No90 カッシン・ヤング/元ネタ解説

Last-modified: 2018-02-24 (土) 17:15:09
所属United States Navy
艦種・艦型フレッチャー級駆逐艦
正式名称USS Cassin Young (DD-793)
名前の由来Cassin Young(1894-1942) アメリカ海軍大佐 真珠湾攻撃時に艦長だった工作艦USS Vestalを沈没から救ったことからMedal of Honorを授与された
起工日1943.3.18
進水日1943.9.12
就役日(竣工日)1943.12.31
退役日(除籍後)1960.4.29 1974.12.1除籍(旧ボストン海軍工廠に記念艦として保存)
全長(身長)114.8ｍ
基準排水量(体重)2100英t(2133.7t)
出力Babcock&Wilcox式重油専焼缶4基Westinghouse式蒸気タービン2基2軸 蒸気タービン2基2軸 60000shp(60832.2PS)
最高速度36.5kt(67.59km/h)
航続距離15.0kt(27.77km/h)/6500海里(12038km)
乗員325名
装備(建造時)5inch38口径Mk.12単装両用砲5門
21inch五連装魚雷発射管2基10門
ボフォース40mm機関砲x10(5x2)
20mmエリコン機関砲x7
爆雷投射機x6
爆雷投下軌条x2
装備(保存時)5inch38口径Mk.12単装両用砲5門
21inch五連装魚雷発射管1基5門
Mk.32魚雷用台車x2
ボフォース40mm機関砲x10(2x4+1x2)
Hedgehog対潜迫撃砲2基48発
爆雷投下軌条x1
建造所Bethlehem Shipbuilding Corporation, San Pedro, California
(ベスレヘム造船ベスレヘム造船所 アメリカ合衆国カリフォルニア州ロサンゼルス郡ロサンゼルス市サンペドロ)
勲章Navy Unit Commendation
Asiatic-Pacific Campaign Medal(7 stars)
World War II Victory Medal
Army of Occupation Medal(EUROPE clasp)
China Service Medal
National Defense Service Medal
Korean Service Medal
Philippine Presidential Unit Citation
Korean Presidential Unit Citation
Philippine Liberation Medal
United Nations Service Medal
Korean War Service Medal
  • 大量に建造された米駆逐艦、フレッチャー級の一隻。
    現在は帆走フリゲート『コンステチューション』の「お守役」としてボストンで保存、記念館として公開されている。
    因みにレーダー哨戒任務とは、味方艦隊前方（敵が来そうな方）に陣取り対空警戒などを行う任務のこと。レーダーピケットとも言う。
    友軍航空機等の支援は勿論あるが、そもそも味方艦隊からは遠く離れてしまうためものすごく危険。任務中に損傷、沈没した駆逐艦は10や20どころではない。
    特に特攻戦法が常態化した沖縄戦ではかなりの数のアメリカ駆逐艦がカミカゼの餌食となっている。
  • 名前の由来であるカッシン・ヤング大佐は工作艦ヴェスタル艦長として、1941年12月6日～12日の日程で真珠湾停泊中の戦艦部隊支援のため、戦艦アリゾナの隣に停泊していた。
    8日朝、日本軍の奇襲攻撃へ果敢に反撃したが、アリゾナの弾薬庫爆発で吹き飛ばされ船から落水、しかし泳いですぐに船に戻ると、自身も爆弾の直撃を受け浸水するヴェスタルを燃え盛る重油の海を突っ切って座礁させ、船の保存に成功させた。この英雄的な行為により名誉勲章を授与された後、大佐に昇進となり重巡洋艦サンフランシスコの艦長となる。
    1942年11月13日未明、戦艦比叡、霧島を発見しこれと砲戦中、霧島の主砲がサンフランシスコの艦橋に直撃し、戦死。