Tag: カイオーガ みず あめふらし ゲンシカイキ ゲンシカイオーガ はじまりのうみ 範囲技 しおふき 禁止伝説
目次
基本データ
概要
『ポケットモンスター サファイア』『ポケットモンスター アルファサファイア』のパッケージを飾る伝説のポケモン。「あいいろのたま」を持たせることでゲンシカイキし、専用特性「はじまりのうみ」が発現。天候が「つよいあめ」状態になる。
最大の特徴は、自身が発生させる天候を活かした圧倒的な超火力。
命中安定の範囲技「しおふき」の火力は「こだわりメガネ」ニンフィアの「ハイパーボイス」の1.5倍以上であり、コレを中央から連打するだけで大抵の盤面は灰燼に帰すだろう。
ゲンシグラードンの対策こそ必須だが、採用できるポケモンの数が多いルールであることからそれも容易。即ち、グラードンのもちものが「べにいろのたま」ほぼ一択なのに対して、こちらは「こだわりスカーフ」など別のもちものでも戦いやすい。
まさに最強のポケモン、と言っても過言ではない性能を誇る伝説のポケモンである。
- 「つよいあめ」
ゲンシカイオーガの専用特性「はじまりのうみ」により発生する。「あめ」状態の効果に加えて、ほのおタイプの攻撃技が無効になる。 - 「ひざしがとてもつよい」
ゲンシグラードンの専用特性「おわりのだいち」により発生する。「ひざしがつよい」状態の効果に加えて、みずタイプの攻撃技が無効になる。 - 「らんきりゅう」
メガレックウザの専用特性「デルタストリーム」により発生する。ひこうタイプのポケモンに対して打つ、でんき・いわ・こおりタイプの攻撃が等倍になる。(例えばメガレックウザの場合は、でんき技が半減、いわ技が等倍、こおり技が2倍弱点になる)
ゲンシカイオーガ・ゲンシグラードン・メガレックウザが発生させるこれらの上位天候は、通常の天候操作(「あまごい」や「ひでり」等)を無効にし、これら上位天候のみでしか書き換えられない。また、天候の持続ターンは永続であり、発生させる特性を持つポケモンがフィールドから離れたときに天候は通常状態に戻る。
採用理由や固有の能力
- 他の追随を許さない圧倒的火力は、構築の主軸とするに相応しい。
- ゲンシグラードンやメガレックウザに対抗できるポケモンとして非常に安定している。
- 特殊耐久が非常に高いことから、カイオーガ対策としてのカイオーガ、という考え方もできる。
似た役割を持つポケモン
特に無し。強いてあげるならば、対となる同等の天候特性を持つゲンシグラードン。
技
採用を検討できる技
技名 | 説明 |
---|---|
しおふき | 最高火力を出せる範囲技。 一致技がしおふき1本だけだとHPが減ったときに立ち回りが窮屈になりがち。別の技も採用したい。 |
こんげんのはどう | みず範囲技の選択肢。命中率がやや不安だが、しおふきと違って火力の減衰がない強みがある。 ちなみに、名前に「はどう」とあるが対角は狙えない*1。 |
ねっとう | みず技の選択肢。単体攻撃なので「ワイドガード」を気にしないで済む。 |
れいとうビーム | みず技と相性が良い。「ひざしがとてもつよい」状態のゲンシグラードンに通るのもポイント。 |
かみなり | 雨天候下で必中。カイオーガミラーで使いたい技。 |
じこあんじ | 味方のゼルネアスが「ジオコントロール」で上げたCDSランクを「じこあんじ」でコピーする戦法があることは覚えておきたい。 |
まもる | 相手に狙われやすいポケモンのため。 |
その他の技
技名 | 説明 |
---|---|
なみのり | 「こんげんのはどう」「しおふき」との選択。 威力は劣るが、こちらは命中100である。ただし、味方を巻き込む技であるため、味方の「ちょすい」「よびみず」と合わせるなど構築を工夫する必要がある。 |
みずのはどう | みず技の選択肢。対角に打てる唯一の技で、トリプルならではの選択肢になる。 制圧力が高いポケモンで範囲技を使わず、わざわざ威力の低い技で対角を狙う必要があるかは要検討。 GSルールよりも伝説無制限/幻解禁ルールで採用される傾向がある。 |
めいそう | めいそうニンフィアのような使用感で、種族値だけで見れば上位存在になる。 ゼルネアスを採用しない場合や、トリックルーム下での制圧を狙える。 技を1枠割く余裕があるかが問題。 |
ぜったいれいど | 運頼みの一撃必殺技。 ゲンシグラードン・パルキア・ナットレイ・ランターンへの牽制になるが、命中不安がつきまとう。 |
もちもの
もちもの | 説明 |
---|---|
あいいろのたま | ゲンシカイキするために必要。「ひざしがとてもつよい」「らんきりゅう」状態を上書きするためには、こちらも同じ土俵で戦う必要がある。 |
こだわりスカーフ | 高くはないすばやさを補い、最大威力の『しおふき』を狙いやすくできる。ゲンシグラードンに無力となってしまうため、その対策は厚く仕込むべし。 |
調整
- ゲンシカイキ用(耐久重視・基本型)
性格:ひかえめ
努力値:H252 B188 S68
実数値:207-×-134-220-180-119(ゲンシカイキ)- HB:「こだわりハチマキ」持ち「ようき」A252メガレックウザの「ガリョウテンセイ」耐え
- S:残り
- 「こだわりスカーフ」用
性格:ひかえめ(おくびょうでも良い)
努力値:B4 C252 S252
実数値:175-×-111-222-160-142- C:全振り
- S:全振り
型考察
ゲンシカイキ型(耐久重視)
使用感
若干薄い物理耐久を補うことで縛られにくくなり、立ち回りの安定感がグッと増す。「しんそく」「ふいうち」「ブレイブバード」といった高火力の物理先制技が蔓延していることからも、その重要度は高い。
調整例に記載した配分はスタンダードなものなので、物理耐久を下げてSを上げるなど各自で好みのものを模索すると良い。
Cについては元々非常に高いので、努力値でさらに上げる必要はあまり無い。
同じ構築に入れたいポケモン
- レックウザ:「エアロック」のおかげでゲンシグラードンの「おわりのだいち」を無力化できる。メガシンカすることで「デルタストリーム」で天候を上書きできるが、グラードン側も「おわりのだいち」で上書き可能となってしまうので、そのタイミングは慎重に。みず技を半減するくさタイプに「ガリョウテンセイ」が突き刺さる。
- 「いかく」のポケモン:薄い物理耐久を補える。
- 「おいかぜ」「トリックルーム」を覚えるポケモン:上からの「しおふき」で最大出力を狙いたい。
- 「フェイント」「よこどり」を覚えるポケモン:「ワイドガード」を剥がせる選択肢を用意したい。
- 「スキルスワップ」「なりきり」を覚えるポケモン:「はじまりのうみ」を再発動させられる。特性ふゆうのドータクンは、スキルスワップを覚えてゼルネアスに強く、特性によりゲンシグラードンの地面技を無効にでき、かつトリックルームでS操作ができる。
こだわりスカーフ型
使用感
すばやさ操作をせずとも上からの「しおふき」が狙えるようになる。立ち回りの幅は狭くなるため、すばやさ操作以外のサポートは豊富に仕込みたい。
同じ構築に入れたいポケモン
基本はゲンシカイキ型と変わらないが、ゲンシグラードンの対策はより一層手厚くしたい。
- チルタリス:レックウザに加えて「ノーてんき」も採用し、さらにゲンシグラードンを睨む。メガシンカしてイベルタルに強くなれるのも良い。
- ゴルダック:「ノーてんき」枠としてはこちらも悪くない。豊富な変化技が面白い。
構築サンプル集
GSトリプルの構築記事
それ以外のルール
その他情報
いろちがいポケモンの入手について
ORASでは野生で色違いのカイオーガは出現しない。
色違いのポケモンを使いたい場合は、過去作品で捕まえるか、配信された色違いのカイオーガを使う必要がある。
詳細はこちらhttps://wikiwiki.jp/triple/%E4%BC%9D%E8%AA%AC%E3%83%9D%E3%82%B1%E3%83%A2%E3%83%B3%E3%81%AE%E5%8E%B3%E9%81%B8%E6%96%B9%E6%B3%95を参照。
GSトリプル用の構築記事の見つけ方
- GSトリプルは公式のルールとして採用されたことがないため、世に出回る構築記事もすくない。
しかし、2016年の世界大会ルールはGSであったため、伝説のポケモンの技構成やステータスなどは、VGC2016ルールの記事も含めれば参考になる記事が見つかるだろう。
- また、第七世代(WCS2019)の世界大会もGSルールであったため、VGC2019の記事も参考になる。もちろん、ウルトラネクロズマやZわざなど、第六世代に存在しないポケモンを想定した調整も中にはあるが、第六世代GSでメジャーなポケモンは第七世代でも依然強力であったため、参考になるものも多い。
関連ページ
参考リンク
手前と奥の双方がゲンシカイオーガを使っているGSトリプル大会決勝のBVです(音が小さいので音量を上げての視聴を推奨)
https://youtu.be/VHJt2BhJoSo?si=VZjCPv8KQkxB36X-