直動ボルト式SG

Last-modified: 2024-02-29 (木) 22:40:03
人形DNA鑑定:HG|SMG|AR|RF|MG|SG〕

 
指揮官、この格好やっぱり気になる?このドスケベ~
 
たぶんM870
 

 

簡単な説明

 

直動ボルトを利用するショットガンの皆様。直動ボルトについては直動ボルト式MGを参照のこと。
AR-15など現代の小火器ではローテ―ティングボルトの採用例が多いが、ことにショットガンではレミントン870系を含め直動ボルト*1の採用事例が多い。
ここではレミントン870やモスバーグ500シリーズと明確な関連が見いだせなかったものを纏めている。

特記無き場合全てポンプアクションである。

 

普通のショットガン

 

単にちょっと独自色のあるロッキングブロックとなっているだけで、全体の構造が飛び抜けて常識外れではないやつ。

 

Made by Browning

 

両者ともおなじみジョン・ブローニングが設計したという共通点はあるものの、内部構造で見たときに特別繋がりがあるわけでもない。
言い換えれば一つの設計に固執せずどんどんアイデアが出てきたということなわけで…やはり天才か…

 
M1897
152 m1897.png主な弾種12ゲージ
生産期間1897-1957
備考皆さんご存知トレンチガン。
コッキング時にボルトが露出したり、外装式ハンマーだったりとまだまだ洗練されていない部分もある。
 
M1987のボルトとロッキングブロック

ボルト、ロッキングブロックともにかなり大掛かりな構造になっている。

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  • 画面に向かって左右(銃を構えて前後)に大きく動いているパーツがボルト、そのボルトの下で上下に動いているのがロッキングブロック
  • ロッキングブロックがボルトフェイス裏側とレシーバー後端を突っ張るようにしてボルトを閉鎖している
  • ボルト内部にロッキングブロックが収まっているレミントン870などに比べるとお世辞にも空間効率が良いとは言えないだろう
 
Stevens 520? / Stevens 620?
397 stevens m520.png
398 stevens m620.png
主な弾種12ゲージ
生産期間1909-1955
備考WW2でトレンチガンとして使用されたポンプアクションショットガン。
直動ボルトである点は上のM1897と同様であるが、ロッキングブロックはボルト内部に格納され随分スッキリした気がする。
 
スティーブンス520の断面図

ジョン・ブローニングが取得した特許図から
stevens patent.png

  • 19番のパーツがロッキングブロック
    • これがボルト(15番)に収まっているのがわかる
    • ボルトは後退時でもレシーバー内部に収まっている
  • また55番ハンマーも露出していない、所謂トリガーレスのデザインである
 

その他

 

レミントン870の登場以後なので正直かなり近いと思う。でも何か違うんだよなあ…

 
MAG-7?
353 mag-7.png主な弾種12ゲージ60mm弾
生産期間1995-
備考マガジン給弾のショットガンという点では間違いなく独特だが、閉鎖方式の方は比較的オーソドックス。
ロッキングブロックのレイアウトはレミントン870等とあまり変わらないものの、細かい形状まで似ているとは言えずこちらへ。
 
MAG-7大解剖

まずは全体のパーツ構成

mag-7 exp.png

  • 22番フォアグリップから7番アクションバーを介して5番ボルトへ動きを伝えるレイアウトは一般的なそれと変わらない
  • 4番ロッキングブロックがせり上がって6番バレル後部バレルエクステンションにある窪みに噛み合うことで閉鎖する
    • これも基本的には870等と変わらない
 

そして実際のボルト
mag-7 bolt.png

  • レシーバーの形状に合わせて角ばっているのは勿論だが、ロッキングブロックのラグ自体がやたらと大きい
 
Am KSG
157 ksg.png主な弾種12ゲージ
生産期間2011-
備考何か変なことをしないと気が済まないKel-Tecらしく、2つのチューブマガジンを備えたポンプアクションショットガン。
これまたご多分に漏れずモナカ構造である。
 
KSGのボルト周り

174番がロッキングブロックであろう。

ksg bolt.png

  • 179番のピンを軸に回転してせり上がったり引っ込んだりするのだろう
  • その辺りは870系に通じるものがあるが、形状は似ていない
 

逆転ポンプアクション

 

フォアグリップを引くのではなく、前方に押して戻すことでコッキングする*2タイプのショットガンである。
その構造上銃身を前後に動かす必要があるのだが、拳銃と比べて銃身が桁違いに大きいため自然ティルトバレルやローテ―ティングバレルは適さず、ロッキングブロックを使用した直動ボルト式となる。
そういうわけなので上に並んでいるショットガンとは一線を画す機構である。

 
RMB-93
159 rmb-93.png主な弾種12ゲージ
生産期間1993-2007
備考2ピースのロッキングブロックで銃身を挟み込んで閉鎖する、かなり珍しいことをやっている。
 
RMB-93の解説動画

あるもんだなぁ…

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NS2000
190 ns2000.png主な弾種12ゲージ
生産期間2001-
備考ブルパップレイアウトの上に逆転ポンプアクションを重ねた変態。
 
Neostead2000の構造について

正直文章で説明するには手に余るのでガンジーザスの解説を見て。

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コメント


*1 プロップアップ式とも
*2 フォアグリップを手前に引っ張った状態で射撃準備が完了するので、銃口を不意に手で覆ってしまう事故を防げるとかなんとか