プロップアップ式

Last-modified: 2024-02-29 (木) 22:40:03
人形DNA鑑定:HG|SMG|AR|RF|MG|SG〕

 
チビだけど出るとこ出てるから好き
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なんとか言えなのハゲ!
 

 

簡単な説明

 

ある程度強力な弾薬を安全に射撃するためには、銃身から弾丸が飛び出していくまでの間銃身とスライドを接合(いわゆる閉鎖)しておく必要がある。
この閉鎖に可動する閂子を利用しているものがプロップアップ式(この用語については後述)である。
ちなみにオワコンをはじめとするティルトバレル式では、銃身とスライドそれぞれに彫られた溝を嵌合させることで閉鎖している。

 
もうちょっと詳しく

以上の説明からも分かるだろうが、プロップアップ式ではティルトバレル式に比べて必ず部品が1つ増えることになり、また拳銃という大きさに収める以上強度的な限界もあり、現代の自動拳銃でお目にかかる機会は少なくなっている。
しかし、銃身の上下動が発生しないため銃身が長くても適用可能という長所もあり、ブローニングM2は重機関銃でありながらプロップアップ式ショートリコイルで作動している。もちろん内蔵されている閂も相応に巨大な鋼鉄の塊である。

 

・プロップアップ式の用語について
このような閂様のパーツで閉鎖するショートリコイルを表す定まった英語表現が存在しないようで、wikipediaを調べていても"Swing block"であったり"dropping block"であったり、表現に揺れがある。一方で何故か日本語においてはこうした閉鎖方式をしてプロップアップ式という定訳があるので、本項でもそれに従った。

 

ハンドガンの皆様

 
C96
012 c96.png主な弾種7.63x25mm Mauser
生産期間1896-1937
備考最初期の自動拳銃のひとつ。
以下のプロップアップ式自動拳銃の大元だとは思うけど、後のP38等への技術的な繋がりに確証はない。
 

P38風

 

M9、セルジュコフの閂子はP38のそれと形状が似ている。

 
P38?
009 p38.png主な弾種9x19mm Parabellum
生産期間1938-
備考PP系のDAメカにプロップアップ式ショートリコイルを組み込んだ、WW2時ドイツを代表する自動拳銃。
 
M9
003 m9.png主な弾種9x19mm Parabellum
生産期間1990-
備考アメリカ陸軍に採用された超有名ピストルなの!
M1951 (1949) をDA、ダブルカラム化したモダンデザインなの!
M1934 (1934) のレイアウトにP38の内部機構を組み合わせた由緒ある設計なの!
 
セルジュコフ
113 serdyukov.png主な弾種9x21mm
生産期間1996
備考ロッキングラグ(閂)の形状はM92に似ている。
 

拳銃以外での採用例

 
フェドロフ?
335 fedorov.png主な弾種6.5x50mm SR
生産期間1915-1926
備考ショートリコイル・プロップアップ閉鎖
自動小銃としては大変珍しいショートリコイル作動方式を採用している。閂はボルトを左右から挟むように1対存在する。
黎明期の自動小銃らしくデザインは垢抜けない。拳銃におけるプロップアップ式ショートリコイルと、技術的に直接繋がりがあるかは定かではない。
 
LS26?
362 ls26.png主な弾種7.62x53mmR
生産期間1926-1942
備考マガジン給弾・クローズドボルト
冬戦争を戦った軽機関銃だが、弾倉の不調*1と重さであまり評判は良くないらしい。
それはさておき重傷絵からはソ連への憎しみが感じられるすお……
 

ブローニングなやつら

 
M1919A4?
080 m1919a4.png主な弾種.30-06
生産期間1919-1945
備考ベルト給弾・クローズドボルト
↑水冷のM1917を空冷化した汎用機関銃
 
M2HB
077 m2hb.png主な弾種12.7x99mm NATO
生産期間1933-
備考ベルト給弾・クローズドボルト
多少図体が大きくても問題ない重機関銃という用途なので、いかにも'閂'然とした巨大な鉄塊でボルトを閉鎖する。
ガスチューブが不要となり、重機関銃としてはスマートなシルエットになった。
↑水冷のM1917を空冷化の上大口径化、あわせて改良を加えたもの。
 

 
 

 

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*1 一般的にリム付き薬莢は自動火器との相性が良くないとされている