概要
DQ3で初登場したキノコのモンスター。
短い手足と強烈な顔を持ち、紫色の傘に黄緑色の体といった色合いが毒々しい。
同種属に【おばけキノコ】、【マージマタンゴ】がおり、ちょうど真ん中にあたる種族。星ドラでは「ギガマタンゴ」という亜種がいる。
おばけキノコは毒か眠り、マージマタンゴは呪文を得意とするが、このマタンゴは系統の中で最も眠りを得意としていて、【あまいいき】や【ねむりこうげき】の連発はパーティが弱いうちは脅威。なかなか油断ならないヤツである。
代表種かと思いきや、この2種両方、もしくは1種が出ていたDQ4やDQ5ではハブられていた。
元ネタは1963年に公開された東宝の怪奇特撮映画の名作『マタンゴ』。南海の孤島に生えるキノコであり、食した人間はキノコの怪人と化して人を襲う。
この映画の影響かは定かではないが、ドラクエに限らず様々な国産ファンタジー創作で「人型キノコのモンスター」にマタンゴという名前がつけられている。ゴリラのモンスターに【コング】という名前がつけられるのも似たような理由だろう。
DQ3
【ノアニール西の洞窟】などに出現する。
大量に出現し、一斉に催眠攻撃や甘い息を連発するので脅威である。
意外な事実として、今作で眠り攻撃を使うのはなんと全モンスター中序盤のこいつのみ。リメイクを重ねても一切の追加はなし。
普通にプレイしただけではなかなか気付かない意外な事実である。
眠らせてくるという特徴だけなら【アルミラージ】や下位種のおばけキノコと同じだが、コイツは判断力がそこそこ高いため、適正レベル帯では逃げることはない。
打撃・甘い息・眠り攻撃を等確率で繰り出してくるため、相手を眠らせる行動の選択率が3分の2にのぼる。
しかも、今作の眠り(息・打撃共)は毒や麻痺に比べて成功率が高く設定されている。何もできないまま開幕で全員眠らされることもしばしば。
また、【判断力】が高いので全員が寝たら今度は打撃オンリーに切り替えてくる。GBC版までは敵の攻撃をうけても目を覚まさないため、無駄がない。
やっと起きたと思った直後に眠り攻撃でまた…というパターンも少なくなく、そのまま起きることを許されずリンチされて永眠、といった事態もあり得る。
ノアニール西の洞窟の難度を引き上げている最大の要因は間違いなくコイツ。最大5匹同時に出現することがあり、これが出たときの絶望感は大きい。
【バリイドドッグ】とコンビで現れると、眠り&ルカナンで瞬く間にパーティを半壊状態にしてくれる。
下位種と違って【ラリホー】に強耐性を持っており、こちらから眠らせるのは難しい。
炎系呪文は効かないことがあるので、確実性重視なら【ヒャド】だが、単発な上にしばしば倒しきれないこともある。
集団で出現した場合は弱耐性の【ギラ】や必中の【バギ】を使い、とにかくできるだけ早く数を減らそう。
コイツの初登場時点では、よほど入念にレベルを上げるスタイルでないと魔法使いが【ベギラマ】を覚えていることはないが、覚えているならぜひ使おう。
弱耐性の【マヌーサ】もオススメ。
マタンゴだけで登場したなら【スクルト】でかなり脅威を減らせる。先攻が安定せず唱える前に眠らされることも多いが。
ただしバリイドドッグはルカナンで対抗してくるし、【バンパイア】のヒャドにはスクルトの意味がないので、ソイツらと一緒ならさっさと攻撃して数を減らそう。
守備力を高めて打撃をシャットアウトすれば眠り攻撃も当たりにくくなる…と言いたいところだが、モンスターのみ最低ダメージ仕様があるため普通に守備力を貫いてくる。ずるい。
【ポルトガ】や【ちきゅうのへそ】周辺でも出現するが、さすがにこの頃になると楽勝だろう。
こちらの力量が上(先頭キャラがLv16以上)と見るや、向こうのほうが逃げ出すこともある。
イシス周辺ではなぜかこいつではなく下位種のおばけキノコが出現する。もっとも、イシス周辺でこいつが出てきたら周辺の敵の危険度がさらに上がってしまうが。
【格闘場】ではお得意の甘い息も催眠攻撃も使えないので、ただのやられ役。
2つの眠りの特技がいかに厄介かということを、改めて思い知らされる。
落とすアイテムは【キメラのつばさ】で、そのドロップ率はご本人よりも高い。
リメイク版
SFC版では甘い息の命中率がかなり落ちているので、複数人が眠らされるという事態も少なくなった。
それでも複数(最大5匹)で甘い息を連発されると危険なことには変わりないので、集団攻撃でさっさと倒しておきたい。
ムチやブーメランが新登場したので、大量出現したときは魔法使いのギラとのコンボで攻めよう。
また、ラリホーが弱耐性に落ちたのでここを突くのもよい。
PS4や3DS版では打撃を受けたときに高確率で目が覚めるようになったので、ずいぶん楽になった。【ボミオス】をかけておけば一方的に攻撃を受けるような事態にはそうそうならない。
格闘場では【ひとくいが】、【ミイラおとこ】、【あばれザル】との四つどもえを演じる。
念願の甘い息と催眠攻撃の使用が解禁されたが、暴れザルとミイラ男がかなりの格上であり根本的にステータスが足りておらず大抵叩き潰される。
眠らせようとしまいと関係なく、素のステータスで勝るあばれザルがほとんどの場合勝つため、ただのやられ役。
ステータスがいかに大事かというのが改めてよくわかる。
ただ、乱戦時に沈みがちではあるが、見かけによらず頭がよく無駄行動を一切しないため、一騎打ちにさえ持ち込めれば催眠攻撃と打撃の繰り返しで、相手に攻撃のスキを与えずハメ殺して勝利というパターンもある。
そのため、ステータス面では一番劣っていても、ひとくいがよりは勝率が高い。
HPが高いあばれザルとの一騎打ちになったとき、催眠攻撃と通常攻撃の繰り返しが長引くので、かなり熱い試合となり、見事マタンゴが勝利して当てたときの爽快感は半端ない。
DQ8
中々再登場の機会に恵まれなかったが、久々に復活した。
主に【アスカンタ国領】に出現する。
相変わらず眠り攻撃と甘い息でこちらを眠らせることに執念を燃やすモンスター。
甘い息も怖いが眠り攻撃もかなり厄介。素早さもなかなか高く、こちらが倒す前に眠らされうる。
本作では眠った状態のキャラが打撃攻撃を受けると一定確率で目を覚ますのだが、この眠り攻撃の場合、眠った状態の者が受けて目を覚ますと、その直後に眠り攻撃の効果でまた眠るというループが発生する。
使用頻度も高く、大人数で次々攻められると最悪何もできないままハメ殺しにされる。
まさに悪夢再来。
【船着き場】の東で出会ってしまった場合は特に危険。
この時点では攻撃力も高く、普通にダメージがデカい。
眠らされることを差っ引いても十分危険なのに、このうえ眠らせてくるのだから更に危険。
【おおさそり】や【じんめんじゅ】同様、アスカンタ領域のモンスターが出張ってくる、場違いモンスターの1匹である。
どの地域で出会ったにせよ、他の何をおいてもまず真っ先に倒すべき相手であろう。
落とすアイテムは【あかいカビ】(1/16)、レアで【ふつうのチーズ】(1/64)。
3DS版
スカウトモンスターが登場。【マッシュ】を参照。
必殺技【超甘い息】のパーツになる。
DQ9
東西ベクセリア地方に出現する。
炎、光、闇が弱点となっているが、序盤では炎以外の弱点を突く手段は聖水以外に持っていないだろう。
やはり眠らされる前に炎属性で手早く倒すか、【おたけび】や【ボケ】、ラリホーなどで極力行動させないようにしよう。
落とすアイテムは【うるわしキノコ】、もしくは【げんこつダケ】。
リスト2ページ目によると、魔物の集会ではいつもイス扱いらしい。
座ったら尻が胞子で汚れたり、身体に悪影響が出たりしそうだが、大丈夫なのだろうか?
DQ10オンライン
Ver.5.4より登場。登場時期の関係でそれなりに攻撃力が高い。
詳しくはこちらを参照。
DQ11
【霊水の洞くつ】に登場する。2Dモードでは【名もなき地】(【ソルティコの町】西)にも出現する。
相変わらず【あまいいき】や眠り攻撃を使用し、こちらが強いと逃げることもある。
ドロップアイテムは通常枠が【めざめの花】、レア枠が【うるわしきのこ】。どちらも購入できない【ふしぎな鍛冶】の素材なのでありがたい。
霊水の洞くつにいるモンスターはこいつに限らずそうなのだが、過ぎ去りし時を求めた後でも通常の固体が生息しているので終盤になっても会うことができる。もちろん、もはや主人公達に敵う術は無い。
当人?達には災難なことだが、素材集めの視点からするとありがたい存在である。
強ver
【ダーハラ湿原】に登場。
攻撃方法やドロップアイテムは変わらず。
【ネルセンの迷宮】では、共通して【賢者の試練】・不惑の森に生息。PS4版等では中層に夜のみ居る。
DQ11S
強verは【希望の旅芸人】でのダーハラ湿原が初出現となった。
DQMシリーズ
種族代表のおばけきのこを蹴って何故か一番マイナーなコイツが出場。存在感を出したかったのだろうか?もちろん植物系。
植物系×ゾンビ系の配合で生み出せる。呪文耐性は高くないが、ステータスは平均的。
習得する特技は【ねむりこうげき】、あまいいき、【くちをふさぐ】。
キャラバンハートではくちをふさぐの代わりに【どくこうげき】を習得するようになっている。
DQM1において野生ではGB版、PS版ともに【メダルのとびら】のボスでのみ登場。
ちなみに反対側の部屋の【リップス】は他国マスターに連れられていたりコロシアムに出る。
このとびらのボスは3体いるが、その内の1体としか戦えないうえ、GB版では色々と配合材料に使える【キングスライム】が肉をあげることで仲間にできるため、
わざわざコイツやリップスと戦うメリットは限りなく薄い。経験値も少ないし。配合で作るのが面倒な人は敢えて捕獲…と言いたいところだが、どちらも基本配合で容易に作れるので、おすすめはできない。
また、それ以外では【格闘場】のAクラス3回戦で【マチコ】が使ってくるが、Aクラスはクリア必須のクラスではないため飛ばしてしまえばマタンゴと敵として戦う機会は無くなってしまう。
あまり意味はないかもしれないが会いたい人はどちらかで会ってぶちのめしてあげよう。
PS版2では主人公の家の台所に「今日のおやつ」という貼り紙があるのだが、【天空の世界】クリア後~【はざまの世界】クリアまでの間に調べると「マタンゴプリン」というお菓子について書かれている。
甘い香りのするプリンだが、食べている途中に眠気を誘うので忙しい人には人気がないらしい。
イルルカ
ジョーカー、テリワン3Dではおばけきのこに出番をとられていたが、本作で共演。
野生個体は【天空の世界】の小さな洞窟にいる。
位階配合のほか、【コサックシープ】×おばけきのこの特殊配合でもできる。
豆知識によると、よく他の魔物にイス代わりにされるため背が伸びないらしい。ここでもイス扱いである。
特性は【スタンダードボディ】、【ねむり攻撃】、【ねむりブレイク】、+25で【ときどきリバース】、+50で【しっぺがえし】。
また、【新生配合】で【クスリのちしき】、【メガボディ】化で【AI1~2回行動】、【ギガボディ】化で【封じブレイク】を習得。
スキルは「ため息」。
ジョーカー3・3プロ
自然系Dランクで、ライドタイプは陸上・歩行。
野生では登場しないが、位階配合で作れる。配合は【スライム】+【ヒートギズモ】等で。
固定特性がねむりブレイクになり、ギガボディ化で得る特性が【ジャミングブレイク】に変わったこと以外はイルルカから変化なし。
超ギガボディ化すると【やみのはどう】が解放される。
プロ版における合体特技は【フォースドハック】、合体特性は【あやしいほうし】。
初期スキルは【おばけきのこ(スキル)】。
DQM3
ゾンビ系Eランク。
野生では【覇王城の魔界】中級の夏以外で赤い月が出ている時、【白冥の洞くつ】に出現。
ドロップアイテムは【まんげつそう】、レアドロップは【爆発のおまもり】?。
ゾンビ系と自然系の系統配合、おばけキノコと【ゆめにゅうどう】の特殊配合で生み出される。
特性は【スヤスヤボディ】、【しっぺがえし】(Lv20)、【ねむりブレイク大】(Lv40)。
Lサイズ化で【1~3回行動】、【ねむり攻撃】、【封じブレイク大】(Lv60)。
所持スキルは【あくしゅう】。
【オニオーン】との配合で【じごくのたまねぎ】、【リップス】との配合で【ブチュチュンパ】が生み出される。
トルネコ2
HP100、攻撃力60、防御力20、経験値1500(レベル1のステータス)。
【不思議のダンジョン】41F~50Fなどに出現。
こいつの毒攻撃を喰らうと、ちからが一気に3も下がってしまう。
おばけキノコ同様、【どくけしそう】を投げつけると50ダメージを与えられ、【毒草】などの毒効果を与えると分裂する。
ダンジョン中盤に出てくるだけあって、ステータスもそれなりに高い。
だが、【うろこのたて】を合成できていれば毒攻撃は防御できるので、それほど手強くはない。
同じフロアには【ドッグスナイパー】や【メイジももんじゃ】など更なる強敵が出現するため、こいつはあまり目立たないかもしれない。
トルネコ3
HP51、攻撃力22、防御力21、経験値77(レベル1のステータス)。
HP81、攻撃力32、防御力42、経験値269(レベル6のステータス)。
【密林島のほら穴】1F~5FにLv1、【封印の洞くつ】43F~47FにはLv6の個体が出現。
トルネコ2同様、毒攻撃でプレイヤーのちからを3も下げてくる。
仲間モンスターが毒攻撃を喰らった場合、そのフロア内に限り攻撃力が激減する効果になる。
特に困るのが【ポポロ】編で、コイツのいるフロアではモンスターの放流が困難。【即降り】が無難である。
HPが51あるため、【火炎草】や毒消し草投げの50ダメージにギリギリ耐えるという嫌らしさも併せ持つ。
勧誘目当てに、ポポロが通常攻撃でトドメを刺したい時にはありがたいが。
敵としては手強い分、仲間にしても強い。デフォルトネームは「マタゴン」。
毒で敵の攻撃力を下げて安全に勧誘したり、毒で分裂する特性を利用して経験値を荒稼ぎできる。
【マジタンコンボ】ほど効率は良くないが、こいつはエンディング前の早い段階から捕獲できるのが利点。
少年ヤンガス
【おそろしの大水道】や【まぼろしの大雪道】などに出現。
毒の危険度が下げられたが、能力は依然として高め。さらに口をふさぐ攻撃も仕掛けてくるようになった。
が、弱体化したのは否めない。
ちなみに今作では毒消し草でダメージを与えられない。
成長限界はレベル20。
デフォルトネームは♂が「マタゴン」、♀が「マコタン」。
配合パターンは【おばけキノコ】×【ダンスキャロット】。
【かえんムカデ】を血統に配合すると【どくイモムシ】、【闇の司祭】相手で【マージマタンゴ】が生まれる。
ビルダーズ2
【オッカムル島】や【ゴロゴロ島】の地下に登場する。
おばけキノコは【キノコ】に擬態しているのに対し、こちらは【ニガキノコ】に擬態している。そのため頭部の色合いがニガキノコと同じ赤紫になっている。ただニガキノコにはトゲがありこいつにはトゲがない。知ってれば遠距離からでも判別は容易。
甘い息で【少年シドー】もろとも眠らせてくるがダメージを受けると起きるので危険度は低い。
倒すとニガキノコを落とすがここでニガキノコを集める必要はあまりないので走り抜けてスルーしまってもいいかもしれない。
ライバルズ
第5弾カードパック「勇気の英雄譚」にて実装。共通のレア。
2/2/3
召喚時:敵リーダーが装備中のコスト4以下の武器を破壊する
【くさったしたい】の下位種にあたる武器破壊カード。
コストダウンした代わりに破壊出来る武器は中型までになっている。
レックスが猛威を奮っていた時代は、先輩の腐った死体と共に2枚積みされ、無数の武器を破壊し奮闘したが、それでも彼らの快進撃を止めるには至らなかった。
レックスの弱体化後は、【きせきのつるぎ】のメタカードとしての役割りが主となり、奇跡テリーが流行る環境なら2枚積みが推奨されるぐらい重要な役職にあった。
ウォーク
2024年5月27日より開催のDQ3Rewalkイベントで登場。
4章までのイベントクエスト受注中にフィールドに出現。めったに見かけないモンスター。
また、マーマンのほこらのプラス版でお供として出てくる。
眠り攻撃やあまい息で眠らせてくるうえに、魅惑の吐息で魅了にもしてくる。
こころは赤色でコストは150。赤色のうちではMPと素早さに優れる。
高グレードではデイン系の斬撃・体技ダメージが大幅に増加するほか、バギ系と眠りに耐性がつく。
期間中に金メダルを入手するとSを1つ入手できるほか、ほこらのプラス版でも入手できる。
タクト
2021年12月27日開催の「ドラゴンクエストXIイベント」にて、ドロップモンスターとして登場。
自然系Dランク、ぼうぎょタイプ。
とくぎは【どくこうげき】/「スリープスモッグ」
ドラけし!
恒常ステージのノッケの森の中盤に生息。何故スラもりに居ないのにここで初登場したのかは謎。
星3の青属性で、スキルは円形範囲の敵の行動を遅延させる「あまいいき」。
勇者アバンと獄炎の魔王
第25話の扉絵カラーイラストで、【マトリフ】がマタンゴの被り物をしている。
また左下の方にはマタンゴのぬいぐるみもある。
この話が掲載されたのは11月21日(Vジャンプ発売・ジャンプ+更新)であり、他のキャラの格好を見るにおそらくはハロウィンネタとして仮装パーティーのイラストにしたのだろうが、第22話分割掲載によって11月にずれ込んで時期遅れになってしまったのだと思われる。