死を刈り取る者が好んで使うと言われる禍々しい斧。
闇を纏う一閃は、光をも切り裂く。
(ウィルofシェイプ~ウィルofソウル)
魂の導き手が使うと言われる神々しい斧。
虹色の輝きを伴う一閃は、あらゆる闇を切り裂く。
(THEエグゼキューター)
使い手に呼応して会心率が変化する剣斧。
狂竜ウイルスを克服した時、真の威力を発揮する。
(クライムorグラント)
目次
概要 
- 黒蝕竜ゴア・マガラ、天廻龍シャガルマガラの素材で作られたスラッシュアックス。
黒蝕竜武器系統はマットな黒を基調に軸や刀身が不気味な紫色に発光している禍々しい外観だが、
天廻龍武器系統では一転して艶やかな白を基調に青い刀身を持つ神々しい姿へと生まれ変わる。
- また、ゴア武器の段階では上記の発光ギミックのほかにもう1つのギミックがある。
それは斧モード時には切っ先に返しのような小さな刃が追加され、
剣モードでは納刀・斧モード時に隠れていた、斧刃と同様の紫色に発光する刀身が
追加されるというもの。
これらのギミックは残念ながらシャガル武器に派生すると廃止されてしまう。
ウィルofソウル 
MH4 
- 強化順はウィルofシェイプ→ウィルofマインド→ウィルofソウル。
生産には黒蝕竜の触角3本に逆鱗1枚を要求されるが、
レックスラッシュからの強化だと逆鱗を節約できるのでおススメである。
下位で生産できる唯一の龍属性剣斧だが、- 及第点の攻撃力702
- 会心率15%がそれを加速させる
- 龍属性100、実用には少し物足りない
- 使い勝手の良い強撃ビンを搭載
- 素で十分な長さの緑ゲージ
そこから下位天廻龍素材を用いてウィルofマインド、さらに上位黒蝕竜素材を用いて
ウィルofソウルへと強化できる。ソウルへの強化時には黒蝕竜の闇玉1個が必要。
MHX 
- 今作では強化で作る事ができず、生産のみとなる。
生産時点では攻撃力120、会心率15%、龍10とMH4(G)よりもやや攻撃力が低いが、なんとスロット1が付く。
そのまま強化するとウィルofマインド、
LV2以上でシャガルマガラ素材を使って派生させるとTHEエグゼキューターを経てTHEグラントとなる。
- 今作のウィルofシェイプの最終強化、ウィルofマインドは
- ハイレベルな攻撃力190
- それを加速させる会心率30%
- やや物足りない龍属性16
- 素では青だが斬れ味+2で白40を得る
- 当然強撃ビン
- 地味に嬉しいスロット1
- THEグラントと見比べると、素の状態では攻撃力が高いウィルofマインドといった感じになるが、
武器倍率20の差は大きく、THEグラントは会心率が5%増えただけであり、属性値の差でも覆すのは難しい。
斬れ味レベル+2を発生させるとウィルofマインドにも白40が追加される。
その上で強撃ビンをさらに生かせるウィルofマインドの方が性能が高いという事になる。
- この武器のライバルとしては
相変わらずのアルトロイヤル、
今作のラスボスオストガロア素材で作られる焦燥ナル斧星スカルヴ、
黒いかけらから作られるクロノアックス、
アルバトリオンと共に復活を遂げたブラックハーベストが存在する。- アルトロイヤルやブラックハーベストは強属性ビン持ちで属性寄りの武器であり、全く運用法が異なる。
- 焦燥ナル斧星スカルヴはウィルofマインドと同じ攻撃力とビンを持ち、
素で非常に長い青ゲージと匠が難しい今作では貴重な白ゲージ10を持つが
龍属性がたった10しかなく匠も無効である。
- クロノアックスは攻撃力210を誇るが、属性値は14と控えめで、斬れ味+2で白20出るが素では長い緑と、
かなり独特な性能を持つ。
属性値以外は軒並み優秀なウィルofマインドは今作最強の龍属性剣斧の一角を占めると言える。
MHXX 
- 派生前、派生後のそれぞれで、G級素材を用いた究極強化が可能になった。
- 派生前のウィルofマインドの究極強化ウィルofソウルは
- 属性武器としては十分高い攻撃力310
- 会心率30%がさらにそれを高める
- やはり控えめな龍属性20
- 素では青だが斬れ味+2で紫30まで伸びる
- もちろん強撃ビン
- スロット1は据え置き
- 今作も龍属性はウィルofソウルの天下かというと、そうは問屋が卸さなかった。
前作では独特過ぎる斬れ味のために影が薄かったクロノアックスが、黒龍本体の力を得て逆襲してきたのである。
その究極強化黒龍剣斧は圧巻の攻撃力340を誇り、龍属性30、斬れ味+2で紫30、スロット1と一分の隙もない。
無論、強撃ビン持ちである。更に、あちらは驚くべきことにレア素材を用いない。
物理特化のはずのウィルofソウルをもってしても、物理期待値で劣るのである。もちろん属性でも勝てない。
- とは言っても、全く歯が立たない訳ではない。ウィルofソウルは超会心を軸にしたスキル構成なら期待値で肉薄し、
THEクローザーが持つ斬れ味の優位は黒龍剣斧にも有効である。
何よりあちらは作成時期がとても遅いため、マガラ系の二振りを作っても無駄になる事は無い。
より好みに合わせた武器選択ができるようになったと前向きに捉えよう。
MHR:S 
- ゴア・マガラ、シャガルマガラ共に久方ぶりの復活を遂げ、
ウィルofシェイプとTHEエグゼキューターも復活。
どちらもマスターランクからの生産となるが、MHX同様にウィルofシェイプを共通段階として生産、
ウィルofシェイプ改へ強化するかTHEエグゼキューターに派生するかの二択となる。
ウィルofシェイプはこの時点ではかなり強力な龍属性剣斧であり、斬れ味が若干怪しいが、
直後に現れる本作メインモンスターとの戦いに持ち出すのもよいだろう。- その場合のライバルはまさかの折り紙。
匠1&剛刃研磨を用いて、属性充填カウンターで素早く高出力化に持っていければこちらが勝る。
幸いカウンターはかなり決めやすいモンスターではある。
- その場合のライバルはまさかの折り紙。
- そして、ウィルofシェイプ改はMR50にて傀異化素材を用いてウィルofソウルとなる。
その性能は、- 本作の剣斧としては低めの攻撃力320
- やはり控えめな龍属性28
- 会心率20%でそれを補強
- 素では紫10、匠で延長可
- 本作では癖の強い強撃ビン
- 武器スロはLv2×1、百竜装飾品スロットはLv2
- ウィルofソウルは高会心・低属性値の武器ということになるのだが、
会心率を含めた期待値でも攻撃力340の紫ゲージ持ち強撃ビン剣斧である神成・風雲黒業には敵わない。
あちらは紫の次は青なのだが、逆に言えば研磨術【鋭】との相性が良いということでもある。
継戦能力で言えば紫10白50のこちらも高くはなく、どちらの武器でも剛刃研磨は欲しくなるところ。
あちらにはない武器スロットと素の会心率を活かし、超会心を前提とした運用であれば拮抗はできるだろう。
また、Ver11で追加された傀異錬成を活用すると百竜スロットをLv3にでき、
神成・風雲黒業同様に高水準の攻撃力を持つビン変形強化持ちの龍属性強撃ビン剣斧にすることができる。
こうなってくると好みの問題にはなるか。
- なお、ウィルofソウルもTHEクローザーも、
匠無しでの剣モード物理期待値では全剣斧中3(同率)・5位とかなりの優等生である。
それをもってしても無条件で最強候補とは断言できないのが本作の剣斧を取り巻く状況と言える。
MHF(スラッシュアックスF) 
- MHF-Zにてゴア・マガラが遷悠種として登場した事で、
ウィルofシェイプも遷悠武器として実装されることになった。
なお厳密に言えば、MHF独自の「スラッシュアックスF」である。
- スラッシュアックスFはG級専用武器種のため、
G級ゴア・マガラの素材とHRのゴア・マガラの素材を用いて生産し、ウィルofソウルへ強化して完成する。
ウィルofマインドはオミットされており、後述の通りTHEエグゼキューターへは派生できない。
- ウィルofソウルの性能は下記の通り。
- 攻撃力2559、会心率10%
- ビンを考えるとかなり高い闇属性(龍と氷の複属性)1000
- 遷悠武器のため、装飾品またはシジルを搭載可能な3スロット
- 同じく遷悠武器の独自効果として、「早食い」スキル自動発動
- 強撃ビン搭載
- 斬れ味レベル+1で空色ゲージが発現
- 通常属性付き遷悠武器では数少ない強撃ビン持ちであり、
しかも強撃ビンの割に属性値そのものもかなりの高水準(実質、龍800・氷800と考えてよい)である。
闇属性自体はかなり使い勝手が良く、属性がそれなりに有効なモンスターに用いる事で、
活躍させることができるだろう。
- スラッシュアックスFの強撃ビン補正はスラッシュアックスと比較し1.1倍と低く、
攻撃力についても、他のG級武器Lv50強撃ビン剣斧と同程度である。
攻撃力2800どころか2900台に達する他ビンの武器がゴロゴロ存在する関係上、
強撃ビンであることそのものは大きな利点にはなり得ない。
ただ、上で書いたように強撃ビン剣斧としては珍しく属性値がかなり高いため、
属性も考慮しつつ運用すれば問題は無いだろう。- 闇属性の剣斧はいくつか存在するが、Z1.1時点で強撃ビンなのはこの武器のみである。
また、属性値もピュレ・グラティの1300が最高値であり、
斧モードでの属性値であれば決定的に劣るということもない。
- 闇属性の剣斧はいくつか存在するが、Z1.1時点で強撃ビンなのはこの武器のみである。
- ちなみにG級から作成できるということは上で述べた通りだが、
他武器同様、HRのレア素材「黒蝕竜の逆鱗」はキッチリ要求される。
その為作成難度そのものは他武器種と大差ない。
THEエグゼキューター 
MH4 
- ゴア武器の最終強化であるTHEエグゼキューターは他のマガラ武器の中でも屈指の性能を誇る強武器。
- マガラ武器らしく、攻撃力918と高い
- マガラ武器恒例の高い会心率35%
- 素で僅かに白ゲージを有し、匠によって60まで延長される
- 龍属性はギリギリ実用範囲内の200
- 特筆するべきは強撃ビン
今作の強撃ビン持ちはレウス斧やGNTなどが挙げられる。
しかし、どちらも斬れ味に難があるため継戦能力はこちらの方が格段に高い。
また、エグゼはこれらより一段階下の武器倍率(レウス斧、GNTは180、エグゼは170)
なのにもかかわらず、会心率でこれらを完全に引き離している。その結果、- レウス斧&GNT…180×(0.05×0.25+1)=182.25
- エグゼ…170×(0.35×0.25+1)=184.875
これに加えて護符や爪、スキルによるブーストを得ると会心率がさらにその威力を伸ばし、
剣モードでの破壊力は生産武器中ダントツのトップ。
そして、白60という超優秀な斬れ味は納刀の遅いスラッシュアックスにとって非常に重要。
更に今作は龍属性弱点のモンスターが多いため、属性も含めて
今作の汎用剣斧として紹介されることも多い。
製作難易度も、これらと比べたら幾分かマシなレベルである。
こんな強力な代物がHR7に上がった時点で作れるとは…
- ライバルとしては同じ龍属性の獄剣斧リュウガ、アルトエレガン、黒龍剣斧が考えられる。
しかしリュウガはほぼエグゼキューターの下位互換であり、残り2つは強属性ビンであることから、
(こちらがリュウガを喰っているものの)喰い合う関係とまでは行かず、比較的住み分けできている。
ただ、HR6の間はウィルofソウルはリュウガに押されるため、
エグゼキューターが出来るまではリュウガで凌ごう。
またイベント武器で、物理期待値が近しいスラッシュフォックスとEX布都剣斧も登場した。
どちらもスロット3を持っているので、風圧や耳栓など欲しいスキルが多いならこれらイベント武器、
龍属性含めた火力重視ならエグゼキューターと住み分けはできている。
- 最大の難点はスロットを持たないことか。
加えて、レア素材の闇玉と光玉両方を使うことになるために強化難易度も高い。
だが、その苦労に見合うだけの活躍は見せてくれる武器である。
MH4G 
- 上位では火力特化の汎用スラアクとして名を馳せていたこの武器であるが、
果たしてG級ではどうなるのだろうか。
エグゼキューターからG級素材を用いて「THEグラント」「THEクローザー」となる。
- クローザーの性能は
- やはり強撃ビン
- 会心率は40%に引き上げ
- 斬れ味は匠発動で紫40、やはり強力である
- 属性値はエグゼから大きく成長し、390
- スロットは一切空かない
しかし肝心の攻撃力は1296、武器倍率にして240しかないのである。
この数値は強撃ビン持ちスラアクの中ではワースト2*1。
一応高い会心率はあるものの、それを以ってしても期待値は280.5。(力の護符爪込み)
やはり上位の時と比べると物足りない数値に止まっている。
因みに他の武器は上位からG級にかけて攻撃力が100程度(武器倍率に換算)上昇しているのだが
この武器はG級にかけて70程度と、相対的な弱体化を受けている。
- 極め付けは何と、上位では見下していた獄剣斧リュウガ系統の最終強化、狼牙剣斧【暴獄】の存在である。
- 暴獄の攻撃力は1512。武器倍率にして280と会心込みのクローザーを余裕で上回ってしまっている。
一応属性値と斬れ味の長さではクローザーが勝っているが、暴獄も紫ゲージ30・龍350なので大差ない。
何より、強撃ビンスラアクとして重要な攻撃力で敗北しているのが痛い。
また、あちらはあの性能でレア度9なので極限強化のコストが安いのもポイントである。 - さらに、龍属性重視の剣斧としてもロイヤルの極みに迫りし斧がいるわけで…。
…と思いきや、そうでもない。- 会心率が高いという特徴はイコールで攻撃力加算の伸び率が高く、
スキル「攻撃力UP」や「挑戦者」、今作新要素「極限強化」の攻撃の選択など、
直接攻撃力の数値に影響を及ぼす要素を搭載した場合、同条件下の暴獄に迫る攻撃力を得ることができる。
上記の内スキル二つを盛る事は決して軽くは無いものの、真打+挑戦者までなら今作では現実的な範囲であり、
わずかにしか上回れなかった属性値の差もこの場面に置いては心強く、
同じ条件の下に置いても尚、暴獄が僅差で上ではあるのだが紫ゲージの差で逆転する事も不可能ではない。
暴獄との差別化自体はなされていると言える。 - 暴獄の攻撃力は1512。武器倍率にして280と会心込みのクローザーを余裕で上回ってしまっている。
MHX 
- 今作ではウィルofマインドLV2以上でシャガルマガラ素材を使って派生させると
THEエグゼキューターを経てTHEグラントとなる。
THEグラントはMH4のTHEエグゼキューターと同等の性能に加え、スロット1が付くという強化を遂げている。
今作では狩技エネルギーチャージIIIによって会心率を追加で30%得ることができ、
隼刃の羽飾りによって見切りがつけやすいため、
なんと現実的な範疇で会心率95%を実現する事ができる。
- THEグラントの性能は
- 控えめな攻撃力170
- 僅かながら増えた会心率35%
- 実用ラインの龍属性20
- 素で青30と白10を持ち、斬れ味+2で白60となる
- 同じく強撃ビン
- 派生元から受け継いだスロット1
- ウィルofマインドと見比べると、斬れ味と属性値が優秀なTHEグラントといった感じになるが、
武器倍率20の差は大きく、THEグラントは会心率が5%増えただけであり、属性値の差でも覆すのは難しい。
斬れ味レベル+2を発生させるとウィルofマインドにも白40が追加される。
その上で強撃ビンをさらに生かせるウィルofマインドの方が性能が高いという事になる。
ライバルに関してはウィルofマインドと変わらないのでこちらへ。
MHXX 
- THEグラントの究極強化、THEクローザーは
- やや物足りない攻撃力280
- 会心率35%は据え置き
- 低くはないが高くもない龍属性25
- 素で長い白、斬れ味+2で紫40に
- 安定の強撃ビン
- スロット1は変わらず
- 斬れ味面では白ゲージまで見るとTHEクローザーが圧倒的に優位なのだが、
斬れ味+2で得られる紫ゲージの長さだけを見るとウィルofソウルも大きく劣らない。
攻撃力差は30に広がっているのに会心率が変化しなかったのも痛い。
一応、斬れ味+1&業物での運用など、THEクローザーだけの強みもあるにはある。
グギグギグや装飾品のポイントの関係で発動させやすくなったことや、
真打や青電主の魂等斬れ味+1を内包した複合スキルが登場したことが救いか。
MHR:S 
- ゴア・マガラ、シャガルマガラ共に久方ぶりの復活を遂げ、
ウィルofシェイプとTHEエグゼキューターも復活。
どちらもマスターランクからの生産となるが、MHX同様にウィルofシェイプを共通段階として生産、
ウィルofシェイプ改へ強化するかTHEエグゼキューターに派生するかの二択となる。
- シャガルマガラ素材を使って強化或いは派生するため、
ラスボス前の古龍ラッシュにはギリギリ間に合う。
THEエグゼキューターは攻撃力300、龍42、会心率30%で、素で10だが紫ゲージが発生する。
この時点ではシャガルの天鱗は使わない。
一見するとウィルofシェイプ改よりTHEエグゼキューターが有利だがこちらは武器スロがなく、
百竜スロットもLv1止まりとなっている。
ウィルofシェイプ改は武器スロ、百竜スロ共にLv2であり、スキルを盛ったり特効スキルを付与するのに向く。
なお少し前に作れるデュークアクストも含め全て強撃ビンだが、
この時点で作れる攻撃力300強の龍剣斧は折り紙以外は全部強撃ビンなので、正直好みのレベル。
- MR50で解禁される激昂したラージャンの素材と、シャガルの天鱗を用いてTHEクローザーとなる。
その性能は、- MR剣斧ワースト2の攻撃力310
- 全龍剣斧で二番目に高い龍属性55
- 会心率30%とこちらも高水準
- 素では紫20、匠で延長可
- 同じく強撃ビン
- 武器スロはなし、百竜装飾品スロットはLv1
- THEクローザーは高属性値・高会心・低攻撃力の強撃ビンという、
他属性には無い唯一無二の特性を有した剣斧となっている。*2
とは言え百竜スロLv1というのは強撃ビンとしてはかなり頭の痛い欠点であり、
ウィルofソウルとクライムorグラントの陰に完全に隠れてしまっていた。
Ver.14にて、錬成スロット7個を投じてようやく百竜スロットLv3にすることができるように。
スロをほぼ全て使うとは言え、強撃ビンなので実戦投入する気ならやらない選択肢はないだろう。
- 前述の通り割と唯一無二に近い性質を持つ剣斧であり、
Ver.14の環境においては会心率への依存度が低いスラアクと言えど会心率が高くて損をすることはない。
必須スキルや相性良好なスキルをガン積みすると7733構成が組みにくい傾向にあるスラアクにとって、
高い会心率を活かして低負荷で会心100%に持っていけるのは(この武器の貧弱なスロットを考えると)強みである。
高レベルで搭載しやすくなった会心撃【属性】との相性も良好。
人気の狂化奮闘型や龍気変換激昂型はスキルがカツカツで弱点特効も積めないことが多々あることを考えると
77533に会心撃、属撃、強化持続などなどを盛りに盛って
追撃ではなく変形攻撃の威力を伸ばす型にすれば肉質次第では属性特化型を上回る活躍を見せる。- 錬成スロットは2しか猶予がないので、攻撃力を5増やして低攻撃力をカバーするか、
属性値を6増やして龍61まで属性値を上げるかという選択肢にはなる。
ただ、Ver.14より錬成スロット拡張でボーナスが入るようになったので、
百竜スロットLv3まで拡張できる状態まで鍛えこめば無錬成の龍強撃剣斧にはそうそう劣らない。
なのでどちらを伸ばすかは好みの問題にはなってくるだろう。
- 錬成スロットは2しか猶予がないので、攻撃力を5増やして低攻撃力をカバーするか、
- 龍属性剣斧は他属性と比較して龍属性値が低いものが大半を占めており、
この武器を龍属性弱点に用いる分にはかなり有効打を与えることができるだろう。
クライムorグラントはマトモな属性値に加えて実質高会心とこの武器と競合しそうな立ち位置なのだが、
狂竜症【蝕】前提という癖の強さから差別化可能。
そのため、実のところ最大の強敵と言えるのは災禍斧ダルクメルツェ。
会心と素紫で物理期待値こそこちらが完全に勝るが、あちらは強属性ビンで龍60、
武器スロット豊富で百竜スロットLv3に標準対応と龍強撃剣斧をことごとく食ってきた怪物である。
錬成スロットを全部属性に注ぎ込める分、最大で龍87+スロットボーナス(18)という圧倒的龍属性値になってしまう。
ただし匠2(無錬成では匠3)にしないと属性の補正が大きい紫ゲージにできないので、
素紫を持つこちらの方が有利な部分もある。
以前では全く手も足も出なかったのが、
エンドコンテンツをやり込めば一応差別化できなくもないレベルになったのは嬉しい所ではあろう。
- Ver.15では錬成スロット拡張ボーナスが更に追加されたことで、
紫ゲージが素で40まで確保できるようになった。
ケア無しでの運用はまだ難しいが、負荷は大分減らせるだろう。
また、素材元であるシャガルマガラの傀異克服個体を相手取る場合、
超ハイリスクながら真っ向勝負を挑めば災禍斧ダルクメルツェを超えるダメージ効率を発揮しうる。
頭部狙いを集中して早期決着を図る場合の手段として採用の余地があると言える。
MHF(スラッシュアックスF) 
- 2017年4月アップデートからはシャガルマガラの「THEエグゼキューター」も登場。
ゴア・マガラの武器とはツリーが独立しており、THEエグゼキューターを生産した後THEクローザーに強化可能。
- THEクローザーの性能は下記の通り。
- ウィルofソウルが比較的ストレートな性能になっているのに対し、
こちらは色んな意味で極端すぎる性能になっている。
なおMHFにおけるゴア武器とシャガル武器は属性が根本的に違うので、両者の比較はあまり意味がない。
ちなみに、「光属性の強撃ビン」は2017年4月時点ではこの武器のみである。
これらの極端な特性をどのように活かすかが鍵となるだろう。
- なおこちらも生産時にHRのレア素材「天廻龍の逆鱗」を使う。
クライムorグラント 
MH4G 
- MH4GではTHEクローザーが上記のような転換を迎え、マガラ武器の栄光は他の武器に譲る事と相成った。
…いや、まだ早かった。
今作ではゴア・マガラの特殊個体、渾沌に呻くゴア・マガラが確認されており、
その個体の素材をつぎ込むことで作成できるのがクライムorグラント。
なお、通常武器からの派生は一切なく、一発生産となるので要注意。
- 外見としては、ゴア武器をベースにしつつ黒の中に黄金が混じったような配色に加え、
斧刃・剣刃ともに小さな刃を重ね合わせた翼のような形状に変化している。
禍々しさの中にもどこか神々しさを感じさせる、素材主の特徴を上手く再現できているといえよう。
- 気になるその性能だが、
- 搭載されているビンは強撃ビン
- あのKNDと同等の攻撃力1566
- 匠発動で紫20と、こちらもKNDと同じ
- 龍属性は200と低い
- スロット0
- 注目の会心率は-30%/15%
龍属性は200と低めで、一見暴獄に劣っている様に思える。
しかし、この武器の真価は狂撃化状態に発揮されるのだ。
- 狂撃化中はマイナス会心がプラスに転じて元のプラス会心に加算され、実質会心率が60%にまで跳ね上がる。
そして、狂撃化中の期待値は驚異の350.75。(護符爪込み)
限定的ではあるがKNDすらも余裕で上回り、生産武器中ぶっちぎりのトップをマークする。
そのため、狂竜化・極限状態モンスターやマガラ一族相手にはその威力を十二分に発揮してくれるだろう。
勿論そうでなくても素の火力が高水準なので、強力なのは変わらない。
- また属性値に関しても、他のor武器が下位武器並かそれ以下の水準を彷徨う中、
こちらはなんとか上位強撃ビン持ち並(THEエグゼキューターと同値)の数値を確保できているため、
手数も考慮すると龍属性弱点の相手に対しては軽視できないダメージソースになる。
最もお手軽に作成できる龍属性剣斧であるため、繋ぎの汎用剣斧として使ってもいいだろう。
斬れ味に関しても紫ゲージは短いが白ゲージがかなり長く、
狂撃化中は白ゲージの状態ですら暴獄の紫ゲージに匹敵するため、さほどには気にならない。
ついでにレア度も9なので、極限強化がしやすいのも利点となる。
手数型と単発型の両方の特徴をうまく取り込めたため、
特殊個体マガラ武器の中でもトップクラスの完成度と言っていい出来栄えだろう。
- 通常個体の武器の栄光こそ過去のものとなったが、
非常に出来がいい特殊個体の武器によってマガラ武器は新たな日の目を見たと言える。
MHXX 
- 渾沌に呻くゴア・マガラと共にこの武器も復活。
今作では生産段階ではボディorマインドであり、そこからフレッシュorソウル→クライムorグラントと強化される。
- 究極強化クライムorグラントの性能はというと、
- 属性武器としては及第点の攻撃力300
- 強撃ビン
- 控えめな龍属性22
- 素で長い白、斬れ味+2で紫20を得る
- スロットなし
- 会心率は-30%/15%
- 狂撃化状態で会心率が60%まで跳ね上がると、その期待値は約362。
…そう、360をわずかに上回るだけである。同条件の黒龍剣斧は約368に達するのに、である。- さらに言えば、マガラ種以外狂竜ウイルスを使わない本作で狂撃化状態になるには
狂竜身を使用する必要があるわけだが、
その枠でエネルギーチャージIIIを発動すれば、黒龍剣斧の期待値は約381.6まで達してしまう。
- さらに言えば、マガラ種以外狂竜ウイルスを使わない本作で狂撃化状態になるには
- 新スキル痛恨会心があればマイナス会心もメリットになるのだが、それなら普通にウィルofソウルを担いだ方が強い。
この武器が輝く場面があるとしたら、超会心を付けた上で狂撃化状態になるような場合だろうか。- 狂撃化状態になる必要がある特性上、克服時の恩恵が大きくなる無我の境地を付けたくなるが、
その場合エネルギーチャージでの会心率UPで頭打ちしてしまうためやや使いづらい。
とはいえ、回転率を重視する場合に会心率の上がらないエネルギーチャージIを使う場合もあるため、
運用法によっては頭打ちになるとは限らない。
- 狂撃化状態になる必要がある特性上、克服時の恩恵が大きくなる無我の境地を付けたくなるが、
- そもそも、狂竜身を使用するためにはストライカーであっても
エネチャ剣鬼臨戦の3点セットを一つ削る必要があるわけで…
マガラ通常種武器が黒龍武器に食い下がる中、素材元と同じく一人進化できずに取り残された雰囲気が哀愁を誘う。- 一応、黒龍剣斧は匠なしだと青止まりのため、エネループの使えないスタイルで匠なし運用をするという
割と限定的な状況であれば、この武器にも勝ち目はある。
- 一応、黒龍剣斧は匠なしだと青止まりのため、エネループの使えないスタイルで匠なし運用をするという
MHR:S 
- Ver.13にて渾沌に呻くゴア・マガラが復活したことでこちらもサンブレイクに登場。
ウィルofシェイプからの派生で、強化段階はなくいきなりクライムorグラントで完成する。
アプデ追加組の例に漏れず、一発生産にはレア素材が必要だが強化では不要。
- 気になる性能であるが、
- XX時代から大幅にパワーアップした攻撃力340
- こちらも劇的強化である龍属性44
- 強撃ビンは健在
- 素で長い白、匠3で紫を得る
- 武器スロットはLv3×1、Lv1×1
- 百竜装飾品スロットはLv2
- 会心率は-30%/15%とXX時代から変わらず。
狂撃化でマイナス会心がプラス会心に転化する(つまり武器自体の会心率が45%になる)ギミックも健在。
- まず匠込みで考えると、攻撃力340+紫+強撃ビンは本作のスラアクとしては最高峰の物理期待値である。
そこに狂撃化の会心率が乗れば、文字通り本作最高の物理期待値を期待できるようになる。
スラアクはスキル構成の関係上見切り7+弱特3にしないビルドも多く、
会心大幅増加の前提条件である狂竜症に自発的に感染させられるスキルとの相性が非常に良いため、
狂撃化もしやすく、狂撃化での会心率増加ギミックが腐りにくいのもうれしい。
- 素の白ゲージ70を活かした運用であれば、零距離連打でもしない限り業物だけでほぼエリア移動まで研がずに済む。
武器スロットも比較的優秀であるため、スキル自由度自体は高めといえる。
- 百竜スロットはLv2だが、Lv3にしてビン変形強化を持たせることは難しくないだろう。
強化素材の関係上、真価を発揮するのは若干遅くなってしまうかもしれない。
そして龍属性強撃ビンの武器はいずれも百竜スロットはLv2以下であるため、
この点で競合する武器に見劣りする事はない。
- ただし、この武器の真価は狂撃化ギミックにあり、狂竜症【蝕】は大前提と言っても過言ではない。
狂撃化していない状態では実質的な会心率は-15%であり、弱くはないものの攻撃力330弱と同等の物理期待値となる。
一方で狂竜症【蝕】による狂撃化中は会心率65~70%となり、白ゲージでも全ての強撃ビン武器をぶっちぎる期待値となる。
会心に頼らない火力強化スキルの選択肢も多いため、会心率の頭打ちもさほど気にならないだろう。
一方でこれまではLv1で十分とされていた狂竜症【蝕】も、この武器を扱う上ではLv3が欲しくなってくる。
狂竜症【蝕】は傀異錬成でも出現するようになったため、専用装備を組むなら粘ってみるのも一考の余地はある。
- 一方で、ビン追撃や属性解放(零距離解放)フィニッシュ、飛翔竜剣の爆発など、会心の乗らない攻撃の多さから
スラッシュアックスではそれほど会心が重視されない風潮があった。
しかしこの武器の場合、狂竜症【蝕】発症中はマイナス会心を受けにくい零距離解放突きや飛翔竜剣を多用し、
狂撃化後は会心の恩恵の大きいカウンターや変形二連ループ主体で立ち回るといった工夫をすることで、
デメリットを最小限に減らし、メリットを最大限に受けることができる。
- 総じて、ギミックに狂竜症【蝕】という癖の強いスキルを必須とし、火力のブレが激しいという難点こそあるものの、
ギミック以外の基礎性能は優等生そのものであり、十分に龍強撃、あるいは汎用枠としての採用を見込める武器である。- 龍属性の比較対象はまず攻撃力340&紫ゲージ持ちの神成・風雲黒業。
こちらは研磨術【鋭】との適性が強く素紫もあるが、白ゲージが無いので継戦能力はこちらが圧倒的に勝る。
さらにウィルofソウルも上述の通り、斬れ味と会心率に優れる手ごわい相手。
これらに対して、こちらは非狂撃化時の物理期待値で劣っているのだが、属性値と狂撃化時の物理火力では勝っている。
また、龍属性剣斧は強属性ビンの武器が非常に強力だが、こちらもそこまで見劣りしない属性値があるので、
どちらかと言えばビン自体の使い勝手(=プレイスタイル)によって使い分けできると言えるか。 - 汎用枠でのライバルは鎧怨鬼斧シムタスルト。
これもまた攻撃力340&素の紫ゲージ持ちであり、非狂撃化時ではこちらより物理火力が高い。
白ゲージの継戦能力と狂撃化時の爆発力をどの程度評価するかの好みで選んでいいだろう。
- 龍属性の比較対象はまず攻撃力340&紫ゲージ持ちの神成・風雲黒業。
余談 
- 名前のシェイプ、マインド、ソウルはいずれも霊魂の類を意味すると思われる。
ウィルは“意思”を意味する単語、あるいはウィルオウィスプと呼ばれる伝承にちなんだものだろうか。
そしてエグゼキューターは執行者と言う意味合いがある。
執行者にもいろいろあるが、死刑執行者とすればまさに見た目通り、
遺言執行者とすれば逆に死者を救済するものとも取れる。
どうにも不気味な言葉ばかりでありながらもこの武器によく似合っている。
- 渾沌マガラ武器に付くcrime(クライム)は英語で罪、grant(グラント)は英語で承認を意味する。
エグゼキューターといいクローザーといい、マガラのスラアクは法律や裁判に関わる言葉が多い。
最終的にはその死神の鎌で処刑することを暗示しているのだろうか。- あるいは、claim(クレイム)を捩ったか、スタッフがクライムと誤読した可能性もある。
この場合だと「要求or承諾」や「剥奪or授与」となり、対義語としてはこちらが自然である。
- あるいは、claim(クレイム)を捩ったか、スタッフがクライムと誤読した可能性もある。