地球の衛星。
概要
- 地球では、衛星と言えば月なので、他の惑星の衛星を「〇〇の月」と表現することもある。
また、薄ぼんやりと輝くものや円い物、三日月形のものが月の名を冠することが多い。
- 観測が容易で変化も大きいため、暦の基準として利用していた地域もある。
また、潮の満ち引きや生体リズムに影響を与えていることはあまりにも有名である。
- 太陽と対比して「追従する者」、「光を受けて輝く者」、「影に徹する者」の意味で使用されることもある。
日本では「花鳥風月」「雪月花」「風花雪月」といった熟語があるように、古来より雅な物の代表格として扱われてきた。
MHシリーズにおける月
- モンハンの世界にも月が存在する。
フィールドというジャンルに分けられているため驚いてやって来た人も多いだろうが、
あくまでフィールドから眺められる背景としての月のことで、
流石に直接月に行ってモンスターを狩る事態にはなっていない。
- 通常は地球同様に黄色がかった白い光を放っているが、
3シリーズの火山や神域、MHR:Sの城塞高地から見える月は月食でもなさそうなのに赤い光を放っている。
またMH4で復活したシュレイド城のベースキャンプからは皆既日食の発生が確認でき、
シュレイド城を異質たらしめる要素の一つとして存在感を放っている。- ちなみに、月が赤く見えるのは大気中にちりや水蒸気などが多く含まれているからである。
しかし、メゼポルタ広場から見る月とパローネ=キャラバンから見る月では、
やはり明らかに色が違う。 - 最果ての地では時折紅く染まった月が観測されるという。
実際のゲーム中でも熾凍龍の怒りに呼応して周囲の空ごと不気味な朱色に変化する。
最果ての地には同じ色をした淀みが点在しており、その液体が揮発することでこの現象が起きるのだろうか。
クエスト中のムービーでは月がどこかに写るアングルに設定されているものが多く、
極限征伐戦イベント開催中は「至天クエスト」項の象徴としても紅い月のアイコンが用いられるなど、
最果ての地とこの紅い月は切っても切り離せない関係なのは間違いない。
- ちなみに、月が赤く見えるのは大気中にちりや水蒸気などが多く含まれているからである。
- MHXXまでの作品では、エリア毎に空の様子が異なっているケースが多かった。
それと同時に「月の大きさ」もエリアによってかなり差異が生じていた。
たとえば凍土のベースキャンプから見える月は小さいのに対し、エリア6番から見える月はかなり大きい。
MH世界の月は、我々の想像よりも遥かに近くに存在しているのかもしれない。- なお、開発者によると月の大きさは演出上の都合によるところが多いようだ。
「月を目立たせたいエリア」に関しては他エリアよりも大きい月を配置する……といった調子である。
「月下雷鳴」など"月"を冠するクエストが多い渓流が好例だろう。
一つのフィールド内であれば上述のような「月の大きさの極端な変動」は見られなくなった。
また、クエスト・探索内で昼夜が変動する仕様が追加されたため、
晴天の夜空が見られるフィールドであれば時間経過で月が見られるようにもなった。
また、双眼鏡などでよく月を観察すると、ゆっくり動いているのが確認出来る。 - なお、開発者によると月の大きさは演出上の都合によるところが多いようだ。
- MH3(G)に登場するモガの村のわんぱくボウズの台詞には、
「いったいサ、月には何が住んでんのかナ…。アンタ、知ってっか?」
「ハンターってサ、でっけェ飛行船に乗って、ずっーと遠くまで行くんだろ?
月だって行くに決まってんじゃン!早く行って見て来いよーウ!」というものがある。
ただの無知ゆえの無邪気な発言に思えるが、もしかして何かのフラグなのだろうか。- ただ、この発言から10年以上が経過した現在でも、月に赴くような超展開は派生作品を含めても存在しない。
後述するMH3村ストーリーのラスボスを示唆したものだろうか。
- ただ、この発言から10年以上が経過した現在でも、月に赴くような超展開は派生作品を含めても存在しない。
- モンスターではリオレイア希少種は「金の月」、ナバルデウスは「深海の月」の異名を持つ。
ナバルデウスの戦闘BGM「深淵の朔望」「月震」も、月に関係する曲名となっている。
また、ナルガクルガ希少種は月白色に輝く美しい外見から「月迅竜」と呼ばれており、
その素材から作られる剣士用防具にも「月光」という名前がつく。
また、彼の最大の特徴である「透明とすら思えるほどの擬態」には月光が深く関与している。
MHR:Sでは、西洋の人狼をモチーフとしたルナガロンが登場。
名前に「ルナ」が含まれる、生産できる武器にも「冷たき月」と冠せられるなど、
人狼と月の関連性をピックアップしたモンスターとなっている。
- 月の名を冠する狩技が存在し、大剣の「ムーンブレイク」と太刀の「練気解放円月斬り」が該当する。
両者とも、斬撃や構えの軌跡が月のような円を描く形である。- 狩技と似通ったポジションにある鉄蟲糸技にも月の字を用いたものがあり、
太刀の「水月の構え」「円月」が該当する。
- 狩技と似通ったポジションにある鉄蟲糸技にも月の字を用いたものがあり、
- MHRiseで登場したうさ団子の中には現実の月見団子を意識したと思われる「ふっか月見だんご」がある。
食べると「おだんご復活術」が発動するのだが、ヨモギの説明によると
ふっか月見だんごには「仲間を守るフシギなお月さまのご加護があるってウワサだよ」とのこと。
この噂の信憑性は定かではないが、実際にハンターがやられると味方を回復する不思議な効果は出ている。
もしかしたらモンハン世界の月には本当にそのような力が元々備わっていて、
特定の食事によってその加護を受けることが可能になったりするのかもしれない。
- MHFでは毎年9月にお月見イベントが開催され、その度に月をモチーフとした武器が新たに実装される。
月そのものの他、月見だんごや三宝(だんごを乗せる木の台)がセットになっている場合も多い。
かの天煌亡剣【裏かぐや】もお月見イベント武器である。
余談
- 「月」の色については、国や文化によって認識が大きく異なる。
例えば日本では専ら「月は黄色」という認識をされているが、
海外では「月は白」とイメージすることが多いようだ。
モンハン世界の月はフィールドによって黄・白のどちらかであるが、
和のイメージが強い渓流では、月はやはり黄色い光を放っている。
また、「黄金色」のリオレイア希少種と「銀白色」のナバルデウスやナルガクルガ希少種のような、
まるで体色の異なるモンスターが同じ「月」に喩えられるのも、
地域や発見者による認識の影響なのかもしれない。
- 冒頭でも少し述べたが、月に対する文化的な価値観は地域によって異なる。
日本など東アジアやイスラム圏で月は雅さや美しさ、清純さの象徴として見られていたが、
西欧キリスト教圏で月は満ち欠けをする事から「気まぐれ、不安定、狂気」など負のイメージの象徴とされており、
タロットにおける月のカードの意味*1や、月と人狼の関係がこれを分かりやすく示していると言えるだろう。
また、「狂気の」 を意味する英語“lunatic”や、
「気が狂った」を意味する“moonstruck”も、このイメージから来ている。
その為、欧米のユーザーからすると美しさと月を結び付けるモンハン世界は奇妙に見えるかもしれない。- 満月の呼ばれ方には、特に、英語圏で月間ごとに特別な呼ばれ方があり
二月は「SNOW MOON(雪月)」など四季折々の風流や風習を詩的に暗喩する表現が多い。
殊、十月は「HUNTER's MOON(狩猟月)」とされ、MH的には大きな思い入れを感じさせる名称である。
あくまで『満月に対する愛称』であり、十月にMH的な何か特別なイベントが集中する等と言った事は特に無い。
- 満月の呼ばれ方には、特に、英語圏で月間ごとに特別な呼ばれ方があり
- ぽかぽかアイルー村シリーズの開発を担当したフロム・ソフトウェア社の製作したほぼ全てのゲームには、
作品ごとに名前は違うものの『ムーンライトソード』が登場しており、
同社を象徴する存在として知られている。
- MHFと『インペリアル サガ』のコラボ武器として登場した「鬼神刀」にはギミックが存在し、
気刃斬りに合わせてエフェクトを表示することで原作での「乱れ雪月花」という技を再現している。
中でも気刃斬りII時に一瞬表示される満月はエフェクトの周囲がほんのり暗く、
その中でパッと表示されるためまるでカットインのようにも見える。
気刃斬りIの砕ける氷、気刃斬りIIIの舞い散る花弁も含め楽しいギミックとなっている。