【スコット】

Last-modified: 2024-04-16 (火) 20:09:42

概要

DQ4、DQ6、ジョーカー2に登場するキャラクター。
DQ4では仲間のNPC、DQ6では中ボスとして登場する。
ジョーカー2では平原に住む【キラーピッケル】として登場。
 
なお英語版における "Schott" はDQ9の【セントシュタイン国王】に用いられている。

DQ4

戦闘に加わるNPC:DQ4
【ホイミン】―【スコット】―【ロレンス】【オーリン】【ホフマン】【パノン】【ルーシア】【ドラン】

三章で【ロレンス】と同様に【トルネコ】の傭兵として登場する【用心棒】。400Gで5日間雇うことができる。
NES版での名前はStrom。DS版以降の英語版ではHardieで、ロレンスのLaurelに合わせて嘗てのコメディアン二人組「ローレル&ハーディ」を意識したネーミングになっている。
 
エンドールの教会の前におり、【兵士】の恰好で巡回していることから【エンドール】の正規兵のように見えるが、実際はフリーの用心棒ということで驚かされる。あるいはエンドールで正規雇用されながら副業で傭兵をやっているのだとすればそれはそれで驚きだが。
【犬】が苦手らしく、【トーマス】を連れていると仲間にできず、4人パーティーが組めないようになっている。
【女神像の洞窟】に挑むときは彼とロレンスを連れて行かないとツライだろう。
 
2章と5章にも登場しており2章では【武術大会】を見るために多くの人がエンドールに集まっていると教えてくれる。
5章では【ミネア】の占いによってどう生きればよいかわかったらしい。ちなみにその時点で、おそらくスコットにとって人生最大の使命(導かれし者達の一人であるトルネコに雇われ、彼を手助けすること)は、とうの昔に終わっている。
同じく導かれし者たちの1人であるミネアに占い料(10G)を払うことでささやかな貢献になったかもしれないが、残念ながら姉妹は勇者の仲間になった時点で無一文なのであった……。
 
ゲーム中では普通の戦士風の口調だが、小説版では田舎訛りのユーモラスなキャラになっている。
余談だが、FC版のガイドブックにて「剣を使わせたら右に出る者のない傭兵」と剣を構えたりしている挿絵と共に紹介されており、他の攻略本でもイラストでは剣を携えていることが多い。
だが、実際にゲーム内で彼が装備しているのは【てつのやり】である。
もっとも、【どうのつるぎ】の次に出てくる剣系の武器が【はがねのつるぎ】になってしまうゲーム事情もあるのだろう。
上述の通りゲーム中のグラフィックは実際の装備と同じく槍を持っている兵士になっている。
 
なお、彼を雇う際の期間を示す台詞についてだが、「5日」は普通「ごにち」ではなく「いつか」と読む。
しかし漢字が使えない本作の台詞では「5か」や「5かかん」では不自然に見え、だからといって「いつか」では「何時か」と混同する可能性がある。このことからか、テキストでは数字と単位がわかりやすい「5にち」という表現が使われている。これはロレンスも同様。

能力

 FC版PS版DS版
ちから30
すばやさ815
たいりょく-42-
みのまもり--7
かしこさ-8
うんのよさ-10
攻撃力58
守備力3329
最大HP82
最大MP0

 

 
【戦士】タイプで呪文は使えないが攻撃力とHPに優れており、エンドール周辺の雑魚モンスターはほとんど一撃で倒してくれる。
トルネコのレベルがまだ十分に上がっていないときに【女神像の洞窟】に挑戦するなら、ロレンスとともに彼を雇って連れていくと比較的安全に攻略できる。
ただし、高いHPと攻撃力に反して守備力はあまり高いとは言えない。
特に、女神像の洞窟に出現する【おおにわとり】【はえおとこ】【サンドマスター】といった攻撃力が30ちょっとのモンスターの攻撃を受け続けると、意外なほどに早くHPが減っていく。
ホイミが使える【ロレンス】はよくMPが切れるので、【やくそう】を1つくらいストックしておいてもいいかもしれない。
なお、他のNPCと同じく死んでも10Gで蘇生してもらえるので、薬草2個分より安い。死んでもいい弾除けと割り切って使うのもあり。
ロレンスにも同じことが言えるが、死んだ状態で連れまわして5日後以降に蘇生しても約束の期日ということで去ってしまう。給料ドロボウ…。
実際には彼らを連れ回すのは主に女神像の洞窟内なので、何度も宿屋に泊まらない限りは契約期間が切れることはほとんどない。
しかし役目を終えた後はトルネコがネネの店で転売しながら何度も泊まって給料を受け取るサイクルに移行するため、フィールドに出たタイミングでいつかは去っていくのが普通である。特にレイクナバの【はじゃのつるぎ】やボンモールの【はがねのつるぎ】を求めてキメラの翼で移動する際に。
またロレンスもそうだが、いったん別れて再び仲間になるときはHP/MPは基本的に回復している。
ただしFC版では【毒】を喰らったまま別れれば、再び雇ったときは最初から毒状態で加入することがある。自分で治療しておけよ、と思わなくもない。
しかしこの場合の毒については少々妙な挙動がある。スコットとロレンスの片方が毒状態だった場合、なぜか2番目に再加入したほうが毒状態になっていることがある。例えばロレンスだけが毒を喰らっていた場合、2人と別れた後にロレンスを先に再加入させれば、後から加入させたスコットのほうが毒状態になっているのだ。もちろん2人とも毒状態で別れれば、最初に加入した者も毒状態になっている。
恐らくFC版では内部的に2名分ある可変のNPC枠が別個に管理されており、隊列の並び替えとは関係なく、2枠のうちのどちらの枠にどのキャラのデータが登録されるかはその都度決まるのだろう。そして毒状態のフラグが枠内のキャラデータではなく、枠のほうに関連付けられるフラグになっているのだろうと推測される。

リメイク版

会話システムによる多数の台詞と、ミネアの占いに関する会話が追加されている。
この仲間会話の中で、【ボンモール】に自国が攻められるという話題のときの台詞で「わがエンドール」と発言する。やっぱり正規兵の副業なのだろうか…。
単純にエンドール出身だからこういう言い方をしているだけかも知れないが。
 
フィールド上で話しかければ雇って何日目なのかがわかる。
また、FC版で8だった素早さはリメイク版で15に上昇。
それに伴い上がった守備力の調整のためか、鎧が【せいどうのよろい】から【くさりかたびら】にランクダウンしている。
結果守備力は33→29となり、詩人のロレンスと4しか変わらないことに。それでいいのか用心棒。
 
ちなみにPS版で素早さが変化したNPCは他に【ホイミン】【オーリン】【ルーシア】がいるが、彼らはDS版では「パラメータ画面上はPS版と同じだが実際の素早さはFC版と同じ」というわけのわからない仕様がある。
……が、なぜかスコットだけはこの仕様の対象外で、DS版でも画面表示通りの素早さで行動する。なんで彼だけ?
 
会話システムでは【ライアン】を見て「今の戦士、かなりできるな。雰囲気でわかるぜ。オレなんかではとてもとても…。」と言っている。
また、トルネコの妻が【ネネ】であることに世の中の不条理を感じている模様。
エンドールの兵士長に【はがねのつるぎ】【てつのよろい】を6個ずつ渡し、60000Gの謝礼金を貰うと、「あと750日くらい雇ってみるか?」と言う(彼の日給は80Gであり、60000を80で割ると750となる)。
当然、これはお茶目な冗談であり、5日経つと当初の約束通り離脱する。
 
グラフィックは剣を持った【兵士】
本作には槍を装備した兵士のグラフィックも存在するのだが、そちらではダメだったのだろうか……。

知られざる伝説

元々はエンドールの王宮の親衛隊の一員。
格闘場のモンスターの檻の警備をしていたものの、自身のミスのせいでモンスターが脱走して大騒動になり、親衛隊をクビにされた過去がある。
また、用心棒稼業ではとある商人の護衛を請け負った際に商人を襲った賊を返り討ちにしたものの、商品を台無しにしてしまったことがあるなど、腕はたつが抜けたところがある人物として描かれている。
 
ちなみに挿絵ではエンドール兵時代と傭兵時代で同じ装備を身に付けているが、ゲーム中のエンドール兵の設定(トルネコが武具を納品するまで【どうのつるぎ】などの安物を使ってた)を考えると、これは官給品ではなくスコットの私物と思われる。

ゲームブック

三章で任意で雇うことができるのは原作通りだが、女神像の洞窟で手に入る鋼の剣を彼に譲渡するかの選択肢がある。譲渡した場合、恩義を感じて三章エピローグでトルネコに着いて行く。その場合は大灯台まで彼に同道し、その後コナンベリーで大灯台を守るという生涯を賭けるに足る使命を見出す。

DQ6

【アークボルト】の兵士にして中ボス。魔物討伐選定試験の二番手。
【デビルアーマー】の色違いで、色はアークボルトの兵士と共通して灰色。
英語版での名前はBrick。
 
【ホリディ】とコンビで現れ、主に補助を担当。
能力値は他の兵士に比べて低めだが、【ベホマラー】【バイキルト】【ルカナン】といった強力な呪文を使いこなす。
攻撃自体はあまりしてこないが、ときどき【すてみ】で攻めてくるので注意。
すてみにバイキルトは反映されないので威力が倍の倍になることは無い。
特にリメイク版では捨て身に先制効果が追加されており、HPが減っている仲間は回復の間もなく倒される危険も。
相方のホリディ共々【メラミ】【ほのおのツメ】)が有効で、【マヌーサ】もたまにだが効く場合があるので有効に活用したい。
その代わり、【ルカニ】【マホトーン】は通用しない。
立ち回りの関係上先に片付けてしまいたい所だが、ホリディが【みがわり】で庇うので、なかなか攻撃が当たらないことも。
スクルトを重ね掛けすれば怖くないので、先にスコットを倒すのも手である。
ここではアモスの変身能力が本領を発揮する。
ちなみに、【ガルシア】とスコット&ホリディには【もうどくのきり】が効く。
もうどくのきりは【レンジャー】★2で覚えるが、この【職業】はお察しの通りなので、Lv10で自然修得する【くさったしたい】を仲間にするといい。
 
HP1200 MP無限 攻85 守72 早20

スコットルカナンバイキルト捨て身ルカナン通常攻撃ベホマラー
ホリディ通常攻撃通常攻撃身代わり防御疾風突き身代わり

抜群のコンビネーションを取り、彼のルカナンやバイキルトをホリディが通常攻撃で活かし、特に捨て身で攻撃するターンにホリディが庇ってくるのが秀逸。
しかし、頭脳プレーをしてくるぶん彼自身の【判断力】も良すぎるため、バイキルトの無駄打ちを控えた結果ローテーションがズレてしまい、身代わりと捨て身のタイミングが噛み合わなくなる場合も。
 
頭脳派の戦士であるためか、稀に【かしこさのたね】を落とす。

戦闘後は王との謁見を許可してくれる。

リメイク版

アークボルト兵のスコットの他、【デスコッド】で「ちかいみらい」を選ぶと登場する【パノン】との会話にDQ4の方の用心棒スコットも名前のみ登場。
パノンの用心棒を買いデスコッドで待ち合わせしていたが、待ち合わせ場所に来るだけで5日間かかったため到着した途端に帰ってしまった模様。
そこは「合流してから5日間」じゃないのかと。これでパノンに金を払わせているとしたら立派な詐欺行為だが、果たして……。
 
ちなみにパノンも同名の人物がいるが、デスコッドにいるのはこちらもDQ4のパノンである。

ジョーカー2・2プロ

【平原】モグラのアジトに住む【キラーピッケル】。「であります」が口癖。【イターズ】【モグネ】という2匹の【いたずらもぐら】を引き連れ、【ゴルッテ】に因縁をつけている所に【主人公】と出会い、戦う。
丁寧な口調だがその実力は高く、お供の2匹よりも一回り強い。
戦闘後は主人公の実力を認め、気さくに話しかけてくるようになる。
 
プロフェッショナル版では、【スカウトQプロ】を制覇して【ドロシー】を仲間にしており、【スカウトリング】をパワーアップさせた状態で話しかけると最強キラーピッケルとして仲間になってくれる。