【デスキャッスル】

Last-modified: 2024-01-13 (土) 22:55:23

DQ4

本作の【ラストダンジョン】。魔族の王が拠点とする、【闇の世界】の中央にそびえ建つ城。
ただしゲーム中にこの名称は登場せず【公式ガイドブック】でも終盤を扱っていなかったので触れられていない。
初出は『ドラゴンクエストⅣ モンスター物語』。確かに小説では何らかの呼び名が必要だろう。
なおこの先にある【デスマウンテン】もゲーム中には登場せず、別なところで後日つけられた名前。
地上世界の【デスパレス】も含めて、本作はなぜかデスなんたらだらけ。ラスボスがデスと冠するからなのかどうかは不明。デス(Death)とは「死」という意味であり、不気味さを引き立ててはいる。
地上にある拠点がデスパレス(Palace=宮殿)であるのに対し、こちらはデスキャッスル(Castle=城郭)であるため、デスパレスは魔王の住居として、デスキャッスルは戦いのための要塞として作られているのかも知れない。
 
4ヶ所の【結界のほこら】から城を包み込むように強力な結界が張られており、これを解除しない限り侵入することはできない。
この城に足を踏み入れるためには、先に4ヶ所の結界のほこらを守る各ボスを倒し、結界を解除する必要がある。
結界が張られているときに入ろうとすると【バリアー】でダメージを受けた音がするがHPは減っていないのでご安心を。
 
城のシンボルのある南側から侵入して北側に抜ける形になっているので南北に別々の出入り口がある。
ここを抜けると【デスピサロ】が待ち受けるデスマウンテンへと足を踏み入れることができる。したがってここは「ラストダンジョン」ではあるが【ラスボス】との最終決戦が行われる場所ではない。
馬車システム初導入作品であり、それぞれのキャラごとにストーリーを体験しておりキャラへの思い入れも強くなっている所で、せっかくの最終決戦がフルメンバーでできなかったら味気ない。
城である以上馬車ごと入るのは不自然なので、馬車ごと決戦に挑むために、決戦場所だけ切り離したということだろう。
ただし、南北に通り抜けると馬車と切り離される仕様のため、デスマウンテンに馬車を連れていくには【バロンのつのぶえ】が必要。馬車なしでラスボスに勝つ自信がなければ、バロンの角笛は忘れずに馬車外メンバーの誰かに持たせておこう。
 
内部は城の外観と内部を頻繁に出たり入ったりする構造で、【エレベーター】を用いた仕掛けもあったりとやや複雑。
また、入口付近にはシリーズ初の【シンボルエンカウント】モンスター、【どぐうせんし】がいる。【ギガデーモン】のいた南西の【結界のほこら】にいた動く人形は戦闘にはならないので、知らずに接触したプレイヤーは面食らうだろう。グラフィックが同じだからなおさら。
それ以外の通常出現するモンスターも当然強敵揃いで、【闇の洞窟】でもパーティ一行を苦しめた【だいまどう】のほか、公式ガイドブック非掲載の【ガーディアン】【デビルプリンス】などといった最強レベルのモンスターたちがうごめいている。
 
2階の外観部分には【けんじゃのいし】が入った宝箱が見えている。
バリアーの中の隠し通路を発見する必要があるので初見ではわかりにくいが、ぜひ手に入れておこう。
そのバリアーの部屋から隠し通路でないほうを進んだ先には宝箱が2つあり、片方には今更ながらにいかづちのつえ、もう片方には【いのちのきのみ】が入っている。
 
城のアイコンのためかBGMこそダンジョンだが【城】扱いらしく、町や城と同じく馬車メンバーとの道具や呪文のやりとりが可能で、【ルーラ】は使用可能だが【リレミト】は不可能。
外観では雑魚敵が出現しないため、【しあわせのぼうし】を装備できるキャラであれば、出口付近でこれをかぶって歩くことで城内で消費したMPを安全に回復することができる。
 
城内には戦士(【アーマー】)の屍がある。鎧を着たままであるため正体は不明。
このグラフィックは人間にも魔族にも使われているものなので、なおさら謎である。
 
FC版には北側に抜けてバロンの角笛を使用して馬車を呼び出し、城のオブジェクトの北東側から侵入しなおして再び北側に出ると、馬車から切り離されるという地味なバグがある。
北西側から侵入した場合は切り離されずに再合流できる。
この状態では城の北東側に馬車のオブジェクトが置かれているが、話しかけたり調べたりすることはできない。
もう一度バロンの角笛を使えばこの状況は解消される。

リメイク版

PS版公式ガイドブックでは上巻の巻末袋綴じで紹介され、下巻ではモンスターリストの出現場所の項で普通に触れられている。DS版はこの名称で堂々と掲載されている。
 
いのちのきのみが入っていた宝箱は中身が【せかいじゅのは】に変更された。
また、けんじゃのいしに通じる隠し通路は石像を押して発見する形に変更され、その周辺のバリアーは削除されている。
デスマウンテンに雑魚敵が出現しなくなったので、しあわせのぼうしを装備しているならそちらで歩き回って回復した方が良い。
 
いわゆる「6章」でも【ロザリー】蘇生させた後、デスマウンテンにいる【ピサロ】を改心させて仲間にするために通る必要がある。このためこの城内ではロザリーがパーティに付いてくる。
 
PS版のみ【バロンリレミト】という便利な抜け道がある。

DQM3

【ランディオル大帝】の居城で「覇王城」という名で登場。
3Dに伴い多少の変化はあるものの、全体の構造や周囲の大地からして同じダンジョンである。