MHWorldストーリー序盤の任務クエストの一つ。
前代未聞の古龍の「捕獲」を目的としたクエストである。
目次
概要
- 依頼人:総司令
- これより大峡谷にて、ゾラ・マグダラオスの捕獲作戦を実行する。
作戦開始は夜明けと同時。ハンター達は各自、クエストを受注し、現地に向かえ。
我々に、導きの青い星が輝かんことを。
- 超大型古龍(それもシリーズ最大級の)である熔山龍ゾラ・マグダラオスを捕獲するという、
従来のシリーズにおける常識では考えられないクエスト内容。
後述する通り、世界観上においても「古龍を捕獲する」こと自体が非凡な発想である。- MHWorldの発売前からゲーム情報誌にて「序盤の山場」としてクエスト名の情報が出ていた。
しかし、古龍種に属するモンスターは従来システム上絶対に捕獲不可能な存在となっていた。
メインシリーズは言うに及ばず、派生作品のMHFやMHOnlineなどでも共通した「古龍の常識」である。
それを覆すようなクエスト名であったため、文面だけでも界隈では驚きが広がっていた。 - 例外として古龍目モンスターの幼体であるゴア・マガラは捕獲が行える仕様になっているものの、
こちらは種族が「分類不明」として扱われており、「古龍種」には現状分類されていない。
古龍種に属する成体にまで成長すると捕獲不可能になるため、様々な考察がある。
- MHWorldの発売前からゲーム情報誌にて「序盤の山場」としてクエスト名の情報が出ていた。
- 発案者は新大陸古龍調査団1期団の「総司令」。
40年間に渡り行われてきた新大陸での「古龍渡り」調査だが、
渡りの古龍の捕獲に関しては、新大陸を訪れた当時からずっと考えていたのだという。
しかし、作戦会議にて捕獲決行の提案をした際には大多数のメンバーから驚愕されていた。- 後に古龍の捕獲について独自見解を示し賛同する研究班リーダーですら驚いており、
「天才と変人と問題児の集まり」とされる調査団においても寝耳に水の話だったらしい。
とはいえ、古龍に精通している研究者たちの中に反対意見を示すものは見られず、
古龍調査団の、今までの常識に囚われない考え方を象徴しているクエストといえる。 - 作戦会議の直後、アステラでは古龍の捕獲に関わる見解を聞いて回ることができる。
それによると、古龍種の捕獲が行われなかった理由について
「麻酔が効くのか、眠るのか、体力の源は一体何か。そんなことすら逐一未知」という、
古龍種を生物として捉えた際に従来の生物の定義から外れすぎることが指摘されている。
- 後に古龍の捕獲について独自見解を示し賛同する研究班リーダーですら驚いており、
- 発想こそ常識外であるものの、作戦内容自体はある種手堅いもの。
ゾラ・マグダラオスの進行ルート上に立ち塞がるように位置する「大峡谷」が鍵であり、
高い山に囲まれ天然の要害といえる大峡谷の地形を利用し、マグダラオスの移動を制限。
そこでありったけの拘束弾で物理的にマグダラオスを拘束し、調査することが目的である。
脳筋強引な手法ではあるものの、これであれば従来においても古龍の一時的拘束は可能であり、
調査についても今後の追跡調査を前提としたもので、永続的に捕らえるものではない。- 生態研究所の所長は「マグダラオスに特化して準備を進めれば捕獲できるはず」と話す。
モンスターの専門家でもこの認識であり、無理筋ではなかったようである。
旧作プレイヤー目線でも古龍に拘束弾が有効なのは周知の事実である。
- 生態研究所の所長は「マグダラオスに特化して準備を進めれば捕獲できるはず」と話す。
- 捕獲決行の理由として、総司令は「渡りの成否、発見し易い古龍、我々の戦力、そして運」を挙げる。
- 渡りの成否:5期団が追ってきた熔山龍は消息を絶たず、現在位置が特定されている
- 発見しやすい古龍:熔山龍は巨大かつ鈍重で、追跡調査が行いやすい
- 戦力:5期団は調査完了を期するため過去最大規模となっている
- 運:上述の条件が整っている、熔山龍の捕獲に有利な土地、etc...
2期団、3期団はハンターがあまり増員されず、拠点機能こそ向上したものの十分とは言い難い。
4期団ではバランスの取れた人員が送り込まれたものの、肝心の渡りの古龍が消息不明となった。
また、古龍渡りについても「10年後の次がある」という確証すらないものである。
このような状況を踏まえると、増派された5期団の豊富な戦力と、
かつてない程順調に追跡を行えているゾラ・マグダラオスの到来は二度とない好機と言えた。- この乾坤一擲の作戦のため、調査団は人員や物資などあらゆるリソースをつぎ込むことを決定。
また、手薄になるアステラを守るために付近に現れる暴れん坊を予め狩猟するなど、
作戦以外の面でも入念な準備が行われている。 - 一方、調査団における強力な戦力の一人であるソードマスターについては、
大蟻塚の荒地で謎めいた「棘の痕跡」が発見されるなどの不穏な現象が同時期に発生しており、
作戦には参加せず独自調査を行うよう総司令より指示されている。
- アステラの守護、特殊装具の配布、捕獲に向けた物資の製造や輸送、
各参加人員の割り当てなどなどが突貫で行われるなか、いよいよ熔山龍が大峡谷に接近する。
アステラでの作戦会議が終わると、拠点が緊迫した空気に包まれ、BGMも変化する。
普段と異なるアステラにて、受付嬢と話すことで本クエストが受注できるようになる。
クエストの特色
- 基本的なクエストの流れはモンスター/ゾラ・マグダラオスやフィールド/大峡谷を参照されたし。
- このクエストはMHWorldより初登場した任務クエストの一つである。
任務クエストは基本的に一度クリアすると再受注できない代わりに、
任務内で発生するイベントなどを除いた同内容のフリークエストが追加されることが多い。
しかし、「ゾラ・マグダラオス捕獲作戦」は代替となるフリークエストなどが存在しない。
このため、ストーリー上で一度クリアしてしまうと二度とこのクエストを自力では受けられない。
- 「古龍の捕獲」というかつてない規模のクエストであるが、
クエスト種別は「捕獲クエスト」ではなく「特殊クエスト」に分類されている。
達成条件も通常であれば「ゾラ・マグダラオスの捕獲」と記されるべきところだが、
「任務の達成」*2「ゾラ・マグダラオスの捕獲作戦の遂行」*3と特殊なものになっている。
- 本クエストがストーリー上で出現するタイミングは下位序盤から中盤に差し掛かる頃。
下位クエストで解禁される4つの通常フィールドのうち半分しか到達していない状況であり、
これは「超大型モンスターのクエスト」としては異常に早いタイミングと断言できる。- 一般的に超大型モンスターは村、街、集会所などのラスボス・裏ボスとして登場したり、
下位から上位に昇級する前後で遭遇する存在として扱われるケースが殆どである。
イベントクエストなどでゲーム開始早々に挑むことは不可能ではないとはいえ、
ストーリーに組み込まれる形でここまで早く超大型モンスターのクエストを受けるのは前例がない。 - なお、MH4(G)やMHWorldでは冒頭から超大型モンスターと直接相対する機会があるが、
これらはチュートリアルを兼ねたものであり、クエストとしては扱われていない。
MH4の豪山龍にしろMHWorldの熔山龍にしろ「突然のトラブル」という趣が強く、
能動的にクエストを受注することになる本クエストとは印象が異なる。
作戦終了後、新たな拠点と下位で行ける残り二つの狩猟地が次々解禁される。
このクエスト以降ドラグライト鉱石が入手できるようになるなど、
装備面でも無視できないターニングポイントとなっている。 - 一般的に超大型モンスターは村、街、集会所などのラスボス・裏ボスとして登場したり、
- クエスト開始直後にムービーが流れ、調査団メンバーが準備する様子が描かれる。
ゾラ・マグダラオスは夜明け頃に大峡谷へと差し掛かると推測されており、
実際にムービー内でも夜明けとほぼ同時に地中から姿を見せている。- このムービーの都合上、クエストの時間は昼で完全に固定されている。
また、受注者はゾラ・マグダラオスが見える位置から狩猟開始となるためBCには居ない。
ただ、クエスト開始時点でBCには支給品が届いている。
支給品秘薬や支給品モドリ玉などもBOX内に入っているため、寄り道してみるのも手か。
- このムービーの都合上、クエストの時間は昼で完全に固定されている。
- 本作における大砲・バリスタ・翼竜の止まり木などのチュートリアルを兼ねたクエストでもあり、
大砲の使い方や単発式拘束弾の存在示唆など各種説明がセリフで行われる。
序盤は指示に従い、これら迎撃設備を用いて対抗することとなる。
- このクエストにおいては、調査団の他のハンターたちがNPCとして戦闘に参加し、
大砲の弾を込めたりなどしてサポートしてくれる。
しかし大砲の発射のタイミングは主人公に丸投げ一任されるなど、主人公の信頼度が推し量れる。
メタ的に言ってしまえば、NPCが勝手に大砲を撃っていたら難易度が大きく下がってしまうからであろう。
- 後に受けることとなるマグダラオスの地脈回廊におけるクエストの場合、
最初にマグダラオスの背中に乗った状態で狩猟が開始され、
一定段階まで進むことで最終防衛ラインとなる障壁上での迎撃戦が展開される。
一方、本クエストでは二つある障壁の一つでの迎撃戦が行われた後、
マグダラオスの背中へ翼竜で乗り込む……と順序が逆転している特徴がある。- また、地脈回廊のマグダラオスは背中に乗り込むとクーラードリンクが必要な灼熱なのだが、
本クエストに登場する個体はそこまでの熱は有しておらず、クーラードリンクも不要である。
この性質はある種の罠であり、本クエストで乗り込んでも熱ダメージがないことに油断していたら、
後のクエストにて急にクーラードリンクを求められ驚いたハンターが多いとか。
- また、地脈回廊のマグダラオスは背中に乗り込むとクーラードリンクが必要な灼熱なのだが、
黒き乱れ矢、乱入
- 本クエストにおける最たる特徴と言える要素。
マグダラオスの進行を第一障壁で食い止められず、総司令はハンターによる直接攻撃を指示。
排熱器官を破壊し、マグダラオスを鈍らせたところで第二障壁前での拘束を目指した。
この第二障壁前での拘束でマグダラオスの動きを止められた、と思いきや事件が起こる。
- 突如空から飛来する黒い影、それは未知なるモンスターであった。
身動きの取れないマグダラオスの上に降り立つ姿は、プレイヤーにとっては見覚えのある存在。
そう、MHWorldのメインモンスターである滅尽龍ネルギガンテが初登場するクエストなのである。
メインシリーズ史上初となる別種の古龍種が同時にクエストに出現する事態であり*5、
ましてや「超大型モンスターの上で大型モンスターと戦う」全シリーズ初のシチュエーションである。
ただでさえ異例だというのに、ここまでイレギュラーが重なるクエストも珍しい。- ネルギガンテの存在自体はジュラトドスの任務クエスト「不穏の沼影」頃から示唆されており、
遠からず登場することを予測することは可能だった。
また、ネルギガンテが最初に公開されたPVでもマグダラオスの背中に居るような描写があり、
発売前に各PVをチェックしていた人ならば乱入は予測できたかもしれない。
- ネルギガンテの存在自体はジュラトドスの任務クエスト「不穏の沼影」頃から示唆されており、
- ネルギガンテ乱入だが、出現条件は「マグダラオスが特定位置まで進んで拘束されること」。
マグダラオスはハンターがいくら妨害しても進行し続けるが、妨害しなくても進行する。
そう、実はマグダラオス自体には一切ダメージを与えなくともネルギガンテは出現する。
それどころかクエスト開始から棒立ちしていてもネルギガンテは出現するのである。
一方、本クエストをクリアするためにはネルギガンテにダメージを与え撃退する必要性がある。- 言ってしまえばクエストの仕様上もはやマグダラオスの方がオマケ。
マグダラオスに関わる一切のことは「翼竜の止まり木への移動」すら必要ないのだが、
ネルギガンテに関してはどうしても対処する必要性が出てくる。
強制的にマグダラオス上に移動するため、BC待機勢すら無理矢理戦線に引っ張り出される。 - 後に出現する任務クエスト「ゾラ・マグダラオス誘導作戦」の場合、
ネルギガンテは乱入してくるものの一切ダメージを与えなくても撤収する。
あちらでは紛れもなくネルギガンテの方がオマケと言えるだろう。
- 言ってしまえばクエストの仕様上もはやマグダラオスの方がオマケ。
クエストの流れ
- 任務クエスト「森の暴れん坊・アンジャナフ」をクリア後、受注可能になる。
- クエストは大まかにわけて、兵器メインの前半戦、外殻に乗り込んで戦う後半戦にわかれる。
前半戦
- クエスト開始後、ムービーが挿入される。
総司令や調査班リーダーが調査団のメンバーに指示を出していると、ハンターたちの導蟲が青く光りだす。
その直後、ゾラ・マグダラオスが地中から出現する。
- 地中から突如出現したゾラ・マグダラオスは、老いているもののその体力は未だ衰えることを知らず、
確実に地脈へと歩みを進めている。
まずは大砲やバリスタなどの遠距離兵器を総動員し、ゾラ・マグダラオスの体力を削るのが目標である。
バリスタや大砲は峡谷キャンプ側のほかに、木製の障壁上にも設置されている。
また、拘束弾を採取できるポイントもある。拘束時間がかなり長めに設定されているので積極的に使おう。- 拘束位置によっては、柔らかい頭部が至近距離まで引き付けられて、近接攻撃がヒットすることもある。
延々と大砲やバリスタを撃つ作業に飽きてきたら、タイミングを見計らって拘束してみよう。
どこの兵器がまだ使えるかしっかり把握しながら戦おう。 - 拘束位置によっては、柔らかい頭部が至近距離まで引き付けられて、近接攻撃がヒットすることもある。
- しばらく攻撃していると、ゾラ・マグダラオスが第1障壁を体当たりで粉砕し、峡谷を進んでいってしまう。
これより、ハンター達は翼竜でゾラ・マグダラオスの外殻に侵入する。
後半戦
- 歩みを止めないゾラ・マグダラオスを、今度はハンター達の近接攻撃で体力を消耗させ、
多数の拘束弾でもってその場に拘束することを目標とする。
ゾラ・マグダラオスの外殻は堅く、ハンターの攻撃は意味をなさないが、
排熱器官と呼ばれる部位は柔らかく攻撃が通る。
ここを破壊することで、体力を削り足止めしようというわけである。
排熱器官は、頭部、噴火口、背面中央、最後部の4箇所に存在し、
4足歩行では頭部以外、2足歩行では最後部以外が攻撃できる。
翼竜は背面中央の排熱器官のそばに降ろしてくれるので、そのまま背面中央にむかうといいだろう。
- 体力を削らなければいけないが、順当に排熱器官を破壊していれば規定値には余裕で到達できる。
妨害は排熱器官や外殻からの噴火くらいなので、そこまで苦労はしないだろう。
しかしながら、力を溜めた噴火はかなりの威力を誇り、ストーリー進行度にあった防具だと即死もありえる。
排熱器官を破壊すると怯ませて力溜めをキャンセルできるので、難しいが狙ってみよう。
- ゾラ・マグダラオスがしばらく進行すると、総司令らが拘束弾をいっせいに撃ち込み、
ゾラ・マグダラオスをその場に縫い止める。
あとは調査をしてクエスト達成……かに思われたが、そこへ突如として謎の黒い龍が襲来。
MHWorldの看板モンスター、ネルギガンテの初登場となる。
捕食の邪魔をするハンターに対してネルギガンテは外殻で暴れ回るが、これをなんとか撃退せねばならない。
幸いにも削るべき体力が低く設定されているので、隙をみて攻撃していけば大丈夫である。
- 規定値を削るとムービーが入り、なんとソードマスターが参戦する。
ハンターらが苦戦するなか1人でネルギガンテと互角に立ち回り、棘を叩き切ることまでやってのけた。
しかしながらネルギガンテは一瞬で棘を再生させ、自身に刺さっていた拘束弾も無理矢理引き剥がす。
外殻でこうも暴れ回ればゾラ・マグダラオスへの拘束も疎かになり、
ゾラ・マグダラオスは拘束弾を意に介せず奥地へと進行し、姿をくらませてしまった。