欲深き恐暴竜の名残を残す剣斧。
黒皮の刀身には歴戦の証が刻み込まれている。
(テュランノス~テラーテュランノス)
暴虐の限りを尽くした恐暴竜の血で鍛えられた剣斧。
使う者は果てしない流血の道を歩む。
(業斧グラバリタ~滅斧ダークライド)
MH3Gから追加された恐暴竜イビルジョー素材のスラッシュアックス。
目次
概要 
- イビルジョーの肉片を鎖で無理やり繋ぎ合わせた様な生々しい外見で、非常に不気味。
強化を重ね特殊個体の素材も用いるようになると、外見がまるで血塗られたように赤黒く染まり、
剣モードでは刀身に龍属性エネルギーのような禍々しいオーラが迸るギミックが追加されるなど、
より一層不気味さを増していく。
性能 
MH3G 
- 待望の恐暴竜イビルジョーの素材を用いたスラッシュアックス。
テュランノス→テラーテュランノス→業斧グラバリタ→滅斧グラバリタ、と強化される。
しかし、搭載されているビンが使い所の非常に少ない「滅龍ビン」であり、
おまけにビン自体の属性値も低いので、強撃ビン持ちの剣斧に比べると見劣りするという理由で
当初、2chのスラッシュアックススレでは「使えない武器」のレッテルを貼られていた。
- しかし、この武器は第一線級の剣斧を脅かす存在となる。
スラアクスレで初めて(?)の製作者が現れ、
攻撃力や斬れ味レベル+1発動時のゲージをアップした事で、- 殆どの属性剣斧を食ってしまった「破岩剣斧エクリクシー」を大幅に超える攻撃力1288
- 斬れ味+1で属性剣斧にトドメを刺した「七星剣斧【開陽】」を超える紫ゲージ60
- マイナスではあるが相殺は容易な会心率-5%
これによりスラアクスレのハンター達は「滅斧グラバリタ」の使い所を見直し、
考え出されたのが「斧モードでの運用」という方法であった。
剣モードでは強撃ビンの存在により、KNDなどに劣るものの、
斧モードではビンの効果が乗らず、純粋な攻撃力で勝負できるのだ。
そのため、攻撃力の高さと紫ゲージの長さにより、実質「最強の斧」として君臨することとなったのである。
そう、この武器は「滅剣斧グラバリタ」ではなく「滅斧グラバリタ」なのだ。- 尤も、これで強撃ビンまで完備していたら、
今作二強の開陽・エクリクシーさえ歯が立たない代物になっていた可能性がある。 - ちなみに、P3では「覇剣斧ムルカムトルム」が斧モードでの運用を推奨されていた。
- とは言っても、それでも上記の3本を完全に上回るという事は少なく、
一線級のスラアクたちには一歩及ばない惜しい性能となっている。
ただ、斧モード特有の打点の高さ、軽いフットワークを活かして戦うことで、
先の二振りに迫る活躍が期待できる。
また、剣モードにした際は怒り喰らうイビルジョーの様なオーラを放ち、とてもかっこいい。
龍属性やられにより属性値をゼロにするジンオウガ亜種やイビルジョー、
特に怒り時には弱点である頭が属性攻撃を無効化する飢餓ジョーには最適解ともなりうる。
デモンなどと違い、マイナス会心が低いため見切り+1だけでも大きな火力UPが見込めるのも嬉しい。
- 本武器作成にあたり「ドス黒い血」が必要となるのだが、
この素材はイビルジョー飢餓からしか入手できない(しかも剥ぎ取りでは出ない)。
そしてその必要数は前段階である「業斧グラバリタ」と合わせて計8個と妙に多く、
さらに、前段階の「業斧グラバリタ」への強化に、
同じく集めるのが面倒な霊山龍の重腕甲を2つ要求される。
MH4 
- イビルジョーの続投に伴い、この武器も引き続き登場した。
今作では上位までなので業斧グラバリタが最終強化となる。
- 気になる性能は以下の通り。
- 攻撃力1188。全剣斧で2位。
- 滅龍ビン内蔵で、属性値は140。
- 斬れ味は匠付きで白30。
- 会心率は-20%。
- スロット1
ちなみに、生産段階のテュランノスの時点で攻撃力1080であり、
しかも匠付きで僅かに白ゲージが出現する。
素材主であるイビルジョーも採集クエストで乱入してくることがあるため、
彼を倒せる実力があれば、上位序盤からこの超火力を手にすることができるのだ。
ただし会心率が悪化しているため、振り回しで火力が落ちる可能性がある点には注意。- また、本作の強撃ビン剣斧は全体的に攻撃力が控えめなことから、
グラバリタの攻撃性能は強撃ビン剣斧のそれに引けを取らないものとなっている。
リーチの長さもあって、尻尾の切断には適しているだろう。
- 斧モード主体のスラッシュアックスには優秀なものが揃っている。ライバルは前述のムルカムトルムや
衝斧、そしてガゲキだろう。- ムルカムは攻撃力と会心率においてグラバリタの上を行くが、
斬れ味に難があるため運用が難しく、スロットも空いていない。 - 衝斧はグラバリタ、ムルカムと比べると攻撃力が控え目だが、
高い会心率と長い青ゲージにより、振り回し主体では高い破壊力を示す。 - ガゲキは継戦能力の低さも含めて総合的な攻撃力では上の三本に及ばないが、
爆破属性を有しており、防御力ボーナスや3スロットまで備えたオールラウンダーである。
上手く棲み分けはできている。
唯一の問題は、本作では斧モードの性能が低いということなのだが - ムルカムは攻撃力と会心率においてグラバリタの上を行くが、
MH4G 
- 滅斧グラバリタに代わって、「滅斧ダークライド」に強化できるようになった。
- その性能はというと…
- 攻撃力1620というぶっとんだ数値、同率4位
- 滅龍ビン装填。やはり属性値は180とごく僅か。
- 滅斧グラバリタから受け継がれた素で紫10、匠で紫60の斬れ味
- 会心率は-10%に上昇。多少は相殺が楽に。
- スロット1
何より目に付くのは圧倒的攻撃力と斬れ味ゲージを上げた際の紫の長さであろう。
発掘武器を以ってしても紫ゲージの長さでこのスラッシュアックスは超えられない。
全ての近接武器で見てもこれより長いのは太刀のミラフォティアのみである。
さらに言えば今作の殆どの近接武器が、匠で現れる紫ゲージが軒並み40以下になっている事も
この武器の斬れ味の狂いっぷりを浮き彫りにしているといえよう。ただし青と白ゲージが非常に短いため、
紫から斬れ味が落ちるとたちまち緑ゲージまで落ちてしまう点には注意。
この攻撃力に匹敵、もしくはそれを超える武器はガイア、ハデス、絶衝斧【狂虎】、覇斬斧クーネムルカム、
パルザ=エルダオル、蛇剣斧オプタマデュラくらいである。- ガイア、ハデスは攻撃力こそダークライドを上回るものの、前者は白止まり、後者は雀の涙程度しか紫が出ない。
ただし斬れ味・会心率込みでガイアの攻撃力はダークライドを上回る。 - 絶衝斧【狂虎】は攻撃力こそわずかに低いが、素で極長の白ゲージを持つ為匠や業物が不要。
高会心率を持つ為、振り回しとの相性がいい。 - 覇斬斧クーネムルカムはスラッシュアックスの中では一番高い攻撃力を持つが、
斬れ味を上げようが上げまいが滅斧ダークライドの斬れ味には到底届かない。 - パルザ=エルダオルは素の紫が短い上に匠による延長も不可、
何より致命的な会心率-40%を抱えている問題児。 - 蛇剣斧オプタマデュラはダークライドと同等の攻撃力に爆破属性による追加ダメージも狙えて、
加えて防御力+50の恩恵、オマケに3スロットと強力な性能だが、
匠でも元々長かった白ゲージがさらに伸びるだけ。
この中では狂虎がライバルとなるか。スキルの自由度では遅れを取るものの、
こちらは長い紫ゲージを持つため、斧としての実用性ではリードしている。
- …が、会心込みで考えると本作看板モンスターセルレギオス素材を用いた
叛逆斧バラクレギオンや、かつての力強さを取り戻した名器KND、
条件付きで高会心を実現できるクライムorグラントなどがダークライドを超える物理攻撃力を持っている。- バラクレギオンは斬れ味こそ匠不可の紫10であるが、この武器は回避行動により斬れ味が回復する。
そのため実際の維持能力は数字以上であり、業物があれば継戦能力はより向上する。スロットなし。 - 今作のKNDは属性武器でありながらバラクレギオンと並ぶ攻撃力1566、会心率はバラクレギオン越えの15%、
挙げ句に防御力ボーナス+20まで付いてくるなどやりすぎ傑作と呼ぶに相応しい。
しかし斬れ味が匠必須の紫20である点から最高火力の維持に難しさがある。スロットはなし。 - 今作新登場の複合会心率武器シリーズの一端であるクライムorグラントもKNDと同じく匠で紫20、スロットなし。
チャンス時に最大火力を期待する上では仕様上KNDよりも難しく、立ち回りに多大な工夫が求められるだろう。
ダークライドと同じ龍属性武器でもあり、属性値はダークライドの滅龍ビン値をデフォルトで上回る200。
強撃ビン持ちは白ゲージでもダークライドの紫ゲージに物理威力で勝る程なので、
基本的に剣モード運用では極端に龍に弱い相手でもない限り絶対にKNDには勝てない計算になる。
(白でもダークライドの紫を超える威力に紫でさらにブースト、さらに白と紫の合計もダークライドの紫と同等)
やはりこれまで同様、斧モードで真価を発揮する剣斧であると言える。
実は斧モードでも紫同士だと僅差でKNDに負けるが、そこは紫ゲージの長さで差別化できるだろう。- …と言いたいところだが、相手の水属性肉質が10~15程度あるとKNDもほぼ同等に並んでしまうので、
水が殆ど通らない相手に担がないと完全な差別化はできない。
どの道、弱体化した斧運用自体がネタだからそこまで考える必要は無いかもしれないが。
- バラクレギオンは斬れ味こそ匠不可の紫10であるが、この武器は回避行動により斬れ味が回復する。
MHX 
- MHXにも無事に続投。
今回は強化システムの仕様変更により、テュランノスの強化途中で特殊個体素材を使い
従来通り業斧グラバリタ→滅斧グラバリタへと強化するか、もしくは通常個体素材のみを使い
テラーテュランノスで最終強化を迎えるかを選ぶことができる。
なお、後者の場合は外見が初期状態のままとなる。
- まずは、これまで滅龍ビンながら圧倒的な攻撃力と優秀な斬れ味を持ち、
強撃ビンに迫る期待値を叩き出してきた名斧、グラバリタ。
今回のその性能は…- 相変わらずの滅龍ビン
- 無属性としては控えめな攻撃力210
- それでいて重くのしかかる会心率-20%
- 斬れ味は素で青20、匠+2で白30
- スロット1
以前の圧倒的な攻撃力がウソのようにガタ落ちしてしまったことで強撃ビン持ちには到底及ばなくなり、
斧としての活躍すらできなくなってしまった。清々しいまでの堕落っぷりである。
と言うかこの性能だと斧として見ても爆斧グランスラッシュにスロット以外完敗している。
向こうは強撃ビンだと言うのにである。
何故ここまで弱体化してしまったのだろうか。
- では、通常素材のみで完成させたテラーテュランノスの方はというと…
- ビンは同じく滅龍ビン
- トップクラスの攻撃力230
- 無いも同然の会心率-5%
- 斬れ味は素で長大な緑160、匠の追加分は全て青
- スロット無し
ならば今作初登場の鈍器運用…と言いたいところだが、
鈍器に向いた斧としてもクーネムルカムやグランドダッシャーに出番を奪われがち。
- それならば、ここで過去作からの伝統である滅龍ビンに目を向けてみよう。
もしかしたら物理性能が下がった代わりにとてつもない高属性値を獲得して属性重視へと鞍替えし、
従来通りの斧としてではなく、剣モード特化の龍殺し兵器として活路を見出せるのかもしれない。
…が、そうは問屋が卸さなかった。- テラーテュランノス:龍8
- 滅斧グラバリタ:龍14
- ちなみに覚醒スキルのない今作では他のジョー武器は素で龍属性武器となっている。
この武器も素で龍属性を持ち、強撃ビン搭載ならまだマシだったのだが…
その場合、やはり斧はいらない子である
- イビルジョー武器なので強化にはいずれも獰猛化恐暴竜鱗が必要となる。
これはイベントクエスト限定な上、獰猛化イビルジョー自体もかなりの強敵である。
はっきり言ってこの武器を作製するのは趣味の領域であろう。
ついでに言えば、獰猛化イビルジョーはMHX発売当初には挑むことができなかったので…。
- このように、斧としての立場からすら凋落してしまったイビルジョーのスラッシュアックス。
一方で初期装備であるベルダーアックスの派生強化先である歴耀剣斧オロシラが、
高めの攻撃力に滅龍ビン、匠で現れるのは全て白ゲージと、
まさにかつてのテュランノス系の立場をそのまま引き継ぐような性能の斧に仕上がっている。
滅龍ビンの属性値も及第点なので、龍殺しの武器としても使えなくはない。
嗚呼、テュランノスの立場…
MHXX 
- G級進出によって、両者とも更なる強化に対応。
果たしてMHX時点での残念性能は改善されているだろうか。
滅斧ダークライド 
- 滅斧グラバリタは究極強化によって前作同様に滅斧ダークライドとなる。
その性能は…- 決して譲らぬ滅龍ビン、しかも属性値はほとんど伸びずたった18
- それでいて無属性武器としては控えめな攻撃力310
- 追い打ちをかける会心率-20%
- トドメに斬れ味は素では長い青110のみ、匠+2でようやく紫10が出現
- スロット1は変わらず
G級で躍進するどころか、輪をかけて残念な性能と化したのである。
- 攻撃力、会心共に低いせいで素の状態での期待値は全剣斧中ワースト6と非常に低く、
斬れ味+2をつけても紫が短すぎるし期待値も中の下レベル。
白運用すればさらに低くなり、
かといって痛恨会心運用も攻撃力も会心率も半端なせいであまりよくない、という四重苦。
これどこかで聞いたような…
- 滅龍ビンでマイナス会心でなまくらというものすごく限定的な特徴で絞った場合少し風化した剣斧がある。
あちらは斬れ味も会心率もさらに酷いが斬れ味レベル+2で白が10現れてこちらの期待値を上回る。
ぶっとんだ攻撃力380とこれまたぶっとんだ会心率-70%で痛恨会心と相性が良く、
滅龍ビンの属性値も45とこちらよりずっと高い。
他のビンの龍属性・無属性剣斧にもこちらより攻撃力も会心率も属性値も恵まれた武器がごまんといる為、
どうしても使い道がない。- 更に言えば素で紫10白60青240という匠を付けたこちらをそのまま強化したような斬れ味に
マイナス会心のない攻撃力310、スロット2つとたった13ながら龍属性を持つ極星焦斧スカルガロアという
この武器にトドメを刺す為だけにあるような武器が存在している。
かろうじて剣モード時の龍属性値では5上回っているが、あちらは強撃ビンを備えている上に
こちらの属性値も低すぎるので冗談抜きで存在意義がなくなっている。
ガロア武器極星派生の近接武器全般が前作からの性能の伸び悩み、強力なライバルの台頭で
ほとんど息をしていない中、それにすら負けているのである。
劣化の更に劣化というもはや見劣りがどうとかいうレベルでは無いのだが。 - というか突出した性能が皆無に等しく、
冗談抜きで強撃ビン持ち龍属性剣斧はおろか、
滅龍ビン剣斧含むほぼすべての龍属性剣斧に劣ると言わざるを得ない。
これと比べるとヘリオスクラッシャーや荒鉤爪剣斧が物凄く強く見えてしまうほどである*1 - 強いて利点を挙げるとすれば、剣モード時に龍属性エネルギーが流れるギミックと、滅龍ビン特有の
禍々しいエフェクトが絶妙にマッチしているため、見た目だけはもの凄く強そうに見える。
それがより見かけ倒し感を増長させてしまっているのだが…。
- 更に言えば素で紫10白60青240という匠を付けたこちらをそのまま強化したような斬れ味に
ネロ=テュランノス 
- 一方、テラーテュランノスは究極強化で新たにネロ=テュランノスという銘になる。
こちらの性能はというと…- やはり滅龍ビン、こちらも属性値は無いも同然の12
- だいぶマシになった攻撃力340
- 会心率-5%は据え置きだが相殺は容易
- 斬れ味は素で白30、匠+2で紫20が出現
- スロットなしは変わらず
高性能とは口が裂けても言えない。
- また、追い打ちをかけるかのように本作の龍属性剣斧には恐るべき業物が存在している。
攻撃力340に素で龍属性30、斬れ味+2で紫30が出てスロット1の強撃ビン持ち黒龍剣斧である。
滅斧ダークライドは言うまでもなく、ネロ=テュランノスに至っても勝るのは白ゲージの量のみという始末。
一応本作の白と紫の差は縮まっており、発動がかなり楽になった斬れ味+1なら、
継戦能力で有利にはなるものの、属性の差は拭えない。
- そして本作はスラッシュアックスの「変形」を非常に強く意識した調整が行われており、
その一環として状態異常ビン剣斧に一定の差別化要素が生まれる事になった。
だが滅龍ビンには残念ながらそのようなテコ入れは一切存在せず、
状態異常ビンのように剣斧を切り替えつつ異常値を蓄積するという立ち回りもできなければ、
剣モードでは強撃ビンである黒龍剣斧に勝てる訳が無く、斧モードですら微妙、
というかこれより強力な「斧」は他にも沢山あるというどうしようもない状態に陥っている。
- こんな有様ではあるが、獰猛化恐暴竜厚鱗や恐暴竜の滅鱗はしっかり要求される。
かなりの愛がなければ、この武器を作る意味はないだろう。
- 余談だが、今作には多くのスラアク使いが待望していた
斧モードを強化する手段であるテンペストアクスという狩技が実装されており、
斧としては最強クラスであったが強撃ビンに阻まれ活躍の場が限られていた状況から脱し、
ついにグラバリタが十全な性能を揮えると彼らは期待に胸を躍らせていた。
しかし期待を胸に作成した所で待っていたのはご覧の有様である。
当然スラアクスレは阿鼻叫喚の地獄。あちこちでグラバリタの墓が建てられる始末であった。
本当にどうしてこうなった。調整がガバガバすぎる
MHWorld 
- MHWorldでは当初は未登場だったが、2018/3/22のタイトルアップデート第一弾でイビルジョーと共に追加。
「テラーテュランノス」へと強化が可能である。
- MHWorldでは環境の変化に伴い、これまで産廃の汚名を返上できなかった滅龍ビンが大幅にてこ入れされ、
唯一の滅龍ビン剣斧であるパワースマッシャーが非常に高い人気を有することになった。
というわけで滅龍ビンであることが欠点だったテュランノスも、
本作では「剣斧」として活躍できると期待されていたのだが……
- テラーテュランノスの性能は下記の通りである。
- 素では本作第二位となり、断滅の一閃を大幅に上回る攻撃力770
- 匠で白ゲージも発生
- 会心率はマイナス25%と、上記の物理性能を鑑みれば概ね妥当な数値
- 素で龍属性を持ち、龍180、龍封力【大】
- 強撃ビン搭載
- スロットなし
- レア7(カスタム強化回数2回)
あまりに遅すぎる「改善」である
- 本作では先述の通り滅龍ビンが強化されているため、
そもそも強撃ビンにする必要があったのかと言われるとかなり怪しいところである。
物理性能で見ると、同じ強撃ビンの断滅の一閃よりは高いもののデモンほどではなく、
素で龍属性を持つため無属性強化が乗らなくなってしまった事から、
最終的な物理性能差はかなり大きいと物理特化で頂点に立つのも厳しい。
つくづく、滅龍ビンを没収されたのが痛すぎるものとなっている。
まさか滅龍ビンが別のビンになったことで個性を奪われる事になるとは誰が予想したであろうか。
- デモンとの差別化点としては断滅の一閃ほど極端ではないにせよ要求スキルの軽さが挙げられる。
装備の殆どを固定されるデモンに比べ無属性強化が必要なく、
マイナス会心を補い、少し匠を伸ばすだけでほぼフルスペックを発揮できる。
青運用デモン相当の火力に龍封力がついてくるならば十分であり、
強撃ビン搭載武器の立ち位置としてはちょうど断滅の一閃とデモンの中間に位置するといえるか。
- 強撃ビンということもあり単純な物理ならトップクラスであることは間違いなく、
今まで非現実的だった剣モードでの運用も可能となり、
本作の立ち回り上斧モードでの活躍も十分なものがあるなど、今までより活躍の場は広がったと言える。
龍封力も大なので、対古龍戦においては断滅の一閃やパワースマッシャーIIに肩を並べる活躍が可能であろう。
過去のメインシリーズと比べ、正統派の運用ができるようになっただけでも大きな進歩と言えるか。- ちなみに要求素材は古龍の血を除けば全てイビルジョー素材である。
一応理論上は、パワースマッシャーIIと同タイミングでテラーテュランノスを実戦投入可能。
- ちなみに要求素材は古龍の血を除けば全てイビルジョー素材である。
MHW:I 
- 舞台は移ってマスターランク。怒り喰らうイビルジョーの素材を用いた最終強化、業斧グラバリタが出現した。
- その性能は
- 三位グループの攻撃力980
- 属性値はそこそこ上昇して330
- 素で斬れ味白20、匠Lv3から紫が出現
- 会心率がマイナス30%と更にダウン
- スロット追加は無し
- 強撃ビンで据え置き
- 攻撃力は申し分無く、属性値も強撃ビンとしてはそこそこ高い部類に入る。
しかしそこで足を引っ張ってしまっているのが上位より更に下がった会心率。
弱点特効や渾身の調整で以前ほど気軽に会心を盛れなくなった中での会心率-30%はあまりにも痛い。
同等以上の攻撃力でマイナス会心が無い武器も多く、属性の違いを加味してもかなりの苦境に立たされている。
斬れ味も匠1から上の段階が出た上位から一転、紫を出すには匠3が必要な平凡なタイプ。
かと言ってケア不要なほど素の白ゲージが長いわけでもなく、マイナス会心のために達人芸も使いにくい。
折角匠を積んで紫ゲージを出しても、あろうことか無撃無しのマイティ=ギアに負ける始末である。- かつてライバルであった断滅の一閃は【破】への強化で裏ボス武器に相応しい、
最高の攻撃力と長大な白ゲージを獲得する為、大きく水をあけられた形となっている。
こちらが勝っている点が強化の早さくらいしか無いのが悲しい所。
- かつてライバルであった断滅の一閃は【破】への強化で裏ボス武器に相応しい、
- 性能が判明するや否やスラアク使い達からは産廃の烙印を押されてしまった。
元々前作で猛威を振るったデモン共々会心スキルの調整の煽りを受け、
マスターランクではそこまで強くはならないだろうと予想はされていたが、
待っていたのはそれを上回る悲惨極まる現実だった。
- 滅龍ビンなら良かったのに、と散々言われ続けてきたが、
この性能では滅龍ビンにしたところで余計にマイティ=ギアの劣化版になるだけで、
強属性だともっと悲惨なことになるし、減気ビンも似たような性能のライバルが居ると、
「もしビンが違えば…」「今作に裏会心があれば…」という空想の余地さえ無く八方塞がりである。
MHF(スラッシュアックスF) 
- スラッシュアックスFとして登場。遷悠武器に該当する。
プレビューサイト第一回更新に合わせ、この武器をハンターが持っているSSが公開されており、
「MHFで初めて登場が確定したCS産スラッシュアックス」という立場になっている。
- G10アップデート当日から生産可能であったスラッシュアックスF、10本の内の一つである。
テュランノスを生産し滅斧グラバリタまで強化できる。
なお穿龍棍と同様、GR100以上にならなければ生産できない。
滅斧グラバリタ 
- その性能はというと
- 無属性、会心率なしだが始種武器を除けば強撃ビン武器トップの攻撃力2743
- デフォルトで微量あるため斬れ味ゲージ+1で現れる部分は全て空ゲージ
- 装填されているのは強撃ビン
実装後はのちのMHWorldとは違い早速人気となり、多くのハンターが担いでいたようだ。
- 上述したスラッシュアックス10本の内3本は遷悠/G50より若干性能が低くなっており、
残り7本の内強撃ビンタイプの武器はグラバリタを含めると4本ある。- まず最初に立ちふさがるのは獣竜遷悠種仲間であるブラキディオスの「破岩剣斧エクリクシー」。
破岩剣斧エクリクシーは攻撃力2705となっており、例によって爆破属性がある。
ただしMHFの爆破属性は現状微妙な性能であり、おまけ程度の活躍しか期待できない。
斬れ味ゲージもほぼ同じなので、純粋火力ではグラバリタに軍配が上がるだろう。
と言っても、シジルがあるMHF-Gの環境では些細な差でしかないため、
ぶっちゃけ好みの問題だろう。
- まず最初に立ちふさがるのは獣竜遷悠種仲間であるブラキディオスの「破岩剣斧エクリクシー」。
- 色々書いたが強撃ビンタイプの無属性スラッシュアックスFとしては文句なしの性能を有しており、
物理で押したい相手に活躍できるだろう。
またメインシリーズでは(今の所)適わなかった「剣」での運用も抜群である。
- 2016年5月25日にはFモンスターやMH2モンスターの剣斧が追加されたが、
長い間Fオリジナルモンスター武器には「無属性・強撃ビン」のポジションが存在せず、
ライバルはMH2続投組であるディアブロス亜種のタナトスアックスとなった。
攻撃力はこちらが勝るが、タナトスアックスには会心率があり、それで差別化を図っている。
とは言うものの、5月25日時点でシジル焼き付け可能な強撃ビンタイプ最高の攻撃力を持つ剣斧(G級進化武器を除く)、
というポジションは変わらなかったといえる。
実装から1年後の2017年4月より、遂にMHFオリジナルモンスターの「無属性・強撃ビン」武器が登場。
ヒュジキキの「ヒュージ・トロンぺ」である。
こちらは会心率にウェイトを置いた辿異武器であり、
GR600段階(ヒュージ・タルナダ)までの攻撃力はグラバリタが上である。
- ただし、強撃ビンに関してはスラッシュアックスFではモーション値1.1倍程度抑え目に調整されているため、
他のビンを駆逐するほどの圧倒的な差はない。
武器に属性がないこともあり、この武器は文字通り「属性が効かない」相手に使っていくのが良いだろう。
- なお強撃ビンかつ無属性故にビン効果の有無で与ダメージが大きく変化し、
他のビンの武器にはこの武器より倍率が高い武器や近い倍率で高属性値を持つ武器もある、
つまり斧モードの性能としては他の武器の中に埋もれてしまう。
ビン効果を乗せやすい地ノ型、嵐ノ型であれば威力を発揮しやすいだろう。
天ノ型では斧モードが主体になるが、
ビジュアル面などで斧を中心に使いたければそちらで運用するのもよい。
余談 
- テュランノス(tyrannos)は古代ギリシャで「僭主(正当な手段によらず独裁的な権力を握った者)」を意味しており、
暴君を表す英単語tyrantの語源でもある。
一段階強化して「テラーテュランノス」になると恐怖の独裁者といったところか。
グラバリタは、おそらくキリスト教の七つの大罪の二つ「暴食」「強欲」にあたるラテン語、
「gula」「avaritia」が由来だと思われる。- その「グラバリタ」だが、英名では"Saligia"と訳されている。
これはとある七つの単語の頭文字を集めたものであり、- Superbia(傲慢)
- Avaritia(強欲)
- Luxuria(色欲)
- Invidia(嫉妬)
- Gula(暴食)
- Ira(憤怒)
- Acedia(怠惰)
- その「グラバリタ」だが、英名では"Saligia"と訳されている。
- 前述したようにこの武器はかつて、
高い攻撃力と長い紫ゲージ、会心率もさほど低くないと高水準なステータスを持っていた。
それでもなお強撃ビン持ちの剣斧と剣モードで渡り合うのは厳しい事から、
スラッシュアックスにおけるビンの重要性がおわかりいただけるだろう。
ビンの差を素のステータスで埋める事で一定の評価を得ていたのが当武器なのだが、
MHX、MHXXではそれすら奪われてしまい、滅龍ビンのテコ入れも無かったことが、
本武器の転落に繋がってしまったといえる。
そして、上記の通りMHWではせっかく大規模なテコ入れが施された滅龍ビンを手放してしまった。
関連項目 
モンスター/イビルジョー
モンスター/怒り喰らうイビルジョー
モンスター/イビルジョー/派生作品
武器/イビルジョー武器
モンハン用語/斧