レミントン870系

Last-modified: 2024-02-29 (木) 22:40:03
人形DNA鑑定:HG|SMG|AR|RF|MG|SG〕

うわ。
ネオアームストロングサイクロンジェットアームストロング砲じゃね―か。
完成度たけーなオイ
 

簡単な説明

超・大人気ポンプアクションショットガンであるレミントン870と、そのライバルであるモスバーグ500の親戚の皆さん。

 
もう少し突っ込んで
  • ボロン
    rem870 cock.jpg
  • 全てはこの奇形チ●ポみたいなロッキングブロックに集約される。
    • レシーバー*1の内側上面にある凹みに、このカリ首が嵌まる。

rem870 bolt assy.jpg

  • ボルトに収まったロッキングブロック。フォアグリップを前進させると、ロッキングブロックがせり出してくるわけだ。
    • このような構造の閉鎖方式をプロップアップ式と言ったりするが、これはあくまで日本語での表現で、英語では意外に用語が一定しない。
    • 似たような閉鎖方式にティルトボルト式がある。
      • ティルトボルト式は文字通りボルトそのものが上下に傾く(ティルト)する。
      • 一方プロップアップ式では、ボルトそのものは前後にしか動かず、ラグと噛み合うのはボルトとは別パーツのロッキングラグである。
      • このボルトの動きに着目して、直動式(In-line)ボルトという分類をしていたりする*2
  • またアクションバーとは別体になっている、板状のボルトキャリアも独特な見た目をしている。
    • アサルトライフルなどのボルトキャリアは筒状や棒状の物が多いイメージ。
 

特記無き場合、すべてポンプアクション・プロップアップ式閉鎖で動作する。

 

メンバーの皆さん

 
M870
229 m870.png主な弾種12ゲージ
生産期間1950-
備考現代のポンプアクションショットガンの大半はコイツかコイツの親戚じゃないかってくらい爆売れしたすごいヤツ。
レミントンModel11-48 (1948)からロングリコイル機構を取っ払ってポンプアクションにしたモデル。
ブローニング・オート5 (1898)を作動方式はそのままに、量産に対応するため全面的な刷新を図ったモデル。
ざっくりと説明

まずはレミントン870のボルト
rem870 bolt.png

  • 4番ボルト本体と37番ロッキングブロック、見切れているが57番のボルトキャリアの形状をチェック。
  • そのまま今度はレミントン11-48のボルトを見てみよう。

remington-model-1148 bolt.jpg

  • 細かい形状の違いはあるものの、ボルト本体・ロッキングブロック・ボルトキャリアのそれぞれの形状がレミントン870のものとよく似ていることが分かるだろう。

b auto5 bolt.jpg

  • 一方こちらはレミントン11-48の元となったレミントン11ことブローニング・オート5のロッキングブロックだが、全然似ていない。

オート5からレミントン870への詳しい経緯は"Remington 870 history"等で調べれば出てくるが、大雑把な流れは以下のような感じ。

  • WW2における空前の銃器量産経験は銃メーカー各社に衝撃を与え、レミントン社も例外ではなかった。
    • 具体的にはプレス加工のノウハウがもたらされたことが革新的だったようだ。
  • 戦後こうした経験を基に、従来の高コストなラインナップの刷新を図ることになった。
    • その中の一つがレミントン11のリニューアルであり、これはレミントン11-48として発売された。
  • さらに規模の近い製品同士で、設計を流用したりパーツを共通化することでファミリー化し合理化を図ったのである。
  • こうしてレミントン11-48の流れをくんで生まれたのが、セミオート機構をオミットしたレミントン870であった。
    • レミントン870自体はレミントン31の置き換えを目的にした製品である。
    • 置き換えられたレミントン31はティルトボルト式の閉鎖方式なので、870とは設計上の類似性はあまりない。
  • しかしレミントン11-48は信頼性に乏しく、程なくガス圧作動方式のレミントン1100 (1963)に置き換えられてしまった。
  • これとは対照的に、レミントン870はその性能と信頼性を評価され、2009年の時点で1000万丁を生産するという大成功を収めた。
    • 世の中何が当たるのか、全く神のみぞ知るである。
 
M500 / M590
154 m500.png
155 m590.png
主な弾種12ゲージ
生産期間1961-
備考レミントン870のライバルと言えばモスバーグ500シリーズであるが、内部の構造も似た者同士である。
ただし他の870フォロワーとは異なり、ボルト構造から細かい部分で差別化も図られており、完全な870クローンというわけでもない。
モスバーグのボルト

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  • ボルト本体、ロッキングブロック、ボルトキャリアどれも概形はレミントン870のそれと近似しているといえよう。
    • ボルト後端の形状やエキストラクターの構造など、明確な相違点も見て取れる。
 
PM5
325 pm5.png主な弾種12ゲージ
生産期間1980s-
備考ボックスマガジンを備えた外見は独特だが、ボルトやロッキングブロック自体はレミントン870系のオーソドックスな形状をしている。
PM-5の内部

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  • 37番のボルト本体、38番のロッキングブロックに注目。
  • 細かい差異はあれどおおよそレミントン870と同じような形状である。
 
Super-Shorty
156 super shorty.png主な弾種12ゲージ
生産期間1996-
備考モスバーグ500やレミントン870を極端に切り詰めたカスタムガン。
なので当然中身もそれらのまま。
 
FP-6
164 fp-6.png主な弾種12ゲージ
生産期間1998-
備考ボルト周りの部品を見るに、レミントン870と大して変わらない感じ。
FP-6のボルト

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  • まあ見たまんまである。
 
S.A.T.8
188 sat8.png主な弾種12ゲージ
生産期間1998-
備考ロングストロークガスピストン
端的に言ってしまえば、アクションバーにガスピストンを連結したレミントン870である。
同時期にFABARMで設計されたであろうFP-6もレミントン870に似た構造なので、実質的に姉妹銃と言えるだろう。
S.A.T.8ではなく……

同FABARM社のLION H368の内部
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  • G01ボルト本体と、G02ロッキングブロックの形状は正しく870系の特徴を残している。
  • またG38ボルトキャリアの形状も同様だが、そこにG89ガスピストンが組み合わさって、ガスオペレーションによるセミオート射撃を可能にしている。
  • 余談だがS.A.T.8のあだ名に小獅子とかPizza Lionとかあるそう。
  • ところでS.A.T.8の姉妹モデルにそのままLIONシリーズが存在する。
    • 上の分解図もそのLIONシリーズの一つ、H368のもの。
    • ということはS.A.T.8は小獅子ではなく大獅子なのでは?
 
97式散
161 type97 s.png主な弾種12ゲージ専用弾
生産期間1999-
備考レミントン870をベースに開発された、中国の治安組織向けライオットガン。
一般的な12ゲージ弾薬は使えなくなっているんだそう。
それはさておき、わざわざライオットガンを自主開発する需要って何なんでしょうね……
 
M26-MASS?
351 m26-mass.png主な弾種12ゲージ
生産期間2011-
備考ストレートプル・ボルトアクション
マスターキーの流れをくむアンダーバレルショットガン。
一見するとボックスマガジンとボルトアクションによる装填動作はポンプアクションとは別物のようだが、中身はレミントン870でお馴染みの構造をしている。
M26-MASSのボルト

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  • 画質が荒く見にくいかもしれないが、円柱状のボルト本体と、そこに収まるロッキングブロックが確認できる。
  • ロッキングブロックにはレミントン870系で特徴的な"カリ首"があることが、影の付き方で分かるだろう。
  • うーん、このエキストラクターの配置はレミントン870というよりはモスバーグ500の方が近いのか?
  • 気になる方は動画で見て確認して欲しい。
 
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DP-12
282 dp-12.png主な弾種12ゲージ
生産期間2015-
備考水平二連かつブルパップという特徴的な外見に反して、内部構造は至ってオーソドックスである。
DP-12のナカ

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  • ちょっとボケてて見にくいかもしれないが、ボルト周りのパーツの形状はレミントン870系のものを踏襲している。
  • ただしボルト本体やボルトキャリアを丸ごと2つ横に並べる構造には、ややヤケクソな感じがしなくもない。
  • あんなカリ高チ○ポみたいなロッキングブロックを2つも飲み込むなんて……なんて卑しい女将なんだ……
 

 
 

 

コメント


*1 正確にはバレルエクステンションかな
*2 英語版ウィキペディアでは少なくともそうだった