太陽みたいに笑う君はどこだい
簡単な説明
G36の操作系をより保守的にした上で、レールシステムに対応して拡張性を高めた連中
正直みんな同じに見える
1996年に登場したHK G36は信頼性に優れるAR-18のメカニズムを改良しながら、同時に全面的なポリマー素材の採用や光学サイトの標準搭載といった先進的なコンセプトを取り入れ、高い完成度を実現した。G36をさらに先鋭化したようなXM8が一時は米陸軍の次期アサルトライフルとして採用されかけたことも、その完成度の高さの証左と言えるだろう。
しかし、レールシステムに非対応で拡張性に難があることや、アンビ仕様のコッキングハンドルの使い勝手が独特なことなど、一般ウケしにくい部分があるのも事実だった。
時は流れて2004年、FN社はあるアサルトライフルを米SOCOMのコンペに提出した。そのライフルはG36の機関部メカニズムを踏襲しながらレールシステムに対応し、さらに使い慣れた操作系や人間工学に配慮したアジャスタブルストックを装備しており、見事制式採用を勝ち取った。
それがFN SCARであり、のちに21世紀最もパクr参考にされたライフルの一つとなる。
そんな御託はいいから並べた写真を見ろ。
ここに将来20式小銃も並ぶことだろう。
- ハンドガードと一体化したレシーバーのデザイン、ツライチの上面レールはSCAR系の見た目を大いに特徴づけている。
- 若干の前後はあるものの、コッキングハンドルの位置もレシーバー上部の細いスロットという形で共通している。
- 一方、ハンドガード側面・底面レールの処理はメーカーごとに判断の分かれるところである。
- M-Lokの登場以後はスロットだけ開けて済ませるケースが多そうだ。
- ストックも各社で形状が大きく異なる部分である。
- B&Tに至ってはアジャスタブルストックですら無いという割り切りが目を引く。
- コッキングハンドルがボルトキャリアと連動するかどうかも個性が出るところだ。
- 特にSCARの欠点として挙げられる*1ことも多いだけに、要注目ポイントと言えるだろう。
SCAR姉妹
FN SCARはそのレシプロケートハンドルや衝撃の大きさ*2から、アメリカ実銃界隈でも論争の絶えない特殊部隊用ライフルだが、2010年代の軍用ライフル開発の方向性を決定づけたという意味では間違いなく名銃と言って差し支えないだろう。
SCAR-L? | ||
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主な弾種 | 5.56x45mm NATO | |
生産期間 | 2004- | |
備考 | SCAR姉妹の軽い方。 顔つきはちょっとふんこ似で、実際原産国のベルギーではFN FNCの後釜である。 ただし内部構造に特別共通するところはなく、あくまで運用上そうなっているというだけのことである。 |
SCAR-H? | ||
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主な弾種 | 7.62x51mm NATO | |
生産期間 | 2004- | |
備考 | SCAR姉妹の重い方。 先述の衝撃が重い軽い云々はこっちの話だろう。 |
SCARのボルトキャリアグループ(BCG、上)とめつきわるいさんのBCG(下)
- 四角いボルトキャリアとそこに刺さったマルチラグのボルトという基本は同じ
- G36ではアンビ対応の振出式コッキングハンドルだった部分が、SCARではオペロッドとして延長されているのが大きな違いである
- この大型化したBCGのお陰で、SCAR-Hでは7.62x51mm弾への対応が可能になったのだろう
世界中のスカーモドキたち
ボヘミアスカーモドキ | ||
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主な弾種 | 5.56x45mm NATO他 | |
生産期間 | 2009- | |
備考 | 特に何も言うことのないSCARリスペクトなモジュラーアサルトライフル。 マルチキャリバーに対応するためか、ボルトキャリアは大きめな気がする。 |
CZ-805のBCG
- SCARのボルトキャリアのオペロッドを短くしたようなデザイン
アメリカスカーモドキ | ||
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主な弾種 | 5.56x45mm NATO他 | |
生産期間 | 2010- | |
備考 | マグプルMasadaとかブッシュマスターACRとかレントンACRとか名前が一定しないモダンなアサルトライフル。 色んなアサルトライフルのいいとこ取りをしたデザインとされるが、機関部の構造は大いにSCARを踏襲しているといえよう。 |
ACRのBCG
- ガスシステムがやや先祖返りして、独立したオペロッドがボルトキャリアとピストンの間に挟まるようになった
- その他には特筆するところはないだろう
ブラジルスカーモドキ | ||
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主な弾種 | 5,56x45mm NATO | |
生産期間 | 2011 | |
備考 | タウラス社の今風アサルトライフルで、機関部を見ると埼玉で作ったSCARというような何とも言えない垢抜けなさを感じる。 確かに外見のパーツ構成はSCAR式なのだが、内部の細かいパーツはどちらかというとAR-18に先祖返りしているようにみえる。 |
正確にはセミオートオンリー版CT556の中身
- 試作止まりのため資料がとても少ない
- 基本的なレイアウトはSCARと変わらないように見える
- オペロッドはACR等と同じくBCGから独立したパーツになっている
おしゃ◯りモンスター? | ||
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主な弾種 | 9x19mm Parabellum | |
生産期間 | 2011- | |
備考 | ストレートブローバック・クローズドボルト ゲーム中では後述のAPC556の妹ということになっているが、実際に発売された順序ではこちらが姉である。 閉鎖機構を持たないブローバック方式であり機械的には別物だが、ハンドガード上部に予めガスシステム用の空間が用意されておりAPC556へ発展させる気満々だったことが伺える。 |
ヘルベチカスカーモドキ? | ||
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主な弾種 | 5.56x45mm NATO | |
生産期間 | 2016- | |
備考 | B&T謹製SCARリスペクトアサルトライフルである。 さすがB&Tというべきか、奇をてらわず手堅く纏めた構成と持ち前の工作精度の高さで、機関部の評判がとてもいい*3。 |
APC556のBCG
- 細かい形状の違いこそあれ、これもやはりG36、SCAR風
- レシプロケートハンドルのため、SCARと同じくオペロッドに空いた穴に直接コッキングハンドルを差し込む
ゲルマンスカーモドキ? | ||
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主な弾種 | 5.56x45mm NATO | |
生産期間 | 2017 | |
備考 | けおちゃん2世 HKえむふぉとして生まれたけおちゃんを完璧なアサルトライフルとは認めていなかった*4のかどうかは分からないが、ドイツ連邦軍の次期制式ライフルコンペにH&Kが提出したトレンド盛り合わせ完璧アサルトライフルである。 ところがどっこい採用されたのは同時に提出されていたけおちゃんの方だった。HK433の明日はどっちだ! |
ポーランドスカーモドキ? | ||
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主な弾種 | 5.56x45mm NATO他 | |
生産期間 | 2018- | |
備考 | モジュラー構造を採用しているのは2010年代の軍用ライフルとしては一般的だが、標準でブルパップ構成が存在するのはとても珍しい。 |
MSBSのBCG
- ボルトキャリアの上半分が屋根型になっているのが面白い
- ガンジーザス曰くボルトとボルトキャリアはフィールドストリップでは分解できないようになっているそう
軍用ライフルらしい割り切りと言えるだろう
ちなみにこちらはMSBS Grotの概略図
- ハンドガードのうちトップレールのみがレシーバーと一体化している
- この辺はSCARというよりはACRの特徴と言えそう
索引(人形名からページを探す) | ||
人形DNA鑑定 もくじ | ||
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手動操作 | リボルバー|中折式HG | |
反動利用式 | ティルトバレル:ティルトバレル|シグ・ザウエル閉鎖方式|グロックインスパイア | |
それ以外:プロップアップ式|その他の反動利用式 | ||
ブローバック | ワルサーPP系|ブローバック式ハンドガン | |
ベルグマン系 | ベルグマン本家|ベルグマン東分家|ベルグマン西分家 | |
テレスコ | ウージー系|テレスコーピングボルト (UZI以外) | |
その他 | ブローバック式SMG|レバー遅延ブローバック | |
Pre-AK/M16 | 戦後第一世代ティルトボルトAR|ローラー遅延ブローバック | |
カラシ系 | AK一家|戦後第二世代AKインスパイアAR|大陸系AR|AS-Val系 | |
ストーナー系 | M16一家|AR-18系|G36系|SCAR系|ストーナー風味 | |
ボルト アクション | マウザー系:かーちゃんち|M700系|その他ドイツっぽいの:Gew88系 | |
その他:梨園さん風|寸胴ボルト|ルベル系|白旗 | ||
自動ライフル | 平たいボルト族|ハイセンスなボルト|ロングリコイル | |
一応調査完了 | チ○コ機銃|PK系|HIRAKI|直動ボルト式MG|MG30系 | |
一応調査完了 | レミントン870系|直動ボルト式SG|ローテーティングボルト|その他のセミオート|中折式SG | |
銃種混合 | 珍しい閉鎖方式|その他のティルトボルト |