モンスター/ナルガクルガ希少種

Last-modified: 2024-04-20 (土) 10:42:33
種族
飛竜種(竜盤目 竜脚亜目 (不明) 前翼脚竜上科 ナルガ科)
別名
月迅竜(げつじんりゅう)
異名
月に潜む迅影
英語表記
Lucent Nargacuga
危険度
MH3G:★6, MHR:S:★9
登場作品
MH3G, MHR:S, MHXR, MH-R
狩猟地

目次

生態・特徴

ある地方の伝承にてその存在が細々と伝えられていた、迅竜ナルガクルガの特殊な亜種。
近年までその存在が公になる事は無かったが、ある時ハンターズギルドがフォンロン古塔の調査を
それまで控えられていた夜間に実施した事により、ついに公式の発見と相成った。
月白色に輝く体毛と透き通るような美しさの刃翼が特徴で、その壮麗な姿から《月迅竜》とも呼ばれる。
前述のフォンロンの古塔の一角を中心に活動していると考えられているが、
あくまでこの地はナルガクルガ希少種の行動圏の一部であり、詳細な生息域は現在でも不明とされている。
体格は通常種や亜種よりも二回り近く大きく、運動能力そのものはナルガクルガ種の中でもさらに群を抜く。
性質も極めて獰猛で、縄張りの侵入者に対しては決して容赦しない。
通常種や亜種には無い特徴として、姿を消すという驚くべき能力を持つ。
「霞隠れ」と呼ばれるこの能力は、月光を体毛で屈折させつつ、
その上で夜霧に自身の身体を紛れ込ませる事により可能としている。
ナルガクルガ種特有の驚異的なスピードと機動力も当然持ち合わせており、
熟練のハンターでもその動きを視界に捉え続ける事は困難を極める。
その特性上、能力を最大限に発揮できるのは「霧の出ている月夜」に限定されるのだが、
現時点ではこれ等の条件が整った日以外でナルガクルガ希少種が活動している姿が確認された事は無い。
ハンターズギルドには本種による襲撃や被害報告も幾つか通達されているが、
その何れも出現の時間帯は深夜であり、このような傾向から完全な夜行性と考えられている。
ナルガクルガ種は飛竜種の中でも特に柔軟性や瞬発力を重点的に発達させた種であり、
その進化の方針から強固な外殻を持たず、防御力は比較的低い事が弱点とされている。
しかし、ナルガクルガ希少種の体毛は抜群の張りと柔軟性によって攻撃を受け流し、
さらにその体毛の下に隠れている鱗は金剛の如き強度で以て攻撃を跳ね返してしまう。
特に鱗が密集した部位は生半可な攻撃では傷一つ付ける事さえ困難なほどに硬く、
迂闊に攻撃を仕掛ければこちらが体勢を崩されて隙を曝す結果になりかねない。
一方、尻尾はより柔軟性と伸縮性に富んでおり、より素早く、より力強く振り回す事ができる。
外敵と対峙すると、風切り音を立てるほどの猛烈な勢いで尻尾を振り回すという行動に出る事がある。
この行動は相手への威嚇を兼ねつつ尾棘を逆立てて尻尾での攻撃を強化するためのもので、
これを合図に「猛棘化状態」と呼称される形態に移行する。
ナルガクルガ希少種の尾棘は塔の地面を覆う石畳にも突き刺さるほどに鋭く、
更には出血性の毒を含んでいるため、攻撃が掠めるだけでも非常に危険。
特に猛棘化状態では、尻尾を勢いよく振り回すと同時に夥しい量の尾棘が雨のように周囲に撒き散らされ、
容易には敵を寄せ付けない攻防一体の武器として機能する。
しかし柔らかい尻尾はナルガクルガ希少種にとって非常にデリケートな部位でもあり、
猛棘化状態の尻尾に向けて集中的に攻撃を加えられると、それに耐えかねて尾棘を畳むこともある。
激しい戦闘で追い詰められた個体は、更なる凶暴性と俊敏性を発揮すると言われ、
より外敵の意表をつくような動きで翻弄し、矢継ぎ早に攻撃を仕掛けてくる。
霞隠れで姿を消すと同時に高速で跳びまわり、翻弄した相手に突如姿を現して強襲、
宙返りの勢いを加え、地響きを立てるほどの威力で尾を叩きつける渾身の一撃は、
この状態に入ったナルガクルガ希少種が放つ攻撃の中でも特に警戒すべき行動である。
霞隠れ能力や毒を有する尾棘、そしてそれ等を巧みに使いこなす知能と運動能力により、
ナルガクルガ希少種は複数の外敵を相手取っても全く引けを取らない戦闘力を誇る。
狩猟するとなればかなりの強敵となるため、
相当な実績を残したごく一部のハンターのみがその狩猟を許されている。
なお、興奮状態に突入すると両眼が爛々と輝くという特徴は通常種や亜種とも共通しており、
霧隠れによって全体像は消えたように見えても、
赤く輝く眼光が流星のような軌跡を残しながら動き回る様子を見取る事はできる。
また、尾棘から分泌される毒液が大気中に飛び散る場合があり、
これを目印に大まかな居場所や攻撃の軌道を割り出す事も不可能ではない。
しかし、一瞬で視界から消えるほどの瞬発力で縦横無尽に跳びまわるナルガクルガ希少種の動きを捉え続ける事は難しく、
経験や力量に裏打ちされた、ある種の「勘」のようなモノが必要であると語る者も居る。
月迅竜の素材を利用した武具は、何れも神秘的な美しさと恐るべき殺傷力を兼ね備えた業物とされる。
中でも奇跡的な状態の良さから「朧月の欠片」と通称される刃翼を用いて強化された武器は、
月夜を支配できるほどの性能を誇り、七星や斗宿の具現とも称される。
また、月迅竜の素材は消音性に極めて優れる性質があり、
それを最大限に活用した防具は月光を想わせる美しさを誇りながらも抜群の隠密性を兼ね、
闇討ちなどの奇襲戦法において非常に有能。
余談だが、とある東の国には超人的な戦闘技能を持つ戦士の集団が存在するという。
そしてハンターズギルドや工房によって開発された月迅竜の装備には、
偶然か否かその戦闘集団が身に纏っている衣装と酷似しているものが存在するらしい。

概要

  • 上記のように別名は「月迅竜」。体色も月を思わせるような美しい青味がかった銀色で、
    色彩でいう『月白色』をしている。
    一方で腹側は明るい橙色に染まっており、怯みや身震いの瞬間によく目立つ。
    詳細はギルドも把握していないが、ある地方では
    「人里離れた秘境で、霧深い夜に姿を見せる」と伝わっているらしい。
    また月の綺麗な夜、古塔に姿を現すとも言われており、
    これを裏付けるかのように、塔の夜はエリア全体にうっすらと薄い霧の様な靄がかかっている。
  • 夫婦火竜の希少種とは異なり、狩猟してもサイズは表記されない。
    このため公式サイズを知る機会は長らく訪れなかったが、
    ハンター大全4においてナルガクルガ希少種の詳細な情報が記載され、
    全長2503.8cm、全高653.8cmという驚異の巨体の持ち主であることが判明した。
    この全長、どれほど巨大かというと金冠ディアブロスを凌駕するほどで、通常種の実に約1.25倍に相当する。
    それであの俊敏性とは恐れ入る。
    • 過去に発売されたMH3Gの公式ガイドブックではスモール1884.3cm以下、
      ビッグ2249.62cm以上、キング2364.99cm以上と記載されていたことがある。
      尤も実際にはサイズは記録されず、攻略本の別ページでもサイズが変動しない旨が書かれているため、
      単なる誤植の可能性も高い。
    • MHR:Sで復活した際にはサイズが記録されるようになり、最小・最大金冠も実装された。
      最大で2515.03cmであり、MH3Gの頃よりサイズダウンしているが、
      それでも通常種と比較して一回り大きいサイズになっている。
  • 戦闘エリアに最初に侵入したときには姿が一切見えない。
    事前情報を仕入れていなかった人は少なからず「あれ…?」と思ったことだろう。
    • MH3GのテレビCM「プレイ画面篇3」最後の「謎のフィールドでモンスターの咆哮のみが聞こえる」
      というシーンの正体がこれである。
      なお、2012年3月7日からオンエアされ始めたCM「ギルドカード編」では
      希少種がステルスすることなくはっきりと画面に登場するシーンが登場した。
  • 希少種のみの能力として、背景の違和感も全くないステルス能力を持つ。
    あのオオナズチにしかできなかったまさかの芸当をやすやすとやってのけている。
    通常種が闇夜に、亜種が密林に紛れて戦うのに対して、希少種は最早影も形も無くなってしまう
    • その原理だが、公式ガイドブックや藤岡ディレクターのインタビューを参考にすると、
      ナルガクルガ希少種自身の素早さに加え、夜の塔に発生する濃霧を利用した『霧隠れ』、
      更に周囲の光を甲殻で感知し、月白色の体毛で月の光を屈折させるという能力を組み合わせることで、
      対象の視界から擬似的に姿を消しているようだ。
      その特性上、狩猟時のような完璧なステルス能力は月夜にしか発揮する事が出来ず、それ故に夜行性となったという。
  • 弱点属性は
    通常種と亜種には有効だった雷属性や火属性はほぼ効果が無いので注意。

MH3G

  • 狩猟に向かえるのはHR8以上からである。
    基本行動は通常種&亜種とほぼ変わらないが、とにかく隙が殆ど無いのが特徴。
    飛びかかりの後の身ぶるいは尻尾回転攻撃の後にしか行わないようになり、
    更に尻尾叩きつけ後に尻尾を引き抜く動作の隙も少なくなった。
    また、通常種・亜種が横跳びから連続飛び掛りの〆としてのみ使用する飛び掛り(大)を
    何の脈絡も無くいきなり行ってくることもある。
    焦って下を潜ろうとして尻尾や身体に被弾したり、風圧を受けて追撃を受けないようにしたい。
    なお、威嚇行動も通常種や亜種と異なっており、猛烈な勢いで尻尾を振り回す(ついでに棘を逆立てる)といったもの。
  • だが、この程度はまだまだ序の口。
    この月迅竜ナルガクルガ希少種が誇る最凶最悪の武器は、
    尻尾のを立たせる事で、尻尾を用いた攻撃の際に周囲に大量の棘を射出し、
    ハンターの回避を妨害するという攻防一体の攻撃である。
    • 上で述べた尾を使用した各攻撃に付随する毒棘弾幕は見た目以上の脅威であり、
      本体の隙削減に貢献するだけでなく、毒によるスリップダメージでの追撃やアイテム使用の妨害
      更には瀕死で離脱しようとするハンターへのトドメと徹底的にプレイヤー達を苦しめる。
      希少種の毒はロアルドロス亜種やギギネブラと違い猛毒ではないものの、
      ガード不可能武器やガンナー装備など防御力が低い装備の場合、
      通常のダメージと併せてそのまま致命傷になりかねない
    • また棘の飛んでくる方角は固定で広がるように飛ぶ特性があり、
      遠距離にいればいるほどタイミングが掴みづらく、まとめて回避することも困難になる。
      そのため、通常種や亜種のそれとは異なり遠距離にいれば大丈夫などという甘えは全くない
      ちなみに棘が立っている状態限定で、明らかに尻尾が届かない場所にこちらが立っていても
      大回転尻尾攻撃や尻尾叩きつけ攻撃を行い、毒棘をばらまいて当てようとしてくる。
      希少種自身もまたこの毒棘弾幕の性質をよく理解しているようだ。
    • 実は棘射出直後には当たり判定が存在せず
      立ち位置を調整すればビターン+毒棘を棒立ちで回避することも可能だったりする。
    非常に強力な能力であるが、
    尻尾を1段階部位破壊することで毒棘チャージの時間が少し長引くようになり、一応僅かながら隙が増える。
    具体的にはモーション終了までに、大タル爆弾(G)を1個置いて漢起爆できたり、
    非怒り状態ならば、大剣の溜め3と回転回避が収まったりする。
    しかしながら、チャージ時間こそ伸びるものの、上述のように毒棘の阻止自体は出来ない。
  • そして毒針攻撃に次ぐ厄介さを誇るのが、初見ハンターを唖然とさせたステルス能力である。
    オオナズチ同様、ステルス状態時はターゲットカメラでは探知不可能となるため、
    ターゲットカメラの利点である自動サーチが全く役に立たない
    その為、相手の位置をこちらである程度予測してタイミングよく回避しなければならず、
    ナルガクルガ希少種のモーションおよび攻撃速度を的確に把握することがほぼ必須となる
    • また、ガード可能武器も回り込みのパターンが多く、とっさにガードし辛い。
      なによりステルス状態からの飛びかかりでは、月迅竜の向いている方向が何処であれ、
      的確にハンターを追尾する上、攻撃の軸合わせがあらぬ方向から向けられてしまい、
      特に多用する尻尾ビターン攻撃を不意打ちで受ける可能性が非常に高い
    • このステルス能力、通常ならばナルガクルガ希少種の姿が完全に消失してしまうのだが、
      怒り状態での赤い目の残光のエフェクトは消失しないので、場所の判別が可能となる。
      怒り状態中に自身の特色といえる能力が弱点になるのは中々珍しい。
      加えて、こやし玉マタタビ爆弾の煙で判別も可能。
  • 通常種・亜種を大きく上回る巨体を持ち、攻撃範囲が広いのも地味に脅威。
    通常であれば避けられるはずの位置関係でも余裕でビターンや刃翼攻撃に巻き込まれる。
    ステルスや毒針攻撃の存在から対処が後手に回りやすいにもかかわらず、
    更にその巨大さを計算に入れた上でポジショニングを考える必要があるため、
    狩猟中の立ち回りひとつ取っても通常種とは比較にならない難易度となっている
    • なお、その巨体故に平常時の行動速度は通常種らと比較してやや遅い*1
      このためスピードに翻弄される場面はやや減っているが、
      一方で通常種・亜種に慣れたハンターからすると若干鈍化しているのが災いし、
      絶妙にタイミングをずらして攻撃してくる感覚に襲われるため、逆に厄介という声もある。
  • 上述の通り非常に厄介なステルス能力や毒棘攻撃だが、これらを封じる手段は一切存在しない
    肉弾戦主体だった通常種らと異なり、
    尻尾を主軸とした攻撃を頻繁に繰り返すことで毒棘を大量に撒き散らし
    横跳び・後ろ飛びなどの攻撃時にはステルス能力を使用して更に隙を減らしてくるため、
    攻撃のチャンスを非常に作りづらい。
    夜霧に紛れながら毒針を乱射し四方八方から襲い掛かかりハンターを仕留める様は
    正に「忍者の手練手管」や「暗殺者」と呼ぶに相応しく、
    慣れないうちは回復する間も無く瞬殺されることも珍しくないだろう。
    • よくナルガクルガ希少種相手だと回避性能+2、覚醒を付けて毒武器を担ぐことが多いが、
      「まあステルスからの飛びかかりも回避性能で避けられるだろう。」という考え方を、
      公式が予想していましたとばかりに飛びかかり時の腹部にがっつり風圧判定が付いている。
      「回避性能さえあれば」という通常種、亜種の常識を毒棘、ステルスとともにぶち壊しに来ているといってもいい。
      特に初見ハンター達の中には、これでBCに運び込まれたハンターも少なからず居ることだろう。
    • 一応、隙と言えそうな行動をピックアップすると
      前述の毒棘チャージ、コンボ含めた各種ビターン、2連続尻尾回転後の身震いなどが挙げられる。
      ただ、いずれも毒棘が無ければの話になってしまうのが辛い所だが…
      通常種・亜種以上に、音爆弾でダウンさせるテクニックが重要になったと言えるかもしれない。
  • 頭部の肉質はかなり硬いが、他の希少種と比べると物理20%とかなりマシで、刃翼と同程度となっている。
    怒り状態になると27%にまで軟化し、斬れ味ゲージが青でも弾かれなくなる。
    物理攻撃でもなんとか部位破壊を狙っていけるラインになるが、そのぶん属性の通りはそこそこ程度。
    また大きな特徴として、通常種らと違って尻尾(特に先端)はかなり柔らかい
    故に通常種および亜種と比較してビターンを含む尾攻撃回避時のメリットが激増しており、
    正にハイリスク・ハイリターンと言える肉質調整となっている。

MH4G

  • 本種自身は未登場ながらも、素材だけは竜人問屋での交換で入手可能。
    もちろんそれを使ってナルガクルガ希少種の武具も一部だけなら作ることができる。
    交換対象はG級のティガレックス希少種の素材。納得の配役と言える。

MHR:S

燦燦と輝く月の下
 
それは月光の威を借りるではなく
己が身にを蓄え 輝きのもとに身を隠し
 
天賦の迅を以て 疾駆
一瞬の間に 仕留める
 
その美しくしなやかな姿
見入るに至るものはいない
  • Capcom Showcase | 2022.6.14』にて、追加モンスターとして久々の復活を果たす事が発表された
    2022年8月10日配信の無料タイトルアップデート第1弾にて彼の根城である塔の秘境と共に同時に追加された。
    • 奇しくもMHRiseの無料タイトルアップデート予定の第1弾で発表されたモンスターも、
      姿を消すことができるオオナズチであった。
      MHW(:I)時のイビルジョーとラージャンのように、
      アップデートの先陣を切るモンスターには拡張前と後で何かしらの繋がりがあるのが慣例なのだろうか。
    • ちなみに、リオス希少種以外の希少種の復活はシリーズを通して初となる。
      そもそも希少種の数自体が少ないのも影響しているが、
      ナルガクルガ希少種はメインシリーズにおいてリオス希少種に続く3種目の希少種であったため、
      ここでの復活は順当なものであると言えよう。
      また、MHR:S発売時点ではリオス希少種やタマミツネ希少種は本編に登場しておらず、
      約10年半ぶりの復活にして、ライズシリーズにおける希少種のトップバッターという大役を務めることになった。
      • リオス希少種夫婦とはMH3G以来の共演であり、彼らの登場フィールドも塔の秘境であるため、
        当時を思い起こさせるような環境になっている。
  • 狩猟解禁はラスボスを制した後の最初のMR上限であるMR10と、比較的早い段階から登場する。
    緊急クエスト「傀異調査:アオアシラ」と同時にアルロー教官から依頼される紅蓮滾るバゼルギウス
    リオス希少種の緊急クエストをそれぞれ制した後の大トリに抜擢されており、登場順に恥じぬ手強い強敵に仕上がっている。
    • クエスト名はお馴染み「不可視の迅竜」。
      なんとクエスト依頼主もあの「怯えた様子のハンターで、
      その上クエスト依頼文さえ当時と同じになっており、MH3Gで戦ったハンターは思わず懐かしさに涙した事だろう。
  • MHWorld以降の作品からはフィールド上で時間が経過すると昼や夜に変化するようになっており、
    これは決戦場フィールドでも例外ではないのだが、今作では塔の秘境に限り昼・夜がずっと続くようになっている。
    このため、ナルガクルガ希少種と真っ昼間に戦う事はできず、設定通り霧深い夜の塔で対峙する事となる。
    • なお、塔の秘境におけるクエストを攻略すると他のフィールドにも出るようになるリオス希少種と違い、
      ナルガクルガ希少種は頑なに塔の秘境から出ようとしない
      透明化という能力を実現するための環境が夜の塔に限られるという設定上、
      仕方のないことではあるが半端ない引きこもりっぷりである
      そのせいで他のモンスターとの複数クエストすらVer.11では登場せず、
      そういう意味では透明になると言う意味でも影が薄い。
      この関係上、Ver.12で複数クエストが追加されるまでは操竜をほかのモンスターに当てることはおろか、
      操竜大技を確認することすら出来ない状態だった。
    • 最初からフィールドに配置されている場合はステルスで消えたり現れたりしながら塔を徘徊し、
      時には腰を下ろして月光浴に興じる事もある。
      一方、大連続狩猟クエストなどで後から塔の秘境に現れる場合、
      空から舞い降りてくるリオス希少種とは異なり、エリア外の塔から跳んでフィールド内に入ってくる。
      戦えるのはごく狭いエリア内だけだが、実際に外に見える塔自体は非常に広い、というのがよく分かるだろう。
    • 因みに唯一姿を現す塔の秘境が決戦場フィールドである関係上、
      ハンターノートの生息地には何も記載されない*2
      単なる仕様上の都合だろうが、
      生息地が記載されていない事から別の場所に本来の住処が存在すると考えるハンターもいるようだ。
      とはいえ多くの汎用フィールドに姿を現す金銀夫婦と比較すると、
      ここ以外で目撃されない本種はなかなかに謎が多い存在であると言えよう。
  • ナルガクルガ希少種の体色と言えば薄い藍色の印象が強いが、
    公開されたCGアートでは頭部から背中側にかけての体毛が白銀を通り越して驚きの白さとなっている
    また、アクセントだった腹部の橙色は影も形もなくなり、霧に紛れる灰白色に染まっている。
    一方で前脚や刃翼の妖しい紫色濃い藍色のグラデーションはそのままになっており、
    コントラストによって闇夜の中に浮かぶ満月を思わせる月白色がより強調されているようだ。
    • PVでは霧立ちこめる月夜の塔にナルガクルガ希少種が降り立つというシーンが公開されている。
      満天の星空や大きく輝く月、その中に聳え立つ塔というロケーションは変わっておらず、
      特徴的なBGMも相まってすぐにナルガクルガ希少種ではないかと当てたハンターも多いようだ。
      フィールドは立ち込める霧がより雰囲気を増しており、
      ナルガクルガ希少種がステルス能力を発揮できる説得力が増したと言えるだろう。
  • 本作ではサイズの変動が存在する。
    最大金冠サイズとなるとMH3G時代の設定値である2500cm級の巨体と戦うことになる。
    また塔の秘境で落とし穴が使用可能となったため、落とし穴に落として捕獲も可能となった。
    本作でストッパー素材になりやすい「月迅竜の重尾棘」は本体の剥ぎ取りでは出ない上
    朧月の欠片」も今作は捕獲の方が期待値が高い*3ため、集めたいときは捕獲推奨である。
  • また、今作のナルガクルガ希少種の防具のスキルには「巧撃」がMHFから逆輸入されている。
    かつてのMHF内においてもナルガクルガの防具に巧撃が付与されていたため、
    後述の戦闘モーションの流用と合わせて、元MHFユーザーはある種の懐かしさを感じ入れるかもしれない。
  • 本作では傀異化という異変がほぼ全ての大型モンスターで発生しているが、
    本種と強く結びつく塔の秘境がVer.14以前の傀異クエストでは戦闘フィールドとして選出されなかったため、
    傀異化したナルガクルガ希少種は登場していない。
    • Ver.15では塔の秘境も傀異討究クエストのフィールドに選出されるようになったことに伴い、
      ナルガクルガ希少種も討究クエストに出現するようになったが、
      これは多頭クエストの取り巻きとしてに限定され、相変わらず傀異化個体としての実装はナシ
      また、その取り巻きとして選ばれることも極めて稀なようであるため、
      運良く入手できたプレイヤーはぜひ記念にロックをかけて保存しておこう。
    • ちなみに同じような境遇のタマミツネ希少種のほうは、
      最終アップデートを経ても討究に実装されていない。
      前Ver.においてイヴェルカーナが出現しないことは不具合であったとして修正が入るという前例があったのだが、
      ナルガ希少種やカーナが登場する中、何故彼の個体だけが登場出来ていないのかは不明である。

戦闘能力

  • 今作でもMH3Gと同様の環境である夜の塔の秘境にて
    霧を使ったステルスや毒棘を放つビターンといった従来通りの戦法を基本とする。
    • ステルスでの消え方はスッと透明化して消える3G時代やオオナズチのものとは異なり、
      消す直前の姿勢の形に白い霧を残し、目隠しや視覚的な撹乱を引き起こすものとなっている。
      刃翼を纏うかのように体に引きつけ身を隠すその姿は、まるで隠れ身の術を使う忍者そのものである。
      また、怒り時では赤色の眼の光が尾を引くという特徴もそのまま再現されている。
    • ただし、3G時代では無効化されていたステルス時のターゲットカメラは今作では常に有効に機能する
      そのため、ターゲットカメラを無効化されて明後日の方向に向いてしまうという事は起こらなくなっている。
    • ステルス中の行動は固定されており、
      どんな動きをしながら姿を消したかで何をしようとしているのか判別できるようになっている。*4
      また、透明化から攻撃を仕掛けてくる直前には眼光がキラッと強く閃く演出が入るため、
      襲撃のタイミングも計りやすくなった。
    • 厄介であった毒棘飛ばしは、エフェクトが通常種にも増して大きく、かつ紫色のものに変更されており、
      視認性が向上した上に毒属性かつ危険な攻撃であることが分かりやすくなった。
      • とはいえ同じくアップデートで追加されたリオレイア希少種のサマーソルトとは違い、
        毒棘の追加効果は通常毒のままであり猛毒に強化されてはいない。
        その為、毒無効スキルを付けて行けば少しは戦い易くなるだろう。
  • 基本的な行動パターンは通常種を踏襲したものとなっているが、各種新モーション*5
    および後述する形態変化とあわせ、ほぼ別物の強さに仕上がっている。
    • 構えてからの刃翼跳びかかりは通常種と比較して凄まじく高速化しており、二回連続で間髪入れず行ってくる。
    • MHW:Iにて通常種が用いていた、高速で前方に跳躍して噛みついたのち尻尾で薙ぎ払う攻撃も復活した。
      しかし大きく手が加えられており、飛び退く距離が減って反撃に転じやすくなった一方で、
      薙ぎ払い時の体勢をMHW:Iより低くとり、横に広範囲を薙ぎ払う強力な攻撃へと変わっている。
  • 新技で特に注意が必要なのが咆哮を行ったあと、サイドステップからの連続大回転を行う「木枯らし大回転攻撃」。
    食らってしまうと大ダメージを受け打ち上げられてしまう上、
    オマケに判定が4回もあるためカウンター技で受け流す事も不可能。
    ガードで受け止めようものならスタミナと体力をごっそり持っていかれ、
    場合によってはスタミナ切れでガードブレイクしてしまう事も、
    予備動作としてバインドボイスの判定の無い咆哮を行い、ハンターも警告してくれるためすぐさま回避体制を整えよう。
  • また、尻尾の毒針攻撃も様々な行動パターンが追加されており、素早く飛び退ってから
    ハンター目掛けて毒針を放ってきたりと、意表をついた攻撃を行うようになっている。
    • MHFの極み駆けるナルガクルガが用いていた、
      尻尾を振り上げて棘を上空に射出し、時間差で全方位に棘を降り注がせる攻撃が追加された。
      月迅竜本体のモーションは極み個体のものがそのまま流用*6されており
      エスピナスやアスール装備に続いてのMHF要素逆輸入となっている。
      攻撃範囲は大幅に縮小され、落ちてくる間隔も長くなっている代わりに
      降り注ぐ範囲がナルガクルガを中心に少しずつ外へ広がっていく為、
      範囲外に逃れたと思っても油断しない事。
      逆にナルガクルガに密着してしまえば棘に当たらなくなり、モーション中は攻撃し放題となる。
      • MHFの時点で着弾地点には毒煙のようなエフェクトが一瞬発生していたが、
        本作ではこれが少しの間持続するようになっている。
    • G級白疾風のモーションで上空に毒針を射出しつつ回り込む行動も行う。
      毒棘は数こそ多い物の射出された時点で降下位置が固定され、白疾風のような超ホーミングはなく、
      直後に再度回り込んでからの飛び掛かり斬りからの威嚇まで行動が決まっている。
  • そして、体力が半分を切ったあたりから霞隠れで姿を消し、高速で跳びまわってから
    身を大きく翻して月面宙返りの如き動きから強力な尻尾叩きつけを放つという実に必殺技らしい攻撃を行う。
    公式ガイドブックによれば、この攻撃は「朧月」という名称であるようだ。
    高速かつ縦横無尽に跳びまわるうえ、土煙と赤い眼光でしかナルガクルガ希少種の姿を捉える手段がない為、
    初見では確実に対応困難であろう。
    また威力だけでなく気絶値も非常に高く、ナルガクルガ希少種を狩猟する上で最も警戒するべき技の一つと言えるだろう。
    通常ガードも出来ないため、ガード強化を付けるかカウンターで対処、または大人しく回避しよう。
    回り込み中は一切攻撃を行って来ず、最後の尻尾叩きつけを回避すれば良い。
    眼光をよく見ると叩きつけの直前にバックステップしていることがわかるため、
    これを目安に回避のタイミングを計るといい。
    • この行動を皮切りに、いよいよ本気を出すということかナルガクルガ希少種の行動が激化。
      回り込みつつ霞隠れで姿を消して飛び掛かる攻撃はサイドステップを2回行って翻弄し、
      噛みつきつつ薙ぎ払う攻撃は間髪入れずに2連ビターンに繋げ、
      木枯らし大回転攻撃は直前のステップを霞隠れをしながら行って開始位置を読みづらくする等、
      前半戦で動きに慣れてきたハンターを引っかけるように行動が強化される。
    • 因みに「朧」という文字は同じ透明化仲間の朧隠ホロロホルルにも使われている漢字であり、
      後述の高難易度クエストでもこの漢字が強調されている。
  • 以上のように戦闘能力はMH3Gとは段違いに強化されている一方で、
    明確に付け入る隙となる部分も増えている。
    • 尻尾の棘を逆立てた状態が新たに「猛棘化状態」という形態変化として扱われており、
      この状態になると各種攻撃に付随した毒棘飛ばし、及び上述した単体での毒棘飛ばし攻撃を行ってくるが、
      今回は棘の逆立った尻尾に一定ダメージを与えることで、この猛棘化状態を解除できるという新たな要素が加わった。
      同時に追加された紅蓮バゼルやリオス希少種に、それぞれ強化形態とその解除方法が存在する事に倣ったのだろうか。
      厄介な毒棘を封じる事が出来るので積極的に狙って行きたいが、
      ステルスを織り混ぜ機敏に動き回るナルガ希少種の尻尾を狙うのは危険が伴う。
      ビターンを回避出来れば大きな隙を晒すので、安定してかわす事が出来れば尻尾を叩く大チャンスになるだろう。
    • 肉質についても大きく変化している。
      今までは「希少種は頭部の肉質が堅い」のがお約束であったが、
      今作のナルガクルガ希少種の頭はなんと斬撃・打撃で最大弱点となっており、
      射撃も尻尾の方が柔らかいものの頭部にも弱点特効が有効となっている。
      逆に尻尾は3Gの頃の極端な柔らかさはなくなっており、斬打とも40とそこそこ。
      怒り状態になると軟化するので、毒棘射出を封じたり切断したりするためにうまく攻撃を躱して狙っていきたい。
      • 部位破壊の面では尻尾が肉質が柔らかい割には非常に切りづらくなっており、
        かなり積極的に狙わないと切る前に討伐してしまうことも多々ある。
        尻尾を頻繁にこちらに差し出してくれるので、攻撃を躱して反撃するプレイヤースキルが問われるだろう。
        また、何故か頭の耐久値が尻尾と同等かそれ以上に高くなっている。
        こちらは最大弱点である故に狙う機会も多いだろうが、それが災いして
        半端に狙っていると、破壊前に体力が尽きてしまうことが多々ある。
    総じて、MH3Gより長いリストラ期間を経て一新され、
    別物と言える好敵手に生まれ変わっている。

操竜

  • ナルガクルガ希少種は本作に於いても塔で一騎討ちを行う事しかないが、
    大型モンスターである為、操竜が可能となっている。
    但し、Ver.11時点ではナルガクルガ希少種の力を振るう相手が居なかったため、
    一通り動きを見たら速やかに壁ドンもとい操竜離脱で畳み掛けるしかない状態だった。
    • 勿論操竜大技に関しては、この時点ではゲーム内で確認することすらできず、
      公式ガイドブックで木枯らし大回転攻撃→朧月という必殺技2連という内容である事が初めて判明した。
      その総合ダメージはやはりと言うべきか並のモンスターの大技を軽く凌駕する程であり、
      機会があれば積極的に狙っていきたい。
  • Ver.12で追加されたクエスト「毒を以て、薬と為す」は塔での大連続狩猟のため、
    ついにナルガクルガ希少種の操竜で他のモンスターと戦えるようになった
    決戦場フィールドでの大連続の形態上、操竜した頃には他のモンスターが瀕死というケースも多いが、
    上手くいけば単体クエストでは見られない操竜大技も実戦で確認できる。
  • また、凶双襲来クエストタマミツネ希少種と同時狩猟として共演しており、こちらでも運が良ければ操竜大技を出せる。
    しかし、同じ境遇であったタマミツネ希少種の操竜大技の方に話題性を食われやすく、
    ナルガクルガ希少種の方が後に登場するという事もあって
    本クエストで操竜大技を拝みやすいのはタマミツネ希少種の方になるだろう。

烈禍襲来:朧なり、その姿

  • 大型アップデート第4弾に伴い、姿を消すナルガクルガ希少種のごとくひっそりと追加されたクエスト。
    依頼文から強化個体であることは分かるものの、
    「どうせいつもの体力と攻撃力が上がった個体だろう」と高を括るハンター。
    ……が、戦っていくうちに段々と違和感を感じることになるだろう。
  • まず、毒棘を直線に飛ばしてくる攻撃では十字型にも毒棘が飛ぶようになっている。
    また、毒雨の範囲がいつもより広くなっている。
    …ここまでなら、「そんなような気がする」程度でも収められたかもしれないが、
    後半戦突入モーションの朧月の超高速化
    通常種ですらなしえなかった透明化からの3連尻尾ビターンに襲われ、
    ハンター達はこのクエストの恐ろしさに気づくのである。
    • そう、このクエスト、従来の体力や攻撃力が単に上がっただけの強化クエストではなく
      新モーションを引っさげたナルガクルガ希少種の狩猟クエストなのである。
      公式のアップデート情報ではこのようなクエストが追加されることは予告されておらず、
      驚いたハンターも多いことだろう。
      特に大技である朧月は、かのメル・ゼナの瞬間移動並みの超高速で、縦横無尽に跳びまわる
      古龍のように特殊なエネルギーを使用せず、自らの脚力のみでこの速度を叩き出すのだから凄まじい。
      もはや通常の視点移動で追うのは不可能なほどであり、かと言ってターゲットカメラやロックオンカメラだと
      そのあまりの画面のせわしなさに逆に翻弄されるなどという声も上がっている。
      まさかこんな方法でターゲットカメラを封じてくるとは恐るべし
  • この新クエストでの変化・強化は、おそらくその設定や登場フィールドの難しさなどから
    傀異クエストに顔を出していないナルガクルガ希少種に対する開発側の粋な計らいと思われる。
    なんなら同時追加のイヴェルカーナや傀異克服バルファルクの実装は大半のハンターの予想通りだったため、
    一部ではこちらの方が驚かれていた。

MHXR

  • MHXRにも登場。
    本作では全てのモンスターに属性が割り当てられているが、
    元々が無属性のナルガクルガ希少種は体色をイメージしたのか氷属性が割り当てられている。
    上述のように、月迅竜は氷に弱いのだが、イメージ優先なのだろう。
  • 通常種や亜種と同じく飛ばす尾棘の速度が低下しているほか、
    ステルス状態でもターゲットアイコンが消失しない為、
    メインシリーズと比べれば幾分か良心的になっていると言える。
    ただし攻撃を受けて痛いことに変わりはないので油断は禁物。
  • 二頭狩猟クエストにも登場。2種類のクエストが存在し、それぞれ相方はギギネブラボルボロス亜種である。
    離れていても当たる尾棘飛ばしは分断してもう一方を相手にしていたとしても注意。
    特に怒り時には適正防御力でも猛毒に加えて500ダメージも受けてしまうとんでもない代物なので
    双方の行動に気を付けつつ立ち回りたい。
  • 余談だが本作ではメインシリーズ同様の夜の古塔に加え、一部のクエストでは
    昼の古塔にも現れる。もっと言えば二頭狩猟クエストに至ってはほぼ快晴である。
    陸揚げされたアイツといい、システム的に仕方なかったのかもしれないが設定無視もいいところである。
  • ちなみに本作では音爆弾(とタル爆弾と高周波旋律)が使えず、
    ハンターが能動的に大音量を起こすことはできないが、
    非怒り時で連続翼撃の構え中に2頭狩猟の相方が咆哮を放った場合はしっかり転倒する
    とはいえタイミングが合うのは稀であり、
    そもそも2頭狩猟では2頭を出来るだけ離して戦うのが基本なのでほぼ見られないが。

武具

  • 希少種から作られる武器は、MH3GとMHR:Sで特徴が大きく異なっている。
  • MH3Gでは、生産時の名前は頭に“エクリプス”とつく。
    切断属性の武器7種類はさらに強化することができ、七星○○【△△】という名前になる*7
    • 「エクリプス(Eclipse)」とは「月食、日食」という意味の英語であり、
      七星剣とは北斗七星をあしらった実在した刀剣のことである。
      また、七星武器の【】内の単語は、北斗七星それぞれの星の中国名となっている。
    性能についても、爆破武器ミラオス武器に勝るとも劣らぬ強力なものが多い。
    近接武器はいずれも素で長めの紫ゲージが手に入り、さらに比較的高めの攻撃力と会心率
    ギギネブラやロアルドロス亜種などの武器には属性値では劣るものの、
    毒属性も付与される(武器によっては覚醒スキルが必要)など、非常に汎用性の高い一品となっている。
    その代わり、やっぱりだが迅竜の天鱗や朧月の欠片などのレア素材を2~3個必要とすること、
    何よりもHRを40まで上げないとクエストを受注できないことなどもあって、作成難易度はかなり高い。
    一応参加はHR8からなので、友人等がクエストを出しているのならお願いするのもいいかもしれない。
    • HR8の段階で受注できるイベントクエストもある。
      3DSの場合はダウンロード済みのデータを持っていれば作成可能時期はやや早まり、
      Wii UのHDVer.の場合ダウンロードせずとも最初から収録されているが、
      該当のクエストでは強化個体が相手となるため注意。
    • 武器によっては一発生産も可能だが、生産する場合は生産と強化で朧月の欠片を2個も使う。
      勿体ないので、普通のナルガ武器から強化しよう*8
    • また、MH3G時点のハンマーは亜種のものを希少種素材を使って強化するというシステムをとるため、
      純粋に希少種素材のみを用いたものは存在しない。
  • MHR:Sではエクリプスの段階が削除され、直接七星武器、もしくは後述の斗宿武器の段階で生産される。
    3G時点で存在しなかった武器種と強化先のなかった武器種は、斗宿○○【△△】という名前になり、
    弓のみ独自の銘を持つようになった。
    • MHR:Sで追加された武器銘の「斗宿」とは、北斗七星の対となる南斗六星を意味し、
      【】内の単語も七星武器と同様にそれぞれの中国名である。
      また、弓の銘は北斗七星の指し示す北極星を意味するものとなっている。

余談

  • ナルガクルガ希少種は武具の印象から「白」という印象を抱かれやすい。
    実際は夜霧や月光を連想させる幻想的な体色を持っており、
    一言で言い表すのが困難なのだが、全体的には「蒼銀」とでも呼ぶべき竜である。
    • 後にMHXでは、二つ名持ちモンスター「白疾風ナルガクルガ」が登場した。
      此方は二つ名の通り白い体毛の割合が非常に多く、
      ナルガクルガ希少種と比較しても「白」のイメージが色濃い。
  • オオナズチのステルスの原理を解説すると、
    あちらは鉄分の豊富な自身の血液に微弱な電流を流し、
    鉄分を背景の色に変色させた上でそれを皮膚に反映させる「保護色」、
    空気中の水分を自分で霧状に散布、目に届く光を屈折させることで姿を晦ます「霧隠れ」、
    五感を鈍らせる作用がある特殊な神経毒のガスによる「感覚錯乱」という
    3つの要素を複合させることで、環境に依拠しない完全な透過を実現している。
    対してナルガクルガ希少種のステルスは自らの体毛により月光を屈折させる能力と
    塔の秘境に漂う夜霧をフル活用したものであり、周囲の環境に依存した能力である。
    同じステルス能力であるが、姿を消すという一点に着目すれば、
    自らの能力のみで周囲の環境と敵の感覚をも意図的に変化させ
    どこであろうと自在に姿を消してしまうオオナズチに軍配が上がるだろう。
    • ただし、ナルガクルガ希少種はそこに俊敏性や圧倒的なスピードも併せ持っている。
      透明化に特化したオオナズチと、完全なステルスでなくとも、自身の運動能力も併せて
      刹那の内に視界から消えるナルガクルガ希少種。
      同じ「消える」という特性を持ちつつも、双方の持ち味が活かされ差別化されている。
      古龍という大自然そのものの力を宿す者と、通常の生物でありながら、環境の利用や運動能力の特化によって
      古龍に比肩する能力を得た者との対比が面白い。
  • 呼び方はナル希、希ナル、ルナルガ(月の女神の名であるLuna+ナルガから)など。
    好きな呼び方を選ぼう。
  • 同期のラギアクルス希少種と同様、微妙に参戦の機会に恵まれていないモンスターである。
    メインシリーズでは長らくMH3Gにしか登場しておらず、
    MHR:Sでの復活まで10年以上もの歳月を要することとなった。
    もっとも、派生作品も含めるとMHXRやMH-Rには参戦できており、
    シリーズ全体で見るとそこそこ定期的に出番があった方ではあるのだが。
    ただしMHSTシリーズには、通常種、亜種、白疾風が登場している中で唯一参戦できていない。
    • 設定上、ステルス能力の発揮には月が出ている霧の深い夜という限定的な状況が必要なのだが、
      参戦機会に恵まれないのはそうした条件を満たせるフィールドが限られてしまうことが主な原因だと思われる。
      特にMHW以降はクエスト中に時間経過で昼夜が変化する仕様となっており、
      根本のシステムレベルで相性が悪い。
      MHR:Sでは塔の秘境ごと導入することでこの問題点はクリアしているようだが、
      今後の作品へ参戦させる上では大きな課題となる部分だろう。
    • 同じく参戦機会に恵まれにくいオオナズチと合わせて、
      「本当は参戦してるけど消えてて誰にも気付かれない」などと言われるネタもある。

素材

  • ナルガクルガ種の天鱗や靭尾が入手できることがあるほか、「月迅竜素材」と呼ばれる固有素材を持ち、
    「朧月の欠片」という希少種固有の激レア素材も有している。
月迅竜の厚鱗
通常種のものとは別物として扱われる、月迅竜の鱗。
圧倒的強度と軽量さを合わせ持つ稀有な素材となっている。
その軽さは羽衣の如く、その堅さは金剛が如き。
MHXRでは「月迅竜の鱗」が登場する。2頭クエストに登場する個体からは「双鱗」が入手できる。
月迅竜の豪斑毛
月迅竜の表面に密生した藍毛。
抜群の張りと柔軟さで体を保護し、時に針の如く外敵を射す。
通常種の素材とは別物として扱われる。
月迅竜の重牙
月迅竜が持つ鋭く極太の牙。通常種とは別の素材として扱われる。
刃物の様に鋭いが、欠けることもない。
その様子は、「大自然の生んだ奇跡」とまで称される。
月迅竜の重尾棘
月迅竜の尻尾にある鋭利な棘。通常種のそれとは別物である。
放たれた棘は、鋭さと速さで遙か彼方まで飛んで行く。
月迅竜の動きに合わせて頻繁に放たれるほか、毒性を有していることも特徴的。
  • MHR:Sでは絶妙なレベルで入手しづらい癖に要求数が多いストッパー素材に。
    最も入手確率が高いのは尻尾の剥ぎ取りなのだが、ご存知の通りナルガクルガ希少種の尻尾は毒棘が飛び交う超危険部位。
    特に、野良のマルチでは切断はかなり困難である。
    本体の剥ぎ取りでは出ないため、捕獲報酬に賭けるのが一番現実的か。
月迅竜の透刃翼
ブレード状に発達したナルガクルガの翼。
希少種のものはときに透き通って見えることから「透刃翼」と呼ばれる。
あまりの鋭さゆえか、あるいは希少種の迅速のなせる技か、その原理は不明。
さらに、極めて形状が美しく希少性の高いものは、後述の「朧月の欠片」と呼ばれ、区別して扱われる。
朧月の欠片
ナルガクルガ希少種からごく稀に入手できる幻の刃翼。
まるで月の欠片と見紛う逸品で、武具に用いれば月夜を支配できる。
  • この朧月の欠片だが、天鱗以上に入手の難しい素材として有名。
    剥ぎ取り、捕獲、落とし物が2%で、頭部の部位破壊報酬で3%とやはり厳しい入手確率となっている*9
    希少種装備では防具一式には2個(ガンナー用も含めれば4個)、武器は生産で2個、
    強化の場合でも1個が必ず必要となるなど、使用頻度が異常なまでに高い
    しかも固有武具のみならず、ラギアクルス希少種の防具にも2個要求される。
    MH3G作中でも屈指のストッパー素材であり、素材元であるナルガクルガ希少種の戦闘力も相まって、
    武具の作成難易度は極めて高いと言える。
    ナルガクルガ希少種は今日もその七面倒さに唾棄されながら狩られている。
    • この難易度から朧月の欠片を正攻法ではなく、
      音爆弾による落し物とメラルーフェイクでひたすらマラソンする方法で回収を試みるプレイヤーも多い。
      加えて月迅竜には部位破壊限定の素材は無いので、*10
      この朧月の欠片に限らず、月迅竜の素材は尾棘以外はメラルーフェイクで入手が可能
      苦戦する場合は、尾棘が必要量集まった後はメラルーフェイクに素材集めを託すという手段もある。
    • その入手難易度の高さからか、インターネットで「朧月」と入力して検索にかけると、
      検索予測のかなり上の方に「朧月の欠片」というキーワードが出てくることもある。
  • MH4Gでも素材交換で登場。ティガレックス希少種の驚異の大爆心と交換出来る。
    また、アイコンが天鱗系統から宝玉系統に変わっている。
  • ちなみに、朧月(おぼろづき)とは水分の関係でぼやけて見える月のことである。
  • この手の素材には、「地を統べ、天を掴むといわれる」などの大仰な説明文も珍しくはないが、
    その大半は末尾に「…といわれる」と記される。すなわち伝聞や憶測の域を出ないものである。
    しかし朧月の欠片では少々、いや相当事情が異なる。
    その説明文たるや「月夜を支配できる。」…断定形なのである。
    確かにこの素材を手にできるだけでも世界観的には極め付きの猛者であることに違いないのだが、
    それにしたって月夜を支配できることが確定しているのは少々過剰ではないだろうか…?
月迅竜の骨
ナルガクルガ希少種の骨。
MHXRで追加された固有素材。2頭クエストに登場する個体からは「双骨」が入手できる。
月迅竜の翼
ナルガクルガ希少種の翼。
MHXRで追加された固有素材。2頭クエストに登場する個体からは「双翼」が入手できる。
月迅竜の透刃翼と思われるが、月迅竜の透刃翼とは別の素材として扱われる。
月迅竜の氷結玉
ナルガクルガ希少種が持つ玉石。
MHXRで追加された固有素材。2頭クエストに登場する個体からは「双氷結玉」が入手できる。

関連項目

モンスター/ナルガクルガ
モンスター/ナルガクルガ亜種
モンスター/白疾風ナルガクルガ
モンスター/ナルガクルガ/派生作品
武器/ナルガ武器 - ナルガクルガの素材を用いた各武器へのリンクあり。
防具/ナルガシリーズ - 希少種の月光/白影シリーズについても記述。
システム/希少種
アクション/ビターン
アクション/ステルス

クエスト関連

クエスト/不可視の迅竜 - 3Gでのナルガクルガ希少種の初登場クエスト。MHR:Sでも復活している。
登場人物/怯えた様子のハンター - クエスト「不可視の迅竜」の依頼人。
クエスト/星天月地 - 3Gにてナルガクルガ希少種を狩猟するイベントクエスト。HR8で受注可能だが通常の個体より強力。

モンスター関連

モンスター/ティガレックス希少種 - クエスト名などに類似点があり、ナルガクルガ希少種と対をなすかのように扱われている。
モンスター/リオレイア希少種 - 同じく希少種で月に縁がある先輩。さらに尻尾は毒を持つ。
モンスター/オオナズチ - ステルスの先輩且つ、毒属性も扱う。
モンスター/朧隠ホロロホルル - ステルスの後輩。


*1 ダッシュや尻尾攻撃の挙動を見比べてみると分かりやすく、この辺りは後に登場したティガレックス希少種とも共通している。
*2 今作では風神雷神夫妻今作のラスボスタマミツネ希少種などが同じ仕様になっている
*3 3G時点では剥ぎ取りの方が期待値が高かった。本種に限らずRiseシリーズでは捕獲の方がレア素材の期待値が高いことがほとんど。
*4 上体をもたげつつ→刃翼斬りつけ、サイドステップしながら→飛び掛かり斬り、バックステップしながら→ムーンサルト尻尾薙ぎ払い、歩きながら→回り込みビターンなど
*5 上体をもたげてステルスに入り、すぐさま刃翼斬りつけを行う攻撃や、後述するサイドステップを行ってからの連続大回転攻撃が追加された。
*6 類似した攻撃自体は遷悠種も使用していたが、そちらは接地したまま尻尾だけを上に振り上げるモーションだった
*7 例:七星剣斧【開陽】七星刀【天権】
*8 例外として、大剣は通常種の武器から強化できず、一発生産のみ。朧月の欠片の消費も1枚で済む
*9 刃翼の部位破壊では入手できないので注意
*10 厳密に言うと靭尾と尾棘は本体から剥ぎ取れないが、尾棘は尻尾から剥ぎ取れることがあるほか、靭尾は通常種および亜種からも入手が可能