所属 | United States Navy |
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艦種・艦型 | アラスカ級大型巡洋艦→大型指揮艦(1952)→大型巡洋艦(1954) |
正式名称 | USS Hawaii (CB-3/CBC-3) |
名前の由来 | Territory of Hawaii アメリカ合衆国ハワイ準州(現在は州に昇格) |
起工日 | 1943.12.20 |
進水日 | 1945.11.3 |
就役日(竣工日) | 未就役(建造中断) |
退役日(除籍後) | (1958.建造中止・解体) |
全長(身長) | 246.4m |
基準排水量(体重) | 29779英t(30257t) |
出力 | Babcock&Wilcox式重油専焼缶8基General Electric式蒸気タービン4基4軸 150000shp(152080.5PS) |
最高速度 | 33.0kt(61.11km/h) |
航続距離 | 15.0kt(27.78km/h)/12000海里(22224km) |
乗員 | 1517~2251名 |
装備 | 12inch50口径Mk.8三連装砲3基9門 3inch58口径Mark12連装両用砲12門 ボフォース40mm機関砲x56 エリコン20mm機関砲x34 艦載機x4 |
装甲 | 舷側:5~9inch 甲板:3.8~4inch 砲塔:5~12.8inch バーベット:11~13inch 艦橋:5~10.6inch |
建造所 | New York Shipbuilding Corporation, Camden, New Jersey (ニューヨーク造船所 アメリカ合衆国ニュージャージー州カムデン郡カムデン市) |
- ハワイはアメリカ海軍が建造したアラスカ級大型巡洋艦の3番艦。
戦争終結に間に合わず就役前に建造中断、その後の処遇も決まらないまま解体となってしまった未成艦である。- アラスカ級そのものの経緯についてはこちらを参照されたい。
- 第二次大戦が中盤に差し掛かろうかという1942年、対潜護衛艦艇などの急を要する場面への資材提供のため、モンタナ級5隻およびアラスカ級後期建造型3隻の建造中止の命が下った。
ハワイの起工もこの時差し止められたが、約1年後に建造再開とされ、1943年12月起工。
2番艦グアムの進水から2年の時を経て、1945年11月ようやくハワイは進水を果たした。
しかし既に戦争は終わってしまっており、防衛費の削減に迫られたことからまたしても建造が中断されてしまう。
- 上部構造物がほぼ完成状態にあったハワイだが、その船体の活用案がいくつか提示された。
- 航空母艦化
- 艦尾に航空機用クレーンとカタパルトを設置、艦前方の油圧式カタパルトからJB-2「ルーン」巡航ミサイル*1を発射できるというもの。
48年に認可を受け2年で改造を終える予定だったものの、ロケット燃料の揮発性や誘導システムの欠点から49年に計画中止。
- 艦尾に航空機用クレーンとカタパルトを設置、艦前方の油圧式カタパルトからJB-2「ルーン」巡航ミサイル*1を発射できるというもの。
- 誘導ミサイル巡洋艦化
- 誘導ミサイル開発のためのプラットフォームとして、46年に立案。
70口径3inch連装高角砲8基のほかはミサイルと発射機を搭載するのみで、一部の装着済み装甲も剥がす予定だったが、実現せず。 - 48年には米製V-2ロケットおよび対地巡航ミサイル「トライトン」を搭載する案として再度立案。
搭載ミサイルの仕様をめぐってこのプロジェクトは長期化し、後発の「レギュラスII」「ポラリス」ミサイルの運用試験に追い越される形で存在意義を失い、57年に廃案された。
- 誘導ミサイル開発のためのプラットフォームとして、46年に立案。
- 大型指揮艦化
- 戦略弾道ミサイル巡洋艦化
- 航空母艦化
- 結局いずれの案も完全に実ることなく、ハワイは50年代のうちに解体されることとなったのであった。