【放物線投げ】

概要

【不思議のダンジョン】シリーズに登場する【投げる】システムの一種。
通常の「投げる」はアイテムを直線状に投げ飛ばす性質だが、この「放物線投げ」は文字通りアイテムを放物線状に投げ飛ばす性質を持つ。
元ネタは『N64版風来のシレン2 鬼襲来！シレン城』に登場した「デブータの石」が持つシステムを輸入したもの。

トルネコ2

放物線を描いて投げられるアイテムは登場しないが【キースドラゴン】と【ダースドラゴン】が吐く【炎の息】は、
事実上この放物線状に【トルネコ】か【偽トルネコ】へ向かって飛んで行き、ダメージを与えてくる。
こちらの元ネタも『SFC版風来のシレン』に登場した「スカイドラゴン」と「アークドラゴン」の特技が持つシステムを輸入している。
但し容量の問題からか「放物線状」とは言っても実際は「直線状」に向かって炎の息が飛んでくる演出だった。

トルネコ3

事実上の「システム」として登場したのはこの作品からとなる。
　
上述の概要欄の通り【魔法の石】を始めとして全ての【石】系アイテムがこの「放物線状に飛んで行く」性質を持っている。
石系アイテムは呪われていても放物線状に投げる事が可能で、【ワナ】や氷柱も消す事ができるが、与えられるダメージは固定で2となる。
また【岩とばしの石像】が放つ【岩】も、この「放物線状に飛んで行く」性質を利用している。
余談だが【チート】を使用して岩飛ばしの石像の岩をアイテムとして読み込み、【トルネコ】か【ポポロ】で「投げる」コマンドで投げると、
その岩は正面1マス（隣接している目の前）に向かって放物線状に飛んでいく。
一応は【ビッグモアイの石像】も【石像】ごと放物線状に飛んで行く石像の一種とは言えるが、不規則に飛んで行くのでこの種を指す事は少ない。
　
その他「放物線状にアイテムを飛ばす」性質や「放物線投げに関与する効果」を持ったアイテムとして【指輪】系アイテムに幾つかの例がある。

• 【ワナあての指輪】を装備したキャラクターが「めぐすり状態」の【ワナ】がある方向へアイテムを投げた場合、そのワナに投げたアイテムが飛んでいく。
• 【はね返しの指輪】を装備したキャラクターが放物線状に飛んできたアイテムの攻撃を受けた際、そのアイテムは跳ね返す事ができずにその場で消滅する。
• 【ふしぎ投げの指輪】を装備したキャラクターが向いている方向へ放物線状に飛んで行くアイテムを投げた場合、飛んで行く方向もその向きに依存する。
• 【遠投の指輪】を装備したキャラクターが【石】系アイテムを投げた場合、その石系アイテムは遠投状態にはならず通常通り放物線状に飛んで行く。
• 【壺強化の巻物】の効果で割れなくした壺と【われにくい壺】（没アイテム）を放物線状に石像に投げ当てた場合、その壺は中身もろとも消滅する。
• 【変身の巻物】や【へんげの杖】等の効果で「放物線投げができるモンスター」に変身して【大砲の弾】を放物線投げした場合、
  キャラクター･石像に命中するとダメージを与えて消滅し、壁･水晶･氷柱に命中すると周囲のマスにそのまま落ち、
  火柱･砂柱･風柱･谷底の中に入るとそのまま消滅する。

　
モンスターも「放物線状にアイテムを投げ飛ばす」性質を持ち、【くさった死体】系統と【マドハンド】系統のモンスターが新規特性として習得した。
くさった死体系統のモンスターはトルネコ･ポポロ･【仲間モンスター】と同じ部屋に同室するとその部屋に落ちているアイテムに向かって移動し始め、
そのアイテムの上に乗った次のターンに足元のアイテムを拾い、放物線を描いてこちら側へ投げつけてくる。
ちなみに【大部屋】等でどんなに距離が離れていても、ミスする事はあっても「投擲だけは確実に成功させてくる」恐ろしい能力となっている。
投げられるアイテム次第では非常に危険なので、部屋の外に移動してくさった死体系統のモンスターをおびき寄せるか【銀の矢】･【杖】で対処し、
早急にアイテムを投げられるのを阻止したい。
【踊り草】･【メダパニ草】･【バーサーカーのたね】辺りの【草】系アイテムを投げつけられて【裏切り】を経験したプレイヤーも多いと思われる。
アイテムに向かっている最中にトルネコらと隣接すると普通に攻撃するので【すばやさのたね】を飲んでわざと近付くのも一種の対策法と言える。
　
一方マドハンド系統はその場から動けない代わりに「自身の周囲8マスに落ちているアイテムを拾って放物線状に投げつける」特性を習得した。
双方の元ネタも『N64版風来のシレン2 鬼襲来！シレン城』に登場した「ひまガッパ」系統のモンスターの特技が持つシステムを輸入している。
　
くさった死体系統やマドハンド系統のモンスターに【とじこめの壺】を投げ当てられる事をプレイヤー間で【とじこめ投げ】の俗称で呼ばれているが、
これは操作キャラクターがこの壺の効果を受けると「問答無用で冒険失敗になってしまう」という物凄く理不尽かつ恐ろしい効果を持っている。
この理不尽な事故死の詳細は上述の「とじこめ投げ」の項目をご覧頂きたい。
　
なお変身の巻物･へんげの杖等の効果でくさった死体系統に変身した時の放物線投げでは「とじこめの壺」は必中効果が失われてたまに外れる。
マドハンド系統･くさった死体系統の放物線投げによる投擲を行うモンスターが出現する階層でこの壺を発見した場合、早急に割って処分しよう。
　
これらの「放物線投げ」は【いけにえのほら穴】にて思う存分に体感できるが、【バリナボチャレンジモード】中では絶対にオススメしない。
特に【モノカの杖】を入手する際に【ザキの杖】･【火炎草】等の放物線投げや「とじこめ投げ」に遭遇したプレイヤーは数多いと思われる。
　
その他【潜ってかわす能力】を持っているモンスターは、直線状に飛んできたアイテムは躱せても放物線状に飛んできたアイテムは躱せない。
この特性の能力を持っているモンスターは、マドハンド･【ブラッドハンド】･【ひょうがまじん】･【ようがんまじん】の4種類のみとなっている。
ちなみに仲間モンスターのくさった死体系統の放物線投げを利用して「潜ってかわす能力」を持つモンスターに【ニフラムの巻物】を命中させると、
【冒険の履歴】に「潜ってかわすモンスターにニフラムの巻物を当てた」が記録される。

少年ヤンガス

編纂中