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【アベル】

Last-modified: 2019-08-02 (金) 22:47:55

勇者アベル伝説の主要人物
【アベル】 - 【ティアラ】 - 【モコモコ】 - 【ヤナック】 - 【デイジィ】

アベル伝説 Edit

CV:古谷徹/佐藤智恵(少年期)
アニメ【ドラゴンクエスト~勇者アベル伝説~】の主人公。
古の龍を封じる青き珠を守る神々の血筋、グロウ族の末裔で、職業は【勇者】
鳥山明の描く主人公おなじみのツンツンに尖った黒髪に、大柄且つ筋肉質で褐色の肌の少年。
初期装備はアラビアンパンツ風のゆったりした白ズボンをはき、裸の上半身に民族的な模様の入った太いタスキ状の聖衣とかなりの軽装で、DQ3で言うところの、スーの開拓民に近い外見と言えるか。
【ティアラ】同様、冒険開始時に15歳の誕生日を迎える。
アリアハンの村の漁師だったが、突如現れた【バラモス】にさらわれたティアラを救うため、バラモス打倒の旅に出る。
本作の世界観はFC版DQ3をベースにしているが、ゲームの方の勇者は童顔で小柄なのに対して、1歳若いアベルはかなり大人びて見える。
 
ティアラには盲目的な好意を抱いており、初期にはその想いから実力差も弁えずに突き進む蛮勇が目立った。
モーラの都で【はがねのつるぎ】を手に入れた直後には、その威力に慢心して剣術もろくに学ばぬままバラモスに突撃をかけ惨敗も喫したが、己の無力を痛感して【デイジィ】に剣の修行を乞い、昼夜を分かたず修行するなど克己心も強い。
【ヤナック】からデイジィの入浴を覗こうと誘われた際には拒否するなど、生真面目な面も持っている。
また、あくまでデイジィと敵対する【アドニス】に対し、これまでデイジィが誰の為、何の為に戦ってきたかを真摯に訴えるなど、仲間の事情や思いを酌む優しい性格。
分け隔てない公平な態度で人々に接し、行く先々で弱きを助け強きを挫く、典型的なヒーロータイプと言える。

第一話でティアラと離れ離れになった際、彼女の持つ羽飾りが一枚だけ彼の元に残り、それをとても大切にしている。
「命よりも大切なもの」と言い切り、これが入った道具入れがスリにあった時は血相を変えて追いかけ締め上げている。
同時期に発売されたDQ4の【はねぼうし】と似たポジションだろうか。向こうは正真正銘の形見になってしまったが。
 
物語中盤に不完全な状態で復活した水龍を封印した際には、その力の反動で死にかけて生死の境を彷徨ったが、
彼を懸命に庇い続け、パデキアの葉を取ってきたデイジィ他、仲間達の必死の奮闘の甲斐もあって無事に復活。
その際に【ザナック】より青き珠を守る勇者としての使命を教わり、
以後は数々の戦いを重ねるにつれ着実に力を付けていき、青き珠の力を使いこなす大勇者へと成長する。
 
元が純朴な田舎の少年故か異性からの好意には疎く、前述の通りティアラ一筋でもあるため、
デイジィからの好意には最後まで気付く事が無かった。

装備 Edit

主人公だけあって装備の変遷は一番多い。
基本は青き珠をはめ込んだサークレットと、タスキのようにして心臓部を守る布製の聖衣を装備。
勇者の服をもらうまでは上半身が裸になっている。
2話のおおありくい戦までは狩猟用の銛や農具で戦っていたが、旅立ちに際してアリアハン王から剣を賜る。
当時のカードダスの装備欄には「鉄の剣」とあり、7話の【だいおうイカ】戦で折れるまで使用した。
8話ではモーラの都で【はがねのつるぎ】を手に入れるが、まだまだ未熟だったためバラモスに惨敗。
11話にて一人でネザーの都まで【ふぶきのつるぎ】を取りに行くと、25話で水龍に折られるまでそれを使用。
【ジキド将軍】には「吹雪の剣に守られているだけだ」と嘲られるものの、この時期に飛躍的に腕を上げ、
バラモスと一対一である程度戦えるようになり、青き珠の力でモーゼのごとく海を二つに割るなど超常の力も見せた。
28話でザナックから【いなずまのけん】を授けられ、バラモスの魔法を弱め炎と魔法をマントで防ぐ勇者の服も受け取ると、最終決戦寸前までそれを使用した。
最終話では青き珠と赤き珠の力で、復活した伝説の竜を体内に封じ込め、大勇者の装備に身を包む。この装備はロトの鎧に似たブルーメタリックの全身鎧だが、兜飾りが角ではなく羽根になっているなど、アニメオリジナルのデザインとなっている。

戦力 Edit

元々が村の漁師なので、湖の大魚と銛1本で格闘するなど日常的に鍛えられており、村の格闘技大会で【モコモコ】を破って優勝した経験もあるなど、基礎体力は抜群に良いようである。
しかし、「青き珠の力を操れる」、「勇者の武具を装備出来る」以外に特殊な力は何も無く、呪文も使えない。
ゲームとしてのドラゴンクエストで言うなら、勇者職と言うより【ローレシアの王子】のような【戦士】タイプに近く、筋肉質で大柄な体つきに加え、剣を主体とした豊富な装備が可能といった特徴も、DQ3の戦士職そのものである。
仲間の【デイジィ】は正式に「戦士」の肩書きを持っているが、技巧派の剣術使いという趣が強く、【はやぶさのけん】を装備できるのでゲーム内の戦士とはこれまた別物である。
 
このおかげで、本作の勇者パーティはバランス型のアベル、技巧型のデイジイ、パワー型のモコモコという3人の戦士系を抱え、残る一人の魔法使いヤナックが【バギ系】呪文や回復呪文、勇者専用の【ベホマズン】【ギガデイン】まで使いこなす、戦士3人に賢者1人という、もの凄くとんがった編成となっている。
  
序盤は剣術の心得すら無い駆け出しのヒヨッコ冒険者で、危機に陥る事も多かったが、デイジィによる剣術指南や数々の実戦を経て着実に力をつけていき、終盤では一人前の勇者に成長する。
超魔王と化したバラモスには終始圧倒され、最終戦の戦いぶりは「装備の力で勝てた」などと揶揄される事もあるが、
この時期(FC版DQ3の頃)の勇者は「終始器用貧乏感が漂うものの、専用装備で他と隔絶した実力を手に入れる」タイプのキャラなので、ゲームの再現としてはむしろ正しい。
加えて、「ゾーマの力を取り込んだ魔王」と「竜の力を取り込んだ勇者」という対比を考えるなら、3のゾーマや4のバルザック、5のジャミ、8のラプソーンなど度々見られた「まともにやっても歯が立たない相手を、アイテムやイベントによって同じ土俵に立たせる」展開と同じと言える。
 
ちなみに、DQ3側でアベルを模したキャラクターを作り、再現プレイを楽しむのはちょっと難しかったりする。
呪文無しを再現するため戦士キャラがアベルということにすると、勇者専用装備が使えないのである。
勇者で自主的に呪文を使わない【縛りプレイ】ならなんとかなるが、【混乱】すると呪文をぶっ放すアベルになってしまうのが悩ましい。

余談 Edit

アニメの2年後にDQ5が発売されるが、その主人公の青年時代の容姿は、黒髪に逞しい体つきがアベルに似ていると言われる事もあった。【ドラゴンクエスト25thアニバーサリー 冒険の歴史書】などでも、DQ5主人公のデフォルトネームに「アベル」が使用されている。
5の吹雪の剣(SFC版では隼の剣も)が、特に【エスターク】戦で役立つ武器である事も相まって、アベル気分でDQ5主人公に装備できない事を残念がった人も多かったのではないだろうか。
アベルは何度か「勇者であること」にこだわる言動を見せたのに対して、5の主人公はDQ初の「勇者ではない主人公」であったり、CDシアターでも声質の大きく異なる堀川亮(現:堀川りょう)が起用されるなど、対比と取れるような部分もある。
堀川亮はアベル伝説でアドニスの声を担当していたが、アベル担当の古谷徹とともに演技のキャリアも長く、様々な作品での競演も見られる。
 
アベル役を担当した古谷徹は、かつてはラジオドラマ版DQ2の【ローレシアの王子】を担当していた。
 
ちなみに、旧約聖書にカインとアベルという兄弟のエピソードがあり、この二つの名前は各種創作物においてよくワンセットで登場する。
アベル伝説に「カイン」の名前を持つキャラは登場しないが、DQ2ではFC版(あへ゛る)でもリメイク版でも、ローレシアの王子にこの名前をつけるとサマルトリアの王子の名前はカインになる。
 
PS2以降のリメイク版のDQ5では、主人公の名前を【トンヌラ】にするとパパスが提案してくる名前がトンヌラの代わりにこのアベルになる(SFC版では「サトチー」)。