エクスパンションの Factorio: Space Age に付属するMOD「Space Age」を導入すると、宇宙船を建設して他惑星への進出できるようになる。進出後は、各惑星独自の性質を踏まえた工場開発が求められる。本ページでは、各惑星概要を述べる。詳細は、こちらの各リンクを参照されたい。
宇宙マップ
グレバ アクィロ ├→ 砕け散った惑星 ヴルカヌス○────○────────○──────…─────+───…………… | /| / 恒星系の縁 | / | / |/ | / ナウヴィス○────○─── ̄ フルゴラ 星間距離 |15,000km| 30,000km | 100,000km | 4,000,000km アステロイド| 中型 | 大型 | 巨大 | プロメチウム
研究ツリーの中の「惑星〇〇を発見」のいずれかの研究を完了すると、マップ左上のサーフィス選択欄に「宇宙の地図」が追加される。この地図を選択すると、各惑星の位置関係と接続が確認できる。マップで惑星同士を結んでいる白線が航路である。宇宙プラットフォームで惑星間を移動する場合、この航路に沿って移動する。出発惑星と目的惑星の組み合わせによっては航路が直接接続していないが、そのような移動の場合は適切な中継惑星が自動で選択される。
各領域の違い
各種惑星には地表領域と軌道領域が存在し、それぞれ異なるパラメーターを持つ。主要項目を下表に示す。その他の情報はゲーム内の「ファクトリオペディア」を参照されたし。
| 領域 | 太陽光発電効率 | 昼夜の周期 (地上) | 特産品 | |
|---|---|---|---|---|
| 地上 | 軌道上 | |||
| 100% | 300% | 7分 | ウラン鉱石、バイターの卵、魚 | |
| 400% | 600% | 1分30秒 | タングステン鉱石 | |
| 50% | 200% | 10分 | ユマコ、ゼリーナット、ペンタポッドの卵 | |
| 20% | 120% | 3分 | 廃材 (ホルミウム鉱石) | |
| 1% | 60% | 20分 | フッ素、リチウム、アンモニア | |
| 恒星系の縁 | - | 1% | - | - |
| 砕け散った惑星 | - | 1% | - | プロメチウムアステロイドの破片 |
※アクィロのみロボットのエネルギー消費量が5倍になる。
各種パラメータは上記の他にも重力や気圧などもあるが、それらの数値は設置できるエンティティ、あるいは製作できるレシピの違いを示している。
なお、設備類を製作する条件と設置する条件は必ずしも一致しない。例えば鋳造炉の製作条件は気圧 4000 hPa なのでヴルカヌスでないと製作できないが、設置条件は無いので製作してから輸送すればどこにでも設置できる。逆にロボットステーションに製作条件は無いが、設置条件が気圧 10 hPa 以上なので、宇宙プラットフォームには設置できない。
各惑星概要
以下、各惑星の概要について列挙する。攻略情報などの詳細は下記のページに譲る。
ナウヴィス
言わずとしれた開始惑星。他惑星に手を伸ばそうとする工場長なら性質は百も承知だろう。
ただし、他惑星の開拓を始めてナウヴィスを離れることが多くなると、バイターの脅威度が大幅に上がる。防衛網が破られたり隙間を突かれたりした時の緊急対応が遅れるだけでなく、他惑星に時間を掛けている間にバイターが進化する点が取り立てて厄介な問題になる。Space Age 無しではクリア前にベヒーモスが現れるほど進化が進むことは稀だが、Space Age では珍しいことではない。そのため、他惑星の開拓を行っている間に進化して工場が破壊されるなど、防衛に手を焼き続けることになりがちになる。
めぼしい固有資源もウラン鉱石とバイターの卵くらいしかない上、バイターの卵が求められるのはゲーム終盤である。そのため、いっそのことナウヴィスを放棄して当面は他惑星に移住してしまう手もある。他惑星で研究を進めた後なら強力な兵器を用意できるので、それからお礼参りとしゃれこもう。ただし、この方針の場合は宇宙プラットフォームを喪失した場合の再構築難易度が上がるので、特に自分が移動するためのプラットフォームは盤石な防衛体制を確立しておくことが望ましい。
最終的には、ナウヴィスにしか建設できない「バイオ研究所」が強力なので、研究用惑星として最適な場所になる。
特産品情報
- 固有資源:ウラン鉱石
- 固有レシピ
- バイターの卵
- 木材処理 (木の種子の生産)
- 魚の養殖 (生魚の生産)
- 採取可能な資源
- ウラン鉱石(鉱脈)
- 鉄鉱石(鉱脈)
- 銅鉱石(鉱脈)
- 石(鉱脈)
- 石炭(鉱脈)
- 水(海)
- 原油(ポンプジャック)
- 固有設備:バイオ研究所
- 固有事象:汚染
- 固有生物:バイター、スピッター、ワーム、生魚
ヴルカヌス
詳細はこちらのページ。
溶岩と崖に囲まれた灼熱の惑星であり、主に製錬関係の技術がアンロックされる。「デモリッシャー」と呼ばれる巨大な敵性生物と大量の崖が開拓を阻むことになる。
デモリッシャーは強いものの、一定の範囲から出ない・ひとたび倒せば復活しない・進化しないといった特性を持つ。そのため、ナウヴィスで求められたような防衛ラインや汚染対策が不要で、工場建設に集中して取り組める。さらに、鉄・銅・鋼・石が非常に少ない鉱脈消費で生産できるがゆえに生産能力を高めやすい。
また、崖の方は現地でアンロックされる崖用爆薬で破壊できる。崖の量が量なので崖用爆薬の必要量も多い。とはいえ、先述の通りヴルカヌスでは生産能力を高めやすいので、大きな障害にはならないだろう。
まとめると、総じて開拓難度は比較的低い。ナウヴィスよりも楽に工場建設が進むので、宇宙開拓初心者が肩慣らしに最初に訪れるのにうってつけとも言える。
ちなみに、わずかながら植生があり、直近に大規模な環境変動があったことが伺える。
特産品情報
- 固有資源:タングステン鉱石
- 固有レシピ
- ターボ搬送ベルト類
- 鋳造炉
- 大型掘削機
- 酸の中和(500℃蒸気)
- 冶金サイエンスパック
- 採取可能な資源
- タングステン鉱石(鉱脈)
- 方解石(鉱脈)
- 石炭(鉱脈)
- 溶岩(海)
- 硫酸(ポンプジャック)
- 固有生物:デモリッシャー(大・中・小)
- 固有研究で解禁される要素
- 崖用爆薬
- 長距離砲
- 石炭の液化
- アステロイドの再処理 (相互変換)
- 生産速度モジュール3
- 軽量化素材生産性(無限研究)
この内の大型掘削機は採掘量あたりの資源の消費が半減する。さらに、鋳造炉は基礎生産性+50%を持ち、鉄鉱石や銅鉱石から鉄板や銅板への変換比率が2.25倍 (1.5倍2工程) になる。これらを組み合わせることで、鉱脈の消費を大幅に抑制できる。
グレバ
詳細はこちらのページ。
肥沃な土地と植生に恵まれた湿地の惑星であり、主に農業関連の技術がアンロックされる。
農業系のアイテムの多くは時間経過で他のアイテムに「変質」するので、これを防ぐための独特な生産ラインが要求される。さらに原生生物の「ペンタポッド」はバイターとは桁違いに危険度が高く、ナウヴィス産の防衛設備では早い段階で破綻する可能性が高い。以上からヴルカヌスやフルゴラより開拓難易度が高く、その代わりかアンロックされる技術も豊富である。
特産品情報
- 固有資源:ユマコ、ゼリーナット、ペンタポッドの卵
- 固有レシピ
- バイオチャンバー
- 農業サイエンスパック
- 採取可能な資源
- ユマコ (栽培)
- ゼリーナット (栽培)
- 石(鉱脈)
- 水(海)
- 固有事象:胞子
- 固有生物:ペンタポッド(総称)
- 未熟なリグラー(大・中・小)
- リグラー(大・中・小)
- ストレイファー(大・中・小)
- ストンパー(大・中・小)
- 固有研究で解禁される要素
- スタックインサーター
- ロケットタレット
- スパイダートロン
- 給熱塔
- バイオ研究所
- 発展アステロイド処理(アステロイドから銅、硫黄、方解石が入手可能)
- エピック品質
- エネルギー効率モジュール3
- 生産性モジュール3
- プラスチック棒生産性(無限研究)
- ロケット燃料生産性(無限研究)
- 強化爆薬(無限研究)
- 耐久力(無限研究)
フルゴラ
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文明の痕跡の残る乾燥した惑星で、主に電気関連の技術がアンロックされる。夜な夜な雷が落ちる危険な土地でもあり、これから自身と工場を守りつつ雷の電力を活用していくことになる。
生産の面では、基本的に「廃材」の鉱脈を採掘して「リサイクラー」で処理するが、この工程では12種類ものアイテムが生産される。そのため、多数のアイテムを適切に選別することが不可欠になる。
さらに、先述のリサイクラーには通常のレシピを逆方向に進行させる機能もある。これを使用しないとサイエンスパックを含む主要なアイテムが効率的に生産できないこともあり、既存レシピに精通していなければ攻略難度は相応に高くなる。
また、群島状のマップで比較的使える土地が狭く、大規模なベルトラインや送電網は構築できない。そのため、列車を使って工場同士を繋げる工夫や、各島の電力自給体制の構築も求められる。
ちなみに、惑星の広範囲が重油の海となっているが、ここは工場長が徒歩で移動できる。落雷のさなか重油の海を歩き回るというなかなかの地獄絵図になるが、落雷で重油が引火する心配は無い。
特産品情報
- 固有資源:ホルミウム鉱石
- 固有レシピ
- リサイクラー
- 電磁プラント
- 避雷針
- 集雷装置
- 電磁サイエンスパック
- 採取可能な資源
- 廃材(鉱脈)
- 重油(海)
- 固有事象:落雷
- 固有研究で解禁される要素
- パワーアーマー関連品
- テスラ系の武器
- 品質モジュール3
- 制御基板生産性(無限研究)
- ロボット移動速度(無限研究)
この内のパワーアーマー関連品は、工場長の性能とゲームの快適性を大幅に向上させることができる。
また、電磁プラントは基礎生産性+50%を持つが、銅板から制御基板までの全工程および全てのモジュールの生産に対応している。そのため、上位の基板類やモジュール類の製造効率が劇的に向上する。
アクィロ
詳細はこちらのページ。
アンモニアの海と小さな流氷からなる寒冷な惑星で、主に低温加工と核融合関連の技術がアンロックされる。あまりにも寒冷なので、給熱塔などを暖房として利用しないと設備が稼働できない。また、建設可能な土地が非常に狭いので、現地資源とコンクリート輸入を大量に用いて土地を拡大する物量攻め惑星としての側面も持つ。
ちなみに、工場長の肉体は屈強なようで、暖房が無くとも凍死しない。
特産品情報
- 生産関連設備:低温プラント、核融合関連施設
- その他の設備:レールガン、基盤 (ヴルカヌスとフルゴラ用の埋立地)、携帯核融合炉
- 中間品などのレシピ:リチウム、量子プロセッサー、フルオロケトン、捕獲されたバイターの巣 (人工製造)
特にレールガンと核融合炉は深宇宙の探索に役立つだろう。また、低温プラントは鋳造炉などと異なり基礎生産性を持たないが、モジュールスロットを8個も持つ。
恒星系の縁
アクィロの先には恒星系の縁があるのだが、道中では巨大アステロイドが出現するため突破するにはアクィロで習得できるレールガンが必要になる。
到達しても惑星の存在しない宇宙空間なので着陸といったことはできないが、ここで初めて停留するとエンディングが表示されて実績が解除される 。(素通りだとエンディングが出ない)
これでSA編のゲームクリアではあるが、ゲームをやり込みたい場合は更に先へ進むこともできる。
砕け散った惑星
恒星系の縁と砕け散った惑星間の道中ではプロメチウムアステロイドの破片が得られ、これを活用することで新たな無限研究が行える。
巨大アステロイドしか出現せず、奥に進むほどプロメチウムの巨大アステロイドの割合が高くなる。
400万kmという長く険しい航路だが、終点まで進めたとしても特にイベントがあるわけではない。移動距離に応じた実績もあるが、6万kmと全体の1.5%の距離で解除される。クリア後のやりこみ用の航路。
恒星系の縁~砕け散った惑星間はプラットフォームのスケジュール上砕け散った惑星に停留扱いで出発条件を満たすと道中でも引き返す。つまりプロメチウムアステロイドの収集は自動化できる。
惑星名の由来
各惑星の名称の由来は、以下の通りと考えられる。
| 惑星 | 由来 (推定) | |
| 和名 | 英名 | |
| ナウヴィス | Nauvis | ラテン語の船 (Navis) |
| ヴルカヌス | Vulcanus | ローマ神話における火の神のラテン語名 |
| フルゴラ | Fulgora | ローマ神話における雷の神の名前 |
| グレバ | Gleba*1 | 一部の菌類が形成する塊状胞子の内部に形成される組織 |
| アクィロ | Aquilo | ローマ神話における北風の神の名前 |