【ロウと幸せの王国】

Last-modified: 2023-03-25 (土) 03:54:53

DQ11S 仲間たちのストーリー
【希望の旅芸人】 - 【気高き戦姫マルティナ】 - 【カミュと不思議な相棒】 - 【ロウと幸せの王国】
【グレイグとホメロス】

DQ11S

Sで追加された新ストーリーで、世界に異変が起きた直後に挿入される全4話のうち最後のエピソード。
命がけの修行で冥府に赴いた【ロウ】【ニマ】大師と再会するまでの間に体験した出来事が描かれる。
 
他の3つのシナリオと違い、戦闘は最後のニマ大師との戦いのみであり、普段はNPCの立場である【国王】の仕事をプレイヤー目線で体験でき、応答や行動によってさまざまな演出や台詞が見られるなど、ほのぼのとした演出となっている。
なおシナリオ中でユグノアにいる間はロウの見た目が「ユグノア先代王スタイル」に固定され、【つよさ】で見られる肩書きもここだけのものに変化する。
 
会話量が多いため4つのエピソードの中ではストーリーが長めだが、一方で戦闘はたったの1戦で終わり。
終始ユグノア城のみで話が進行する都合上、道中での雑魚戦は無く、追加シナリオがある他の3人と違ってロウが【フィールド攻撃】を披露することはない。また、武器を調達できる場面もない為、最後に戦うニマ大師戦で武器を使うには、異変直前までにロウに武器を持たせておく必要がある。

ストーリー

謎の真っ白い空間で目を覚ましたロウは、ピチピチ☆バニーの表紙そっくりの謎のバニーガールに出会い、彼女を追いかけていく内にいつの間にか別の場所へ飛ばされていたことに気づく。そこは在りし日のユグノア王国であった。
 
最愛の娘婿夫婦と再会し結婚の申し出を快く許可するところから始まり、アーウィンから王の執務の代理を頼まれ久々に王としての仕事をこなし、の誕生にも立ち会う。更には成長した孫や家族、家臣や民から贈られるサプライズ誕生日パーティと、謎のバニーちゃんの導く先で、あり得ないはずの喜ばしい出来事が立て続けに起きていく。
愛すべき娘婿夫婦、孫息子、王国の民らに囲まれ、魔物の襲撃も何もない平和なユグノアの光景を幻と理解しつつも離れがたく思うロウ。
 
しかし、ひょんなことからロウは自分の本当の目的、果たすべき使命を思い出す。
甘い幻想に浸るのではなく、魔王を打ち滅ぼすための力を身に着けること。そのために、師である【ニマ】大師と再会しなくてはならない。
 
その決意を打ち明けられた謎のバニーちゃんは、「あんたの好みに合わせてこんな姿をとっていたというのに……」と、意味深な一言を呟くと共に光に包まれ、その正体を現す。なんと、謎のバニーちゃんの正体こそ、ロウが再会を目標としていたニマ大師その人であった。驚愕するロウをよそにニマ大師が両手をかざすと、空間が光に包まれ、暗い闇に包まれた謎の空間にロウは飛ばされていた。そこは【冥府】と呼ばれる場所であり、ロウはそこでようやくニマ大師と再会する。
彼女によれば、ロウが見ていたユグノア王国の光景は彼女が作り出していた幻であり、修行の資格の有無を確かめるためにあえて課した試練だったという。更なる試練として1対1の一騎打ちを課されるロウは、甘い幸福の幻影の枷に縛られることなく魔王打倒の意志を貫いたことで修行の資格ありと認められ、奥義習得のための過酷な修行に挑むことになる。
 
それはさておきロウはニマ大師の見事なバニー姿を絶賛するが、「まあ、若いころはあたいもいろいろと、ね……」とのニマ大師の意味深な言葉に動揺するも、はぐらかすように修行開始を宣告するニマ大師からのキツイ一撃を受け、久々に悲鳴を上げるのであった……。
 
ありえたはずの平和な日々、その幻に浸ることすらもできない悲しみを振り切るように魔王に立ち向かうための意志を貫くロウの姿がなんとも切ないが、「バニーに始まりケツ叩きに終わる」というあたりが実にこいつらしい。
おかげでシリアスながらも重苦しさが緩和されており、ある意味ドラクエ節の感じられるエピソードである。
 
このストーリーでは謎のバニーちゃんを追いかけていくことで、前述の通り「娘婿夫婦の婚約」「孫の誕生に立ち会う」「ロウの誕生日祝い」の3つのイベントを体験していくことになるが、その間に、アーウィンからの王の執務代理の依頼をこなすというサブイベントが挟まれる。
ユグノアの王は諸外国との外交だけでなく、王自らが民達の悩みを聞き力を貸してあげるのがユグノア王家の伝統なのである。
ということで人々の悩みの解決のために知恵を貸すという展開で、賢王と呼ばれていた彼の王としての立派な一面をうかがい知ることができる。
サブイベントなのでクリア必須ではないが、頼み事をクリアすると種がもらえるためやっておいて損はなく、むしろここまではギャグパートと言っても過言ではない選択肢の応酬でもある。
更に、孫誕生の立ち合いシーンは、アーウィンが主人公に【トンヌラ】という名前を提案するというシリーズお約束の展開が用意されている。
 
なお、ストーリー開始直後はロウが謎の空間で目を覚ますところから始まるため、Sが初プレイとなるプレイヤーには、冥府の詳細や、ニマが既に亡き人であること、ロウが彼女に会うために自分を死ぬ寸前にまで追い込んできたことなどは、本編に戻って主人公の冒険を進めないと分からないようになっている。
また、修行開始直前にニマ大師が、「ここで修行している間、あんたの肉体は激しく消耗する」と言っているので、これが主人公達がドゥーランダ山頂でロウを見つけた時に、ロウが骨と皮だけになっていたことの伏線になっている。

民からの頼み事

全部で3種類ある。スルーして本編ストーリーを進めることも可能。
 

  • ロウの博識ぶりを試させてほしい
    階段付近にいる学者がロウの博識ぶりを確かめたくて仕方ないらしい。
    なので「はい」か「いいえ」の二択問題を5回連続で正解すると【ふしぎなきのみ】を貰える。
    間違えても最初からやり直しになるだけで特にペナルティは無い。
    これの4問目に引っかかった人は結構多いかと思われる。
    あと博識ぶりを確かめる質問の1問目に「ロウ様は3人兄弟の末っ子ですか?」と聞くとは中々の無礼者である。
     
  • コショウの代わりになるものを用意してほしい
    食事係のメイドが黒コショウの入った壺をロウの部屋で壊してしまい、このままでは材料不足で兵士の食事が作れないので、代わりにスパイスになりそうなものを調達して欲しいとのこと。
    ロウの博識ぶりなら城にある植物にも詳しいからこれらがスパイスの代わりになるのでは、というのが料理長の考えである。
    3択だが、どれを選んでも【ちからのたね】を貰えるのは同じ。
    中庭の植物を選ぶとユグノア名物スパイシーサンドが出来上がる。こちらが元々作ろうとしてた料理であり、兵士曰くユグノアの代表的な国民食らしい。
    玉座の間近くの観葉植物を選ぶとユグノア特製激辛カレーが出来上がる。名前だけ見ると罰ゲームっぽいが、実際にはかなり美味な料理らしい。兵士たちからの評価もかなり高い。国民食がパン料理ということは、やはりこのカレーもライスではなくパンやナンで食すのだろうか。
    ロウの部屋に何故か置いてあるぴちぴちピーチパイを(スパイスとは何の関係もないのに)選ぶと、かつて勇者が食したとされる幻の料理、失われし伝説のソーセージが出来上がる(参考記事:【ドーソン】)。
    なお、この後の主人公の名前を付ける際のイベントにて「アーウィンが主人公の名前を呼ぶ部分をロウのくしゃみでかき消すことで誤魔化す」という展開があり、ロウの私室でぶちまけられた黒コショウは、くしゃみを起こす原因として重要な役目を果たすことになる。
     
  • 恋煩いの兵士のかわりに告白をしてほしい
    噴水近くの兵士が、思いを寄せている人に告白する勇気が無いので、代わりに花束を渡してほしいとのこと。
    思い人の情報は「緑色の服を着た赤い髪の人」らしい。
    3階にいる緑服の赤髪メイドがその人であり、こちらもアーウィン・エレノア夫妻に憧れて恋をしたいと言っているため、即カップル成立とおめでたい内容である。
    …なのだが、問題なのは「緑色の服を着た赤い髪の人」は城内にあと2人いる。恋煩いの兵士の近くの花屋のおじさんと、そのまた近くにいるお婆ちゃんである。
    おっさんや婆さんに対して「この人が兵士の想い人かも知れない」というパワーワードが出る。
    2Dモードではグラフィックの都合上「ひと際つぶらな瞳をした素敵な方」となっているが内容は同じ。
     
    なお、この2人のどちらかに花束を渡せば当然失敗、と言うわけではない。
    花屋に渡すと、兵士が用意した花束(裏山で摘んできたものらしい)は大変貴重な品種ということで10万ゴールドで買い取ってくれる。
    そしてお婆ちゃんに至っては、まさかの兵士の実の母親で、何年も前に生き別れた親子が感動の再会を遂げるという展開。
    どの場合にしても兵士は大変喜んでくれて、ロウに【うつくしそう】をくれる。

諸外国との外交業務

こちらもスルー可能で、特に報酬は無い。3つの外交問題それぞれに4通りの答えがある。
民からの頼み事同様にフザけた対応のものも混ざっているが、基本的に結果オーライだったり、追加で思わぬ副産物が見つかってより良い結果になるため、だいたいは「さすがロウ様だ!」と英断を称えられることになる。
 
これらの結果は後にロウのサプライズパーティ時に明らかになり、その時の対応によって各国からの来客も変わってくる。
そして各国から訪れた来客にユグノア王子こと主人公が興味深々で、主人公と一緒にパーティ会場を見て回り、来客者について主人公とロウがコメントする流れとなる。
闘士の強さやクレイモランの学者の賢さに憧れたり、サーカス団を見ていつかはロウと一緒に本場のサーカスを見に行きたいと言ったり、外国のお姉ちゃん達を見て喜ぶ孫に対してロウが「わしの血筋じゃのう…」と呟いたりと、反応は様々。
その気になればパーティに訪れたのは女の子だらけという欲にまみれた展開も…。
 

  • 【ブルーオーブ】盗難事件の解決法
    クレイモラン王国からの依頼。使者は名無しだが、どこをどう見ても【エッケハルト】さんご本人。
    ブルーオーブは取り返したものの犯人が特定できず、4人いる容疑者から犯人を絞り込む方法を教えてほしいと依頼される。
    ということでロウは犯人像を予想して、そこから容疑者特定の妙案を思いつく。
    • 「犯人は金銭目的で、カギ開けの達人である」
      おそらく犯人は盗賊なので、ブルーオーブに金銭的価値が無いと言えば真犯人はガッカリするだろう。
      こうして真犯人は逮捕され、後に改心して金庫を守る兵士となってパーティに参列する。
    • 「犯人は金銭目的で、変装の達人である」
      おそらく犯人は凄腕の怪盗なので、オーブは偽物で犯人はマヌケと言ってやれば、無実の者達が笑う中で真犯人は悔しがるだろう。
      ちなみにこの手法は古代プワチャット王国の古文書にもある物らしい。
    • 「犯人はスリル目的で、カギ開けの達人である」
      おそらく犯人は手先が器用な愉快犯なので、オーブを盗んだ程度でいい気になるなと挑発し難解なパズルを渡せば、真犯人は意地になって解くであろう。
      こうして真犯人は逮捕され、後に難解なパズルを解いた頭脳を買われ、国に仕える学者としてパーティに参列する。
    • 「犯人はスリル目的で、変装の達人である」
      おそらく犯人は悪戯好きな魔物が人間に化けているので、容疑者全員の頭に【せいすい】をぶっかければいいだろう。
      こうして真犯人は逮捕され、さらに聖水には美肌効果があることが判明し、そのお礼に女学者達がパーティに参列する。
       
  • 【サマディー王国】からの相談の手紙
    サマディー王国で日照りが続き、作物不足に苦しんでいるらしい。
    そこで何かいい解決法は無いかと、【サマディー王】から助言を乞う手紙が早馬で届く。
    • 穏やかで優しい文章で、安全策を
      要約すると「食糧支援をしよう。気にするな、困った時はお互いさまだ。」
    • 穏やかで優しい文章で、奇策を
      要約すると「逆に考えるんだ、日差しが強い→つまりギャルたちが薄着になる→ピチピチギャル文化を作るんだ!」
      なお実際には、人間が凍らない程度の【つめたいいき】を会得した「冷やし踊り子」というサマディーの新名物が生まれる。
      だが、主人公が初めてサマディーを訪れた時、冷やし踊り子は存在していない。幻であるが故か。
    • あえて厳しめの文章で、安全策を
      要約すると「ユグノアに頼る前に、まずは己自身と国民の力を信じよ。国と民が一丸となって作物を育てるのだ。」
    • あえて厳しめの文章で、奇策を
      要約すると「サマディー王よ。雨乞いの儀式のため、ドラゴンの巣に行って三日三晩ハラ踊りをして来い。」
       
  • ユグノア代表闘士の選出
    【グロッタの町】で近々四大国家対抗の格闘大会が行われるようで、ユグノア代表として出場する闘士を選定して欲しいという。
    こちらでは素顔の【あらくれ】という歴代シリーズで非常に珍しいものを見ることもできる。
    なお、闘士選出はあらくれ・武闘家・【ごうけつぐま】の3択に見えて、実はもう一人候補者がいる。
    • 素顔のあらくれ
      大臣曰く、素手で鉄板を引き裂く怪力無双と名高い男。
      選出しなかったらロウに対して不満を露わにする、若干自信過剰気味な性格。
      結果としては優勝を逃すものの、己の未熟さと自分より強い闘士達を知った男は敗北を糧にさらに屈強な闘士となった。
      ちなみに外交問題をスルーした場合のゲストも彼になるのだが、この場合は大会の結果まで聞くことはできない。
    • 武闘家
      大臣曰く、候補者選びトーナメントをすべて不戦勝で勝った奇跡のラッキーボーイ
      選出してからもひたすら神頼みを行う、国の代表選手としてはとても臆病な性格。
      そして大会当日、グロッタが雨に見舞われ大会が延期。
      さらに有力選手たちが次々と風邪を引いた結果、不戦勝のみで準優勝まで勝ち進んだ。
    • ごうけつぐま
      大臣曰く、勝利に手段を選ばない極悪非道の選択。
      ただ実際のところは家族思いのやさしいクマさんで、フォントが表示される時の音程も物優しい。
      ちなみにパーティでは闘士から彼と言われているのでオス。
      大会当初は見た目で判断されブーイングを浴びたようだが、その誠実なクリーンファイトぶりと大会優勝の功績で町中の人気者となる。
    • もう一人の候補者
      上記3名の話を一通り聞いた後に大臣と話すことで現れる4人目の選択肢、【大臣】
      あまりの無茶振りにうろたえる大臣だが、ロウの命令となれば従うしかなくヤケっぱちで強行出場。
      他の選手たちは「はい」→「いいえ」でキャンセルできるが、大臣の場合だと「はい」→「いいえ」で参加することになるので、反応見たさに話した後Bボタンを押してしまうと大臣が選出されるので注意。
      なお、大臣が参加した大会はバトルロイヤル形式となり、大臣は逃げ回った末に他の選手が共倒れとなって優勝してしまう。
      しかもその様子が可愛いと女闘士達から人気となり、大臣は若いギャル達と親睦を深めることとなる。
      数年後、そこには美人の女闘士達と一緒に大はしゃぎの大臣の姿が…。

ニマ大師との手合わせ

その後、正体を現したニマ大師との一騎打ちの勝負が待ち受けているが、負けても死亡扱いにはならず、ニマ大師からの「あきらめるか?」の問いに2度「はい」と答えることでストーリーが進行する。
また、負けた後の問いの1回目で「いいえ」を答えると再戦となるが、さらに2回目も負けてしまってもストーリーは普通に進行する。
なので勝てなくても構わないのだが、せっかくなので頑張って勝利してカッコいいところを見せてやろう。勝てば結構な経験値も貰える。
 
ニマ大師は、【HP】が半分になるまでは、数ターン毎に剣士の構えと魔道士の構えを使ってくる。
剣士の構えは呪文耐性と守備力をニュートラルにしつつ攻撃力&身かわし率アップ、魔道士の構えは攻撃力と身かわし率をニュートラルにしつつ呪文耐性アップ&守備力ダウンの効果である。
剣士の構え時はお尻叩き棒二刀流の攻撃で、3ターン目は確実に痛恨なので覚えておこう。
魔道士の構え時は【イオラ】【ドルクマ】【マヌーサ】を使ってくる。イオラとドルクマはやや高い頻度で暴走あり。
 
ロウの師匠ということでどれほど手強い相手なのかと思いきや、本気を出していないのか被ダメージはそれほどでもない。イオラやドルクマも、暴走しやすいとはいえこれまで散々味方側が使ってきた呪文である。
それどころか状態異常耐性がザルで、割と何でもよく効く。ステータス低下系は【ヘナトス】から【ディバインスペル】まで全て有効。【マヌーサ】も高確率で効く。【ラリホー】は5割強しか効かないのであまり有効ではないが、【ラリホーマ】なら7~8割程度効いてしまう。簡単に惑わされたり眠らされたりと、威厳のカケラもない醜態を晒してくれるが、そんなにザルザルな耐性で良いのか師匠よ。
さすがに【ザキ】は効かないが。
判断力は高く設定されているが、肝心の行動設定は中途半端で、【マホカンタ】を使うと魔道士の構えを早く解除して剣士の構えをするが、【マヌーサ】をかけても剣士の構えをすぐに解除しない。
というわけで、高確率で効くマヌーサをかけるのが正解。魔道士の構え時は慎重に戦うかマホカンタで解除を誘発し、剣士の構え時はマヌーサを生かして一気に攻めよう。
一方でニマ大師もマヌーサでこちらを【幻惑】してくることがある。
ロウは物理攻撃に優れたキャラではなく、マヌーサもあるとなると、ツメで戦うのは厳しいか。
そうなると、呪文で戦うことになるだろう。【ドルマ】やドルクマを連打すればそこまで手こずることもない。
 
ニマ大師のHPが半分になると精神を研ぎ澄ませ、自分のステータスを全て元に戻す。
同時に仲間を呼び、【れんごく天馬】が現れる。1対2になり数的不利になるので、注意。
ニマ大師は2ターンチャージし、3ターン目に必殺奥義【流星乱舞】で折檻してくる。
流星乱舞は小威力11ヒットの連撃で、ヒット数が多いだけあって痛恨の発動率も高め。
大きくHPを削られるが、発動前に2ターンもの溜めがある。しかもご丁寧に、発動前のターンでは「攻撃の準備が整った」と表示されるので、初見プレイでも発動タイミングがバレバレである。【ぼうぎょ】でやり過ごしてしまおう。
回復タイミングの把握も容易だが、隣のれんごく天馬が毎ターン横槍を入れてくるので邪魔。油断して発動前のターンで残りHPが微妙、なんてことにならないように。
なお、流星乱舞はあくまで物理攻撃なので、引き続きマヌーサが有効。ニマ大師のマヌーサが解けたら、タイミングを計って掛け直したい。
 
後半のニマ大師はマヌーサを使ってこなくなるので、ツメスキルを伸ばしているなら物理でも戦える。
しかし、ロウのキャラ的に杖や悟りスキルを伸ばしている場合が多く、大抵のプレイヤーは素直に呪文で攻撃することになるだろう。
となると、MPが切れた瞬間に火力を失い、戦闘能力が大きく低下することになる。
この戦闘は、終始「攻撃にも回復にも多量のMPを要する」戦闘であり、「MP切れとの戦い」であることを意識しておこう。
もっとも、レベルが極端に低くなければ【マホトラ】を覚えているし、それ以外にも魔道士の構え時に杖装備時での通常攻撃も有効なので、これらを駆使すればMPに困ることは少ない。
どうしてもMP切れしてしまうなら、MP回復アイテムを持っておこう。幸い、ユグノア城をしっかり探索していれば、MP回復アイテムが手に入るようになっている。
隣のれんごく天馬からMPを奪えることも覚えておこう。【メラミ】でMPを消費される前に奪っておきたい。
ただし、すべての敵が強い縛りではニマ大師の耐久力が高くなるため、MPの無駄遣いを避ける効率的な戦闘を求められる。【いのりのカード】を装備させておくのも良いだろう。
 
れんごく天馬を無視してもニマ大師だけ倒した時点で勝利となるが、その場合はれんごく天馬分の経験値(しかも通常のれんごく天馬より多い)が貰えなくなる。
れんごく天馬を倒してからニマ大師を倒せば、両方の経験値を貰うことができる。
れんごく天馬はヒャド連発で簡単に倒せるし、横槍が入らなくなるのでニマ大師と戦いやすくなる。自分のMPと相談しながら、両方倒すかどうかを決めれば良いだろう。

余談

このシナリオにおける【ユグノア城】は、後に【主人公(DQ11)】【嘆きの戦士】の悪夢として訪れるユグノア城とマップを共有しており、ロウ編でツボやタンスなどからアイテムを入手すると、主人公が訪れるときには既に入手した状態になる。
城の3階と2階を行き来する訳だが行けない場所も多く、後に【四大国会議】が開かれる会議室や城の1階などには行くことができない。
また、後のユグノア城に幾つかある赤い本も読めるのだが、これらはロウには少々高い位置にあるのでジャンプして本を取る仕草をする。
なお、最初の「アーウィンとエレノアの結婚の申し出」のイベントを進める前の時点では、ロウの私室には入れないようになっている。これはロウの私室にある赤い本(ロウの日記)に「アーウィンに王位を譲った後」の事が書かれており、このイベントはアーウィンに王位を譲る前の時間軸なので、本の内容と矛盾が生じないようにする為かと思われる。