No498 レプライザル/元ネタ解説

Last-modified: 2022-04-19 (火) 22:11:39
所属United States Navy
艦種・艦型エセックス級航空母艦
正式名称USS Reprisal (CV-35)
名前の由来USS Reprisal 英語で「報復」の意、また同名のアメリカ大陸軍帆船 アメリカ独立の前後に活動、アメリカ建国の父の一人としても知られるベンジャミン・フランクリンのパリ移送や大西洋上での航海などを行う
起工日1944.7.1
進水日1945.12.14
就役日(竣工日)未就役(兵力過剰として建造中止)
全長(身長)266.0m
基準排水量(体重)27100英t(27535t)
出力Babcock&Wilcox式重油専焼缶8基Westinghouse式蒸気タービン4基4軸 150000shp(152080.5PS)
最高速度33.0kt(61.11km/h)
航続距離15kt(27.78km/h)/20000海里(37040km)
乗員2600~3448名
装備(設計時)5inch38口径Mk.12両用砲連装4基8門単装4門
40mmボフォース機関砲x32(8x4)
エリコン20mm機関砲x46
艦載機90~100
装甲舷側:2.5~4inch 甲板:1.5inch 操舵室上:2.5inch
建造所Brooklyn Navy Yard,Brooklyn, New York
(ブルックリン海軍工廠 アメリカ合衆国ニューヨーク州ニューヨーク市ブルックリン区)
  • レプライザルはアメリカが大量建造したエセックス級航空母艦のうちの未成におわった1隻。
    分類上はハンコックタイコンデロガと同じく長船体型であった。
  • ニューヨークのブルックリン海軍工廠に割り当てられたエセックス級空母の建造枠5つのうち、最後の1隻がレプライザルであった(最初の1隻はCV-20 ベニントン(Bennington))。
    他にはCV-31 ボノム・リシャール(Bon Homme Richard)、CV-33 キアサージ(Kearsarge)、CV-34 オリスカニー(Oriskany)がいた。
    • ちなみにオリスカニーも後述するように戦争終結が近いことから建造が中止されたものの、ほとんど完成間近であったことから次世代戦闘=ジェット機運用能力を付与する改修のテストヘッドとして建造が再開され、どうにか就役にこぎつけられた。
  • 残念ながらレプライザルはオリスカニーほど建造が進んではおらず、日本の無条件降伏受諾の3日前の時点で52.3%の進捗であったという。
    45年8月12日にはほぼ戦争が終結したため、こうした戦力は過剰であると判断、レプライザルやオリスカニー、またレプライザル以上に建造の進捗が芳しくなかったCV-46 イオー・ジマ(Iwo Jima)は建造中止処分となった。
  • その後船台を開けるために同年末に進水し、爆破試験などの各種実験に供された。
    改めて攻撃空母として建造再開させるという案もあったのだが、結局のところこれは流れてしまい、49年にスクラップとなっている。
  • 余談だが、エセックス級航空母艦は計画32隻、就役24隻の大所帯であるが、レプライザル(とイオー・ジマ)は就役にこぎつけられていない。
    このほかにも、CV-50~CV-55の艦番号がエセックス級用として残されており、これら併せて8隻がエセックス級未成艦となっている。
    • CV-9~CV-21:エセックス級①エセックスイントレピッドタイコンデロガレキシントンハンコックベニントン
      CVL-22~CVL-30:インディペンデンス級軽航空母艦
      CV-31~CV-40:エセックス級②レプライザル
      CV-41~CV-44:ミッドウェイ級航空母艦❶(1隻未成)
      CV-45~CV-47:エセックス級③(1隻未成)
      CVL-48~CVL-49:サイパン級軽航空母艦
      CV-50~CV-55:エセックス級④(全艦未成)
      CV-56~CV-57:ミッドウェイ級航空母艦❷(全艦未成)