モンスター/ウカムルバス

Last-modified: 2024-01-31 (水) 00:56:27
種族
飛竜種(竜盤目 (不明) ウカム科)
別名
崩竜(ほうりゅう)
英語表記
Ukanlos
危険度
MH4G:★6, MHX・MHXX:★7, MHP3:★8
登場作品
MHP2G, MHP3, MH4G, MHX, MHXX
狩猟地
雪山深奥, 極圏

目次

生態・特徴

ポッケ村の古い言葉で「白き神」を意味する名を持つ伝説の竜。
ある伝承においては「黒き神」覇竜アカムトルム対を成す存在と語られており、
この二頭が双璧を成した時、世界は崩壊するとも伝えられている。
長きに渡り伝承の中の存在でしかないと考えられていたが、
ある文献にはその出現を預言するかのような文言が書き記されていた。
そして近年になって遂にその姿を現し、ハンターズギルドにも正式な狩猟対象として確認された。
非常に凶暴な性格で、前に立ち塞がるものは生き物だろうが自然物だろうが全て叩き潰す。
咆哮を轟かせばその音圧により雪崩や落盤を引き起こし、
尻尾を一振りするだけでも地形すら創り変えるとされ、
その様から「凍土と吹雪の支配者」と称される。
飛竜でありながら古龍に比肩するほどの甚大な被害をもたらす存在であり、
現にフラヒヤ山脈の最奥部で発見されたある個体は、出現とほぼ同時期に近隣の小村を襲撃し、
詳しい被害報告を出す事さえもできないほどの壊滅的な被害をもたらした。
ハンターズギルドの分析ではあの覇竜以上に危険なモンスターであるとされており、その討伐は困難を極める。
遠目から見れば雪山が動き出したと錯覚してもおかしくないような白色の巨躯が特徴。
確認された個体数や詳細な資料は少ないが、
現在までに確認された個体の全長はいずれも30m以上、全高にしても14m以上と記録されており、
現段階で正確な記録が残されている中では最も巨大な飛竜種である。
骨格の構造がアカムトルムと似ている事から、
同種と同じように多くの飛竜種の祖先とされるワイバーンレックスよりも前の段階から
独自の方向に進化していった竜であると考えられている。
また、同様の理由からアカムトルムと同じく、翼は無くとも飛竜種に分類されている。
しかし、後述の生態により「泳ぐ」ことに重点を置いた進化を遂げており、
アカムトルムと共通する特徴は、飛竜種にしては規格外の巨体であるという点と、
(極めて大雑把な)シルエットが同じである程度で、生態の類似性はほぼ見られない。
大きく発達した下顎はスコップのような形状になっており、
その先端は分厚い氷原にも深々と突き刺さるほど鋭利。
この下顎で氷河を掘り返してその中に身を沈め、そのまま氷の中を泳いで移動する。
背中には細かい鋸歯の付いた大振りのヒレを、前脚にはドリル状の強靭な爪を持ち、
これ等を駆使する事で分厚い氷も難なく砕き割り、進路上の全てを打ち崩しながら突き進んでいく。
その様子や伝承の内容から、ハンターズギルドでは《崩竜》とも呼ぶ。
甲殻は雪嶺の凍寒に耐え、鉱物を緩やかに取り込んだことで驚くべき強堅さを得ており、
永久凍土の氷河すらも物ともせずに断ち切り、雪崩を発生させる。
また、雪中を移動する際に砕いた氷や雪の一部を体内に取り込み、
それを高圧縮して吐き出す"氷息"と呼ばれる絶対零度の氷結ブレス*1をも備える。
このブレスはあらゆる物体を瞬時に氷漬けにしてしまうのみならず、
外敵ごと周囲の氷原や岩盤を吹き飛ばし、前方一帯に壊滅的な被害をもたらす。
後ろ脚の力が非常に強く発達しており、尻尾を支えに立ち上がる事もできる。
立ち上がってから前述のブレスを放ち、前方を薙ぎ払うという恐るべき攻撃を見せる。
さらに驚くべき事に、この山のような巨躯を波打たせ跳躍で移動する事もあり、
巨大なクレバスを華麗に飛び越えるという信じがたい光景を見せることもある。
腹部は棘状に発達した鱗に覆われ、その棘が下向きに生えている。
これを使って氷原を滑走したり、逆にスパイクのように活用してブレーキングを行う事もある。
また、この棘は氷原を丸ごと削り取る削岩機のような役割も果たす。
口元についている大きな牙のような突起は捕食用の物ではなく、捕食のための牙は口内にある。
しかし、あの極寒の極地で何を捕食しているのかは現在でも分かっていない。
その他これ以上詳しい生態も研究途中であるが、
アカムトルム同様非常に危険な上、非常に個体数が少ないため、研究は停滞状態にある。

概要

  • 氷を統べる巨大な白き神と言われている伝説の竜。
    かの覇竜と呼ばれる”黒き神”と双璧を成すと言われ、
    ポッケ村では「二頭が双璧を成した時、世界は≪崩壊≫する」という伝説が残されている。
  • 上記の伝承でも語られるように覇竜アカムトルムとは近縁種であり、
    前肢などの身体的な特長も、アカムトルムと同系列の飛竜であることを示している。
    ただし、火山に棲むアカムトルムと異なり、極寒の過酷な環境に適応するため、
    氷を砕き、雪中を突き進めるような形状に進化を遂げており、まさしく「雪山」の如き体躯を誇る。
  • MHP2Gで正式にギルドに発見されるまでは何百年も人前に姿を現しておらず、完全に昔話の中の存在と思われていた。
    ポッケ村付近の雪山深奥にて存在が確認されて以降は、
    雪山や凍土のさらに奥地で生息していることが公に知られるようになり、
    現在は勇敢なハンターの協力によって生態研究が行われている状態である。
    • ただし古龍にすら匹敵するとされるその危険度は折り紙付きで、
      出現地域の村が危機に陥り、その結果として緊急の討伐令が出されることも珍しくない。
      この飛竜の討伐は極めて危険度の高いクエストとされており、
      討伐に参加出来るのはごく一部の一流のハンターに限られる。
  • 覇竜アカムトルムと対をなす存在とはされているものの、
    世界観上ではアカムトルムよりも強大なモンスターであると見做されているらしく、
    実際に「アカムトルム以上の危険なモンスター」と称されていたり、
    覇竜の討伐クエストも依頼してくるネコ―トさんが、崩竜の討伐クエストを
    「(自分が扱うクエストの中で)最も危険で、最も困難」と紹介していたりする。
    MHP2Gラスボスの名は伊達ではないということか。

MHP2G

  • 集会所ラスボスとして登場。
    以前から『雪山深奥』と呼ばれる場所に生息していたが、氷雪により隔離されていた為、
    表に出ることは無かった。
    しかし、雪山での大規模な雪崩により『雪山深奥』を隔離していた氷雪が取り除かれ、人々の前にその姿を現した。
    ウカムルバスの出現により、雪山近隣の村は大きな被害を受け、
    奥地付近の村は被害報告自体が出せないほどの壊滅的なダメージを受けた。
  • その存在そのものはギルドも知らなかった、という訳でもなく、
    過去に『雪山深奥』にキャンプ設置を試みたり(何らかのモンスターにより断念)、
    近隣の村に密命でハンターを派遣したりしていたらしい。
  • ウカムルバスの棲家の近くにポッケ村が作られたのは、村長の先祖がウカムルバスを倒すためだったという。
    しかし、ウカムルバスを追い払う事は出来た祖先だが、ウカムルバスとの戦いで倒れてしまった
    ……とされているのだが、実は戦闘中に雪崩が発生、ウカムルバスは深奥部に隔離されてしまったため、
    その祖先であるハンターはウカムルバスに止めがさせなかった、というわけらしい。
    しかし村長はウカムルバス初討伐後の話ですでに亡くなっていると語っており、真偽は不明である。
    なお、そのハンターが使っていた武器はポッケ農場の洞窟にある。
    祖先のその意思は現在のポッケ村専属ハンターに引き継がれた。
    因みに「ウカムルバス」とはポッケ村の古い言葉で「雪の白い神」という意味であり、
    元となったアイヌ語は「ウパシ(雪)」「カムレ(覆う)」「カムイ(神)」あたりだろうか。
  • シャベルのようにしゃくれた顎で雪原を掘り返し、そのまま氷の下に潜っていく。
    地中に潜るという特徴はディアブロスやダイミョウザザミ等にも見られるため、決して珍しい特徴ではない。
    しかしウカムルバスはそのまま背ビレを雪上に出し、
    鋸の如く上下させて雪原を切り裂きながら突き進むという荒業をやってのける。
    しかもまるで背ビレにも眼が付いているのかと思う程の精度でハンターの方向に向かってくる。
    おまけに移動速度が速くもなく遅くもない絶妙な速度で、避けるのが早すぎても引き付け過ぎても巻き込まれてしまう。
    見切るにはかなりの慣れが必要になる。
    • なおこの攻撃は攻撃判定が1回のみであるため、最初にガードしてしまえばあとは攻撃し放題となる。
    • 因みにこの突進中にダメージを与えて怯ませる事が出来れば、
      まるで落とし穴に掛かったようにしばらくの間身動きが取れなくなる。
      止めを刺すと一旦驚いて飛び出し、その後やはり落とし穴に掛かったような状態で息絶える。
      とは言え剣士でそんな事をすれば確実に巻き込まれるので、ガンナーが駄目元でやるくらいにしよう。
    • この突進中は上記の通り浮いたり沈んだりしながら突っ込んでくるのだが、
      沈むときに一瞬地面より下まで沈む時がある。
      この時に潜行するウカムの上を走って回避する事が出来てしまう。
      慣れて来たら狙ってみよう。
  • そしてもう一つ特徴的な攻撃として圧縮した氷を吐き出すレーザーのようなブレスがある。
    ウカムルバスの攻撃で飛び散る氷雪の塊を食らうと、雪だるま状態となってしまうのが厄介。
    前述の氷中突進も併せて厄介な要素が多く、総じてアカムトルムよりも手強いという意見が多い。
  • 素材の価値が高く、潜行の回避さえマスターすれば、
    後はアカムとほぼ同じなため、頻度は低いものの金策として乱獲される運命である。
  • なお、各所を部位破壊できるが、火属性でしか破壊できない腹鱗はやや特殊。
    何が特殊かというと、この破壊により全身の肉質が変化するのである。
    部位によっては破壊前より硬くなるので戦略や部位破壊の進行と相談して壊すとよい。
    なお、最大弱点も火属性、その次によく通るのは雷属性。
    ラスボスとしては珍しく、龍属性はあまり効かない。
  • ウカムルバスの出現は予言されており、文献によると以下のように記されている。

    狩人、白き神,討ち下しかけるも、災害、白き神守護し、その争い引いて分ける結末なり。
    未来ある狩人、黒き神を討ちし“災厄の戦士”怪なる物滅ぼし続ける時、
    白き神目覚め、かつての怨念、成就願わん。
    さりとて“未来ある狩人”、白き神を討ち倒し、全てを守り全てを終わらさん。

MHP3

  • MHP3にも相方の黒き神アカムトルムと共に登場。
    此方も本作にてウカムそのままの姿の専用アイコンに変更された。
  • 本作には雪山は登場しないため、雪山深奥も存在しない。
    代わりに極圏という新フィールドに登場。
    • アカムは咆哮の際に噴出するマグマが恐れられて不用意に近づくハンターは少なかったが、
      ウカムの場合は咆哮さえガードしてしまえば攻撃し放題だった。
      しかしこの極圏には天井が存在し、ウカムルバスが咆哮すると巨大な氷塊が落ちてくる
      喰らうとダメージと共に雪だるま状態になってしまうため、アカムのそれよりも厄介な攻撃といえる。
  • モーションもアカムトルム同様かなり強化されている
    拘束攻撃こそしてこないものの、振り向き噛みつきは地面の氷塊を巻き込んで飛ばしてくる。
    やはり雪だるまの効果付き。
    しかも突き出たアゴのせいで当たり判定がアカムより大きい。
    その代わりか、攻撃力はアカムより低く設定されているが……。
  • さらにあのレーザーのようなブレスを、MHP2GやMH3Gのガノトトスのように、
    上体を上げて薙ぎ払いながら吐く
    普通はウカムの比較的至近距離を薙ぎ払うが、遠くでウロウロしているハンターには溜めてから長い射程のブレスを放つ。
    これも雪だるまになる氷塊を大量に巻き上げる上、終わり際には僅かの間竜巻が残っている。
  • その代わりと言ってはなんだが、例の波乗りは地中に潜ってから突進まで少し時間がかかるようになり、
    当たり判定の要素も手伝って以前より避けやすくなっている。
    追加効果も腐食やられから氷属性やられ【大】に変更された。
  • 腹鱗の部位破壊も火属性の武器でなくても達成出来るようになった。
    また、破壊後に肉質が変化する部位は全て柔らかくなるようになっている。
    • 一方、部位ごとの属性の通りにばらつきがあり、P2Gのように火>雷とは断言できなくなっている。
      前脚に関しては雷が、尻尾に関しては火の方が通りやすい。
      他の部位はほぼ同程度だが、腹破壊後は一部の部位で若干火が通りやすくなる。
  • アマツの「嵐龍天翔」、アカムの「覇王降臨」に続き、イベントクエストで崩竜激震が配信された。
    しかし、アマツやアカムに比べると攻撃力の上昇量が少なく、飛躍的な強化とは言い難い。
    体力も増えたが、逆に部位破壊がやりやすくなったという意見すらある始末。
    報酬もレア素材が出やすくなっているため、こちらに積極的に挑む者も多い。

MH4

MH4G

  • MH4Gでは見事に復活。前作MH4で登場したアカムトルムとともにナンバリング初参戦と相成った。
    アカムトルムと同じく質感を意識したリデザインが行われており、
    身体を覆う分厚い甲殻に細かい凹凸が追加され、よりゴツゴツとした重厚さが増した印象を受ける。
  • 初登場するのはG級昇格最終試験の緊急クエスト、「高難度:極氷に座す、崩せし者」。
    登場するのは上位個体であり、クエストの位置づけとしては奇しくもMHP2Gのアカムトルムと同じである。
    なお、登場フィールドはMHP3と同じく雪深き山の最奥部こと「極圏」。
    CM(後述)の時点ではMHP3のそれとは大分異なる印象を受けるフィールドであったため
    (今作では段差やギミックが追加・大胆に変更されているが)、
    極圏だと看破できたファンは少なかったものと思われる。
    • 今作の極圏には登場ムービーの時点では猛吹雪が吹き荒れているが、
      現れたウカムルバスが咆哮によって吹雪を吹き飛ばして快晴に変化させる、という演出がある。
      前作の登場ムービーではクシャルダオラが自らの能力を以って吹雪を上書きしていたが、
      これを唯の咆哮で成し遂げてしまうウカムルバスの力は恐ろしいものがある。
  • G級の前座ということでか上位モンスターの中でも極めてタフであり、
    体感的には上位アカムトルムの2倍近い時間がかかる
    加えて目立った弱点となる部位もないため、ソロで潜行攻撃を連発されたりすると、
    やっとのことで討伐した時には30分針だったなどザラ。
    大技が多いので、集中力を切らさずに狩猟したい。
  • 一方、G級で登場する個体は確かに上位個体よりタフにこそなっているが、
    アーティラートor系武器など
    この時点で用意できる強力なG級武器を使えば上位武器で上位個体を狩るよりもずっと早く討伐できる。
    このようなHPがG級の火力に追いついていないという特徴はティガレックス希少種や他の古龍種にも見られる。
    またウカムルバスの場合G級にもなれば攻撃力も相応に高いには高いし耐性も考慮はしておきたいが、
    その一方で上位防具で上位の攻撃を受けるほど大ダメージにはなりにくい。
  • 攻撃の演出も大きく変化している。
    潜行時や氷ブレス時に発生する岩盤砕きがド派手になっており、
    前者のものに至っては余裕でハンターの数倍はある地盤隆起が発生する
    隆起自体に攻撃判定はないが、余りの迫力に驚かされること必至。
    また、怒り時の潜行突進中には周囲の氷原からドデカい氷塊が噴出しまくるようになり、
    突進をギリギリで避けたら氷塊がぶっ飛んできた、という事態が発生する危険性がある。
  • なお、過去作で脅威だった潜行突進だが、ホーミング性能はそのままに移動速度がダウンしている
    これによって1回の移動モーションでの移動距離が短くなる、
    つまりホーミング性能をギリギリの距離まで発揮できるようになり、
    ギリギリで垂直に緊急回避してもタイミング次第では普通に巻き込まれる
    というか一度通り過ぎた筈なのに方向転換して追尾してくることも。
    しかも頻度がかなり高いため、何度も潜られると時間だけが過ぎてしまう。
    被弾時のダメージが大きい一方、以前と同じく判定は一回きりで削りダメージも少なめなので、
    ガード可能武器はガードしてしまうのもアリ。
    また、突進中は少しずつホーミング性能が落ちていくので、弧を描くように並走するとうまく回避できる。
    慌てて緊急回避を出すと被弾してしまうので、落ち着いて対処するといい。
    もちろん高低差にも対応しているのだが、段差を越える際に地盤隆起が中空に発生するという、
    見た目的に少々残念なことが起こる。
    • 体術スキルの「任意の方向に緊急回避できる」効果を恐らく最も有効活用できる攻撃。
      タイミングよくウカムに向かって緊急回避するだけで、頭上を悠々と飛び越えて安全に着地できる上、
      普通に回避を試みた場合に比べ、ウカムの潜行時間を大幅に短縮できるので地味にありがたい。
      勿論、着地後には余裕を持ってアイテムを使用できるため、
      体術+1だけでも発動させておくと格段に立ち回りやすくなる。
      ただしこの仕様は今作のみであり、MHX系統では飛び越え不可能になっている(後述)。
    • ちなみにこの潜行突進、以前より移動速度が下がったため真横に並走して逃げ続ける事も可能だが、
      ターゲットが自身の後ろに来るか、怯ませるまで絶対に突進を止めない。
      ソロの場合ならまだしも、PTだと危険極まりないのでさっさと後ろに周って止まってもらおう。
      後ろに回り込んだ場合、速度が上昇し、やや遠ざかる形となる。
    • 前作以上にど派手な地割れを起こしてこそいるが、地割れに攻撃判定はなく、
      判定があるのは従来通りウカムルバスの身体、及び飛んでくる氷塊のみ。ビビらずに行こう。
  • MHP2Gからのウカムルバスの必殺技ともいえる氷ブレスは、MHP3より更に強力にパワーアップしており、
    直撃すれば、防御力をがっちりと固めておかないと、HP150でも体力満タンから即死するほどの威力となる。
    周囲の雪原を砕き割って巨大な氷塊を撒き散らす仕様も健在で、
    こちらの氷塊に接触するとダメージと共に氷属性やられ&雪だるま状態に陥る。
    なぎ払いブレスに関しては、MHP3の頃にはあったブレス後の竜巻がオミットされているので、
    技としては若干ではあるが弱体化している。
    • 氷ブレスの攻撃値は180。判明している限りMH4Gの中ではトップの数値となっている。
      イメージとしてはMHP2G以前のミラボレアスの這いずり突進(攻撃値190)のダメージがかなり近く、
      防御力と氷耐性を両立して高めておかないと容易に即死できるほどの攻撃力である。
      参考までに、防御力800程度あっても怒り時であれば即死は免れない
    • 幸いブレスやそれに伴う雪玉の当たり判定はMHP2Gより分かりやすくなっているので、
      この攻撃の回避自体は易しくなっている。
      慣れればこの隙に頭に大剣の溜め3など強力な技を叩きこめるだろう。
  • 各大技が高い攻撃値を持っているのはともかくとして、
    何故か足踏みでのダメージが他のモンスターと比べても妙に大きい。
    特に前脚に当たった際のダメージは他のモンスターの小技に匹敵するほどで、
    剣士でも目に見えて体力が削られる。
    この謎の高威力と、巨体およびティガ骨格特有の側方に大きく張り出した前脚が悪い方に噛み合った結果、
    軸合わせの度に近接武器種がゴリゴリ削られる、
    大技を食らうもなんとか助かったと思ったら逃げる間もなく踏まれて撃沈、といった事態が多発しやすい。
  • MHP3同様に極圏での戦闘ということで、咆哮によって天井から氷塊を降らせてくるのは変わらないが、
    氷塊が降ってくるのはウカムルバスの周囲ではなく、ハンターの周囲
    また、この氷塊が地面に落ちて砕けたとき、たまに落し物が出るようになったのだが、
    そこで拾えるのはなぜか「竜の大粒ナミダ」などのウカムルバスのものと思しきアイテム。
    この氷塊はウカムルバス自身が何らかの方法で造り出したものなのかもしれない。
    もしくは、ハンターの居ない間に天井の中までも掘り進んでいたりするのだろうか。
    まあ、落し物がおかしいのは今に始まったことではないのだが…
    • 竜の大粒ナミダならまだしも、何故かコスモライト鉱石までもが拾えたりする。
      極圏の天井には世界設定上はそれらの鉱石も埋蔵されているのだろうか。
  • MH4G新規行動として、潜行後に突進せず極圏の定位置に移動することがあり、地表に現れた後は確定で咆哮を行う。
    アカムトルムの薙ぎ払いソニックブラストほどの危険度はないものの、
    マップの広範囲に加え時折ハンターを狙って大量に氷塊を降らせてくるため、油断は禁物。
    また咆哮後の倒れこみでは、確定で極圏マップの隆起/平坦化の入れ替わりが起こる。
    マップ変動に伴い、広範囲に耐震スキルでも減殺できない振動が発生するが、
    ウカムルバスの足元~後方はその振動の範囲外のため、
    定位置に移動する行動を確認したらウカムルバスの尻尾付近に位置取るのがいいだろう。
    反面、G級個体には特にこれといった新しい攻撃技は無く、純粋なステータスの上昇補正のみに留まっている。
  • 地上突進も高低差に対応しており、段差を乗り越えて突進を継続するようになった。
    …のだが、段差の先でいったん完全に静止し、その後突進を再開するという非常に紛らわしい性質を持つ。
    一見ただ段差を越えたようにしか見えないため、知らずに接近したプレイヤーはあえなく轢かれることとなった。
  • 9/26より放送されているCM「アイルージャンプ編」では、
    MH4Gのイメージキャラクターである「特技:ジャンプ」をもつ羽生結弦選手が
    トレンド:ジャンプ」をもつオトモアイルーとともにウカムルバスに立ち向かうシーンが見られる
    (新要素のトレンド:ジャンプを押し出した内容であり、残念ながらウカムルバスの活躍シーンはなかったが)。
    • 羽生選手の体験プレイで紹介されていたのは、フィギュアスケート(氷)繋がりからではないかとも。
      確かに氷上で華麗にジャンプするのはMH世界ではウカムルバスの専売特許である。
      羽生選手もCM撮影で元ラスボスを狩ることになるとは夢にも思わなかっただろうが…。
      • 余談だが、このCMで羽生選手が連れている2匹のオトモアイルーの名前が
        トウループ」と「サルコウ」となっており、一部で笑いを誘った。
        フィギュアスケートファンなら知っているだろうが、
        これはフィギュアスケートのジャンプの種類である。
  • CMで未発表モンスターのチラ見せが行われた例としては炎王龍、金獅子に続き3例目であるが、
    かつて集会所ラスボスを務めたモンスターの復活が発売前にCMで最初に明かされるというのは初である
    (発売後なら、MH4の最新CMでアカムトルムが登場している)。
  • CMに続き、MH4GのPV4にも登場。
    冒頭では猛吹雪に喘ぐハンターの前に巨大なシルエットとして現れ、
    中盤でG級モンスターに混じって再登場、全体像が明らかになった。
    終盤においても一瞬だけ登場し、氷ブレスで氷塊を吹き飛ばしてハンターを雪だるま状態にしている。
  • 後に本作の新要素エピソードクエストの1つ「極秘指令16010」の3クエスト目に登場。
    なんと制限時間15分という強烈な時間制限が課せられた中で戦うハメになる。
    流石に耐久力は若干下方修正を受けているが、ソロでのクリアはある程度強化されたG級武器がないと厳しいだろう。

MHX

  • MHXでも続投。今作では対であるアカムトルム同様裏ボスを務め、
    HR60より解放される「絶対零度」で登場する。
    • 2016年6月10日よりイベントクエスト「崩竜激震」が配信された事により、
      必ずしもHR60でなくても、ウカムルバスに挑めるようになった。
  • 基本的な戦闘能力は4Gの時と同じ。
    しかし変更点として、4Gでは驚異的なホーミング性能を誇っていた潜行突進だが、
    今作では突進の移動速度が再び上昇したことで前作より体感的なホーミング性能は低下した。
    また当たり判定を分かりづらくさせていた氷の隆起エフェクトが控えめになり、
    それに伴い当たり判定が分かりやすくなったことによって回避しやすくなっている。
    更に体を持ち上げての薙ぎ払いブレスはモーションが変わり、咆哮との区別が一目でつくようになっている。
    • 潜行突進に狙われた際ブシドースタイルならジャスト回避で判定を消しつつ素早く背後に回り込める。
      すぐに突進が終了するので、戦いやすくなるだろう。
      氷河を砕きつつ進む背ビレに密着しつつパワーリロードを行うブシドーガンナーの姿は必見。
    • 一方で、MH4Gで使えていた体術スキルの「任意の方向に緊急回避できる」効果によって
      潜行突進を回避するテクニックは使用不可能になっている。
      4Gでは緊急回避したハンターをウカムルバスの背ビレが下から押し上げて巨体を乗り越えられていたのだが、
      X系統では背ビレに押し戻されて手前に着地してしまい、そのまま無敵時間が切れて被弾する。

MHXX

  • G級クエストが追加された事でG級ウカムルバスも登場。
    基本の仕様はMH4Gで登場したG級個体とほぼ同じであるが、
    飛び掛かりの後にすぐさま振り向き、巨大な氷塊を顎で放り投げる連携が追加された。
    所詮慣れたプレイヤーに対する引っ掛けなので、考えなしに後を追い掛けて被弾しないように対処しよう。
    • 飛び掛かりだけではなく、最後に倒れこむような突進にも同じ行動が付加されている。
      たまにやってくるので注意。
      氷塊の軌道は2Wayのため少し離れた正面が安全である。
      アカムトルムの突進方向転換のモーションの流用だが、こちらは超誘導で迫っては来ないので幾分マシか。
  • ブレイヴスタイルで挑み、潜行突進攻撃をイナシてその場で動かずにいると、
    ハンターがウカムルバスにどんどん押されていってしまう。
    この間は内部的にまだハンターを追い掛けている扱いらしく、被弾したり回避した場合と違い、
    ウカムルバスはすぐに飛び出さないで延々と潜行を続ける。
    つまり、そのまま押され続けている間は攻撃し放題なのである
    大剣だと溜め斬りし放題なので背中破壊があっという間に終わってしまう。
    ただし、怒り状態だと突進に氷の塊が付随し、上述のような方法が使えないので注意。
  • なお、クエスト出現条件が少々めんどくさい。
    相方のアカムはHR60に上げるだけなのに対し、
    こちらはそれに加えネコートさんの依頼を進めた上での依頼クエストとして出現するため
    ハンターによってはHR100を超えてもクエストが出現していない場合がある。
    尤もネコートさんの依頼は上位クエストと村下位高難易度のみであるため、然程出すのに苦労はしないだろう。
    イベントクエストでHRを解放後にいつでも受注できるようになったが、そちらは強化個体なので覚悟しよう。

余談

  • 一部のハンター達の間では、ドス猪木アゴデホルムメガハガネール
    終いにはしゃくれ顎スコップ野郎ドススコップクッキングパパ、一部ではビート板アイロンなどなど
    こちらまで顎がしゃくれそうなとんでもないあだ名で呼ばれている。
    要するに特徴的な顎をネタにしているのだろうが、いくらなんでも酷すぎないだろうか。
    まあ、初見であのしゃくれぶりを見たハンター達の心境を考えれば納得できなくも無いが…。
  • よく名前をウカムバルスと間違われる。ああ目がァ、目がァァ
    • また、イメージ的にも名前的にもアカムトルムとの類似が激しいためか、
      ウカムトルム」「アカムルバス」などとごっちゃになってしまっているハンターもいる。
  • MH4G公式サイトにて正式に参戦が表明された際、紹介ページの種族名が「古龍種」と誤記されていた
    (現在は修正済み)。
    一部ではこれを見て種族変更かと勘違いするハンターも見受けられたが、
    種族表記の下にデカデカと"飛竜種モンスター"というキャッチコピーが掲載されていたので、
    大半のファンは普通に誤記だと了解していたものと思われる。
    • 因みにモンハン部のウカムルバスを紹介しているページでも、
      「崩竜」ではなく「崩龍」と記載されてしまっている。
  • ハンター大全G」によると、
    ある地方の砂漠や高地で、ウカムルバスによく似た大型モンスターの存在が確認されているという。
    「砂岳竜」と呼ばれているそれはウカムルバスと同様の大きな顎を持ち、
    体型や骨格にも類似点が多いモンスターだという。
    しかし実際の体長はウカムルバスより二回りほど小さく、頭には大きな角を持ち、
    腹部を地面に付ける事無く歩行する等、生息域に適応した進化を遂げている。
    また、活動期と冬眠期があり、その冬眠期が非常に長いためなかなか見かける事は無いらしい。
    • ちなみに、イラストレーションズ2ではウカムルバスのデザイン案と、
      この砂岳竜の比較画が掲載されている。
      ウカムルバスに対し二回りどころか、下手をすると二分の一ほどの大きさしかないようだ。
      もっとも決定デザインのウカムルバスとは微妙に異なるデザインのためこの対比が正しいのかは不明である。
      もしかすると初期段階のウカムルバスは現在のサイズよりも更に大きかったのかもしれない。
  • ノベル版では第三弾に登場。
    しかしこの個体、「脚の一本一本が、ちょっとした大型モンスター一頭分ほどもある」という
    下手をするとゲーム中の個体の数倍の体躯を持つのではないかという超ド級個体である
    (実際のウカムルバスの脚の大きさは227㎝とされており、モンスターで言えばガミザミくらいである)。
    また戦闘力も圧倒的で、テアンの銘火竜弩とクルトアイズのカホウ【凶】による
    火炎弾の雨に晒されてもまるで怯まないなど、正に規格外の力を持っていた。
  • MHP2以降のプロデューサーである辻本良三氏は、
    P2Gが発売前でまだウカムの存在が伏せられていた時、
    「アカム」と言おうとして間違えて「ウカム」と言ってしまい慌ててアカムと言い直してごまかした事があると
    モンスターハンターシリーズ10周年記念サイトの「開発陣からのご挨拶」で語っている。
  • MHP3にて専用フィールドであった極圏は、4Gにて錆びたクシャルダオラが現れ専用フィールドではなくなってしまった。
    そしてMHXは二つ名持ちモンスターを主に様々なモンスターが集結し、相方のフィールド同様カオスになってしまった。
  • MHFではサービス初期にアカムトルムが実装された一方、
    ウカムルバスは後に遷悠種が追加されたにもかかわらずサービス終了まで登場できず、
    MHXRでの初期登場モンスターは3G準拠だったが後に4仕様ベースのアカムトルムが実装された一方、
    ウカムルバスは先に4G初登場のセルレギオスが追加されていたにもかかわらず、
    ここでもサービス終了まで登場することができなかった。
    P2*2、4での不在もあり、登場作品数では相方に比べて恵まれない状態である。

素材

崩竜の堅殻
ウカムルバスから剥ぎ取った外殻。雪のように白く、岩盤のように大きい。
極寒の環境に鍛えられたのに加え、長い年月を経てゆっくりと鉱物を取り込んでおり、
そのために見た目以上に重く、そして堅い。
より重厚に発達したものは「崩竜の重殻」と呼ばれ、
永い年月を経てより多くの鉱物を取り込んだそれは、その強堅さの前には氷壁など無に等しい。
崩竜の腹鱗
ウカムルバスの腹部を覆う分厚い鱗。先端部は鋭く、下を剥いた棘のようになっている。
比較的軟らかい腹部を保護する鎧であると同時に、下敷きにしたものを削り取ってしまう武器でもある。
雪上を移動する際にはスパイクとしての役目も果たし、逆に氷上を滑走するために利用する事もある。
破壊されると一部の肉質や属性の弱点が変化する。
より分厚く発達したものは「厚腹鱗」と呼ばれ、氷河を容易に削り取るほど鋭く、氷の世界の往来に重要な部位。
崩竜の尻尾
ウカムルバスの巨大な尻尾。
直接モンスターから切断して入手できる尻尾の中では最も大きい。その白さと大きさはまるで氷塊の様。
振り回せば大気が震え、叩きつければ大量の雪煙りを巻き上げる。
切断するにはウカムルバスを瀕死寸前まで追い込まなければならないが、
切断できなくても直接剥ぎ取って入手することもできる。
より重く発達したものは「崩竜の重尾」と呼ばれ、
氷丘と見まごうそれは、振り上げれば大気が啼き、振り下ろせば氷河が割れる。
崩竜の穿爪
ドリルのように発達したウカムルバスの前脚の爪。【ほうりゅうのせんそう】と読む。
モンスターの上質な爪を表す「尖爪」と同じ読み方だが、こちらは「穿爪」である。
文字通り「穿つ」ために発達した爪で、鋭くはないが分厚い氷も難なく抉り抜くほどの硬度を誇る。
削顎で空けた穴を掘り起こし、そのまま潜行する際に使われる。
より強靭に発達したものは「剛穿爪」と呼ばれる。
異様に太く凹凸が特徴的な形は、巨躯を氷上に繋ぎ止める為の必然。
前脚の甲殻と同じく途方も無く堅いため、折る事は容易ではないが、腹鱗を破壊すると若干軟化する。
崩竜の削顎
スコップのような形状をしたウカムルバスの特徴的な顎。
鋭い先端は分厚い氷壁にも容易に突き刺さり、一掻きで雪崩を引き起こす。
とてつもなく堅く、集中的に攻撃を加えても一部が欠けるだけで、へし折ったりする事は出来ない。
その硬度のために加工が難しく、これを素材とした武器はどれも削顎の面影が色濃く残っている。
ウカムルバスの素材の中でもかなりの高額で取引される素材である。
より巨大で堂々たる雰囲気を持つものは「重削顎」と呼ばれ、氷河を一掻きでえぐり取る光景は圧巻の一言。
崩竜の上ビレ
ウカムルバスの背中に走る巨大なヒレ。鋸のような小さな突起が立ち並んでいる。
雪原や氷原に潜った後、この背ビレを上下させ、地面を切り裂きながら突進を仕掛けてくる。
集中攻撃によって破壊する事が出来るが、非常に大きな体躯のために狙いにくい。
より堅く、そして重く発達したものは「崩竜の剛ビレ」と呼ばれ、先端の鋸状の突起は、永久凍土をも断ち切る。
崩竜の宝玉
その昔、世界を破滅に導いた王が手にしていたと言われている伝説の宝玉。
強烈な圧迫感を放っており、不用意に近付く者の心をも打ち崩すという。
G級ランクに認定された個体からは「崩天玉」と呼ばれる珠玉が見つかることがあり、
これを武具に用いると地を統べ、天を掴むと言われている。
名前が似ているが玉天崩とは関係ない。なお、初登場時はG級個体しか存在しなかったため、崩天玉しか存在しなかった。

関連項目

武器/ウカムル武器 - ウカムルバス素材を用いた各武器へのリンクあり。
防具/ウカムルシリーズ
BGM/ウカムルバス戦闘BGM
フィールド/雪山深奥 - MHP2Gでの専用フィールド。
フィールド/極圏 - MHP3以降の登場フィールド。
世界観/ポッケ村
クエスト/絶対零度
モンハン用語/三界
モンスター/アカムトルム - ウカムルバスの近縁種で、ゲーム内では対をなす存在。
アイテム/大竜結晶 - MHXで追加された、ウカムルバスから手に入る素材。アカムトルムからも手に入る


*1 ただし、公式設定集であるハンター大全Gおよび復刻版ハンター大全では「霙のブレス」とされている
*2 そもそもモンスターの存在自体が発表されていない。