ドルマ系呪文
概要
【ギラ系】に変わって登場した【ドルマ系】の最上位呪文。
ジョーカーで初登場し、その後DQ9から本編に逆輸入されている。
DQ9
攻撃魔力 | 480 | 600 | 650 | 700 | 800 | 999 |
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ダメージ | 255~315 | 331~391 | 363~423 | 395~455 | 458~518 | 585~645 |
【賢者】がLv61で覚える【闇属性】呪文。消費MPは45と膨大。
相応の威力はあるが、【ヒャド系】と真逆で、最上級のドルマドンが【盾ガード】できて他のドルマ系が盾ガード出来ないという欠点もある。
最終的には【メラガイアー】より上だが、普段はそこまで出ないので、ボス戦では【魔力かくせい】使用か弱点を突くのを前提で使う方がいい。
攻撃呪文の中では最も威力の伸びが良く、最大330ポイント上がる。
高レベルの宝の地図に潜る際は、【ビッグバン】と並んで闇属性に弱い敵の討伐に大活躍はするが、プレイヤーによってはドルマドン以外のドルマ系呪文にはお呼びがかからないかも知れない。
ビッグバンに比べての大きな強みは、【やまびこのさとり】の恩恵を受けられること。
山彦状態で【ゴールドマジンガ】や【オーシャンボーン】等の強敵にぶち込めば一気に戦況はこちらに傾くだろう。ただし【デンガー】や【ゴッドライダー】相手にはドルモーアを使った方がいい時もある。
ボスでは、【ハヌマーン】や【スライムジェネラル】、【大魔王の地図】では【デスタムーア】(本体)や【エスターク】に有効。
敵が使ってくる場合は、他の最高位呪文と同様に使用者のレベルに応じて威力が変わる仕様になっており、
特に、高レベルの【デスピサロ】や【ドルマゲス】が使うものは非常にダメージが大きいので注意したい。
魔王以外では、【破壊神フォロボス】が使うのみである。
DQ10オフライン
オフ版では【必殺技】(必殺呪文)扱い。
【フウラ】が【風乗り】スキルで習得する。必要なスキルポイントは17。
消費テンションは75。
敵単体に【こうげき魔力】依存の【闇属性】ダメージ。ダメージ量は(680~1395)±30。
【スキルアップパネル】による補強でダメージが5%・10%・20%・30%と増加する。
敵側は【なげきの亡霊】、【パルカラス亡霊王】などが使用する。
Ver.2
【主人公】も【賢者】Lv74で習得できる。
また、Ver.2終盤より一度に三つのドルマドンを放つ【連続ドルマドン】が登場している。
DQ10オンライン
サービス開始時は敵専用で、プレイヤーサイドはVer.2.4後期から。賢者が【さとり】スキルポイント150で習得。
消費MPは18でチャージタイムがある。DQ9と違い盾ガード出来ない。
ダメージは330~390。こうげき魔力483から威力が上がり始め、1500で頭打ち(ダメージは989~1049)になる。
詳しくはこちらを参照。
DQ11
【ロウ】が【さとり】パネルで習得する。
3DS版では【神鳥の杖】を道具として使えば誰でも使用可能。
消費MPは42、攻撃範囲は敵1体、闇属性、ダメージは333±30(303~363)。
攻撃魔力323から威力が上がり始め、攻撃魔力900になるとダメージは555±30(525~585)になる。
最上級呪文の中で比べると、素の威力は【ギラグレイド】に次いで低い。単体攻撃呪文としてはこの時点で威力不足である。
しかも、成長度合いも極めて悪く、攻撃魔力を上げていくとギラグレイドにも威力で抜かれ、大差を付けられてしまう。
単体攻撃なのにグループ攻撃のギラグレイドや全体攻撃の【マヒャデドス】よりも威力が大きく劣ってしまっており、基本的な性能は最上級攻撃呪文の中でも明らかに低い。
セーニャの攻撃魔力が成長しないため、こちらが成長すれば【バギムーチョ】には威力で勝てるが、だからなんだというレベルである。もちろん、セーニャにドーピングを施されるとドルマドンが負ける。
ドルマ系の特徴は健在で暴走させればそれなりに強いが、安定して暴走させるのが難しい。
暴走率は【きようさ】に依存しており、器用さを170程引き上げることで1%暴走率が上がる…もののハッキリ言って効率が悪い。魔力暴走率を高める装備を中心に固め、【暴走魔法陣】を使用するか、連携技の【老いても元気】を使用することで暴走率を大幅に引き上げることが可能になるが、どちらも持続時間が2ターンと短く、その手間でのロスが痛いためこれも実用的ではない。
しかし仮に安定して暴走させた場合のダメージだが下の例を見てほしい。
※攻撃魔力が両方900の時のドルマドンとメラガイアーの比較
呪文名 | ドルマドン | メラガイアー |
---|---|---|
基本威力 | 525~585 | 748~780 |
暴走威力 | 1050~1462 | 1122~1560 |
暴走時の倍率 | 2.0~2.5倍 | 1.5~2.0倍 |
暴走率 | 会心の2.0倍 | 会心の1/2倍 |
暴走率はさておき、実際に暴走させても威力はやはり見劣ると言わざるをえない。
仮に二回に一度程度暴走したとしても、その期待値は【やまびこのさとり】なしのメラガイアーを少々上回る程度である。
当然、通常時はそこまで暴走しないため特技などの補助は必須である。
この呪文はさとりスキルの隠しパネルなのだが、隣接するパネルの一つも隠しパネルであり、一度はツメスキル側からスキルを取らないとこの呪文を習得できないようになっている。この仕様はマヒャデドスにも共通している。
一度このスキルを解放してからツメスキルをリセットしてしまえば、スキルポイントの回収が可能となっている。それでもマヒャデドスを優先した方が良いだろう。実用性に劣るこちらは後回しで良い。
また、過ぎ去りし時を求めた後で戦う大ボス級の敵、特に【魔竜ネドラ】や【無明の魔神】それに【邪神ニズゼルファ】は闇属性に対する耐性も高い。
最も厄介な敵と言える上記3ボスに対して相性が悪いのは最大の逆風と言えるかもしれない。
闇弱点かつそれ以外の全ての属性に耐性を持つ【グレイトドラゴン】(強含む)のような、ピンポイントで有効な相手もいるにはいるのだが…。
総評すると、範囲や威力など基本性能、属性、習得条件といった重要な要素が押し並べて不利であり、全て逆風になってしまっている。
上記の比較対象であるメラガイアーですらやや物足りないという状況であるのに、それを暴走率を高めに見積もってようやく越せる程度では話にならない。しかも今作の暴走率を上げる特技は持続ターンが極端に短く、そもそも利用価値が薄い状態になっている。
また、こちらは暴走率を引き上げることだけ考慮して考察しているが、メラガイアーの方は使用者の成長が早く威力にも差を付けられやすく、更に攻撃呪文を連続発動させるスキルや連携が存在するため、実用性では大幅に差を付けられているのが現状である。
ロウが男性であるため【レディファースト】の対象外であるのも致命的な点。
せめて攻撃範囲を広げるか、あるいは威力にもう二声、いや三声は欲しい。
あるいは、暴走率を100%に引き上げつつ、4~5ターン持続する特技などが無い限り実用は難しいだろう。
何よりまずは威力を上げないと話が始まらないのだが。
3DS版では神鳥の杖持ち【ベロニカ】ならレディファーストの対象となり、かつ【とこしえの法衣】や【とこしえのぼうし】で暴走率も上げられるので若干マシか。
もっともこちらの場合でもベロニカには元々メラガイアーやイオグランデがあるためこちらをレディファーストしたほうが遥かに有益なうえ、さらにベロニカの場合は暴走よりも【やまびこの心得】のほうが遥かに発動率は高いのに、道具使用のためにやまびこの心得が適応されないという点が致命的欠陥となってしまう。
それ以前に、そもそも神鳥の杖の入手があまりにも遅すぎるため実用性はかなり低い。
今作ではプレイヤー側が使うよりも、【バクーモス・邪】や【憎悪の剣鬼】、【絶望の巨人】等といった終盤のボスが使ってくる技という印象のほうが強いかもしれない。
どうでもいいことだが、素のダメージも成長限界に達した時のダメージも、期待値がゾロ目。
この使い勝手ではだから何だという話でネタにもならないのだが。
DQMシリーズ
ジョーカーで初登場。
敵単体に闇の雷で215~295のダメージを与える。
賢さが529以上になると威力が上がり、最大で415~495まで上がる。
運さえ良ければ、同じ単体攻撃の【メラガイアー】や【ジゴデイン】などよりも高いダメージを与えられるが、 消費MPが30とコストも高い上に、ダメージのバラつきが大きい上効かない相手も多いため使い勝手は微妙。
しかし、それでも威力は十分に高いので、相手が使ってきたら大ダメージを覚悟したほうがいい。
DQMJ3では全体攻撃になった。
バトルロード1
2人プレイの究極必殺技として登場。肩書きは「極大融合呪文」。
暗黒系というイメージとは違い、【マヒャド】に【バギクロス】が合わさったようなエフェクトで、
相手に向かう途中にバチバチと電撃の音が鳴るという「マヒャド」+「バギクロス」に【デイン】系が
合わさったまさに「極大融合呪文」と言うに相応しいものである。
この頃はまだ【ドルモーア】以外の暗黒属性の必殺技がとても少なかったため
このようなエフェクトになったと思われる。
バトルロード2
前作から引き続き登場。肩書きは同じ。
前述のドルマドンに加え、従来のドルマドンの2種が使えるようになった。
【ドルモーア】、【ダーク・ブレイク】、【ドルマクロス】、【ジゴスラッシュ】、【バッドブレス】といった必殺技を組み合わせて発動する。
敵全体を包む極大な暗黒の呪文となり、大ダメージを与える。
また、【ドルマゲス】、【ラプソーン】のとどめの一撃としても登場する。
ドルマゲスが【暗黒神の杖】を空高く放り投げると、黒い旋風と共にラプソーンが登場。
ラプソーンが暗黒の結界で身を包み、上空から突撃し押し潰すというもの。
その様はさながら巨大な隕石のようで迫力満点である。
もはや呪文というより【ダークマッシャー】のような物理+魔法の複合技だが…。
このラプソーン自身が突撃する演出はインパクトがあったのか他の作品でも参考にされており、星ドラの「暗黒彗星」、DQMSLでの「ドルマズン」が本作と類似した演出を用いている。
バトルスキャナー
【悪鬼丸】や【なげきの亡霊】、【アスラ王】が使用。
その他、ラプソーンのSPチケットとしても登場している。
ボタン連打で技が念動弾→暗黒乱打→こごえるふぶき→ドルマドンの順に変化していく。
ヒーローズ1
【ピサロ】がスキルポイント16で習得する闇属性呪文。
【ドルモーア】よりも強力な闇の爆発を目の前に起こして広範囲を攻撃する。消費MPは20。
「闇の雷」という設定では無いらしく、【デイン系】のようにキラーマシン系をダウンさせることはできない。
ピサロの魔力解放の仕様を考えるとヒット数、距離、での速さに優れるドルマの方が出番は多くこちらは空気気味。
ヒーローズ2
主人公2人が【賢者】に転職かつ【ドルクマ】習得かつLv24以上でSP15消費で習得可能。消費MPは32。
ピサロも引き続き使える。
他のチャージ技同様前作より威力が上がり賢さを上げて行けば1000を超えるダメージに、またピサロが魔力覚醒中に使うとエフェクトと威力がより激しくなるようになった。高威力、広範囲、ガード貫通とかなり強い。
呪文を発動してから実際にダメージが発生するまでが少し遅く、武器をしまって発動するので武器の構え直しモーションが入ってしまうので、みかわしによるモーションキャンセルは必ず行おう。
さまようよろい系の盾ガード持ちにぶつけると、ダメージ発生前のドーム展開中に凄まじい連続ガードモーションを取るが、ガードしない敵に使っても特に何か攻撃判定がある訳ではない。何をガードしている音かは謎。
一方敵では主に【ワイトキング】や【デスカイザー】等が使ってくる。なんと吸引能力を有しており発動前に射程内に引きずり込んでくるので発動と同時に吸引効果が切れたら一気に離れて回避したい。
ライバルズ
コスト7
敵1体に10ダメージ
【仙人のほら穴】を踏破すると入手できるトークンカード。
【メラゾーマ】の2倍もの大ダメージを与えるが、入手難易度は非常に高い。
手間隙をかけて踏破した後に7コストを払ってこれを放つ、という敷居の高さから対戦で流行することはなかった。
これを【パラサキス】でコピーするなどのロマンコンボも考えられるが、そんなことをする前に相手か自分が死ぬだろう。
ウォーク
実装前より【オルゴ・デミーラ】が使用してきてはいたが、2022年5月12日実装の「闇の覇者の魔杖」をレベル20以上にすると使用可能。
最上位呪文の中では本作一番乗りを果たした。消費MPは45。単体にドルマ系の呪文絶大ダメージを与える。
その威力は錬成したりゅうおうの杖のドルモーア改と比較してなお1.6倍近くにもなり、暴走などが重なれば相手次第で1万を超えるダメージも叩き出す。
詠唱時にはいくつもの闇が現れ、そこに【りゅうおう】の幻影を召喚してそれらを収束させて放っている。
ドラけし!
【ガルマッゾ】のスキルとして、ドラけし初の最上級呪文実装となる。
範囲は下位のドルモーアよりも広いものの、スキル威力は下がっている。位置づけ的にはおかしく見えるが、ドラけしでは攻撃範囲が広いと当てやすい関係上、バランスを取るためにスキル威力は低くなるのでこれはこれで仕方ない。むしろいくら威力が高かろうと攻撃範囲が狭くて当てられないのでは本末転倒なので、当てやすくなる事で強くなるというのは最上級呪文としては理にかなっている。