DQ8
DQ8のキーアイテム。
【暗黒神ラプソーン】の魂を封じ込めてある杖で、【七賢者】の血筋が絶えると、その封印の力が失われてしまう。
こうした経緯のため、【トロデ】には呪いのアイテムとして認識されていた(半分は正しい)。
元々【トロデーン城】の結界を描いた部屋に封じられていたが、忍び込んだ(3DS版の追加エピソードでは入城は正当に行った上で、結界の間にのみ不法侵入した)【ドルマゲス】に奪われ、暗黒神の呪いでトロデーン城が壊滅してしまう。こうしてトロデ王一行が旅に出ることになったのである……。
何故こんな物騒な杖が賢者の末裔もいないトロデーン城にあったか、何故この杖の由来と正体がトロデーン王族に伝わっていなかったかは不明。神鳥の杖という名称も知られておらず、トロデは国の秘宝の杖と認識していた。一応世に出してはならないことは知っていたようだが、いささか不自然。
3DS版では【マスター・ライラス】の持っている魔導書にその杖の事が記されていることから、【マスター・コゾ】かその他のライラスの先祖がトロデーン城と関わりがあった可能性もある。
正気に戻った【ゼシカ】から杖が暗黒神の封印であることを聞かされた後に仲間と会話すると、それを知らなかったトロデが己の不明を恥じる場面も。
確かにトロデがすべてを知っていれば少なくとも【チェルス】以降の事件は確実に防げた訳だし、もっと言えば誰にもわかるような場所に保管していなければドルマゲスに奪われることもなかったかもしれない。
トロデの名誉のために付け加えると、実は作中では「神鳥の杖」の名前やその効果を知るものは誰もいない。正確に伝える資料もない。本当の名前や効力がわかるのは実に最終決戦直前、作った張本人のレティスに教えられてのことである。
そのくせいくつかの書物には「トロデーンのすごい秘宝の杖」の話だけが伝わっている。伝えるならもう少ししっかり伝えてほしいものである。
その後、杖を持ってしまったドルマゲス、【ゼシカ】、【レオパルド】を操り、七賢者の末裔のうち6人を殺害。
(蛇足だが、ゼシカはドルマゲスを倒した後に確かに杖を手にしているが、直後にパーティと共に【サザンビーク】の宿屋に泊まるムービーの際には杖を手離している。一度杖を手にしてしまうと、手離しても操られやすくなるような仕様なのだろうか。)
最後は【マルチェロ】の手に渡るも、強靭な精神力に阻まれマルチェロを操れなかった。
しかしマルチェロは自分の都合で杖を使って【法皇】を殺害、七賢者の血筋は絶え、遂に杖の封印は解けてしまう。
最後は【主人公】らとの戦いに敗れて弱っていたマルチェロを操り、【聖地ゴルド】の石像に投げ込まれラプソーンは肉体を取り戻し、さらにラプソーンは暗黒魔城都市を自らに取り込み圧倒的な力を得、元々の目的であった「光の世界と闇の世界を融合して、新世界の神になる」という野望を達成してしまった。
その後、主人公らがオーブを集めている間に【レティス】により回収され、レティスからはラプソーンとの最後の戦いの直前に渡される。
ラプソーンが結界に守られている間はこのアイテムが4人の道具欄に追加される。これは使うときのコマンドが「いのる」になっており、祈りを捧げる事によって七賢者の魂が解放されていく。1ターンに4人全員が祈りを捧げられないと、七賢者の魂は解放されない。この際、AIはちゃんとやることはわかっているようで、AI戦闘にしていても全員ちゃんと使ってくれるので普段仲間に命令しない人も安心していいし、いちいち【めいれいさせろ】で個別指定する必要もない。
7人全員の魂が解放されると、七賢者の力でラプソーンの結界が破壊され、正式に戦闘となる。
前述の通り、これが全員の持ち物に強制的に追加される都合上、各人がラスボス前に持てる道具は装備品を含めて11個(通常は12個)までとなる。誰か1人でも道具欄がいっぱいだと、レティスに持ち物を調整するよう言われる。
余談だが、「悲しいなぁ」という台詞はラプソーン自身の意思を代弁した言葉であって、別に杖を手にした者が副作用でこの台詞を言うようになるというわけではない。【呪われしゼシカ】や【ドルマゲス】は本人の口調で喋っていたが、力が足りずに支配しきれなかったのか、単に口調まで変える必要がなかったからなのかは不明(事情を知らない者から正体を隠せるメリットにはなる)。ラプソーンの意思の代弁であるという証拠に【暗黒魔城都市】での会話にてラプソーン本人が「悲しみ」に関する台詞を言う。
また、この杖により操られた4名は全員が移行型の行動パターン持ちであり、本作の時点で他に移行型の行動パターンが採用されているボスがラスボス及び隠しボスのみである事を考えると、ある程度特別視されている存在であると窺い知れる。
DQ11(3DS版)、DQ11S
杖系の武器として登場する(もちろん両手杖)。うち直しに必要な宝珠は30個。
- | +1 | +2 | +3 | |
攻撃力 | 104 | 107 | 109 | 112 |
攻撃魔力 | 114 | 116 | 118 | 120 |
回復魔力 | 48 | 49 | 49 | 50 |
MP吸収率 | 16% | |||
攻撃時 呪文封印 | 15% | 20% | 25% | 30% |
※1 道具で使用した場合、敵1体に闇属性のダメージを与える。(330前後)
※2 両手杖共通で悪魔系モンスターへのダメージ増加10%
入手方法は【過ぎ去りし時の祭壇】第三層のボス軍団撃破時の報酬。【ヨッチ族】関係のイベントの都合上、【邪神ニズゼルファ】を一度撃破した後の入手になる。
武器としては【両手杖】の系統になるため、装備できるのは【ロウ】・【ベロニカ】の二人。
攻撃力・MP吸収率は【オーロラの杖】とほぼ同等であり、作中では最強クラスの両手杖になる。
オーロラの杖との違いは、魔力上昇が攻撃魔力に偏っていることと、道具として使用した場合「敵への攻撃」になること、呪文封印の追加効果があることの3点。
この点に留意して、どちらに装備させるか決めたいところ。
回復魔力の上昇が大きいオーロラの杖をロウに回し、こちらはベロニカに装備させるプレイヤーが多いようだ。
ただ、この後で真の裏ボスに挑む際はこちらをロウに回す場合もある。理由はオーロラの杖の項にて。
道具として使用すると、杖に暗黒神が宿っていた名残りか【ドルマドン】相当のダメージを与えられる。
無消費でドルマドンは強い事は強いのだが、クリア後にしか入手できないのでその時点では道具としての使用方法はほとんど使い道は無い。もう少し早く入手できればと思うが、それはそれでバランスブレイカ―にもなりかねないので仕方ないと言えば仕方ないか。
一応AIは止めを刺すときにちゃんと使ってくれるので闇ニズ撃破のため種狩りをしている時に目にする機会も多いと思われる。
DQMSL
DQ8コラボイベントで実装された一品物の杖。
ウェイト5で、装備すると賢さが86上がる。
強化することで賢さが+2ずつ増えていき、+7まで強化すると「【???系】へ呪文ダメージを15%アップ」の固有効果が追加される。
トレジャーズ
【お宝】の一つとして登場。
お宝No. | 71 |
レアリティ | トレジャー |
カテゴリー | レジェンド |
コレクション | 伝説のだいじなもの |
標準価格 | 23,600,000G |
ライバルズ
魔犬レオパルドのトークンとして実装。
コスト4/0/1
味方リーダーは攻撃できない
自分が特技を使う度3/2の【シャドー】を出す
シャドーは攻撃以外では狙えないので大量に並べると非常に厄介な壁を形成できる。
レオパルドが封印されると手に入らなくなる、レオパルド、杖のコストはそれなりに重い、【マタンゴ】等の武器破壊に弱い、レオパルドをサーチする手段がない等々弱点は多いが、上手く使えば魔法使いが苦手とする盤面戦を強力に支えてくれる。
【コイン】との相性はかなり良いが、交換所から獲得できる【グリンガムのムチ】との共存はできない点にも気をつけよう。
ウォーク
2022年6月23日より登場の「神鳥の杖装備ふくびき」で、防具の【しんぴのビスチェ】と一緒に登場。
ゼシカを意識している性能なのか、レベル10で【マヒャド】、20で【ぱふぱふ】、25で【マダンテ】を覚える。
そしてレベル30では単体に【メラ系】の絶大な呪文ダメージを与え、まれに相手が次に受けるメラ系のダメージを1回だけ上昇する効果を与える「七賢者の浄炎」を修得する。
いきなりスキルは守備力と呪文耐性を1段階上昇する「七賢者の意志」。
この武器の実装で遂にマダンテが登場。消費MPに応じた威力で反射もされないが、一度使うと相手は耐性を得てしまうので、使うなら一発で決着をつけられる相手に絞るべき。
七賢者の浄炎は単体でも【メラゾーマ】を大きく超える威力があるが、メラ系のダメージを1回だけ上昇する効果がつくので、メラ系で統一したパーティで効果が高い。
ただし、ギガモンスター戦ではターンごとに割り込んで入ってくる別のキャラにせっかくの威力上昇を使われてしまう場合もあるので、使い手の行動順にも気を配りたい。
マダンテ以外の全体攻撃はマヒャドしかないので、ザコ相手に周回するのには不向き。マダンテを使わないならメラ系が有効な敵用と割り切るべき。
チャンピオンズ
神鳥の杖装備ふくびきで手に入った星5武器。
【七賢者の浄炎】?(必殺技)、【メラマータ】、【ザオラル】、【ぱふぱふ】を習得する他、ドルマゲスへのダメージボーナスなどの効果がある。
その他
DQMJ2において【すれちがい通信】で登場するドルマゲスは【エビルロッド】という武器を持っており、これが当初はドルマゲスからのドロップでしか手に入らないレアアイテムで、まさしくラプソーンを思わせる演出だった。
また、DQ8における最重要キーアイテムなのに、各作品のキーアイテムを集めていたコレクターの王にはスルーされている。
流石にレア過ぎて手に入らなかったのか、それとも【錬金釜】の方が価値があると思ったのかは不明。
余談
キーアイテムであり、武器として装備する事はできないが、人間を刺し貫くほどの強度と鋭さを持っている。
この杖で刺し殺すのが封印が解ける要素であるらしく、賢者の子孫は漏れ無く刺し殺されている。
杖が血を吸収しているのか、刺し殺した際には血すら出ない。
単に規制の都合かもしれないが。
物語中、実はラプソーン復活前に回収するチャンスはあった。
魔犬レオパルド戦後がそれで、
「杖にラプソーンが封じられていること」
「杖に触れればラプソーンに呪われて賢者殺害の片棒を担がされること」
の情報が出揃っており、かつ誰も所有者がいない状態であった。
もしあの場面でマルチェロが野心を起こさず、主人公達に協力的な存在であれば、あるいはラプソーンは復活できなかったかもしれない。しかしその場合、暗黒神の呪いと脅威が消えることはないが。
もっとも、呪われしゼシカ戦後に【ククール】も言及するが、ゼシカの事例を見るに杖に触れた時間がごく短くてもラプソーンの支配は及んでしまうようであり、縦しんば主人公一行の手元に奪い返せたとしても今度は運搬方法に難儀させられることになりそうである。
DQの呪われた道具は自主的に装備しない限り呪われないのが基本だが、マルチェロを操ろうとした時の様子(杖から呪いのイバラが伸びて腕にからみついている)を見ると、暗黒神が宿っている状態のこの杖は、しばらく手に持っただけで強制的に装備させ持ち主を呪ってしまうようだ。
一切の呪いが効かない主人公が持ったらどうなるのかは気になるところだが、ドルマゲス撃破直後杖に触ったのが主人公であったとしたら、その後のストーリーは大きく変わった可能性が高い。
だとすれば、ゼシカが杖に触れてしまったことは偶然がもたらした不幸だったと言えよう。