ガーランド家

• M1ガーランド及びその派生モデルは、基本的にガスオペレーションのローテーティングボルトという点が共通している。
• しかし自動小銃の過渡期ということもあってか、その実今から見ると特徴的な構造をいくつか有している。

• まずはボルトを見てみよう

• 本体の部分をハンマーで叩き潰されたかのような、扁平な形状がひと目で分かるだろう。
• これはM1ガーランド系のライフルの一番の特徴である。
  • どうしてこんなヘンテコな形をしているのかは分からなかった。

• 続いてガーランドの分解図

• 41番オペレーションロッドに注目してみよう。
• 中間を端折られているが、ガスピストンからつながった腕が、銃の右側に来るように伸びている。
• 先程のボルトの右側に突き出たラグが、このオペロッドと噛み合って回転、後退する。
  • ボルト右側にあるラグでボルトを動かすというアイデアは、いかにも「ボルトアクションライフルを自動化してみました」という風情がある。
    • もちろんイマドキな自動小銃では、オペロッドは銃の正中線上を前後するのが大半である。

• また給弾をエンブロッククリップで行う辺りもボルトアクションライフルの延長線上にあることを感じさせる。

• まあM14のボルトを見れば多くを語る必要はないだろう。
  
• オペロッドと接続する部分がローラーになっている程度。

M1カービンのボルト

• とても分かりやすくガーランド系の平べったいボルトを踏襲している。
  • 平たいボルト本体や、エキストラクターの取り回しなどは完全にガーランドのそれである。

M1カービンの特徴であるガスタペット周り

• スライドを上から見たところ。右が銃口側
• やっぱり銃口向かって右側にオペロッドが伸びている。