PBY-5A Catalina

Last-modified: 2021-09-20 (月) 10:08:46
No.178
PBY-5A Catalina大型飛行艇
装備ステータス
火力雷装
爆装対空
対潜+2索敵+9
命中+2回避
戦闘行動半径10
装備可能艦種
駆逐艦軽巡洋艦重巡洋艦戦艦
軽空母正規空母水上機母艦航空戦艦
備考
開発不可
2016年春イベントE-6突破報酬
任務「戦艦戦隊、出撃せよ!」選択報酬
任務「【八周年限定】カタリナフェスティバル!」選択報酬*1
秋津洲/神威改母日進改/にのみ装備可能
「カタリナ」の愛称で親しまれた傑作飛行艇です。信頼性の高い水陸両用機で、哨戒から救難まで幅広く運用されました。
戦後も活躍した傑作機のひとつです。

ゲームにおいて

  • 2016年5月3日アップデートで実装された新装備。2016年春イベントE-6クリア報酬として入手できた。
    • 艦これ初のアメリカ製(コンソリデーテッド・エアクラフト社)*2の航空機である。
  • 2021年現在の恒常入手方法としては、2016年12月9日に追加の任務「戦艦戦隊、出撃せよ!」(B88)の選択報酬のみ。
    • 二式水戦改と本機の二者択一なのでよく考えて選択すること。
    • 二式水戦改は即戦力として、とても有用な制空用装備だが、(資源コストや手間はかかるが)改修から一応は量産可能。
      カタリナの方は主に、イベントの基地航空隊用装備と限られた運用手段で、運用法としても二式大艇に役目を奪われがちだが、
      取り逃すと図鑑が埋まらない他、二式大艇がなければ基地隊の行動半径延長手段の一つを失うことになる。
  • 2021/04/22のアップデートで「カタリナ救助」という特殊能力が追加された。また、同日に追加された8周年の期間限定任務で最大2機入手可能。

装備の使用方法について

  • 使用方法や詳しい仕様については二式大艇と同様なのでそちらを参照。
    • 基地航空隊にて同航空隊に加算される基本行動半径は「+2」。二式大艇よりも1少ない。
      また距離によっては「+1」止まりもある(8→9 9→10)。ただし超短距離に限っては「+3」になる(2→5 3→6)
      • 加えて、自身の戦闘行動半径が10のため行動半径11以上が必要なマスへの延長は出来ない
      • 半径11のボスマスが2回実装されているため二式大艇との差違には要注意。
  • 二式大艇との性能差は索敵-3、対潜+1、命中+1。二式大艇に比べ触接発動率が劣るが、触接倍率は+12%→+17%と高くなっている。対潜攻撃可。
    • 対潜値+2が付いているがその扱いは水偵と同様で、ダメージ計算上は装備対潜値として扱われない、艦娘の素の対潜値にも加算されない。
  • 基地航空隊配置コストは二式大艇より安い13でボーキ消費は52。(ただし陸攻等18機と比べると大型飛行艇のほうが安いが)

「カタリナ救助」について

  • 二式大艇にはない能力として、2021/04/22アップデートで追加された「カタリナ救助」がある。*3*4
    基地航空隊の出撃時に被撃墜機が出た場合、搭乗員妖精さんの一部をカタリナが救助し被撃墜機の一部が復活する。海に墜落していないからか基地空襲や防空では発生しない。
    • 発生時は搭乗員救助!の吹き出しが出る。カタリナを配備した部隊以降のカタリナを配備していない部隊にも吹き出しが出ることがあるが救助は行われない。
    • PBY-5A Catalinaの残機数が3機以上の場合に発生する。基地空襲での減少を避けるため2スロット目以降に配置した方がよい。
      • 基地航空隊では偵察機も制空戦での被撃墜を受けるので、喪失状態だとそれだけで4機から2機に減ってしまう場合がある。
  • 復活のタイミングはカタリナを含んだ部隊が出撃した戦闘の終了後となる。*5*6
    • 対空射撃回避のようにより多くの機体を生存させ開幕攻撃に参加させる用途には使えない。
    • 部隊を集中させた場合は機体補充があるため2回目のみ発生する、復活した機体が加わるのが帰投後になるため、補充する資材の節約のみが利点となる。
    • 部隊を分散した場合であれば、1回目に救助された機体を2回目の出撃時に参加させることが可能。また、それぞれの攻撃先で救助が発生する。ただし集中時に行われる機体補充が無いため劣勢で2回制空戦での被撃墜を受けると低確率だが2機まで減る可能性がある。
    • 攻撃機だけでなく戦闘機やカタリナ以外の偵察機も救助される。
    • 救助される機数については要検証。1~3機ランダム?
  • カタリナ救助が発生するとPBY-5A Catalinaと被救助機が疲労する?詳細値は要検証。
  • 全滅したスロットに救助が発生した場合でも、艦載機熟練度のリセットは既存通り発生する。*7
    • どうやら熟練度の扱いはかつて公式4コマで語られた「妖精さんは脱出するが、乗り慣れた機体が落ちたので新しい機体に乗り替えて習熟する必要がある」解釈のようである。
      機数が復活しているということは修理部品か代用機でも運搬しているのだろうか?
    • 全滅しなかった場合に熟練度の低下を軽減してくれるかは要検証。

その他

  • かつてはこの装備を装備できる艦を所持していない場合ロックする手段が無かったが、基地航空隊の実装により陸上機同様にロックできるようになった。
    • 2018年12月7日アップデートで装備リストのソートフィルターに【全装備】が追加実装されたため誰でもロックできるようになったが、これはブラウザ版のみ。
      Android版の場合は【全装備】が無いため、装備可能艦を持っていない場合は基地航空隊の編成画面でロックしよう。

小ネタ

  • 元ネタはアメリカ海軍の飛行艇「PBY-5A」。図鑑にある通りカタリナの愛称で知られる、連合軍の縁の下の力持ちである。
    • 「PB」は哨戒爆撃機(PatrolBomber)。「Y」はメーカーであるコンソリデーテッドの記号。「5A」は5番目の改修型かつ仕様変更型の意味を持つ。
    • 愛称の由来は西海岸にあるカタリナ島から。さらにその由来はキリスト教の聖女様。
    • PBYにはいくつもの型が存在するが、5A型は引き込み式車輪を装備した水陸両用型で、最も生産数が多いタイプ。(もっとも、ほぼ5型と5A型しか作ってないのであるが)
      収納時にタイヤが艇体からはみ出していたりと大雑把な割り切り具合であるが、地味に大戦時の実用水陸両用飛行艇としては世界最大だったりする。
  • 1935年初飛行。九七式飛行艇やら、パスタの国のZ.501やら、ビールの国のDo18なんかと同世代である。(艦これに来てもいいのよ?)
    • 計画段階ではエンジンは四発を予定していたが、当時最新エンジンのR-1830「ツインワスプ」の登場により双発に減らすことに成功。小型軽量化や整備性に大きく貢献した。
    • デザイン上の特徴はこの頃までのトレンドだった主翼に艇体をぶら下げたパラソル翼に、引き込んで主翼と一体になる補助フロート。そして胴体側面の大きなブリスター銃座。(なお、画像は角度が悪い上に妖精ちゃんが隠している)
      • 特に引き込み式のフロートは当時としては斬新な設計で、飛行中の空気抵抗を減らして性能を向上させることに成功している。フロート支柱が主翼に埋まってツライチとなる上、フロートは主翼端を延長しアスペクト比を向上させる効果があった*8
        ちなみに引き込み式フロートは二式大艇の改良試作型にも採用されたが、本機種と違いフロート支柱を主翼下面に密着させたというだけで、翼幅の拡大に使わなかったため、ほとんど性能があがらないどころか逆に水上性能が低下してしまい試作止まりとなっている。
      • ブリスター銃座は後方や下方への射界を少しでも広くするため、アメリカが一時期積極的に採用した方式で、本機での採用についてはその広い開口部が救難活動の役に立ったという。
      • ちなみに日本海軍はB-17に装備されていたブリスター銃座を模倣したとされる。
  • 比較的小型のため水上機母艦などでも運用可能。
    • これらの水上機母艦が機動部隊に随伴し、PBYは戦闘後の撃墜機搭乗員救助や人員の輸送などに用いられた。
  • 飛行艇としては比較的小型軽量なことと、整備性の良さ、航続距離の長さなどから非常に使い勝手の良い機体となっており、イギリスやソ連にもレンドリース法により多数貸与されている。
    • ヨーロッパでも評判は良く、かのビスマルク追撃戦では逃げるBismarckをイギリス海軍のカタリナが追跡し続け撃沈に貢献している。
      またソ連では自国のどの飛行艇よりも高性能と判断され、「GST」の名前でライセンス生産が行われていた。
    • 性能の良さに関しては、アメリカは元々五大湖やカリブ海諸島などの移動手段として飛行艇の運用が盛んだったことも絡んでいる。
  • 太平洋においても偵察、輸送、哨戒、救難、時には爆撃や雷撃など幅広い任務をこなしていた。
    • 太平洋戦争時にはすでに最新ではなくなり、PB2Y「コロネード」やPBM「マリナー」といった飛行性能を上回る後継機がいたのだが、生産性や整備性など使い勝手はカタリナのほうが優秀として終戦まで主力であり続けた。
      • 上記のように様々な任務をこなす飛行機にとって使い勝手というものは非常に重要な性能であり、稼動数を減らして性能を向上させるよりも、常に使える準備を整えておくほうが重要と判断されたのである。
  • 用途が多かっただけあって、史実においても様々な出来事を経験している。
    • 開戦前にマレー沖で哨戒飛行をしていた本機が撃墜されており、開戦前での損失1号となっている。(撃墜したのは海軍ではなく陸軍の九七式戦闘機だが
    • 真珠湾においても日本軍が撮影した真珠湾攻撃の映像で地上にて撃破される多数の本機の姿が確認できる。
    • ミッドウェー海戦で南雲機動部隊を発見しアメリカ海軍の勝利に貢献し、前哨戦では夜間雷撃*9により帝国海軍の油槽船「あけぼの丸」に損傷を与え航行速度を低下させている。
    • そのミッドウェー海戦の陽動であるダッチハーバー空襲に参加し、その後アクタン島に不時着転覆していた、いわゆる「アクタン・ゼロ」も、本機が哨戒中にたまたま発見した。
      • その後アクタン・ゼロは連合軍が零戦への対抗戦術を検証する貴重な材料となった。ほっぽちゃん大喜び。カタリナ抱えて出てきてもいいのよ?
    • キスカ島撤退作戦での幽霊艦隊事件の発端を引き起こしたのも本機である。
      • 1943年7月23日、哨戒中のPBYはアッツ島南西200海里の地点で7隻の艦影を機上レーダーにて捕捉した。
      • 報告を受けた第7艦隊司令官キンケード中将は戦艦2隻、重巡3隻を向かわせ、7月26日予測位置にて報告通り旗艦戦艦ミシシッピのレーダーが艦影を捉えたためただちに攻撃しこれを「撃滅」した。
      • しかし実際には日本艦隊はこの場所には存在せず、全くの誤認であり、弾薬補充のため撤収した隙に木村少将の救援艦隊の突入を許すことになった。
      • PBYのレーダーとニューメキシコ級戦艦ミシシッピのレーダー、角度も高さも周波数も異なる2つのレーダーが全く同じ誤認をしたという、島の反射による虚影とするには謎の多い事件となった。
    • さらに伊58が撃沈したインディアナポリスの状況をいち早く捉えたのも本機。
      • インディアナポリスは無線封止中に一切連絡なしに撃沈され、連合軍は遭難したことにすら気がついていなかったが、これまたカタリナが哨戒中にたまたま発見し、その状況が明らかとなった。
        漂流する乗員を救助するために着水したカタリナはより多くを飛行艇に乗せるために重量物を放棄し、最終的には自機のエンジンすら捨ててしまい、文字通り羽の生えたカヌーとなりつつも多くの乗員を救助したという。
  • 特に救難任務においては多数の搭乗員の救助を行っており、アメリカ海軍が艦艇や航空機の喪失数に対して戦死者数を低く抑えたことに大きく貢献している。
    • 戦死者数に関しては日本が作戦行動の合間に救難作業を行っていたのに対して、アメリカは作戦中に救難部隊を常設しており沈没や不時着に備えて常に待機していたというのも大きい。日本の場合はそんな余裕なかったというのもあるが。
    • 末期になると日本本土の沿岸にまで着水して救難作業を行っており、目撃者曰く「石を投げたら届きそうな距離に着水して搭乗員を救助していた」という証言もある。
      カタリナ搭乗員の度胸が凄まじかっただけで日本が石すら投げられないほど虫の息だったわけではない……はず
    • そんな彼女達は海に放り出された兵士達にとって非常に頼りになる存在であり、色と形状から「Dumbo」というニックネームで親しまれていた。元ネタは某アニメのあの空飛ぶ象
  • 日本側の戦史にはほとんど出てこないが、アメリカ側の戦史ではしばしば出てくるのが捜索レーダーを積み、機体を真っ黒に塗った夜間型「ブラックキャット」である。
    • ヴィラ・スタンモーア夜戦で村雨峯雲を発見し、メリル少将の軽巡部隊の勝利に貢献、またコロンバンガラ島沖海戦でもいち早く日本艦隊を発見し、弾着観測を行った。
    • その他にも当たらなかったが隼鷹へ夜間雷撃を行っている。
    • また、機首に旋回式四連装12.7mm機銃を積んだタイプは夜間に島と島の間を蟻輸送する大発キラーとして猛威を奮った。基地航空隊による夜間攻撃もはやく
  • 戦後、海上自衛隊にも数機供与されている。
    • 使い勝手のよい機体だったため、戦後は民間に払い下げられ、旅客機や消防機として用いられ、戦争映画だけでない映画にもたびたび出演している。
    • 2010年代になっても複数の稼働機が存在し、航空ショーなどでその飛行を披露している。
    • また変わり種としては、サウジアラビアにて払い下げられた民間保有のカタリナが現地武装勢力の襲撃に遭って砂漠のど真ん中で不時着、以後50年以上放置されている、というのがある(持ち主は脱出して無事)。
  • 戦時中の日本においても本機はよく知られていたらしく、ある雑誌の中では戦争相手でもありB-17やP-51(まだアリソンエンジン)など連合軍機は軒並みこき下ろされる中で、本機については一転して、
    「先ずアメリカ軍機としては最高度の賛辞を贈っても間違いのない」
    と記されている。*10
    • カタリナなんて……とか、機体性能はともかく、とか言ってはいけない。
  • 妖精さんたちが非常に仲よさそうに見える。かわいい。

小ネタの小ネタ・水上機と車輪の関係

小ネタの小ネタ・水上機と車輪の関係

  • 水上機といえども常時水上に浮かんでいるわけではなく、整備のために陸揚げしたい。さらには水陸両方から運用できれば便利。そんなわけで水上機も車輪をつけることがある。
    大別すると下記の水陸両用かそうじゃないかの2種類となる。
  • ビーチング(のし上げ用)ギア
    陸上での取り回しを容易にするための装置、離着陸能力はない。
    • ドーリー(台車)式は台車の上に航空機をのせてしまうタイプで、身近なところではボートを運搬するドーリーと使い方は一緒。
      主にフロート付きの小型機に多い。大型機にもないわけではないが、マーチンP6Mのドーリーの様に巨大な台車となるから採用事例は少ない。
    • 補助輪式二式大艇などが採用しているもので、必要に応じて外部から補助輪を取り付ける。基本的に人が水中に入って作業することになるので冬場などは過酷な作業となる。
    • 格納式のビーチングギアは取り外し式より使い勝手がよく、頻繁に陸揚げを行う様な場合には有利となる。
      • 後述するランディングギアと見分けがつきにくいが、離着陸を考慮しないので脚の構造が簡単になり、重量増加もランディングギアよりは抑えられる。
      • 日本海軍において格納式を採用したのは2式練習用飛行艇だけ。
  • ランディングギア
    離着陸能力を持った水上機は格納式のランディングギアを備える。着陸の衝撃に耐える為にサスペンションを備え、格納式ビーチングギアより構造がゴツくなるが、格納中は見分けがつきにくい。
    • PBY-5Aはこの方式を採用し、本機の高評価の一因となっている。
      • 日本海軍において、水陸両用機は最後まで存在しなかった。
        水陸両用のためのランディングギアは、その重量により飛行性能とのトレードオフの関係にあり、浮力にも悪影響が出ることで大型水上機とは相性が悪い。
        さらに要求性能の過酷な日本の水上機には余計な死荷重を搭載する余裕はなく、インフラの整っていない海域を想定戦域としていたから必要ともされなかったのであろう。

この装備についてのコメント


*1 最大2機入手可能
*2 現在はロッキード・マーティン社の一部
*3 https://twitter.com/KanColle_STAFF/status/1385203273737543688
*4 https://twitter.com/KanColle_STAFF/status/1385203329601470464
*5 https://twitter.com/yukicacoon/status/1385453669097738244
*6 https://twitter.com/yukicacoon/status/1385277484531273729
*7 https://twitter.com/yukicacoon/status/1385591639607894017
*8 翼幅が広くなると誘導抵抗が減少し巡航燃費が向上する効果が有る。現代の旅客機の主翼端にあるウイングレットは全幅を維持して取り回し性を確保しつつ、翼幅を広げる効果を得ようとした苦肉の策である。
*9 機上レーダーを装備していたので夜間出撃が可能だった
*10 世界の翼・昭和17年大東亜戦版(航空朝日)