Whirlwind

Last-modified: 2024-04-16 (火) 19:20:29

日本名:ワールウィンド 略称:WW

whirlwind.gif分類クラススキルツリー
SkillBarbarianCombat Skills

フレーバーテキスト

Of the Barbarian people, the Tribe of Thunder was the first to draw upon the primal forces of the weather. Tornadoes would ravage their plains as summer turned to the harvest season. The shaman of the tribe would interpret the tornadoes as an omen of evil during times of peace, and as a harbinger of great victory during wartime.

Observing the strength of the whirlwind, these Barbarians learned to emulate the swirling melange of the cyclone in their attacks. As time went on and the tribes intermingled, the ability to attack in the manner of the whirlwind was passed down to all of the Barbarian people.

 

バーバリアンの一族に連なる「雷の部族」と呼ばれる一派は、天候が持つ力を最初に利用した民であった。夏から収穫期へと移り変わる時期になると、竜巻が彼らの平野を荒廃させる。雷の部族のシャーマンは、竜巻を平時には悪の前兆、戦時には偉大な勝利の前兆と解釈していた。

旋風が持つ力強さを目の当たりにした雷の部族の戦士達は、旋風が渦を巻いて破壊を振りまく様を模倣した攻撃を身に付けた。そして時が経ち部族が交わるにつれ、この攻撃はバーバリアンの人々全てに受け継がれるようになった。

効果

 大回転しながらクリックした地点まで移動、すれ違う敵に対し物理攻撃を繰り出す。

基本情報(D2X

SLv12345678910
Mana Cost12.51313.51414.51515.51616.517
AR +%051015202530354045
Damage %-50-42-34-26-18-10-2+6+14+22
Uninterruptible Attack
SLv11121314151617181920
Mana Cost17.51818.51919.52020.52121.522
AR +%50556065707580859095
Damage %+30+38+46+54+62+70+78+86+94+102
Uninterruptible Attack
Bonusを受けるスキル
なし
Bonusを与えるスキル
なし

基本情報(D2R

SLv12345678910
Mana Cost12.51313.51414.51515.51616.517
AR +%50556065707580859095
Damage +%30354045505560657075
Uninterruptible Attack
SLv11121314151617181920
Mana Cost17.51818.51919.52020.52121.522
AR +%100105110115120125130135140145
Damage +%80859095100105110115120125
Uninterruptible Attack
Bonusを受けるスキル
なし
Bonusを与えるスキル
なし

特徴

  • 一見するとAoEだが、実際の挙動は「移動しながら武器が届く範囲内に単体攻撃を後述の秒間ヒット数に基づいた間隔で行う」スキルである。
  • D2Xでは対象を直クリックして実行してしまうと移動し続ける対象を延々と追い回し、その間ずっと硬直状態が続いてしまう。
    そのため、右クリックに割り当て、Altキーを押しながら到達目標地点(敵のいない場所が好ましい)を指定して使うのが必須テクニックとなる。
    D2Rではこの仕様は改善され、移動するのは最大でも直クリックした対象がその時にいた地点までとなった。
  • 武器のレンジによって攻撃の射程が、IASによって秒間最大ヒット数が決まる(後述)。
  • D2Xでは密着した敵に対しWWを実行しようとすると不発となり、代わりに通常攻撃が暴発する。D2Rではこの不具合は修正されている。
  • 二刀流状態で実行した場合、武器の効果は左右で独立している。例えば右手武器にCBが付いていても、(CBが付いていない)左手武器がヒットした時にCBは発動しない。
  • On Striking系のスキル投射効果は一切発動しない。
  • 回転中は全方向に攻撃判定が発生し、また敵をすり抜けながら移動できる。
  • 回転中は(ゲームそのものを強制シャットダウンするESC抜けを除き)いかなる行動をもってしても動作を中断することはできない。これは回転中にポーションを飲んだりウェポンスワップを行うことができない(ウェポンスワップを入力すると、音は聞こえるが実際には実行されていない)という欠点である一方で、のけぞりやスタン、ノックバックで中断されることもない、という長所でもある。
  • 回転中はDefense盾ブロック率Weapon Blockなどの防御面はすべて静止時と同じ扱いになっている。

Whirlwindの秒間ヒット数について

 WWが1秒間に何ヒットするかについては、バージョン毎に移り変わりがあるため、順を追って説明する。

D2Cの場合

 D2Cの場合は至極単純。というのもどんな武器を使っていても必ず1秒間に6ヒットする仕様となっているためだ。
 二刀流時は4フレ毎に左右それぞれの武器で攻撃し、約12Hits/秒となる。

D2Xの場合

 ここからIASの影響が加わる。
 秒間ヒット数は「武器のベース速度(WSM)-武器IAS」で求められる値によって決まる。防具/スキルIASをどれだけ稼いだとしても、Whirlwindのヒット数には何の影響も与えない。
 「武器のベース速度-武器IAS=X」とすると、秒間ヒット数は下記の計算で求めることができる。

1.WWが発生してから4フレーム目と8フレーム目では、攻撃速度に関係なく攻撃が行われる(海外ではこれを「フリーヒットチェック」と呼んでいる)。

2.8フレーム目の攻撃が発生した後、上記Xによって「次の攻撃が何フレーム後に行われるか、および以降何フレーム間隔で攻撃が行われるか」が決まる。 

  • 片手武器の場合
    X~1615~1110~-9-10~-33-34~
    3ヒット目以降のフレーム間隔1210864
    秒間ヒット数3.413.74.1254.836.25
  • 両手武器の場合
    X~1615~10~-9-10~-29-30~-59-60~
    3ヒット目以降のフレーム間隔141210864
    秒間ヒット数3.213.413.74.1254.836.25
    ※両手剣は「片手半持ち+盾装備」「二刀流」「両手持ち」といった状態を問わず、一律で片手武器のブレイクポイント一覧表を参照すること。
  • 例…Berserker Axe(WSM:0)でRW Grief(武器IAS:30~40%の間で可変)を作成する場合
    IASの可変値が30%だった場合、X=-30となり、3ヒット目以降のフレーム間隔は6となる。よって攻撃判定が発生するフレームは、「4、8、14、20、26…」となり、秒間ヒット数は約4.83回になる。
    同様にIASの可変値が34%以上だった場合、X=-34~40となり、3ヒット目以降のフレーム間隔は4、攻撃判定が発生するフレームは、「4、8、12、16、20、24、28…」となり、秒間ヒット数は6.25回になる。

 WWを語る際によく「ヒット数」という言葉が出るが、これは実際には「秒間攻撃回数」のことである。Ver.1.09以前に一般的に利用された「ethバグ」を使う場合、攻撃回数≒命中回数であったがためにこんな言い方が定着してしまったのであろう。また、「6ヒットWW」という言い回しも頻出するが、これは「4フレーム間隔攻撃」に相当する。つまり 25/4 = 毎秒 6.25回攻撃。
 また、武器のレンジ、的の大きさ/数/動きによって実際の秒間ヒット数は更に大きな差が出る。そのため武器はなるべく長いレンジの物が好まれる(片手武器は最長レンジ3)。

D2X・二刀流の場合

 レンジ内の目標の数によらず最速4フレ毎に左右それぞれの武器で攻撃し、最大約12Hits/秒。つまり実質2フレ攻撃。
 ヒット数についてははかつて左手武器のみが影響すると思われていたが、1.13現在左右両方の武器の攻撃速度が用いられているようである。ソースはこちら*1二刀流時のWhirlwindのページも参照のこと。

 なお、多くの場合左手武器がヒット数を決めるが、WW開始から敵との接触までにある程度間があると右手がIAS計算に使われてしまうことがあり、この時に右手武器のWSMが遅い場合ヒット数が減ってしまう。よって右手に遅い武器を持つ場合は、常に敵の近くからWhirlwindを開始し常に敵と接触するように心がけるとよい。

D2Rの場合

 秒間ヒット数の計算式が変更され、D2X時代のセオリーが全く通用しなくなった。

  • フリーヒットチェックは入力から4フレ時に行われる1ヒットのみとなった。
  • 計算式がEIASを用いたものに変更された。そのため防具・スキルも含む全てのIASが攻撃速度を早め、また凍傷Decrepify等の各種スロウ効果によって鈍化するようになった。
  • 二刀流の場合は、左右それぞれの武器ごとにモーションフレーム速度を求めた後、その平均値(※小数点以下切り上げ)を用いる。このため左右両方の武器で4フレーム間隔攻撃を達成できていないと、最大ヒット数(秒間6ヒット×2)にならなくなった。
    なお、要求装備IAS計算の際は、武器のIASは左右それぞれで独立させること(例えば右手の武器でIASを稼いでもそれが適用されるのは右手側の攻撃時のみで、左手側の攻撃速度は早くならない)。

D2R/Whirlwindのブレイクポイント

<片手武器(※アサシン専用爪除く)&両手剣編>

Frames装備IAS
WSM
FramesEIAS-30-20-1001020
8-22
-200
7-129
-100
00
6121326
100
5178203554
200
300
4411326426389125

※両手剣は片手半持ち・両手持ちを問わず、上記片手武器用のブレイクポイント表を参照すること。


<アサシン専用爪(※要RW Chaos)編>

Frames装備IAS
WSM
FramesEIAS-30-20-10010
8-100
7-74
00
66719
100
200
5245163048
300
44923395883117

<両手武器編>

Frames装備IAS
WSM
FramesEIAS-20-1001020
11-200
10-174
-100
9-9213
00
8121326
100
7134152946
200
6291023395883
551426389125174

評価

 疑似的に集団に対して攻撃できる唯一のCombat Skill。
 覚えたての頃は当たらないわダメージにペナルティが付くわでフラストレーションは溜る一方。しかし、SLvを上げたうえでIASを十分に備えた振りの速い武器を装備すればがらりと変わる。最大で毎秒6.25回繰り出される攻撃にはOn Strikingによるスキル投射以外の全ての効果が乗り、CBDSがガンガン発動して敵群に大ダメージを与え、ライフやマナが多少減っていても吸いを確保しておけばポーションを飲むよりも早く回復できたりと大暴れが可能(PI以外には)。
 また、回転中は敵との衝突判定が無くなるうえにのけぞりやノックバックも無効化するので、FHRを考えずとも攻めに回ったり、囲まれた状況からの脱出を図ったりできる。ただしマナバーン持ちが混ざった敵集団に囲まれた場合は「マナが無くて発動できない」という理由で脱出できないので、ベルトのうち一列はFullPotを用意しておきたい。さらに大群に囲まれていると回転直前に被弾してWWそのものがつぶされ、闇雲にクリック連打してもその場で不発回転を続ける事になったりして余計に危険。要注意。

以下さらなる注意点
  • マナ消費量がかなり多いので、十分なMSを確保しておかないとすぐに息切れしてしまう。装備が調って物理攻撃力が高くなればなるほどMSは低くて済む。例えばGrief+Fortの場合、雑魚敵集団を相手にするなら3~4%程度で十分。
  • スキルEDamが低めなので、育成中や高ダメージ武器がない段階ではスキルポイント振りの優先度は低い。
  • 近接物理攻撃系の中で唯一の範囲攻撃であるため、発動中にIron Maidenをかけられたら即死確実。Ver1.13以降はIMを使ってくる敵はいなくなったが、それまでは大抵の馬場はBerserkの使用で乗り切っていた。
  • 移動速度を落とすと敵との接触時間が増えてその分ヒットしまくる。ただし空振り区間の通過もその分遅くなるため、攻撃時間と空振り時間の比率が変化するわけではない。
    なお、D2Xでは凍傷状態になったりDecrepifyを受けてもスロウ効果の影響はは受けず移動速度が低下するだけで済んだが、攻撃速度計算式に変更が入ったD2Rでは秒間攻撃回数が低下してしまう。
  • 使い始めればすぐに分かると思うが、歩きの目標クリックと同様Whirlwindの移動は「必ずしも障害物を自動迂回するわけではない」ので、特定の障害物(一例:Act1の外壁の出っ張り)が阻害する場合、それにぶつかって回転が止まってしまう。
D2R追記
 パッチ2.4.3にて、「AR補正上昇」「低SLv時のダメージマイナス補正撤廃&SLvに応じた上昇率の調整」が行われた。 
 さらに各種不具合(及びそれに近しい仕様)が修正されたり、防具・スキルのIASが攻撃速度に影響を与えるようになる等、細かな変更点が多数積み重なっている。

使い方

  • 敵集団を突き抜けて攻撃。遠方へ回ると無防備+無制御状態が続くので、効率的に回るのを心がける。
  • D2Xで移動し続ける対象を延々と追い回す事態に陥ってしまったら速やかにRejoin、何事もなかったように「Fxxkin' Lag」と言い放って前線復帰しよう。
  • 集団の真ん中に突進→War Cryなんてのもあり。
  • Knockback付き装備との相性の良し悪しは人によって意見が分かれる。

スキル振り

  • WW馬場なら20。ただしマナの消費が激しいので、RW Insightや高効率なMSなどのマナ供給手段が確保できるまではこちらは1+ブーストで止めておき、武器マスタリーの方を優先するのも手。
  • 他の戦闘スキルとの兼用ビルドでもブースト込みでそれなりに。
  • 前線からの逃走用に1だけ振っておくLA馬場も居るとか居ないとか。

このスキルが付加される装備

  • Staff Mod
    • Bloodletter+1-3 to Skill (Barbarian Only))
    • Barbarian Helms+1-3 Any Skill (Barbarian Only) *1-3)*2

その他

  • D2Xではフリーヒットチェックを利用してフレーム単位で小刻みに回ることで、武器の速度に関係なく秒間6ヒットWWが可能。このテクニックは海外では「Dance of Death(死の踊り)」と呼ばれている。
    ただしマナを大量に食うので対ボス以外ではあまり使えない。
  • D2Rの初期バージョンでは、「左手に壊れた武器を装備してWWを実行すると、左手の攻撃が右手の武器の性能に基づいて行われてしまう」不具合が発生していた。
    例えば右手にRW Grief、左手に壊れた武器という組み合わせだと、実質Grief二刀流でWWしているのと同じ事になっていたわけである。
    この不具合はパッチ2.4.3にて修正された。
コメント
  • 二刀流使えなさ過ぎる -- 2011-01-09 (日) 03:54:26
  • 盾持ちだと攻撃回数減るの?結局片手両手盾持ちすべて6hitってこと? -- 2012-03-31 (土) 18:02:29
  • ↑訂正 二刀、両手、盾持ちすべて6hit?となると二刀のメリットが減るような -- 2012-03-31 (土) 18:04:57
  • PvMなら12ヒットするし、pvpでも右に威力のある武器、左にowとかオーラとかの特殊武器を装備すれば案外役に立つ。防御力重視の戦いなら盾一択だけど。 -- 2012-04-30 (月) 10:11:22
  • ↑訂正 PvMで複数敵がいる場合ね。 -- 2012-04-30 (月) 10:12:43
  • 右クリック+Stand stillより左常時クリック(移動しながら)+Stand stillno -- 2015-08-15 (土) 21:02:30
  • 途中送信失礼。 後者の方が使いやすい気がする。 -- 2015-08-15 (土) 21:03:04
  • なぜかバリケードタワーを通り抜けられる素敵スキル。 -- 2015-09-13 (日) 20:31:45
  • ワールウィンドってもしかして範囲攻撃じゃない?なんか複数巻き込んでも一体にしか当たってないような... -- 2021-10-18 (月) 11:54:53
    • 説明読めば判るがAoEじゃないよ。移動しながら最速4フレごとに周囲の敵一体(二刀流なら二体)に攻撃するスキル。 -- 2021-10-18 (月) 12:20:48
  • D2Rでいろいろ改変されてますが、On Striking はいまだ適応されないんですね。 -- 2023-03-02 (木) 17:07:01

*1 コメントアウトで訳を記載しているので詳しく知りたいならソースを見てください
*2 Holy Shield+3付きのWar Scepter系以上に出難いが、専用兜にこのスキルが付く可能性はある。(→個別スキルブーストについて#vf660720)。