◆殺◆ ニンジャ名鑑N12 【インターラプター】 ◆伐◆
シックスゲイツのニンジャ。暗殺カラテ技「タタミ・ケン」と絶対防御の構え「カラダチ」を修得。その実力はコンクリートを素手で破砕しガトリングガン1ドラムの弾丸に耐えきる程だが、反動として深刻なオハギ中毒を抱えている。
◆忍◆ ニンジャ名鑑#12 【インターラプター】 ◆殺◆
シックス・ゲイツのニンジャ。暗殺カラテ技「タタミ・ケン」と絶対防御の構え「カラダチ」を修得、その実力はコンクリートを素手で破砕しガトリングガン1ドラムの弾丸に耐えきる程だが、反動として深刻なオハギ中毒を抱えている。
登場エピソード
「家族か。……家族はいい」
人物
- ダークニンジャとのイクサで負傷したニンジャスレイヤーを匿った、「サカキ・ワタナベ」と名乗る男。
- 元は妻子を持つデッカーであったが、家族を顧みることなく闘争に明け暮れ、その末に離婚。また、疲労をごまかすためオハギに手を出したことが原因で、深刻なオハギ中毒となる。
- 退職後は探偵となったが、そこからさらに身を持ち崩し、現在はネオサイタマの地下倉庫区画を利用した浮浪者キャンプのヨージンボーをしている。
- 社会から零れ落ちた浮浪者にも暖かく接する好漢だが、凄腕のカラテの持ち主であり、ただならぬ素性を感じさせる。「イチロー・モリタ」の偽名を使うニンジャスレイヤーと暫しの交流を持つが……。
- 上記の名鑑にある通り、その正体はニンジャ。かつてソウカイヤに身を置き、「シックスゲイツ最強のニンジャ」と謳われた実力者である。
- 現役時代は、ザイバツが当時まだ新興であったソウカイヤへの示威行動の一環として、ソウカイヤ最強のカラテ戦士一名を地下格闘シャドー・コンのエキシビションマッチに招待したことへの返答としてキョートに送り込まれ、ザイバツ・グランドマスターのサラマンダーと戦ったことがある。両者のカラテは拮抗し、一進一退の攻防が続いたが、やがて暴徒化した観客の乱入によりイクサは水入りとなった。
- 詳細はニンジャスレイヤープラスのN-FILES【ボーン・イン・レッド・ブラック】を参照のこと。
- マルノウチ抗争にも参加していたが、最終的には制御不能の自己への恐怖と悔恨に耐えきれず、ソウカイヤから逃走した。
- 組織を出奔した時期は判然としないが、少なくとも第1部序盤の「ネオヤクザ・フォー・セール」より前であることは確実と思われる。
- N-FILES【フィスト・フィルド・ウィズ・リグレット・アンド・オハギ】にて、アスラ・ニンジャクランのソウル憑依者であることが明かされた。
- アニメイシヨンでの担当声優は故・後藤淳一=サン。
外見
- ニンジャスレイヤープラスのキャラクター身長一覧表によると身長210cm。
- がっしりと盛り上がった広い肩と太い首が形作る、四角いシルエットが特徴の大男。無骨な顔立ちをしている。
- ボロボロの防塵トレンチコートを着用。地の文曰く「くたびれきった身なり」。
- ニンジャとしてのイクサに臨む際には、焦げ茶色のニンジャ装束を着て現れた。
- 腰にはオハギを入れるバイオ笹タッパーを付けている。
元ネタ・考察
- インターラプター(interrupter)は「遮る者」の意味。
- 後述する「カラダチ」の特性を反映したネーミングであろうか。
ワザ・ジツ
- 全盛期はグランドマスターとも互角に渡り合えるカラテの鬼であったが、作中の時点ではニンジャとのイクサから長らく離れていたこともあってか、そのワザマエは幾分錆びついている模様。
- それでも依然として並のニンジャとは一線を画する実力を持ち、後述のザムラ・カラテに加え、巨体に似合わぬ俊敏な動きや、投擲されたスリケンを鮮やかに捌く芸当を見せている。
- ウィルキンソン氏は、最盛期のインターラプターとゲイトキーパーが戦った場合、恐らくどちらも勝てる要素があるとの見解を示している。
ザムラ・カラテ
- 闇のカラテカ「ザムラ・シンダキ」より伝授された、攻防一体のカラテ。
- 作中において他に類を見ない、「カラテ震動」を操る点が最大の特徴か。
- なお、ザ・ヴァーティゴ=サンによると、ザムラ・シンダキを含めたモータルが用いるザムラ・カラテは、インターラプターらが振るうような破滅的なカラテではないらしい。
◆カラダチ◆
- 奇妙な中腰の姿勢で相手の打撃を受けることにより、その打撃を無効化し、反発力をカラテ震動させて、攻撃に使われた手足を磁石のように吸いつけ相手を拘束する防御技。
- N-FILES【フィスト・フィルド・ウィズ・リグレット・アンド・オハギ】では、ムテキ・アティチュードの延長上にあるワザと説明されている。
- 余談ながら、彼はカラダチで攻撃を受けるタイミングで「フンハー!」のシャウトを放っているが、同門のインターセプターはツヨイ・タタミ・ケンを繰り出す際にシャウトしている。インターラプターは防御力に特化な……?
- 「ニンジャスレイヤー(コミカライズ版)」では、カラダチの中腰姿勢が実在する空手の型の一つ「サンチン(三戦)」の構えに似せて描かれている。
- 余湖=センセイによると、当初はネコアシタチかキバタチかサンチンタチかで考えていたが、翻訳チームの一声でサンチンに決まったとのこと。
◆タタミ・ケン◆
- 上半身をほとんど真後ろを向くまで捻り、右腕に渾身の力を込めて繰り出す強烈な一撃。
- 「ハイーッ!」のシャウトが乗った打撃の威力は実際絶大である。
- 非常に予備動作の大きいカラテ技であり、カラダチによる拘束と組み合わせることで真価を発揮する。
ストーリー中での活躍
- ニンジャスレイヤーに親身に接し、ヒロ・マイニチにユカノの情報収集を依頼するなど世話を焼くが、彼をソウカイヤに呼び戻す任務を帯びたウォーロックに接触される。
- オハギ中毒からの解放という餌をちらつかされた彼に選択の余地はなく、ニンジャスレイヤーに正体を明かしカラテを交わすも、途中ウォーロックが乱入させたヒョットコ軍団を前に一時休戦。彼と共にこれを殲滅する。
- その最中、ウォーロックにより明かされた過去は、彼が認識しているものと大きく異なっていた。
- かつての彼がデッカーだったことは確かだが、同時にそのカラテで道ゆく人々をツジギリして回っていた殺人嗜好者でもあった。しかしツジギリ行為を後輩デッカーに嗅ぎつけられ、彼とその妻子を惨殺する。彼らこそ、インターラプターが言う所の「デッカー時代の自分の部下と再婚して暮らしている、別れた妻と子」であり、元からインターラプターの妻子などではなく、しかも彼自身が殺した犠牲者だったのだ。
- 彼がオハギに手を出したのも、異常な闘争心を抑えるためであった。しかしオハギがもたらす幻想により、彼は偽りの記憶を真実と思い込むようになってしまった。
- 本当の過去を突きつけられ、拠り所の一切を失った彼は、血の涙を流しながらニンジャスレイヤーと対峙。敗北し、彼にカイシャクされた。
- 真実を知って震える彼の姿をウォーロックは「生来の殺人マシーンに戻った」と評したが、血の涙を流して笑う彼は、果たして本当にただの「殺戮機械」であったのだろうか。
- 嘘の記憶を心から信じ、「部下のデッカー」と「その妻子」を大切に想い続け、存在しない娘と来月の誕生日に会えると不安と期待に震え、浮浪者キャンプを守り、オハギ中毒の苦しみから希望に縋り、そして今際の際にニンジャスレイヤーにユカノを探す手がかりを与えたのも、紛れもなくインターラプターに他ならない。
- その姿には、人の心が残っていなかったのか。真相は誰にも分からない。ただ、最期に閉じられた彼の瞳は安らかであった。
- 己の死を予感していたのか、ニンジャスレイヤーと戦う前にマイニチに伝書鳩を送っており、彼が訪ねてきたら情報を渡すよう便宜を図っていた。
- ニンジャスレイヤーと過ごした時間は短かったが、ドラゴン・ゲンドーソーとはまた別の立場から、彼の「全ニンジャ殺すべし」という憎悪の意思を遮る契機となったキーパーソンである。
- 第2部以降、ニンジャスレイヤーはディテクティヴやシルバーキーといった仲間のニンジャと共闘する場面も増えたが、彼との出会いがなければそれは成し得なかったのかもしれない。
- 第3部のエピソード「ゼア・イズ・ア・ライト」では、彼の兄弟弟子であるインターセプターが登場。彼らにカラダチとタタミ・ケンを授けた師匠がザムラ・シンダキなるモータルであることと、インターラプターのニンジャネームも恐らく彼によって名付けられたものであることが語られた。
- 「リヴィング・ウェル・イズ・ザ・ベスト・リヴェンジ」では、ニンジャスレイヤーのニューロン内のサップーケイ空間にて、彼の記憶を元に構成されたインターラプターが登場。ニンジャスレイヤーは彼との数えきれぬほどの対戦を経て、インターセプターのカラダチを破るカラテを編み出すに至った。
ストーリー外での活躍
- Twitter(現:X)にはかつて「フリート」という、24時間だけ表示される動画、画像、テキストなどを投稿できる機能が存在していたが、ニンジャスレイヤー公式アカウントはこの機能を利用して、無印コミカライズ版を放送するという試みを行っていた。
- フリート機能は2021年8月3日をもって終了したが、折しもニンジャスレイヤー公式アカウントでは「フィスト・フィルド・ウィズ・リグレット・アンド・オハギ」の放送が佳境に差し掛かっており、結果としてインターラプターが有終の美を飾ることとなった。
- 公式ゲーム「ニンジャスレイヤー ネオサイタマ炎上」ではボスキャラの一人として登場。彼の代名詞であるカラダチとタタミ・ケンはもちろん、大岩を掴んで投げつけるという『北斗の拳』のフドウめいた攻撃も繰り出してくる。
- また、ボス戦までの道中はインターラプターと協力して進む構成となっており、禁断症状に苦しむ彼にオハギを与えて壁を壊してもらうという
無慈悲なステージギミックが実装されている。
- また、ボス戦までの道中はインターラプターと協力して進む構成となっており、禁断症状に苦しむ彼にオハギを与えて壁を壊してもらうという
一言コメント
- この人のソウルはアスラ・ニンジャクランの物だが、もしかしたらデッカー時代の強い正義感が殺人衝動=カラテに繋がってしまったのかもしれない -- 2020-11-06 (金) 09:45:10
- ウォーロック=サンは異常な闘争本能を抑えるためにオハギを摂取し始めたと説明したが、シックスゲイツで闘争心を抑える必要はあったのだろうか。ニンジャになってから罪悪感や人間性に目覚めたのか、それとも元から存在したのか。興味は尽きない。 -- 2021-08-30 (月) 07:55:53
- 暴力性のなかの -- 2021-12-11 (土) 15:04:09
- 彼の最期に、不滅であるはずのニンジャソウルを滅するヒントが隠されているのかも? オハギ中毒が鍵か? それとも、憑依された側が苦悩していたのが鍵か? -- 2021-12-11 (土) 21:43:19
- 経歴だけ見ると、カラテを修めただけの、モータル相手にツジギリしてるヤク中不良警官なだけなのに、なぜグランドマスター級に強いのか -- 2022-02-25 (金) 07:31:38
- ↑ドージョー出身だった気がするから戦いを体で覚えているんだろう。 -- 2022-02-25 (金) 17:02:01
- 不本意な殺人衝動に抗うべく狂ったようにカラテトレーニングをして発散しようとしてたんじゃないかな。まあこの人に限らずカラテ強者は作中で描写が無くともめちゃくちゃカラテトレーニングをしてる人が殆どだろう。パーガトリー=サンとかキュア=サンなんかは地道で泥臭い修行なんてしませーんみたいなキャラだけどだけど陰では死ぬほど鍛えてるだろうし -- 2022-02-25 (金) 21:22:19
- インターラプター=サンは代表としてシャドー・コンに出場し、ザイバツ代表(最低マスター上位クラスかと思われる)をぶちのめした後、マンダとも互角で終わったというこは必然的にマンダ≦ラプターという方程式が成り立つのでは!?ソウカイ6門「カラテ」最強の肩書きは伊達ではなかった…。 -- 2022-02-26 (土) 11:45:43
- 憑依ソウルが感情や情念を力に変える点はニンジャスレイヤーのナラクとも似たような共通性があることですね -- 2022-09-02 (金) 22:01:03
- 山のフドウみたいなキャラかと思ったら全部妄想とか・・・テストにでないよお -- 2023-12-10 (日) 12:49:21