105 mm L7戦車砲を搭載したT92といった外観だが、こちらの方が小柄である。
性能には関係ないが、なんと履帯の位置が左右で非対称となっている*1。
Tier 10 イギリス 軽戦車
スペック
車体装甲厚(mm) | 50/30/25 | 本体価格(シルバー) | 6,100,000 | |||
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最高速度(km/h) | 前進 | 68 | マッチング範囲(戦闘Tier) | 10~11 | ||
後退 | 25 | 派生元車輌 | GSOR | |||
隠蔽率 | 静止時 | 0.36 | ||||
移動時 | 0.36 |
パッケージ
Manticore E:252,500 S:6,100,000 |
E:必要経験値
S:購入シルバー
詳細
パッケージ名 | エンジン | 主砲 | 履帯 | 砲塔 | HP | 通信機 | |
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出力 | 下記参照 | 車体旋回速度 | 砲塔装甲 | 通信範囲 | |||
出力重量比 | 地形抵抗 | 旋回速度 | 視認範囲 | ||||
Manticore | Rolls Royse B81 | QF 105mm Gun | Manticore 1955 | Manticore 1955 | 1,400 | C42 VHF | |
500 | 45 / [40.50] | 80/40/30 | 750 | ||||
40.32 | 0.9/1.0/1.6 | 45 | 400 |
※車体旋回速度の実質値は通常地形、操縦手熟練度100%で計算。スキル及び超信地旋回の可否は考慮していません。
主砲性能 | |||||||||||
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名称 | 弾種 | 弾代 | 貫通 | ダメージ | 発射速度 | AP弾 DPM | 照準時間 | 精度 | 総弾数 | 最高角 最伏角 | |
QF 105mm Gun | AP APCR HE | 950 12G 630 | 248 268 60 | 390 390 480 | 4.29 | 1,673 | 1.90 | 0.38 ? 1.22 | 35 | +8 -8 |
※先頭のセルの色は対応するパッケージの色となります。
解説
- 概要
2020年6月に追加されたTier10のイギリス軽戦車。
1950年代中期、戦車技術学校(STT)*2で設計された新型空挺戦車の計画案である。
Manticore(マンティコア)とは、アジア地域に棲むとされる伝説上の人喰い魔獣の事。
- 火力
俯角は-8°と良好なものの、仰角は正面で+8°、側背面で+5.5~+4.5°と極端に狭い。敵が少し高い場所にいるだけで撃つことができなくなるため地形対応力が低い。仰俯角の範囲で戦える場所を選ぼう。
総弾数が35発しかなく、イギリス軽戦車ルート特有の使いにくさは改善していない。
特にHE弾は低性能であり搭載する余裕がないため、軽装甲車両に対する火力増強ができないのが難点である。- QF 105 mm Gun
軽戦車としては最高クラスの単発火力と精度を手にしたことによって、DPMの低さをある程度カバーすることができるようになった。
課金弾がTier10軽戦車で唯一APCRであり弾速に優れ空間装甲にも強い一方で、低DPMの代償として最大の特徴であった高い貫通力は同格軽戦車と比べても2~18mm優れている程度にとどまっている。
0.38と軽戦車としては優れた精度と、単発390ダメージをいかに活用できるかが本車両最大の肝となるため、これまでのイギリス軽戦車とは打って変わって攻撃的な運用を意識しよう。
移動時や砲塔旋回時の拡散は相変わらず劣悪であり、高い主砲性能を活かすためにも砲垂直安定装置(スタビライザー)の搭載は必須と言える。
- QF 105 mm Gun
- 装甲
前身のGSOR3301 AVR FSから5~10mm厚くなった程度であり跳弾すら期待することはできない。
フロントエンジンではあるが、史実欄の設計図からもわかる通りエンジンそのものがかなり小型であるため損傷することは少ない。
空間装甲も無く高貫通榴弾に対しての防御力は皆無である。
- 機動性
イギリス軽戦車の終着点に相応しい42.74と高い出力重量比を持つ。
最高速度も68km/hと平均以上でありそれを維持しやすく良好な機動力ではあるが、砲塔旋回と履帯旋回はAMX 13 105に次いで低く接近戦では注意が必要である。
- その他
イギリス軽戦車ルートでは唯一この車輌のみが2人乗りであり、しかも車長が砲手・無線手、操縦手が装填手を兼任するという変則的な構成となっている。
前身までと比べて、スキル構成や育成面で苦慮するのはもちろん、車長・操縦手のどちらが負傷しても車輌にとって無視できない性能低下が発生するため、乗員負傷時のリスクが大きい戦車と言える。
さらに砲塔の向かって左側には車長が、右側には操縦手(装填手)と弾薬庫があるためハルダウン中も油断してはならない。
SetterからGSORにかけて非常に小型だった形状から車高は低くなったものの全長・全幅は一回り大きくなってしまい、全身を隠せる草むらは減ってしまった。
一方で隠蔽率はGSORよりも高くTier10軽戦車では第2位であり、超信地旋回が可能になったことで草むらから不用意に飛び出してしまうことが無くなったのは良い点である。
また細かいことではあるが、履帯性能がGSORと比べても多少良くなっており車幅が広くなったおかげで岩場で滑り落ちることが格段に少なくなった。
- 総論
これまでの低火力・低DPM・置き偵察特化といった流れから一変して、同格最高レベルの主砲を手にしたことにより優秀な火力・隠蔽・機動力を備えた攻撃的な性能に仕上がっている。
とは言え、DPM・砲塔旋回速度の低さと砲拡散の劣悪さは現環境においては重大な問題であることに変わりはない。この車両にとって最大のライバルは大口径榴弾搭載戦車とフランスオートローダー戦車であり、1対1で対面してしまった場合には砲拡散の劣悪さや相手側の機動力の高さによって有効打を非常に与えにくくSheridanのような高貫通榴弾やオートローダの瞬間火力によって瞬く間に鉄屑に変えられてしまう。
DPMも低く追撃されてしまうと2発目を先に食らうことになってしまうため、マップによっては開幕の陣取りや偵察への参加は不可能に近いところもある。
現環境では自身以外の軽戦車のDPMは平均以上な上、使用率も高いため、ほとんどの場合Manticoreの高い隠蔽や機動力を活かした偵察は制限されてしまう。
軽戦車が複数いるマッチングで味方に他の軽戦車がいる場合には開幕の偵察は任せて、機動力を生かしたチームのダメージソースとして貢献しよう。
もし軽戦車が自分一人の場合は、一歩引いたところから味方と共に敵の軽戦車を先んじて倒すことを徹底しよう。
偵察と攻撃のタイミングをよく読んで火力支援をすることができれば軽戦車らしからぬダメージと戦績を残すことができるだろう。
史実
マンティコア (Manticore) *3は、揺動式砲塔を備えた軽戦車として、歩兵拠点の背後で対戦車防御を目的として計画されました。しかし試作車輌は製造されず、設計案のみに終わりました。(ゲーム内説明より)
歩兵部隊の背後から対戦車防御を行うために計画された、揺動式砲塔を備える軽戦車です。試作車輌は製造されず、計画のみに留まりました。
コメント
- あまり見ないが弱いのか?ラインメタルLTよりも見ない。 -- 2020-12-30 (水) 20:47:55
- 英LTツリーがそもそも存在意義が薄いからなあ。物好きか開発厨しかいないよ。 -- 2020-12-30 (水) 21:33:37
- 置き偵特化車輌だから人気ないのも仕方ない -- 2021-06-26 (土) 04:11:54
- 玄人ばっかだから優等基準は高いよね -- 2021-09-04 (土) 22:09:13
- 高隠蔽高単発で最後まで生き残れば無双級の強さを誇る反面、敵LTが生きてる間は迂闊に動けず味方が次々食われて押し潰される事も多々…活躍の場面を選ぶ辺りが紅茶の香るLT -- 2021-11-16 (火) 11:02:30
- 偵察特化と言えば聞こえは良いが、火力が壊滅的なだけである。オマケに装弾数も乏しく、仮にコイツで粘る展開になっても前半戦で目倉、牽制し過ぎると弾切れになる。平野mapなら持ち前の偵察能力で貢献は可能。辛いのは市街戦で、LTにさえ火力が求められるシーンで厳しい立場に置かれる。mapを選ぶし火力貢献出来ない、なら偵察するだけの初心者用かと言えば違う、偵察にはベテランの勘所が必要。的LTとの距離の置き方など、ハッキリと玄人向け車両である。 -- 2021-11-17 (水) 19:38:50