No508 アンサルド/元ネタ解説

Last-modified: 2022-03-05 (土) 19:58:18
所属Armada Española
艦種・艦型アンサルド案(IX-203)重巡洋艦
正式名称(Ansaldo)
名前の由来(Ansaldo イタリア・ジェノヴァに居を構える機械製造会社、二次大戦期には航空機や艦船を手掛ける)
起工日未起工(計画のみ)
進水日未進水
就役日(竣工日)未就役
全長(身長)213.9m
基準排水量(体重)16000英t(16256t)
出力不詳 200000shp(202774PS)
最高速度37.0kt(68.52km/h)
航続距離20.0kt(37.04km/h)/4000海里(7408km)
乗員不明
装備203mm55口径三連装砲3基9門
90mm連装高角砲6基12門
ブレダ37mm機関砲x16(8x2)
ブレダ20mm機関砲x8(4x2)
533mm四連装魚雷発射管2基8門
艦載機x2
装甲舷側:50-150mm 隔壁:120mm 主甲板:70mm 上甲板:25mm バーベット:150mm 艦橋:150mm
  • スペインが自国艦隊再建のためにイタリアの機械製造会社「アンサルド」に依頼して設計された重巡洋艦案のひとつ。
  • スペイン内戦以前、スペインは米西戦争の敗北を受けて艦隊再建を目指しつつあり、その過程でイギリスと親交を深めていた*1
    その結果としてエスパーニャ級弩級戦艦やカナリアス級重巡洋艦などをイギリスの援助のもと建造できた。
    しかしスペイン内戦の結果、こうして再建された艦隊は共和派と国粋派にわかれて消耗。
    スペインがフランコ率いるファシスト独裁体制となったためイギリスとのコネクションも途絶えてしまった。
  • そこで再び艦隊を再建すべくスペインが目を付けたのが、同じファシスト国家であるイタリアだった。
    1940年にイタリアのアンサルド社によって設計されたうちの一つが、55口径203mm三連装砲3基を搭載する「IX-203」案である。
    • ほかにも同じ排水量(16,000t)で53口径203mm連装砲4基を搭載する「VIII-203」案、55口径152mm三連装砲4基*2を搭載する「XII-152」案も提示された。
  • こうして設計は完了したものの、すでに開かれていた戦争の進展などの理由から建造に至ることはなく、スペインの艦隊再建は戦後に持ち越されることとなった。

*1 そもそも当時のスペインは、十分な艦船設計・建造ノウハウをハード・ソフト両面で持っていなかったため、外国に依存するほかなかった
*2 ドゥーカ・デッリ・アブルッツィ級搭載の主砲と同様