【錬金釜】

Last-modified: 2024-07-04 (木) 21:15:49

音楽については【錬金がま】を参照。

概要

DQ8から登場する、【アイテム】合成システム。
手持ちの複数のアイテムを組み合わせることで、別のアイテムを生み出すこと(=「錬金」)ができる。
不思議のダンジョンMOBILEやスラもり2などにも登場している。
 
生み出すアイテムとそれに必要なアイテムを記した式をレシピという。
レシピは各地の人に教えてもらったり、【本棚】を調べることで入手でき、【錬金レシピノート】【レシピブック】)に記載される。
 
錬金釜によるアイテム合成は、作中でときに【錬金術】と呼ばれる。
一方、ゲームでゴールドを稼ぐテクニック(金策)一般もまた、プレイヤーの間で俗に「錬金術」と呼ばれることがある。両者の混同に注意。
さらに紛らわしいが、錬金釜によるアイテム合成を利用した、金策としての「錬金術」もある。詳細は当該項目にて。

DQ8

【トロデ】【トロデーン城】を旅立つ際に錬金釜を持ち出していたが、最初は故障していたため使えなかった。
しかし彼が夜な夜な修理して、【ポルトリンク】から【船着き場】への定期船内で晴れて使えるようになる。
言い換えれば、使えるようになるのは【オセアーノン】討伐、【ゼシカ】加入時からである。
 
【馬車】に設置してあるため、洞窟等で馬車と【ミーティア】が離脱している時には使用できない。
使わないでいるとトロデが拗ねてしまう。悲しませないためにも、それより何よりも便利なのでどんどん利用しよう。
ただし、最初に利用できるのは2つのアイテムによる錬金のみ。
 
【パルミド】で馬車を奪われるイベントが発生してから(物音がして宿屋を出るまでの間なら使用できる)は、【剣士像の洞窟】をクリアして【ゲルダ】から取り戻すまで、結構な期間にわたり錬金釜が使えなくなってしまうので、この辺りはサッと終わらせたいところ。
その後、【情報屋】から【ドルマゲス】の行方を聞いた後に宿に2泊する(トロデ王が錬金釜をカンカンと叩いた後に振り返れば終わり)と、トロデが「大錬金釜」に改良してくれて3つのアイテムで錬金ができるようになる。
 
なお次作以降とは異なって、レシピに材料の個数指定はない(複数の枠で同じアイテムを選択することで、複数個使うレシピはある)。
 
PS2版では、釜に材料を放り込んでから錬金が完成するのに、時間がかかる仕様になっている。
しかも、錬金には動力が要るのか、ただ待っているのではなく動き回る必要がある。
かかる時間は町を走った状態で2分~15分ほどだが、移動する場所や方法によっても変わってくる。
 
  フィールドを走行=船で移動>街を走行>フィールド徒歩>街を徒歩
 
といったところで、町やダンジョンの場合、フィールドの時と比べて完成時間まで1.5倍かかる。また、徒歩だと走行時と比べて2倍かかる。
立ち止まっていると作成が停止するため、どれだけ待っても完成しない。また、【神鳥のたましい】を使って空を飛んでる時も停止するので注意。ただし障害物や壁に向かって延々と移動するのは可。
完成時にはツマミ式電子レンジのような「チーン」というSEが鳴るが、案外聞き逃しやすい。
 
移動しないと完成しない仕様になったのは、プレイヤーが錬金ばかりに夢中にならないようにするためだという。
しかし、それによって【くちぶえ】によるレベル上げと錬金を同時にできないのが小さくないデメリットになっている。
このように完成までに手間と時間がかかるため、【月のめぐみ】や各種チーズのような消費アイテムの量産には向かない。
錬金時間はA~Fまでの6段階存在し、基本的には強力なアイテムになるほど時間がかかる。もっとも時間を要するのは【ふしぎなタンバリン】【竜神王のつるぎ】であり、南東の大陸の船着き場から走って【剣士像の洞窟】付近まで辿り着くほどの時間が必要。
 
クリア後に【竜の試練】の褒美で「錬金釜をパワーアップする」を選択すると、金色の「スーパー錬金釜」になり、材料を入れてすぐに錬金が完成するようになる。

スマホ版

錬金釜の性能が大幅に向上している。
具体的には、以下の変更点がある。

  • 最初から待ち時間無しで錬金できるようになった。
  • レシピを指定すれば自動的に材料が選択されるようになった。
  • 材料が揃っていれば、同じアイテムを一度に複数個作れるようになった(レシピがある場合)。
  • 錬金に使えるアイテムしか材料として選択できなくなった(錬金素材としての使い道があるアイテムの判別が容易に)。

これに伴い、竜の試練の褒美の一つが、スーパー錬金釜から【超スキルのたね】10個に変更されている。
また、3つのアイテムを放り込める大錬金釜の見た目が、PS2版のスーパー錬金釜と同じになっている。
 
とくに待ち時間がなくなったことが大きく、有用なアイテムを作りやすくなったのはもちろん、錬金釜を利用した金策(いわゆる【錬金術】)がしやすくなっている。
【やくそう】を大量に買い込み、【上やくそう】を一気に作ってしまうのはもはや定番。
ただし、この変更のために、【せかいじゅの葉】を錬金釜に入れて手持ちを0枚にしてからサザンビークのバザーで1枚購入し、錬金をキャンセルすることで2枚目を入手するテクニックは使えなくなっている。
これが低レベルクリアなどの縛りプレイに影響を及ぼしていたりする。

3DS版

待ち時間なし、レシピからの自動選択、複数個一括錬金といったスマホ版での仕様がすべて続投している他、さらに以下の変更点がある。

  • 2つ目以降のアイテム選択時、すでに選択したアイテムと合成できる素材に候補が絞られるようになった。
  • キャラクターが持っているアイテムも錬金に使えるようになった。
    レシピからの錬金に際して、ふくろより優先度は低いがキャラの手持ちのアイテムも投入される。ただし装備品は対象外。

また、店で99個まで一度にまとめて購入できるようになったため、アイテムの大量生産がさらにしやすくなっている。
 
スマホ版ではスーパー錬金釜の代わりに超スキルのたね10個になっていた竜の試練の褒美は、3DS版では【追憶の回廊】の解放になっている。

DQ9

【ルディアノ城】クリア後、【セントシュタイン】【リッカの宿屋】に立ち寄ると、【リッカ】が地下室にあった錬金釜の【カマエル】を見つけ出す。
その昔、貧しい錬金術師の客(一部のクエストで名前の出てくるメルギスだろうか?)が宿代の代わりに置いて行ったらしい。
使えるのは【妖女イシュダル】討伐後。
 
錬金釜としての性能はDQ8(PS2版)から格段に進化しており、レシピを持っていれば自動的に材料を選択してくれる、数量の指定もできる、完成を待つ時間もないなど便利になっている。
ただし、本棚で入手できる錬金レシピの説明は、多少抽象的になっている。
また、カマエルはリッカの宿屋から移動できないので、錬金するためにはリッカの宿屋まで戻らなければならない。
前作でフィールド上での錬金に慣れていたプレイヤーは注意。
 
今作ではまた、最初から3種類のアイテムによる錬金が可能である。
レシピは前作より複雑で、各材料につき個数を(最大9個)指示する仕様に変更されている。
 
クリア後に作成できる最強クラスの武器や防具は、特定の確率で【錬金大成功】する場合がある。
 
本作における金策としての「錬金術」は、【ぬくもりのシャプカ】【ゴールドメイル】を参照。

DQ10オフライン

表記は「れんきんがま」。
【出身村のおはなし】をクリアすると、【一人前の証】の獲得と同じタイミングで貰える。入手すると【どうぐ】メニューとべんりメニューに追加される。【だいじなもの】の一つでもあり、選んで【つかう】ことでも使用可能。
移動中に任意に使用でき、待ち時間なしで錬金できるが、今作では町中や【キャンプ地】に限って使用でき、フィールドやダンジョンでは使えない(【ふしぎな鍛冶】と同じ)。
使用中の画面はふしぎな鍛冶の時の鍛冶台がれんきんがまに置き換わったもので、DQ11Sで【ふしぎな鍛冶セット】を使用した時に準拠。
 
今作のれんきんがまで作成できるのは【道具】(回復アイテム)、素材、【料理】【迷宮コイン】。Ver.2では一部のアクセサリーも作成できる。武器や防具はこれではなく、ふしぎな鍛冶で作成する。
複数個まとめて作成することができるが、今作ではDQ9以前のように材料のアイテムを自分で選んで錬金することはできず、【レシピ帳】を必要とする。
またふしぎな鍛冶とは異なり、足りない材料をその場で買うことはできない。

Ver.2

ブローチ系のアクセサリーも作成できる。
また、メインストーリーのクエスト【過去からの贈り物】【魔導鬼ベゼブー】を倒すと、れんきんがまが兄弟姉妹のものに入れ替わる。

DQ10オンライン

かつての「オフラインモードのつづき」では、主人公の兄弟姉妹がイッショウの家にある釜を借りて使用できた。
本編ではVer.3.0において登場。過去からの贈り物をクリアしていると手紙を通じて送られてくる。PS2版DQ8に近いシステムだが待機時間は長い(ただし、ログアウト時もカウントされたり、短縮手段もある)。
詳しくは【錬金釜】【釜錬金】を参照。

イルルカ

【ドークの館】にDQ8を象徴するアイテムとして登場。
ストーリー的には【神鳥の杖】の方が相応しそうだが、強力な装備や役立つ道具を作ることで旅を支えたことで選ばれたのだろうか。
錬金システムの初登場を称えたものかもしれない。

スラもり2

【レンキン山】に祀られている【レンキン様】という意志を持ったキャラクターとして登場。ボスの【デンべえ】に利用されたのち、主人公の元に行き渡る。
なおその後デンべえは釜を自作した。
短時間で複数個のアイテムをまとめて作成可能だがDQ8と違い、レシピがないと作成できない。
レシピは助けた住民の【手紙】を読んだり、【スーラン王国】を探索したりすることで集まる。
また、最終決戦では【オン・ゾ・エーグ】に対抗すべく【レンキン山】に落ちた【スラリンガル】【エリスグール】を錬金し、【ゴッド・スラリンガル】を生み出す。
 
スラもり3では登場せず、【交易】という名前の同じ機能に役を譲る。

ヒーローズ1

二種類の素材を一定数消費して【アクセサリー】を作ったり、同じアクセサリーを合成する。

トレジャーズ

【お宝】の一つとして登場。

お宝No.274
レアリティトレジャー
カテゴリープレイメモリアル
コレクションだいじなもの
標準価格2,200,000G

不思議のダンジョンMOBILEシリーズ

材料を錬金釜に入れた後、一定ターンが経過すると完成する。
本作の錬金釜は小型サイズなのか常時持ち歩いているようで、ダンジョン内でも普通に錬金できる。
MOBILEでは【秘密の遺跡】クリア後に3種類錬金が解放されるが、もっとMOBILEでは2種類までしか錬金できない。
進行状況はメニュー画面にて%で表記されるので、DQ8に比べて分かりやすくなった。

ドラけし!

基本的な機能の1つとして「じゅんび」メニューの中に搭載されている。
対象となるドラけしや素材アイテムをドラッグして組み合わせ、新たなドラけしやアイテムへと変化させる。ただし有料。
例えば本作品のマスコット的キャラクターである「王子スライム」は、ストーリー中で手に入るレア素材と錬金して「勇者スライム」「希望の勇者スライム」へとランクアップしていく。
アイテムとドラけしを錬金する場合は元のドラけしの経験値、スキル経験値はそのまま引き継がれるが、ドラけし同士を錬金する場合、経験値、スキル経験値はそれぞれ低い方が反映される。ドラけし同士で錬金可能なドラけしにアイテムを使うと最悪全部無駄になるので注意。

関連項目

【錬金術の落とし穴】
【地雷錬金】