【チート】

Last-modified: 2022-10-30 (日) 10:07:25

この辞典ではチート行為で起きる現象の具体的な内容について追記したい場合には議論スレで相談することが推奨されます。
経緯の詳細については議論スレ7094を確認してください。

概要

本来はcheatと綴る、「だます」「ズル」やテストでの「カンニング」を意味する英単語だが、日本語の「チート」は主に以下の用法で使われる。
「チート」の文字を繋げると漢字の「升」(ます)に見えることから、ネットスラングで「升」と表現されることも。

  1. ゲームでの「改造行為」
    「改造コード」や「セーブデータ改造ツール」を使い、通常プレイではありえない、もしくは限りなく再現が難しい状態を作り出すことが主。行うためにはゲームの内部を覗く解析行為も必要であり、チートとは密接な関係にある。
    DSソフトなどオンラインサービスが終了しているゲームにおいて入手が困難か不可能となった配信限定要素を解放したり、DQ8などの3Dのゲームでキャラクターのグラフィックを入れ替えて遊ぶ目的でも使われる。
    これらの行為を行う者を「チーター」という。
  2. 派生した意味として、チートを施して強化したのではないかと疑いたくもなるほど強力な性能を持つバランスブレイカー
    チートキャラ、チート武器などといった使い方がされる。
    便利すぎる機能も「チート」として疎まれがちであり、使いこなせば【TAS】の如く【会心の一撃】を連発できるWii版DQ1・2・3の「中断データ」辺りが該当する。
    もちろん正規のプレイでも利用できるので問題はないのだが、慣れてきたらこういったものを初心者救済用と割りきってあえて使わずにプレイするのも一興である。
    こういったキャラや武器などは次回作以降もしくはリメイク版で弱体化される場合が多いが、中にはリメイク版で余計に強化されるケースもある。
    対戦要素のあるモンスターズシリーズではこういったものが特に問題視されやすく、アップデートで特定の特性などが弱体化された事例もある。
    オンラインゲームにおいてはプレイヤー間の自主的ルールで「○×(武器名、キャラ名)禁止部屋」等が立てられる場合もある。もちろん、そういったルームでそれを使用するのはルール違反、トラブルの原因となる。
  3. 製作者によって用意された「隠し要素」
    「隠しコマンド」等。特定の操作により、「無敵」、「弾数無限」等、様々な恩恵が得られるもの。
    こちらは公式によって組まれた隠し要素であり、不正行為とは明確に異なる。
    ただし、トロフィー等といったプレイヤーの実力を証明する要素は得られなくなるようになっている場合が多い。
    例として、某・犯罪アクションゲームでは「チートを検出しました。あなたのプレイは記録されません。」と表示される。
    近年では隠しコマンドは「オンラインでは無効、オフラインモードでのみ有効」となっている場合がある。

以下では、「ゲームの解析・改造行為」においては1の意味、「公式チート」においては2、3に近い意味である。

ゲームの解析・改造行為

例えば、GBC版DQ3では解析により未使用のDQ4のメダルデータが発見され、それを見るための手順も公開されている。
それに伴い没になったモンスターが確認され、当辞典にもそれらのモンスターについて記述されている。
他にはSFC版DQ5の【ひとしこのみ】など解析により発見された裏技もあるが、その有益性などから問題とされることは無い。
 
FC版のDQ1やDQ2の【復活の呪文作成プログラム】が、DQシリーズにおけるチートツールの先駆けと言えるだろう。
FC版DQ1の発売直後よりプログラミングの知識を持つゲーム雑誌記者が【復活の呪文】のシステムの解析を始め、例えば『マル勝ファミコン』1986年創刊11号には、主人公のパラメータや持ち物を自由自在に設定した復活の呪文を出力できるファミリーベーシック用のプログラムリストが掲載された。
当時はまだこの手のツールやその利用について現在のようなアングラなイメージは薄く、またエニックスも雑誌掲載を認めるなど、現在では考えられないような牧歌的な時代であった。

改造データバラ撒き問題

携帯ゲーム機など他の端末との通信機能を備えるゲームの場合、不正に改造したチートデータを他人に配布することもできてしまう。特にニンテンドーDSやニンテンドー3DSでは【すれちがい通信】によってチートデータを不特定多数にばらまくことができてしまうのが問題となった。
またDSのように、DLCが配信できるがあまり大規模なパッチを当てる事ができないような携帯ゲーム機では、後々配信する予定の限定データが最初からソフト内に保存されており、インターネットでサーバと通信した際にそのDLCが解禁条件を満たしているかをチェックし、OKならばそれを解禁(アンロック)する形をとる場合が多かった。そうした正式解禁前のデータをチートによって取り出し、すれちがい通信などによりばらまく行為が特に問題とされた。
DQシリーズにおいてはDQ9で未配信の【大魔王の地図】のばらまき行為が横行して一気に表面化し、その後モンスターズシリーズでも問題となっている。
当初は改造ツール(PAR=プロアクションリプレイ)がなかった3DSも2013年に登場・発売され、それまで改造とは無縁だったテリワン3Dや、以降発売のイルルカ以降や3DS版DQ11においてもチートデータのばらまきが横行するようになった。
 
据置機、特に大容量のHDDを備えている機器の場合は、追加コンテンツをデータごとダウンロードする方式になっている場合もある。この方式なら時限式データを不正に解放する手段じたいが無意味なため、一種のチート対策にもなっている。

DQ9

【マルチプレイ】【すれちがい通信】で無差別に配ることが可能なことから、純粋にゲームを楽しむプレイヤーへの迷惑行為とされ、ある種のウイルス状態となっていた。
チートで発生させた、通常プレイではあり得ないLv0もしくは100以上の魔王の地図やプラチナキングオンリーの宝の地図などのほか、配信限定の大魔王の地図・追加クエスト・アイテムを公式配信日以前に取り出してばら撒く者もいた。
スクウェア・エニックスでも未配信のボス地図などへの警告を公式サイトに掲載するほどの事態となった。
特に、リッカの宿屋関係の配信クエストは、マルチプレイ時に改造コードが有効な状態だと不具合が起こりやすいらしい。
他にもマルチプレイでホスト側が改造コードを用いているとそれがゲストにも適応される場合もある。

DQ10

オンラインゲームでのチートは規約違反となる不正行為であり、ゲームから追放されるだけでなく刑事事件となることもある
詳しくはこちらを参照。

DQ11(3DS版)

改造された【ヨッチ族】が出回っている。詳しくは当該項目へ。
なお、本作はチート対策の一環なのかROMのバージョンが無駄に多く、バージョンによってアドレスが変えられている模様。これにより、「あるバージョンでは有効なコードが別のバージョンでは無効」という事例が多発している。
更には、コードを入れると強制的にセーブデータが削除されるようになっているバージョンもあるとの報告がある。

モンスターズシリーズ

DSではWi-Fiを介して知らない相手と自由に対戦できるようになり、DQ9の影響もあってすれ違いも盛んなDQMJ2、DQMJ2Pで特に顕著だった。
公式配信前の限定モンスターや、不正入手したレアモンスターがすれ違いや見知らぬ対戦の場に横行した。
宝の地図同様すれ違いによる二次配布が可能であり、同じくウイルスと化している。
またDQMJ2以降では枠を無視したパーティー構成(【ギガボディ】持ちを2体同時出しなど)で見知らぬ対戦に参加するなどやりたい放題。
スキルが全て攻撃力アップSPで構成された【海王神】も横行していたが、こちらは弱点があるものの、同スキルを2つ以上所持不可能なのでチートである事は変わりない。
一時は世界選手権でも明らかなチーターが上位に座っていた。
DQMJ2Pでは上位入賞者のモンスターをスカウトすることもできたのだが、モンスターの親が明らかにおかしいなどの問題が発生、公式サイトで不正データへの対応を行った旨の報告と謝罪がなされた。
 
3DSでは顕著なのがイルルカの【ふしぎなカギ】で、改造行為によってライブラリのモンスターや称号欄をコンプリートし、当時正式配信前だった【配信限定モンスター】【ニジゴロン】【かみさま】など)がすれちがいによってばら撒かれたり、改造行為によって作られた自作カギ(メタルの○○の鍵や伝説の○○の鍵など)も同時にばら撒かれるなどの被害が頻発するようになった。
次回作のDQMJ3で自作ディスクの配信が不可能になったのはこれが原因ではないかという説もある。
DQMJ3ではすれ違い通信によって【キングスペーディオ】【デモンスペーディオ】等の配信モンスターのばらまき行為、そしてそれを配合に使う事によって作られたモンスターを見知らぬ対戦で使う等の行為が横行していた。
不正改造のモンスターは一見分かりづらいが、すれ違いで入手したモンスターは必ず+値や親をチェックするようにしよう。DQMJ3では配信日付が記録されており、それがソフトの発売よりはるか以前の日付になっていたりするのですぐわかる(3DS本体の時計をいじっただけの可能性もあるが)。
不審な点があれば、大切な手持ちの魔物と配合する前にさっさと別れるが吉。

業界側の対応

こうしたデータの改造を行う行為はメーカー側にも認知されており、各社は対策を行っている。
例えばPS版DQ4では、【うらわざ改造王】【改造コードの星】【うらわざキング】【改造コードアイテム王】の4つの称号が存在したり、DQ8では改造してステータスを強化すると、【トロデ】【戦歴】画面で「こんな短時間で○○(高レベルや高HP)だと?おまえよもや禁断の手を……。改造コードに魂を売りおったか!」と言われてしまう。
ゲームプレイに関するペナルティなどは特に無いのだが、ゲーム中に改造が言及される珍しい例……なのだが、このうち、トロデの戦歴とうらわざ改造王に関しては、【タイムアタック】走者による改造なしでの達成が確認されている。そのためかは不明だが、以降の作品(DS版DQ4以降)では、これらのチート認定は廃止されている。
シリーズ外では、2006年発売の「ペルソナ3」のようにゲーム中で「改造したデータでクリアして、楽しいですか?」と詰られる程度のものもあれば、ポケットモンスターシリーズのように対戦を行えないなどの実害が出るレベルのものも存在するなど、幅は広い。
 
なお、2018年12月には「不正競争防止法」において、「ゲームソフトのセーブデータを改造するツールやプログラムの譲渡等」が違法と規定された。これを受けて、前述されているプロアクションリプレイ(PAR)も販売を終了している。
なお現在のところは、ツールやプログラムの譲渡が問題であるため、自分で解析してプログラムを改造する分には罪に問われない。また、上記規定の施行前から持っていた改造ツールを使用する分にも、違法ではない。
もちろんその改造データを譲渡したり、ネットに繋ぐなどすれば犯罪だが、個人で使用する分には問題はない(「上述のチート称号を見ているから違法」などと他人に濡れ衣を着せないように)。どうしても見たい場合は、そういった手段を取ろう。
今後私的利用が違法となる可能性もまずありえないので、その点は問題ない。

チートバグ

出鱈目なデータでメモリを破壊する改造行為を行い、ゲームの台詞やグラフィック、BGMなどをわざとおかしくするというもの。
ゲームの不具合である通常のバグとは異なり、意図的にゲームを歪めて変な現象を引き起こす行為である。
動画サイトなどでチートバグを行った動画を見かけることがあるが、これらはゲーム自体が内包する本来のバグとは異なるので混同しないように注意。

公式チート

ジョーカーシリーズやテリワン3Dの世界選手権に登場する公式チームが、概要の2.の意味でこのように揶揄される場合がある。
世界選手権のランキング集計がスタートする月曜日や、既にスタートしている大会に途中参加した場合は、運営が用意した公式チームとの対戦になるのだが、DQMJ2無差別級における攻撃力が異常に高い【ヘルクラウド】をはじめ、各シリーズとも限界値を無視したモンスターが多く登場する。
特に無差別や高ランクの4,5回戦ともなると、各ステータスが限界値を優に突破しており、HPに至っては数倍は下らないという運営スペックで襲いかかってくる。
そのため公式チームのモンスターは、姿形と特性以外は別物と考えた方が良い。
彼らに勝つためには、事前の対策と相当の実力、そして時の運が必要不可欠である。
また、イルルカでは運営のパーティの中にルールを無視した編成のものがあり物議を醸した(具体的には、同じモンスターを2体以上入れてはいけないルールなのに【あばれこまいぬ】が2体入っているパーティがあった)。
 
他には、ストーリーや配信などで登場する以下のようなインチキ仕様をもった敵についても公式チートと言う事がある。

しかし、こちらのステータスや特技、行動回数も作品を追うごとにインフレしているので、やられる前にやってしまおう。
特に、【新生配合】【超生配合】で特性を自由に付け替えられるようになったイルルカからは、完封してしまう事も可能になっている。
ちなみにスーパーライトでは、上述の「限界値を無視したステータス(特にHP・MPと素早さ)」「本来持っていないはずの特性を持っている」等に加え、

  • 1ターンに複数回行動する敵が2回目以降の行動でも特技を使用する(本作はDQMJ同様、一部のモンスターを除き2回目以降の行動は通常攻撃しか出来ない)
  • その種族が絶対に覚えられない特技を覚えている
  • 特技の威力やダメージ倍率、追加効果の命中率が弄られている。もしくは効果そのものがプレイヤー側が使った場合と異なるものになっている(【クリムゾンミスト】等)
  • 耐性がその種族本来のものと大きく異なっている
  • 1戦闘につき1回しか使えない特技を2回以上使用する

といった敵のインチキ行為が雑魚・ボス問わず、そしてステージの難易度を問わず常態化しており、そちらから入ったプレイヤーなら大して驚くこともないだろう。
上述したようなケースとは逆に、プレイヤーに有利な方向で性能がいじられている敵もいる(DQMJ3に於ける、野生モンスターの状態異常攻撃が絶対に発動しない仕様など)。
 
戦闘以外では【グレートライダーズカップ】のCOMの性能も公式チートと言える。