No411 ダイドー/元ネタ解説

• ダイドーはイギリス海軍の軽巡洋艦、ダイドー級の1番艦。ダイドー級全体の概要はシリアスを参照。
  • 主砲としている5.25inch50口径Mk.I連装両用砲の調達が間に合わなかったことから、初期グループのうちの1隻であったダイドーは連装4基8門となっている。
    その代替として4inch45口径Mk.V単装高角砲を装備しての就役となったが、後に設計通り主砲を1基追加装備した。
     
• ダイドーは1937年10月26日に起工、1939年7月18日に進水、1940年9月30日に就役した。
• 就役後最初の任務は、1940年11月、空母フューリアスによる西アフリカへの航空機輸送を護衛することであった。
  その後4か月間大西洋にて船団護衛任務に就いたのち、1941年4月に東地中海艦隊に配属となる。クレタ島を中心に軍の撤退支援や金塊(700万ドル相当)輸送を行うさなか爆撃により損傷したダイドーは、ニューヨークのブルックリン海軍造船所へ修理へ向かい、同年年末に艦隊に復帰する。
• 1942年3月まで、ダイドーはアレクサンドリア・マルタ間の船団護衛任務に従事し、その後ロードス島への艦砲射撃に参加している。
  また同月22日には、マルタ島への大規模輸送作戦を行おうとした英海軍とそれを阻止しようと出撃していた伊海軍主力部隊が交戦した(=第2次シルテ湾海戦)。
  英艦隊は軽巡や防空巡(=ダイドー級)を主戦力としていたため、戦艦や重巡を含む伊艦隊に対し打撃力不足であり、また交戦によって到着が遅れ輸送船が空襲にあったこともあって輸送作戦は失敗に終わった。
  • この海戦に参加した実装艦…英(ダイドー、ペネロピ、リージョン) vs 伊(アヴィエーレ)
• 8月にダイドーは爆撃により損傷した艦尾の大規模修理のためマッサワ(伊領東アフリカ、すでに英軍占領下)へ向かう。当時イギリス東地中海艦隊における4分の1に相当する戦力であったダイドーは急速な修理が求められ、1週間も経たぬ間に姉妹艦(含・シリアス)とともに戦闘に復帰した。
  以降年末まで北アフリカ戦線を支援し、西地中海艦隊へ転属した後はおよそ1年ほど対空警戒や船団護衛、対地砲撃を行った。
• 1944年にはノルマンディー上陸作戦を支援したのち、本土へ帰還した。
  以降は戦場を北極海へ移し、船団護衛や機雷敷設の支援を行う。
• 戦争における最後の任務は、コペンハーゲンへ行き、艦上にてドイツ海軍に対し降伏文書に署名させることであった。
  署名がなされた後は、独巡洋艦プリンツ・オイゲン、ニュルンベルクをヴィルヘルムスハーフェンへ護送した。
• 戦後ダイドーは、英王ジョージ6世と王妃エリザベスをマン島へ送る任務に就いたほか、エリザベス2世の戴冠を祝うために観艦式に参加するなど儀礼用に用いられることが多かったが、その後退役、1957年に解体となった。