概要
- カプコングループにあたるエンターライズより2014年3月よりホールにて稼働が開始された。
- 位置づけ的に前作になるセガサミーホールディングスから発売されたパチスロ モンスターハンターと異なり、
マイスロ等モバイル機器との連動は行われていない。
- これまでのシリーズと同様、パチスロとモンハンの世界観を忠実に再現したゲーム性で、
今現在も好評稼動中である。
- 使用されているモンスター等はナンバリングタイトルでいうところのモンスターハンターポータブル 3rdで、
メインモンスターはジンオウガがプッシングされている。
内容
- 前作と同様拠点とフィールドを移動しながらモンスターの討伐を目的としたゲーム性は変わらない。
- メインの拠点となるユクモ村とその風物詩であるユクモ村の温泉が登場する。
- 登場する施設とフィールドは「ユクモ村」「ユクモ温泉」「渓流」「砂原」「凍土」「火山」の6つ。
特別な状態として「大砂漠」(後述)が存在する。
- 基本的なゲームフローはいわゆるAT機に分類されるため、前作のようなボーナスからARTへ、
という一連の流れはなくなった。
- 基本は、通常→クエスト受注→ボーナス、というのが基本となる。ここでいうボーナスとは前作と違い、
擬似ボーナスと呼ばれる扱いのものである。
- また通常時、小役を引くことでミッションへ派生することがあり、これをクリアするとアイルービンゴと呼ばれる、
高確率でボーナスを当てることができるチャンスゾーンへ当選することがある。
- 前述したチャンスゾーンとは別に「大砂漠」でジエン・モーランと戦いボーナスを、
目指す上記よりも当たりやすいチャンスゾーンも存在する。
- 前作と圧倒的に異なるのはボーナスの形状であり、
これまでのボーナスと違うのは「ボーナス中にモンスターと戦う」点にある。
(一応前作でもボーナス中にモンスターを狩猟するシーンはあったものの、
こちらはほぼ毎ゲームモンスターと戦うこととなる)
- ボーナスは20G・30G・40G・50G・60G・100Gで区切られており、その決められたゲーム数の間、
様々な仲間たちとモンスターの狩猟を目指すというのが基本となる。
- ボーナスの種類は3つあり、黒バー・赤7・青7。
名目上レギュラーボーナスは20Gか30G、ビッグボーナスが40G~100Gとなっている。
1ゲームあたりの純増はおよそ2.5枚とされているので単純計算で50枚から250枚前後のボーナスとなる。
- 登場するモンスターと対応するゲーム数は以下の通りである。
BAR | クルペッコ | 20G |
ボルボロス | ||
ギギネブラ | 30G | |
赤7 | リオレウス | 40G |
ナルガクルガ | ||
ハプルボッカ | ||
アグナコトル | ||
ドボルベルク | 50G | |
ディアブロス | ||
ティガレックス | ||
ウラガンキン | ||
リオレイア希少種 | ||
青7 | ジンオウガ | 60G |
アマツマガツチ | 100G |
- これらモンスターをゲーム数内で見事倒すことができれば再びボーナス、
そしてまた狩猟に成功すればボーナスという連荘の形が出玉を増やすカギとなる。
- 前作にはない新しい要素として狩猟中、仲間の参戦がある。それぞれの武器を持った仲間が狩猟に参加し、
より有利になるためモンハン恒例のキャッチフレーズでもある「一狩り行こうぜ!」
を仲間で行えるようになった。
またそれぞれの仲間に個性豊かな名前がついているのも特徴的。
地雷っぽい名前から全くの一般人っぽい名前まであり、
かなり原作を忠実に再現しているといえる。ちなみに主人公の名前は「あなた=YOU」で、
ユクモ村基本の装備であるユクモノシリーズを担いだ太刀である。
- モンスターによって有効武器もしっかり存在。またシビレ罠や毒などの状態異常もあり、同時にそれらも
有効なモンスターがいるためよりモンハンの狩猟世界観を再現している。
同時にそれぞれモンスターに与えることができるダメージも違うため、仲間によって有利不利が分かれる。
また仲間の間でも相性が存在し、相性が良ければ良いほど狩猟しやすくなるというメリットがある。
- 無事モンスターの狩猟に成功すると前作にもあった剥ぎ取りチャレンジへ移行する。
これにより再びボーナスの告知が行われ、再びそれぞれいずれかのボーナスへ当選する。
また狩猟中たまに部位破壊することがあり、部位破壊をした上で狩猟に成功すると
討伐成功のボーナスとは別にいわゆる部位破壊報酬として50%の確率でもう一つボーナスを得ることができる。
- 上記表に存在するアマツマガツチは特別な存在で、通常時リールアクションが3段階まで行くか
通常時逆押しカットインで青7を揃えた際の50%でもれなくアマツマガツチと戦闘することになる。
確率は驚愕の1/131072。天玉?天鱗?そんなレベルではない。
また討伐に成功すると上記にある剥ぎ取りチャレンジでのボーナスストックを一気に3つ得られる特典付き。
ただしあくまでも討伐に成功すればである。(とても重要)
余談
- 前作には存在した着せ替え機能である「MYスロ」は会社が違うということもあってか無くなった。
開発曰く「要望としてMYスロ機能は残して、より世界観にのめり込めるようにしてほしい、という声は多かったが、
それぞれの違いをより明確にするため、またグラフィックの向上を目指すにはリアルタイム連動機能を付けると
容量の関係上どうしても難しくなってしまうため、グラフィックを優先し着せ替え機能をなくすことにした」
と釈明している。
変わりにと言っては何だが豊富な武器を持った仲間、前作を超えるモンスターの種類、
参戦した仲間によって変わるダメージによる狩猟の難しさなど豊富な要素があるため仕方がないといえば仕方がない。
- またパチスロ遊戯はギャンブルであり、18歳未満はホール店内への立ち入りを禁止している。
モンハンのゲームプレイヤーの中には若年層も存在するため、まずありえないとは思うが保護者との同伴で
出入りすることも行ってはならない。
- 少し深入りした話になってしまうが、現状パチンコ・パチスロ業界は非常に冷え切っている。
本シリーズもその影響を強く受けており、一部では酷評されているAT機である。そのせいか
とにかくお金を多く使い、見返りが非常に少ないということはザラである。というより基本的には
「ウン万円のお金を入れて換金して数千円」が当たり前なのである。
特にAT機は前作のような特定小役を引いて固定された枚数を得られるボーナスが存在せず、
専門用語でいう「ゾーン」(わかりやすく言えばボーナスが当たりやすい場所)というものがあるため、
そこにたどり着くまで起伏もなくただ諭吉をサンドに入れるだけというのは余裕であり得てしまうのだ。
もっと言ってしまえば上記に紹介した「アマツマガツチフリーズ」でさえ、とんでもない確率をものにして
得たボーナスであっても『100G以内に何かしら引いて討伐できないと200枚前後のコインで終わるボーナス』であるのだ。
参考までに一日ホールが開店してから閉店まで休まずフル稼働して回せるゲーム数はおおよそ9000G前後であり、
確率から換算すれば2週間前後で引ける計算ではあるが、それを引くまでに幾らかかるの?となれば
また話は別であり、大富豪でもない限りとてもではないが何週間も打っていてはまず財布が持たないのも事実である。
- 決してギャンブルを否定するわけではなく、打つも個人の自由なのでもし興味があるのなら一度同タイトルで
検索してみるといい。
ただし打ちに行こうと思えばこの台に限らず財布の中身は潤沢でなければならないことを最後に付け加えておく。くれぐれも全財産を賭けるなどと言ったことはしないように。
- また、ゲームセンターに設置されている台*1や、公式から配信されているスマートフォン版*2、少し値段は張るものの実機の購入を検討するのも一つの手段である。本作をプレイしたいものの、未成年やギャンブルに抵抗があるハンター諸君はこの手段を用いて遊ぶのもありだろう。
- 本機の稼働終了後も、パチンコ・パチスロ共にモンハンシリーズは一定の人気を得て継続している。
2023年現在稼働している「パチスロ:モンスターハンターワールド アイスボーン」では、本機の一部システムやキャラクター達が再登場しており、実質的な後継機とも言える。
関連項目
クエスト/月下雷鳴 - こっちはMHP3などに登場する同名のクエストの記事。