リボルバー

Last-modified: 2025-11-29 (土) 07:35:36
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蓮は泥より出て泥に染まらず、でも泥から出てきたリボルバーはちょっと厳しいかも
回る弾倉、起きる撃鉄。
こわばった指がトリッガーを引く。
撃針が、空の薬室を撃ち、虚しい音を立てたとき、
皮肉にも、生の充足が魂を震わせ肉体に溢れる。
 

 

簡単な説明

 

リボルバーです。意外にS&Wが居ない。

ちょっとした説明

リボルバーの味噌は、回転している部分(シリンダー)が弾倉ではなく薬室の集合体ということだ。そこを勘違いしちゃいけないぞ❤
勘違いをしたトンマが居たようだな…

 

パーカッションリボルバー

 

パーカッションキャップとは雷管のこと。ハンマーで叩くと小さな爆発を起こして装薬を起爆してくれるやつ。
そんなもんどんなカートリッジにだって付いてるのになんでわざわざ別扱いなのかというと取り付け位置が違う。
パーカッションリボルバーでは雷管をシリンダーの各薬室の後端部に一つ一つ取り付けることになる。そう薬莢にではないのだ。
では薬莢はどこかというと、実は存在しない。薬室に直接火薬と鉛玉を装填するのである。

……生身の敵ならば206X年でも通用するだろう。

 
コルトウォーカー?
375 colt walker.png主な弾種.44 Ball
生産期間1847
備考シングルアクション
無煙火薬の発明前であるので装薬は黒色火薬である。おばあちゃん…
 
コルトM1851N?
400 colt m1851n.png主な弾種.36 Ball
生産期間1851-1873
備考シングルアクション
.44口径のコルト・ウォーカーおよびその後継のコルト・ドラグーン(1848-1860)はデカすぎ&重すぎた一方、.31口径のベイビードラグーン(1848)やポケットパーカッション(1847-1873)は小さく操作性に難があったため、その中間であるネイビーは売れ筋だったようだ*1
ある意味9mm口径というジャンルの元祖に近い存在かもしれない。
 
パーカッションリボルバーへの装填はこんな感じ

コルトウォーカーではないが基本的な手順は変わらない。

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別にパーカッションではないリボルバー

 
コルトSAA
001 colt saa.png主な弾種.45 ACP
生産期間1873-
備考シングルアクション・ローディングゲート式
リロードのときにはシリンダー後部のローディングゲートを開けてカートリッジを手で1発ずつ入れていくのだが、これがウォーカーのパーカッションキャップを取り付ける操作に良く似ている。
ちなみにまだ黒色火薬が現役の時代である。
 

ダブルアクションリボルバー

 
ウェブリー
294 webley.png主な弾種.455 Webley
生産期間1882-1923
備考中折式
フレームを折り開けると自動的にシリンダーから排莢される便利機能付き。
 
M1895
005 M1895.png主な弾種7.62x38mm R
生産期間1895-1945
備考ローディングゲート式
射撃時にシリンダーが前進してシリンダーギャップを塞ぐ設計が特徴的なおばあちゃん。
リロードはコルトSAAと同じくローディングゲート式だが、恐らくフレームを強固にして無煙火薬の圧力に備える意図があったのではないだろうか。
シリンダーギャップを塞ぐなんて矢鱈と凝った設計も従来の黒色火薬より強力な無煙火薬のガスに対応したものと考えると納得がいく。
 
パイソン
004 python.png主な弾種.357 Magnum
生産期間1955-
備考スイングアウト式
↑Colt .357 / Colt Trooper (1953-) から発展
↑Colt Officer's Model (1904) のコルトEフレームを改良したIフレームを採用
↑Colt New Army / Navy を改良しコルトEフレームを採用
↑Colt M1877 (1877) コルト社のDAの端緒
 
アストラ
014 astra.png主な弾種.357 Magnun
生産期間1972-1990
備考スイングアウト式
S&W M19とコルトDA系の間の子みたいな感じらしい。
はて、コルトのDAは評判が悪かったような……
 
M327?
369 m327.png主な弾種.357 Magnum
生産期間2008-
備考スイングアウト式
↑シリンダーの材質を改良して(?)6→8発の大容量化を果たしたM27(1935)
 
Rhino?
357 rhino.png主な弾種.357 Magnum
生産期間2009-
備考スイングアウト式
マテバの血筋の子
 

マテバ

 
Unica 6?
413 unica 6.png主な弾種.44 Magnum他
生産期間1997-2005
備考スイングアウト式・リコイルオペレーション
みんな大好きマテバのオートリボルバーである。つまりリボルバーのクセにセミオート射撃できる。
他のマテバ(そしてRhino)と同様(通常のリボルバーが射撃するチャンバーが12時のだとしたら)6時のチャンバーから射撃することで、銃身を下げ腕の軸線から外れないように工夫されている。
 
俺はマテバが好きなの

同じ.44マグナムを撃っている動画を見比べてみよう
まずはマテバ モデル6ウニカ

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お次はS&W モデル629*2

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  • やや大げさな例をピックアップしたが、6ウニカの反動の小ささが見て取れるだろう
  • これには銃身の低さだけでなく、セミオートによるSAトリガーの恩恵も多分にありそうだ
    • 反動制御には慣れの問題もありそう
  • ともあれDAとSAとではトリガーフィーリングに天地の差がある
    • のでマテバの精度は(特に連射では)他のリボルバーよりはるかに有利だろう
    • ただしこれはあくまでシューティングレンジでの的当てに限った話
      • だからトグサくんも少佐に小言を言われてしまうわけである
M2007の名前が出てくるのはこのコマの後だが…
 

リボルバー式ショットガン

 
MK3A1?
367 mk3a1.png主な弾種12ゲージ
生産期間1984
備考フルオートショットガンまでならまあ無くはないのだがシリンダーごとリロードって…
またガスオペレーションとは言うものの、銃身と並行するオペロッドを駆動させる一般的な形式ではなく、銃身そのものをオペロッド代わりに使うワイルドさも見逃せない。
 
そのトンデモっぷりをぜひ確認して欲しい

試作止まりだがその強すぎる個性のお陰で動画には事欠かない。

World of Guns

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ガンジーザス

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Six12
278 six12.png主な弾種12ゲージ
生産期間2014
備考リボルバー式DAショットガンの試作品という超変わり種。
その上ブルパップ方式である。
トリガーロッドがリボルバー部の軸を貫通して、ハンマー機構まで伸びている構造が興味深い。
 
リボルバー部の断面図

six12rev.png

  • トリガーから生えた棒がまっすぐ後ろに伸びていき、弾倉のど真ん中をぶち抜いて銃後端まで届いているのが分かる。
  • ちなみにハンマーは内装式のいわゆる"ハンマーレス"構造で、当然ダブルアクションオンリーの動作となる。
    • ハンマーを起こすと同時に、12ゲージが6発詰め込まれたリボルバーも回転させる必要があるので、トリガープルは相当重たくなるだろう。
 

 
 

 

コメント


*1 もっとも、生産数自体はポケットパーカッションの方が多いが
*2 ダーティ・ハリーの銃ということらしい