武器/狼牙剣斧【暴獄】

Last-modified: 2024-02-21 (水) 17:16:41

MH3Gで初登場した、ジンオウガ亜種の素材から作られたスラッシュアックス。
無双の力を持つ獄狼竜の剣斧。漏れ出ずる紅光が揺らぐ度に、飛竜の悲鳴が木霊するという。

目次

性能

MH3G

  • 王牙剣斧【裂雷】の次の強化先として獄剣斧リュウガを作製。その次で狼牙剣斧【暴獄】(ぼうごく)の完成となる。
    スラアク使いが待ち望んだ2本目の素で龍属性を持つ武器である。
  • 攻撃力1196に龍属性260、スロット一個に強撃ビンとなかなか強い性能なのだが…
    斬れ味レベル+1の力を借りても紫10という状況。
    白色ゲージは50あるが、他の狼牙武器を見ると優れた斬れ味を持つため、
    他の性能が良いだけに本当に惜しい(一応太刀も同じようにあまり優秀な斬れ味を与えられてはいないが)
    「紅光が揺れるたびに飛竜が悲鳴を上げる」というがとても考えにくい。
  • 今作のスラッシュアックスは大業物が多く、
    • 会心率-5%、滅龍ビンという欠点こそあるものの、
      攻撃力1288に匠で紫60というとんでもないスペックを備えた、本作最恐の滅斧グラバリタ
    • 攻撃力こそ1058とやや力不足だが、素で紫50という異常なまでに鋭利な斬れ味に加え高い龍属性500、
      更にこれをかち上げる強属性ビンを搭載した神滅斧アル・ヴォリア
    • 攻撃力1196&紫ゲージ30&強撃ビン、
      ついでに氷属性が120と他の一級武器に引けを取らない性能でありながら
      スロットが3つも空いているぶっ飛んだ剣斧スラッシュフォックス
    • 強撃ビン搭載の剣斧では最大の攻撃力1242、匠で紫40、
      ついでに水属性180も付いた、あのGNTの更なる進化形海王斧ナバルディード
    • 1150という十分実用に耐える攻撃力と素で紫50という圧倒的斬れ味に強撃ビン、会心率30%、
      覚醒での毒属性にスロット1とぶっちぎりの性能を誇る完全無欠の最終兵器七星剣斧【開陽】
    などと言った大豪武器に力負けしてしまい、MHP3の黄金時代と打って変わって狩場から姿を消した。
    やはり「王牙剣斧【裂雷】」は無属性武器として見ても強いというのは開発も「やりすぎた」と判断したのだろう。
    • 尤も、元祖「無属性として見ても最強の属性剣斧」であるGNTは、
      上記の通りさらに強化されて復活していたりするのだが。

MH4

  • MH3G同様通常種武器から派生する。今作では「獄剣斧リュウガ」で最終強化となる。
    その性能は…
    • 一線級の攻撃力918、および強撃ビン
    • 時期的に嬉しい龍属性280
    • 素で、匠で長めの白ゲージ
    • 残念ながら会心率0%、スロットもなし
    と、最強とは行かないながらも高水準でまとまっており、今度こそ活躍の時が来た…
    と思いたかった
  • やはり今回も凶悪なライバルがいた。
    中でも最大の強敵は黒蝕竜ゴア・マガラおよび天廻龍シャガルマガラ素材で作られるTHEエグゼキューターである。
    性能を見てみると、
    • リュウガと同値の攻撃力918、そして強撃ビン
    • 唯一劣る、龍属性200
    • 素で短い、匠で白が50増える
    • スロットは同じく0だが、会心率35%
    と、上位互換と言い切ってしまってもいいような性能だったのである。
    龍属性値が勝っているとは言え、わずか80の差である。
    せめてスロットがあれば……
  • ただし前述の通り単体で見れば十分実用に足る性能であり、別に産廃という訳ではない。
    また要求されるレア素材も強化途中および一発生産の逆鱗のみで、昏玉は使わない。
    対して上記のエグゼキューターは玉を2種使う上に作成可能時期も遅い。
    詰まる所、見た目の好みや素材の在庫などでこちらを選んでも特に問題はないのである。

MH4G

  • G級武器として暴獄が復活。その性能は、
    • 強撃ビン持ちとしてはかなり高い攻撃力1512
    • 充分な龍属性値350
    • 斬れ味は匠で紫30、素でも非常に長い白ゲージ
    と物理攻撃型のスラアクとして非常に高水準なものにまとまっており、
    今までの暴獄とは思えない程の超強化が施された。
  • また、狼牙武器の通例として武器のレア度が9となっているため、
    この性能だと言うのに極限強化に大極竜玉を必要としない
    そのためG★3の極限個体クエストをクリアすれば比較的簡単に極限強化を行うことが可能である。
    これもメリットであると言える。
    • ただし今作のG級ジンオウガ亜種は上位個体とは見違えるくらい手強いため
      強化にはそれなりの覚悟を要するだろう。
  • ここで気になるのは、前作で散々苦汁を舐めさせられたシャガルマガラの剣斧、THEクローザーである。
    あちらは龍属性390と長い紫ゲージを持つものの、会心率を考慮した攻撃力期待値が1426に収まっているため、
    なんと暴獄が強撃ビンスラアクとしての立場を奪うことが出来ている
    • なお、上位の時点ではリュウガが属性寄り、エグゼキューターが物理寄りの性能だったので、
      ポジションが逆転していることになる。
  • MH4Gの強撃ビン持ちスラアクは、
    3と3Gで強撃スラアクの代名詞であったナバルデウス剣斧の返り咲きや、
    今作新たに台頭する叛逆斧バラクレギオンなど強力なライバルもいるが、
    【暴獄】は、会心率こそないものの、1500台の攻撃力と優秀な斬れ味、
    比較的容易な極限強化、そして古龍など最上級モンスターの多くに有効な龍属性を持つことにより、
    龍属性が弱点の敵では大活躍できる。
    嘗て一世を風靡した強撃ビン剣斧系統としての意地を見せたと言えるだろう。
    通常種武器もこのくらい頑張ってほしいものである
    • ただし武器倍率10+会心率15%の差があるKNDの物理火力は決して無視できるものではなく、
      たとえ斬れ味の差があろうとも、水より龍が有利だとしてもKNDを超えられない場面もある。
      そして斬れ味の優位性を唱えると今度はバラクレギオンが立ちふさがってくる。
      こちらも武器倍率10+会心率10%と大きく水を空けられており、
      匠が必要ない点や紫ゲージの維持が容易い点を鑑みると物理面ではKND以上に手強い。
  • ただしオオナズチやダラ・アマデュラ、ゴグマジオスなどの水属性に強く龍属性に滅法弱い相手ならば暴獄が有利なので、
    テオ・テスカトルや錆びたクシャルダオラ以外の古龍に対しては最強のスラッシュアックスと言っても過言ではない。

MHW:I

獄界の斬裂斧

  • アップデートによりジンオウガ亜種のアイスボーンへの参戦に伴い
    この武器も復活…することはなく、通常種武器同様リストラされてしまっている。
    通常種武器が迅雷の斬裂斧が登場しているのに対し亜種武器は獄界の斬裂斧が登場している。
    強化後の獄界の斬裂斧改の性能はというと、
    • 攻撃力945
    • 悪くない会心率0%
    • 火力を底上げする強撃ビン
    • 龍属性300
    • 龍封力【中】
    • 斬れ味は素で紫40、匠で延長可能
    • スロットはLv2が1つ
    とジンオウガ武器らしくバランスよくまとまっており、大きな弱点も見当たらない。
  • 運用する時は会心カスタムに見切り弱特を積めば達人芸で紫ゲージを維持出来る。
    匠5を積むと紫90となり、エリア1回分の戦闘には十分である他、
    零距離メインなら斬れ味はクエストクリアまで紫ゲージを維持出来るだろう。
  • 属性値はそこそこで、龍封力はあまり重視されていないので、強撃ビン搭載の物理剣斧としてみてみよう。
    • 匠5を積む運用ならネギ武器の断滅がライバルだろう。
      断滅はほぼ全てのネギ武器共通の白110という圧倒的な斬れ味に加えトップクラスの攻撃力をもつ。
      こちらはより高い龍属性と紫ゲージをもつという点で差別化したい。
    • 達人芸運用なら銀レウス武器のシルバーギアがライバルか。
      シルバーギアは匠を積む必要こそあるものの素の会心率が高いという点が優秀である。
      こちらは素で紫ゲージをもつという点では優れているが、会心率が0%なので見切りLvを最大まで積む必要がある。
      そこそこある属性の相性でどちらを使うか考えればいいだろう。
      • しかし、この2つの武器には決定的な違いがある。
        なんと獄界の斬裂斧改は汎用グラフィックであるのにパーツ強化非対応なのである。
        対するシルバーギアはしっかりパーツ強化に対応している。
        アップデートでパーツ強化段階が解放されていくMHW:Iでは、
        アップデートを重ねる度にシルバーギアが有利になっていくのである。
        同じレア度12なのに何故なのだろうか…

MHF(スラッシュアックスF)

  • G10.1にてジンオウガ亜種が遷悠種として実装されたのに伴い、
    遷悠武器スラッシュアックスFとして導入された。
    本作における生産時の銘は「獄斧リュウガ」であり、
    そこから1回強化する事で、お馴染み「狼牙剣斧【暴獄】」となる。
    • なお、よく見ると分かるように、メインシリーズとは生産時の銘が1文字だけ異なっている
      殆どがメインシリーズと同じ銘で導入されている遷悠武器にあって、
      生産時の銘が異なるというのはこの武器が初めてである。
      ちなみに、生産時ではなく最終強化の銘が異なる遷悠武器なら以前から存在していた。
  • 実装前にG10.1プレビューサイトにて公開されていた暴獄の性能は、
    • 王牙剣斧【裂雷】より僅かに低い攻撃力2662
    • こちらも現状トップである龍属性1000
    • 会心率5%
    • 王牙剣斧【裂雷】同様の強属性ビン
    • 斬れ味は王牙剣斧【裂雷】と概ね同じ
  • MHF-G10時点では強属性ビンの単純龍属性武器は存在しなかったため、
    狼牙剣斧【暴獄】は空いている穴を見事に埋めた形となっている。
    龍属性が良く効くモンスターに活躍できるのは自明の理であろう。
  • 気になるのは、同アップデートで実装が予告されている
    ルコディオラのG級スラッシュアックスF「クリダール=アーラ」だが、
    あちらは長い紫ゲージによる継戦能力に優れ、強撃ビン装備の龍/麻痺双属性武器となっており、
    同じ龍属性武器ではあるが用途が正反対の為差別化はできている。
  • この武器を生産するためのキー素材は「獄狼竜の滅龍殻」となっている。
    MH4G同様に滅龍殻はレア素材、というほどでもないのだが、重殻に比べると入手しづらく、
    それが20個必要なので生産は少し大変なものとなっている。
    なおこれはジンオウガ亜種の穿龍棍にも言える。

余談

  • 狼牙剣斧【暴獄】の名前はダンテの神曲の一つ「力者の地」からとったものだと思われる。
    端的に言えば暴力を行ったものが墜ちる地獄なのだが、ここでは”暴力”が3種類に分けられている。
    そして、それぞれの暴力に基づいて地獄の切符が決まるのだ。
第一の環 隣人に対する暴力
己の近くにいる者に対して暴力行為を行い、結果被害者の財産にヒビを入れた愚者への地獄。
「フレジェトンタ」という名の煮えたぎる血の河に入れられてしまう。
第二の環 自己に対する暴力
自分自身に対する暴力(および自殺)を行った愚者の行く地獄。
そこでは自分自身が樹木となってしまい、
上半身が女性の姿をしたハルピュイアという怪鳥に己の枝や葉を啄まれて苦しむ。
ちなみにこの場所には、自分の他にも自らに暴力を与えたものがそこらじゅうにいる。
第三の環 神と自然と技術に対する暴力
一言でいうと神及び大自然に対して侮辱を行った愚者の行く地獄。
火の雨に打たれる中、焼けた砂の上を延々と歩かされる。
また当時は同性愛を罪と捉えていたので、男色者にもこの地獄行きの切符を渡された。

関連項目

武器/王牙剣斧【裂雷】 - 通常種武器
モンスター/ジンオウガ亜種
武器/ジンオウ武器