【墓守の一族】

Last-modified: 2023-02-17 (金) 17:55:35

蒼天のソウラ

【ディオニシア】【ネフェルニシア】が属する古代の一族で、後日談のDragon Departureにて詳細が判明。
 
【レンダーシア】【アラハギーロ王国】が興る以前の【デフェル荒野】の某国に仕えており、当時より遥か古代の魔法文明の血を引くという。
言い伝えによるとその古代文明の王家の者は時を操る力と未来を見通す目を持っており、この一族にも僅かに力が継承されていた。
放浪の末にデフェル荒野に流れ着いた一族は、その国の王に占い師として使え、やがて神事全般を司るようになった。
そして以降の王は栄華を極めた末に不死を願い、一族は保存された死体に魂を拘束する事でいずれ未来に蘇る術法を編み出し、王家の墓地の管理を任されたので墓守の一族の名がついた。
 
王家と共に国が滅亡してもなお王が復活するまで彼等の霊廟を守り続け、古代の魔法文明の技術や知識を継承していく中、二つの予言がもたらされる。
まず文明を滅ぼした怪物が一族の血にひかれる形で現れ、成す術も無く滅ぼされること。次に一族の血を強く引いた英雄(ユルール)が未来から現れるというもの。
予言をもとに長老達はその英雄を育成し、こちらの時代に招いて一族を救ってもらおうと考え、前述の術法を自身に施し英雄を導く使者としてディオニシアとネフェルニシアに白羽の矢を立てる。
しかしそれは用が済めば遥か未来に不死者として放り出されるという事であり、使命に従順な姉に対し妹はこれに疑問を持ちながらも姉と一緒にいたいが故にしぶしぶ承諾。
 
そして原作の最終盤に至り、妹は砂となったのちに【ゾフィーヌ】の献義体にされ、姉はその事を知らずに目覚めてしまい、【ユルール】一行に加わるのである。
 
古代の魔法文明の血を引いていることと「時を操る力」「未来を見通す目」から、この一族は【エテーネ王国】の民の末裔である可能性が高い。
エテーネ王国があったのが5000年前、アラハギーロ王国が建国されたのは1400年前(前身の「太陽の王国」も含めると2000年前)なので、この間の時代を生きていた一族だろう。

8話では魔獣の正体が【ヘルゲゴーグ】である事が判明し、未来からやって来たユルールによって撃退された。
ユルールからは墓守の使命を終わらせ、伝えてきた技術も忘れ、姉妹のような過酷な使命を誰かに背負わせないで欲しいと頼まれたがそう簡単に生き方は変えられずに渋る。しかしエテーネ王国が国ごと未来に転移された事で救われた事を告げられ、納得した。
そして現在のアラハギーロ地域に一族の痕跡は残ってない事から約束は守られたようだが、使命感の歪みや凝固から姉妹への謝罪や反省の言葉までは引き出せなかった。