【ビアンカのリボン】

Last-modified: 2023-06-05 (月) 16:33:45

DQ5

【ビアンカ】が幼年時代に身に付けていたリボン。兜の枠ではなく装備可能な道具(【装飾品】)である。
 
公式イラストを見る限りではきれいなリボンだが、リメイク版では【ピピン】が「ボロボロのひも」と口走る。
実際にボロボロになってしまったのか、それともピピンがこれをボロボロではないと気づいていないのか。
とはいえ、これを受け取ってからは少なくとも18年が経過しているため、本当にボロボロになっていても仕方ないだろう。
 
装備すると【かしこさ】が10上がるため、仲間モンスターの賢さの底上げに使いたい。
……のだが、いかんせん装備できるのが【キラーパンサー】とスライム系の【装備グループ】のみなので、大半のモンスターは装備できない。
しかも装備可能なモンスターのほとんどはかしこさが最初からある程度高く、せいぜい大きな恩恵を受けられるのは【スライム】【ホイミスライム】ぐらい(DS版以降は【プリズニャン】も追加)。
幼年時代に【ベビーパンサー】につけてもらえるのだが、なぜかアイテム欄には入らず、装備した扱いにもならないので賢さは上がらない。上がれば幼年時代を支える有用アイテムになれたものを…。
改めて仲間になるキラーパンサーには正式に装飾品として装備させることはできるが、こちらは初期状態で賢さが21あるので装備させても特に意味はない。
まったくもって宝の持ち腐れ、もとい持ち腐れる宝。つくづく痒いところに手が届かないアイテムである。
なお、【ちりょくのかぶと】と同じく、SFC版ではこれを装備すると賢さがレベルごとの上限値に抵触して0~1成長に固定されるバグがある。
【おどるほうせき】もこれが装備できたら、上記のバグも含めて、もう少し使いやすかっただろう。
 
人間の仲間でも装備可能で、ビアンカ本人は当然として、【女の子】も装備できる。
まぁ人間キャラにとって賢さは【死にステ】であり、装備したところで何の意味も無いのだが。
なお、この女の子はビアンカの子でなくても構わない。
夫婦の思い出の品を娘が受け継ぐのであればなんとも微笑ましいのだが、妻以外の女性の思い出の品を自分の娘に受け継がせるとなるとなんだか違和感がある。
【フローラ】は、夫である主人公が(大切な友人として)ビアンカに会いにゆくことに関しても寛容なので、大丈夫なのかもしれないが。

イベントアイテムとして

幼年期ラストで生き別れたキラーパンサーを再度仲間にする際に必要となる。
キラーパンサーとの戦闘中に道具としてこれを使用すると、キラーパンサーがビアンカの臭いで主人公のことを思い出して戦闘をやめ、仲間になる。
10年経ってるものなのに臭いがわかるとは、キラーパンサーの嗅覚が凄まじいほどまでに鋭敏だったのだろうか。
リメイク版ではピピンが「とてつもなくにおいがひどい」と発言したせいで、「ビアンカの体臭はキツいのではないのか」という噂が立っている模様。
……といっても、このリボンを最後に身に付けていたのはベビーパンサーなので、体臭が移ったのだとしてもそれはビアンカのではなくベビーパンサーのものだろう。
 
当然だが、うっかり【預かり所】に預けてしまっていた場合は洞窟を出てポートセルミまで取りに戻らなければいけない。
リメイク版では【ふくろ】があるため預かり所まで戻るハメになることはないが、「【主人公】が」道具として使わないといけなくなったので、戦闘に入る前に主人公の持ち物欄に入れておかないといけない。
うっかりスライムに装備させる等で他キャラに持たせていたら、一旦逃げて主人公に持たせ直さないといけない。
 
ちなみに、キラーパンサーを仲間にするためにビアンカのリボンを使用することについては、この時点ではゲーム内ではノーヒント。
【取扱説明書】の「旅のヒント」の項にこのイベントを示唆する内容があり、これを読んでからゲームを始めた人はピンとくるだろう。
イベントをスルーして先に進んでしまった場合、【うわさのほこら】で井戸の前にいる兵士が「思い出の品を使えば・・」とヒントを教えてくれる。

所持数による落とし穴

これを受け取るのは幼年時代にビアンカと別れるときだが、幼年時代にはアイテムとしては存在せず、
青年時代で奴隷から解放されたときに初めて主人公の荷物にアイテムとして加わる。
 
なので幼年時代終了時にビアンカのリボン以外のアイテムで持ち物がいっぱいということがありうるのだが、
通常ならばその持ち物の中には必ず【ゴールドオーブ】があり、これが失われるので、
持ち物がいっぱいでリボンが持てないということは原則として起こらない。
 
しかしSFC版では例外として、奴隷時代最初に丸腰状態で戦う【ムチおとこ】【すばやさのたね】を落とした場合にリボンが受け取れなくなる。
すばやさのたねは丸腰状態で受け取るため「(後に削除されるドレイのふくと)すばやさのたねだけ持っている」状態になるが、
ここに「ゴールドオーブが無くなって1個だけ空きができた本来の持ち物」が足されるため、
結果としてビアンカのリボンを受け取る前に空きが埋まってしまう。
この場合ビアンカのリボンは手に入らなくなる。
ただし、入手後にたねを使うわずかな猶予があり、使ってしまえば問題ない。
たねを入手した場合は、直後に使ってしまおう。
 
入手に失敗した場合、ゲーム自体が詰まることはないものの、カボチ村のイベントを解決できないまま次に進むことになるので、当然キラーパンサーは仲間にできなくなるし、【パパスのつるぎ】も手に入らない。
とは言え、ムチおとこがすばやさのたねを落とす確率は1/4096。よっぽど運が悪く(?)ない限りは大丈夫だろう。また上述のとおり知っていれば回避も可能である。
 
余談だが、PS2版の裏技を利用してゴールドオーブを複数所持して青年時代に持ち越そうとすると、幼年時代終了のタイミングで【フリーズ】して【ハマり】という、ビアンカのリボンを入手できないとき以上にどうしようもない状況になってしまう。
おそらく、ビアンカのリボンの入手や【天空城】浮上イベントの関係で、ゴールドオーブもアイテム個数管理の対象になっていると思われる。
詳細はこちらを参照。

4コマ漫画

4コマ漫画では仲間モンスターの賢さに関するネタでよく登場していたのだが、作家が知らなかったのか本来装備不可能なモンスター(主におどるほうせきや【パペットマン】【ドラゴンマッド】など)に装備させる内容のものがチラホラ見られた。
これはSFC版の公式ガイドブックに装備可能モンスターが記載されていなかったこと、大抵のプレイヤーが序盤は【スライム】・中盤以降は思い出補正で【キラーパンサー】(人によっては女の子)につけっぱなしで他モンスターの装備の可否に気付かなかったことが原因と思われる。
ゲーム中でも他のモンスターにも装備できれば、本作のシステムとかみ合う、なかなか優秀なアイテムだったのに悔やまれる。
 
このアイテムのせいで「持ち主であるビアンカは本来とてつもなくバカなのではないか?」という説が囁かれており、次のようなネタが見かけられた……。

  • プックルに結ぼうとリボンを取った瞬間壊れたように笑い出すビアンカ(4コマクラブの6巻の93ページ)
  • リボンをあげたせいで勉強ができなくなったビアンカ(4コマクラブの11巻の27ページ)
  • 幼いビアンカの初期ステータスのかしこさ20からリボン2個分(ツインテール1セット分)の数値を引こうとする主人公とホイミン(4コマクラブの13巻の41ページ)

 
無印の10巻とガンガン編の13巻には「キラーパンサーに思い出してもらうために、主人公がリボンを装備してビアンカになりきる」というネタが載っており、オチが被ってしまっている。

小説版

小説では、幼年期の所持品のほとんどは取り戻せず、唯一手元に残ったのがコレだという設定になっている。
キラーパンサーのプックルとの再会を目の当りにした【ピエール】が上述のピピンと同じようなことをモノローグしている。
 
ヘンリー救出の際に手を負傷し咄嗟に包帯代わりに巻いたため、血などで汚れていて実際にボロボロだったのだろう。

ゲームブック

こちらでは青年時代前半に「色褪せたビアンカのリボン」と書かれている。ボロボロに損傷した状態ではなかったようである。

DQ11(3DS版)・DQ11S

ビアンカから貰える【クエスト】用アイテム。
アイテム画像では黄色いリボンで、説明文によるとビアンカの香りがほのかにするらしい。
これを冒険の書の世界の【ラパンハウス】に現れた【謎のキラーパンサー】に使用することで忘れていたことを思い出させ、元の世界へ帰すことができる。