【覇者の剣】

Last-modified: 2021-01-21 (木) 19:14:01

ダイの大冒険

【ドラゴンクエスト ダイの大冒険】に登場する武器。「はしゃのつるぎ」
【ロモス王国】【覇者の冠】と共に伝わる長剣。蓮の花を模った曲線的な意匠を持つ西洋剣で、ほぼ直線だけで構成された【ダイの剣】と比べると特に優雅な印象を受ける。
 
冠と同じく、神が人に与えたと伝えられている伝説の金属【オリハルコン】でできた一品であるが、これらを一体いつ・どこで・誰が加工したのかは最後まで語られることはなかったため、制作者等を含め詳細な出自に関しては不明なままである。
【ロン・ベルク】が同じオリハルコン製の【真魔剛竜剣】を目標と掲げる一方で、こちらはどこぞのナマクラ呼ばわりしていることからも神々の類とは無関係であるとうかがえる。
作中でのテラン王の台詞から、上記の神が人に与えた分のオリハルコンで作られたとされているので、こちらは人の手で作られたものと考えるのが自然だろう。
 
魔王軍と戦う戦士を世界中から集めるため【武術大会】の賞品となるも、魔王軍に奪われ最終的には【ハドラー】の愛刀となった。
 
【はじゃのつるぎ】と名前が似ているため一部の読者およびプレイヤーに混同されることがある。
あちらは「破邪」で、こちらは「覇者」である。まぁ「覇者」は「はじゃ」と読めなくもないが…
元ネタになっているかどうかはかなり微妙なラインだが、少なくとも劇中内においては縁も所縁もない完全な別物である。
 
sns系のゲームにおける「ダイ大とのコラボレーション」等を除いてゲーム本編に登場した試はない。
錬金鍛冶等を用いて破邪の剣から覇者の剣ができる的なネタがあってもよさそうではあるが、今のところ実現していない。
 
余談だが両者の合いの子のような名前を持った「覇邪(はじゃ)の封印」というゲームがある。
こちらはPCゲームとして1986年5月、FC版はアスキーから1987年10月発売のためDQ4やダイの大冒険よりも圧倒的に早く出ているのだが現在では比較的マイナーなゲームである。

武術大会の賞品として

【バラン】との死闘後、本格的に竜闘気(ドラゴニックオーラ)の力に目覚めた【ダイ】だったが、その力に耐えうる武器が手元に無かった。
そこであの【真魔剛竜剣】に匹敵する武器として名前が挙がった。
その後たまたま近日開催されるロモス武術大会の優勝賞品となっていることを知り、渡りに船とロモスに向かったダイと【ポップ】だったが、肝心の大会は【超魔生物】の実験台となる人間を捕らえようと目論む【ザムザ】に利用されていた。
目的を遂げつつ、邪魔な勇者とその仲間を始末しようと超魔生物化したザムザを倒すべく、ダイは優勝賞品となっていたこの剣を使い見事撃破するが、剣は精巧に造られた偽物だったため、竜闘気の力に耐えられずボロボロに朽ちてしまった。
ザムザによって本物の覇者の剣は既にハドラーの元へと献上されてしまっていたのである。
 
余談だが、偽物の剣もダイの竜闘気の力に一度は耐えきる程の強度を見せた。
「オリハルコンの次に丈夫な金属」と言っていた【鎧の魔剣】でも一撃分耐えただけで消滅していたため、恐らく鎧の魔剣と同じ金属で作られていたものと思われる。
上記の通り、オリハルコン製で名高い剣と摩り替える目的に作られた偽物であるからには「適当に作った単なる金属の塊」ではなく「ちゃんと鍛造した刃金」の可能性が高い。
ただの人間が持つ剣としては十分以上に強力な剣のため、そのまま大会優勝者に贈られたとしても偽物と露見する可能性は低かっただろう。
もっとも、決勝に上がってきた人物のほとんどが剣使いではなく、場合によっては家宝と化したり売却されて転々とした可能性もある。

ハドラーの所有となってから 

本物の覇者の剣は超魔生物へと改造されたハドラーの武器として猛威を奮うこととなり、通常時は右腕の中に仕込まれているが、戦闘時には右腕の甲上部分にその姿形を表し、そこに固定された状態で使われる。
そして、主に炎の暗黒闘気「魔炎気」を剣に纏わせそこから標的に突撃し叩っ斬る、ハドラー版【ギガブレイク】とも言うべき必殺技【超魔爆炎覇】を使うのに活用された。
 
超魔生物と化したハドラーが初めてダイに挑んだ時には、同じくオリハルコン製のダイの剣と引けを取らない強さを見せつけた。
ハドラーの超魔爆炎覇とダイが土壇場で放ったギガブレイクが激突した際には、(ギガブレイクが不完全版だったとは言え)ダイの剣にひびを入れる程の威力を発揮した。
後にハドラーが【バーン】に反旗を翻した際にも【光魔の杖】を持つバーン相手にこの剣を振るい激突。大魔王を後一歩の所まで追い詰めた。
 
ダイ達がバーンとの再戦に臨む際に、自らの誇りを示すべくダイ達の前に親衛騎団と共に立ちはだかった時もハドラーの武器として使われたが、ダイの編み出した新必殺技【アバンストラッシュX(クロス)】を受け、ついに折損する。
だが、それでも尚一矢報いようと立ち上がったハドラーは、この折れた覇者の剣を触媒にして、術者の生命力と引き換えに決して折れない『【生命の剣】』を発動させ、全身全霊をかけた超魔爆炎覇を繰り出したのを最後に、【ギガストラッシュ】に破れた衝撃で柄もバラバラに砕け散り、剣はその役目を全うしたのだった。
 
ちなみにダイの剣の元となる覇者の冠は名前の通り、この覇者の剣と対になる装備品であり、共にロモスに伝わっていた。
このうちの剣の方はハドラーの手に渡り、冠の方はダイの剣として生まれ変わったため、ダイVSハドラーの決戦はある意味兄弟と言える武器を持つ者同士の戦いでもある。
 
星ドラでは「覇者の剣・手甲型」として登場した。

余談 

【闇の覇者の剣】という武器が不思議のダンジョンMOBILEに出ている。
覇者の剣とは名前が似ているだけで特に関係はないが、これをドロップする【りゅうおう】はハドラーの初期デザインの元ネタであり、まったく繋がりが無い訳ではない。
 
ダイ達がエイミに見せて貰ったロモス武術大会のチラシには、優勝賞品である覇者の剣らしきイラストも描かれているが、シルエットのみの上に輪郭も実物とはけっこう違っている。チラシ発行の担当者が現物を見せてもらえずに想像で描いたのだろうか
 
武術大会で、ダイ達とマアムが再開した前後の話の流れから見るに、ダイ達は「覇者の剣が必要になったのに大会参加の受付に間に合わなかった事と、それに至るバラン戦の経緯」までしか話していないはずなのに、それを受けてマアムは「大会を棄権する、バランと戦うためなら覇者の剣は渡せない」と叫んでいたりする……マアムに代わりに剣をとってきて欲しいなんて、まだ一言も振っていない筈なのに……