFC版でもリメイク版でも「あっちの部屋のつぼの中」。
FC版ではその言葉通り革の鎧をはじめとする薬草やお金がすべて壺の中から手に入るので問題ないのだが、リメイク版ではセリフをそのまま引き継いでおきながら、革の鎧の在処が彼のいる部屋のタンスの中に変更されたため、彼の言葉を文字通り受け取っていると最も肝心の鎧が手に入らないことになる。
ここまでゲームを進めていて家探しをしないプレイヤーはいないだろうから手に入らなかったということはまずありえないが、この爺さん、革の鎧をあげたいのかあげたくないのかよくわからない。リメイクの雑な調整が仇になった例といえる。
 
二回目以降に訪れると「てめえみたいなガキは一晩泊まっていきやがれ」と言ってただで泊めてくれる
これは初訪問時に一度話しかけてから小屋に入り直すことで台詞が切り替わるようになっており、第一章の【イムルへの洞窟】の兵士と同じタイプの処理である。
なお、「ガキ」の部分は、先頭キャラによっては「おっさん」「じょうちゃん」などにもなる。
FC版では「ガキ」のまま変化は無い。
ただし【ドラン】だと泊めてくれないので要注意。
【へんげのつえ】で人間姿になればOKだが、限りなく意味が無い。
 
ちなみに天空人である【ルーシア】を先頭にしても「じょうちゃん」になるだけで特別な反応はない。
リメイク版の【ピサロ】はガキ扱い。まあ素性を知らないとガキにしか見えないかもしれないが。
 
泊めてくれた翌朝に話しかけると

「なんだって? このおれが ことばづかいは わるいが しんせつな おとこだって!?
やめてくんな! けつが かゆくならあ!」

と照れ隠しの一言を放つ。今風に言うとツンデレ。
もちろん作品発売当時にそんな言葉は影も形もなかったが。
この後に仲間に話しかけるとやはりそれぞれの個性が出た台詞が返ってくる。
 
非常に印象深いキャラクターだったためか、【ドラゴンクエスト4コママンガ劇場】でもよく登場していた(特に【牧野博幸】)。

DQ6

上の世界の【レイドック北東の関所】を越えた先の山奥に木こりの住む小屋がある。
自分の新しい小屋を建てようとして材料を集めてみたものの、小屋を建てる手順がわからないようで、【主人公】たちに手伝うように要求してくる。その後弟子をとっている。

DQ7

主人公たちの住む【エスタード島】【フィッシュベル】西の小さな小屋に一人で住んでいる。彼もまた名前はない。
動物と話せる特殊な技能を持つため、周辺に住む多数の動物と世間話などをしつつ暮らしている。
フィッシュベルやグランエスタードから離れた場所に一人きりで住んではいるが、別に偏屈だったり人間嫌いだったりとかそういう事は無く、用事があれば城下町やフィッシュベルにもよく行ったりするらしい。
 
ストーリー中では、動物と人間が姿を入れ替えられてしまった【オルフィー】にて彼らと会話するために【主人公】たちが過去へ連れて行く事になる。まさかの4人目のエデンの戦士である。
 
近所の少年たちが訪ねてきて、「過去の世界の動物だらけの村に一緒に来て欲しい」なんていう突拍子も無い話を持ち込んできた時は半信半疑どころか9割がた信じていなかった(当然である)が、その辺の猫に信じるよう言われただけでこんな胡散臭い話に付き合ってくれる上に、更に用が済んだらさっさと帰るかと思いきや、なんと神の山(【魔封じの洞窟】)までNPCとして同行、しかも【デス・アミーゴ】戦では一緒に戦ってまでくれる!本作でも屈指の親切な人物である。

戦闘時の行動は攻撃、様子を見る、薬草の3つ。
攻撃については素手なので期待は出来ないが、薬草を無限に使ってくれるため回復役として優秀。
あまり賢くないためHP満タンの味方や自身にも使うのが偶にキズだが、それでも序盤で無制限の回復手段というのは頼りになる。
また攻撃の標的となってくれるなど、地味ながら非常に助かる存在。
特にPS版ではデス・アミーゴ戦で呪文が使えないため、貴重な回復係である。
リメイク版では普通に呪文が使えるようになったが、それでも無限やくそうは有難い。
 
その後は人間の言葉が喋れないガボの通訳を行い、そのうえガボの身の上を考慮して当初はガボ(と育ての親のオオカミ)を引き取るつもりでいた。
ところがガボ本人が主人公達と共に冒険すると言い、一度は反対したもののガボの熱意を理解して、むしろ主人公達にガボを連れていくように頼み込み、ガボの母オオカミだけを引き取ってパーティから離脱した。
(リメイク以降では母オオカミはガボに同行するため、この辺りの描写は一部変更されている)
これらの経緯からガボとは非常に仲が良く、現在のオルフィーにてガボが言葉を話せるようになった後にきこりの元へ訪れると、とても喜んでくれる。親戚のおじさんくらいの距離感だろうか。
世界が平和になった後は帰るところのないガボを引き取って共に暮らす。ガボも木こり同様に動物たちと世間話ができるため、生活には満足しているようだ。
 
なお、彼が住んでいる小屋の中で視点を回転すると地下への階段がある。見落としやすいので注意しよう。
実はイラストが存在しており、顔はトルネコそっくり。体型もメタボ気味でトルネコっぽい。
 
本作では同行する仲間キャラと同じ名前はマリナンのところで付けようとしても怒られて改名できない。
これは、元の名前がカタカナのキャラの場合ひらがなにしても突破できないのだが、元の名前がひらがなの「きこり」は「きこり」だとNGなのに「キコリ」にするとOKだったりする。

漫画版

動物の言葉が理解できるのが【不思議な木の実】の力になっており、彼に動物と話せる力があるのかは不明。
幼い頃にキーファとマリベルと会ったことがあり、不思議な木の実を求めて彼の家に訪れることになる。
だが、その木の実をトカゲ(【ゲレゲレ】)が食べてしまい、人の言葉をしゃべれるトカゲが誕生。
そのため、木こりの代わりをゲレゲレが務めるため過去に同行しない。

DQ10オンライン・オフライン

レンジャークエストに登場する【伐採同盟】?は、生計のため、不法に木こりをしている難民たちの集団である。
効率アップのために鹵獲したキラーマシンを改造、【伐採マシン】として運用している。

DQ11

【ナプガーナ密林】で木こりをしている【マンプク】が登場する。
彼の住んでいる小屋の本棚には【いにしえの愛の手紙】で探す事になる手紙が眠っている。